神戸大学のロゴ 第Ⅳ問(1) 条件英作文 神戸大学 2021
神戸大学 2021年度 前期日程 · 英語

第Ⅳ問(1) 条件英作文
解答と解説

inward-oriented tendencyを、留学以外の例を使って約40語で説明する問題です。本文のstudy abroadを言い換えただけでは条件違反になります。ここでは、知らない人がいる活動を避けること、地元から離れる仕事を選びにくいこと、新しい考えより慣れた選択を好むことを例にします。how unfamiliar a situation feels、what they already know、how far a job is from homeという節で、単なる内気な性格ではなく、未知の環境を避ける選択傾向として定義します。 説明の中心は性格診断ではなく行動の選び方です。quietやshyだけでは、家にいるのが好きという意味に狭まり、本文の進路選択と結びつきません。若者全員に当てはまるとも書かず、some young peopleやa tendencyを使います。例は就職、地域外の活動、知らない人との交流のうち二つを選び、なぜ内向きと呼べるかが見える動詞avoid、prefer、stayを置いてください。

難易度 ★★★★★ 目安 12分 条件英作文 テーマ 若者の内向き志向を留学以外の例で説明
1

問題

第Ⅳ問(1) 次の条件に従って英文を書きなさい。

Explain "inward-oriented tendency (uchimukishiko)" among Japanese youth with some example(s) other than studying abroad, using around 40 words.

約40語の英語。以下のパッセージを読んで解答する。 In comparison to students of neighboring countries such as China and Korea, Japanese students show less interest in study abroad. According to the UNESCO database, Japan was ranked 23rd, with 33,494 post-secondary students studying abroad in 2012. In this same year, there were 698,395 students and 121,437 students studying abroad from China and Korea, respectively. Many experts have attributed the decline in the number of young Japanese studying abroad to their deep-seated "inward-oriented tendency" (uchimukishiko in Japanese). Although some scholars argue that this characteristic is not solely confined to Japanese youth, there is great interest among Japanese scholars and politicians in understanding this tendency among Japanese youth.
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この問題で見られている力

  • 留学以外の具体例を必ず出す力
  • 傾向を全若者の事実として一般化しない力
  • 未知の環境を避けるという共通点を示す力
  • how unfamiliarとwhat they knowで中身を開く力
  • 約40語で定義と複数例を結ぶ力
2

答案の組み立て

第1段

傾向を行動として定義する

An inward-oriented tendency means avoiding unfamiliar situations.

第2段

未知と既知をhow/whatで対比する

because of how unfamiliar they seem and preferring what one already knows.

第3段

遠方の仕事を避ける例を出す

Some young people reject jobs far from home.

第4段

知らない人の活動を避ける例を加える

or avoid local events without learning how people there might welcome them.

第 1 文

第1段:傾向を行動として定義する

つまずきやすいところ
  • a tendencyを全員の性質と断定しません
  • habit ofの後ろは動名詞です
  • avoidの後ろにto不定詞を置きません
  • inwardはここで物理的方向ではありません
  • 留学以外へ広げられる定義にします
発想の切り替え

shyという性格ではなく、未知の環境を避ける選択として置きます。 定義の段階では例を限定せず、後ろの二例をまとめられる表現にします。

訳例
標準

An inward-oriented tendency means avoiding unfamiliar situations.

別解

It means choosing familiar people and places instead of trying what is new.

この文でやりやすい誤り

inwardを室内と解釈する

減点 大
It means that young people like staying inside buildings.
It means preferring familiar people and places.

inward-orientedは室内好きではなく、外部や未知の環境を避ける傾向です。

familiarの前置詞を誤る

減点 中
They choose places familiar with them.
They choose places that are familiar to them.

人が物に慣れているならbe familiar with、物が人になじみ深いならfamiliar toです。

quietと定義する

減点 大
An inward-oriented person is always quiet.
An inward-oriented person tends to avoid unfamiliar situations.

話す量と未知の選択を避ける傾向は別です。定義が狭くずれています。

この文の言いかえ
内向き志向
a habit of avoiding unfamiliar situations行動として説明できます
a tendency to prefer familiar choices短い定義です
an inside character日本語の字面を直訳した不自然な形です
一部の若者
some young people不当な一般化を避けます
young people who have this tendency対象を関係節で限定できます
all Japanese youth本文以上に広げる表現です
第 2 文

第2段:未知と既知をhow/whatで対比する

つまずきやすいところ
  • ここが山場です。how unfamiliarで未知の程度を示します
  • what one knowsで既知の内容を受けます
  • avoidingとpreferringを並列にします
  • oneを使うなら後ろもoneでそろえます
  • because ofの後ろに節のまとまりを置きます
発想の切り替え

『内向き』を国内という場所だけに狭めず、慣れているかどうかという判断基準を示します。 theyとoneを同じ短い文で混ぜないよう、代名詞の統一を確認してください。

訳例
標準

because of how unfamiliar they seem and preferring what one already knows.

別解

because they feel safer with what they already know.

この文でやりやすい誤り

日本の若者全員を決めつける

減点 大
All Japanese young people avoid every new experience.
Some young people tend to avoid unfamiliar experiences.

本文にも一部学者の留保があり、allとeveryは不当な一般化です。

what節に目的語を重ねる

減点 中
They prefer what they already know it.
They prefer what they already know.

whatがknowの目的語なのでitは不要です。

この文の言いかえ
慣れないと感じる
how unfamiliar it feels程度をhow節で示せます
because it feels new平易な説明です
how strange does it feel文中で疑問語順にしません
知っているもの
what one already knows既知の内容をwhatで受けます
familiar things短い名詞句です
what one knows it目的語が重なります
第 3 文

第3段:遠方の仕事を避ける例を出す

つまずきやすいところ
  • someで一般化を避けます
  • rejectは提案や仕事を断る意味です
  • far from homeで距離を示します
  • mayで例の可能性を示します
  • how far awayで理由を開けます
発想の切り替え

留学以外という条件に最も素直に答える進路の例です。 仕事の質ではなく遠さだけで断るため、未知を避ける傾向だと伝わります。

訳例
標準

Some young people reject jobs far from home.

別解

A young person may refuse a good job after seeing how far away it is.

この文でやりやすい誤り

留学を例に使う

減点 大
For example, Japanese students do not want to study abroad.
For example, some young people reject jobs far from home.

設問がother than studying abroadと明示しているため、本文例の反復は条件違反です。

how節を疑問語順にする

減点 大
They worry about how far is the job from home.
They worry about how far the job is from home.

文中のhow節は平叙文語順です。

遠い仕事を断る理由を書かない

減点 中〜大
Some young people reject good jobs.
Some young people reject jobs simply because they are far from home.

これだけでは給与や内容が理由かもしれず、内向き志向の例だと分かりません。

この文の言いかえ
遠方の仕事を断る
reject a job far from home理由が距離だと見えます
turn down work in another region自然な言い換えです
deny a jobdenyは申し出を断る意味では使いません
第 4 文

第4段:知らない人の活動を避ける例を加える

つまずきやすいところ
  • 二つ目は地域活動にします
  • without V-ingで確かめる前だと示します
  • how people might welcomeで相手の反応を開きます
  • what kind of peopleで参加者を示します
  • 留学の語を一度も使いません
発想の切り替え

一例だけでなく別領域を加え、定義が複数の行動に当てはまることを示します。 local eventを避ける理由が忙しさではなく未知の人への不安だと分かるようにします。

訳例
標準

or avoid local events without learning how people there might welcome them.

別解

or skip a community project because they do not know what kind of people will join.

この文でやりやすい誤り

avoidの後ろにto不定詞を置く

減点 中
They avoid to join local events.
They avoid joining local events.

avoidの後ろは動名詞です。

例だけ並べて共通点を説明しない

減点 中
Some people stay home. Others work nearby.
They choose familiar situations because they worry about what is new.

なぜ二例が内向き志向なのかを示す未知回避の共通点がありません。

この文の言いかえ
地域活動を避ける
avoid joining a community projectavoidの後ろは動名詞です
skip a local event短く書けます
avoid to join an eventavoidの後ろにto不定詞は置きません
どんな人が参加するか
what kind of people will join未知の対象を節にできます
who will take part短く自然です
what people will join in it them目的語と代名詞が重なっています
確かめる前に
without finding out ...確かめないままを示せます
before they learn ...順序を節で書けます
without to know ...withoutの後ろは動名詞です
3

模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×2 / what節 ×140語

An inward-oriented tendency means avoiding situations because of how unfamiliar they seem and preferring what one already knows. For example, some young people reject jobs far from home or avoid local events without learning how people there might welcome them.

全40語で、約40語を満たしています。a habit of avoidingで傾向を行動として定義し、how unfamiliarとwhat one already knowsで未知と既知を対比しました。例は遠方の就職と地域イベントで、留学を使っていません。最後のhow people might welcome themは、不安のために確かめる前から避ける点を示します。全若者を決めつけずsome young peopleと限定しているので、本文の一部学者による留保とも一致します。 本番では、まず日本語で答案の役割を短くメモし、それから一文ずつ英語にしてください。書き終えたら、設問で求められた内容が全部あるか、主語と動詞が対応しているか、冠詞と単複が合っているかを順に見ます。最後にhow節とwhat節が本当に内容を具体化しているかも読み直してください。数合わせで節を足すのではなく、読み手が知りたい中身を節の後ろに置けていれば、平易な語でも説得力のある答案になります。 other than studying abroadは内容条件なので、留学を別表現に変えても例には使えません。未知の環境を避けるという共通部分を取り出し、遠方の就職と地域活動へ移します。例が単なる選好に見えないよう、far from homeやunknown peopleという避ける理由も書きます。また、日本の若者全員を説明する語ではないため、someとmayで範囲を守ります。 第1段「第1段:傾向を行動として定義する」の見直しでは、まず「a tendencyを全員の性質と断定しません」を確認します。次に「留学以外へ広げられる定義にします」まで読んで、英文の一つの動詞が一つの役割を果たしているかを見てください。別解と比べるときは語の難しさではなく、設問の条件と論理が同じように残っているかを基準にします。 第2段「第2段:未知と既知をhow/whatで対比する」の見直しでは、まず「ここが山場です。how unfamiliarで未知の程度を示します」を確認します。次に「because ofの後ろに節のまとまりを置きます」まで読んで、英文の一つの動詞が一つの役割を果たしているかを見てください。別解と比べるときは語の難しさではなく、設問の条件と論理が同じように残っているかを基準にします。 第3段「第3段:遠方の仕事を避ける例を出す」の見直しでは、まず「someで一般化を避けます」を確認します。次に「how far awayで理由を開けます」まで読んで、英文の一つの動詞が一つの役割を果たしているかを見てください。別解と比べるときは語の難しさではなく、設問の条件と論理が同じように残っているかを基準にします。 第4段「第4段:知らない人の活動を避ける例を加える」の見直しでは、まず「二つ目は地域活動にします」を確認します。次に「留学の語を一度も使いません」まで読んで、英文の一つの動詞が一つの役割を果たしているかを見てください。別解と比べるときは語の難しさではなく、設問の条件と論理が同じように残っているかを基準にします。 誤答との境界では「留学を例に使う」、「日本の若者全員を決めつける」、「inwardを室内と解釈する」をまとめて点検します。どの誤答も狙った欠陥を一つだけ含むため、修正例ではその一点だけが直っているかを確認できます。自分の答案にも同じ読み方を行い、内容条件、語法、主述、時制を一度に眺めず順番に調べると見落としが減ります。 誤答との境界では「avoidの後ろにto不定詞を置く」、「familiarの前置詞を誤る」、「how節を疑問語順にする」をまとめて点検します。どの誤答も狙った欠陥を一つだけ含むため、修正例ではその一点だけが直っているかを確認できます。自分の答案にも同じ読み方を行い、内容条件、語法、主述、時制を一度に眺めず順番に調べると見落としが減ります。 誤答との境界では「what節に目的語を重ねる」、「遠い仕事を断る理由を書かない」、「quietと定義する」をまとめて点検します。どの誤答も狙った欠陥を一つだけ含むため、修正例ではその一点だけが直っているかを確認できます。自分の答案にも同じ読み方を行い、内容条件、語法、主述、時制を一度に眺めず順番に調べると見落としが減ります。 誤答との境界では「例だけ並べて共通点を説明しない」をまとめて点検します。どの誤答も狙った欠陥を一つだけ含むため、修正例ではその一点だけが直っているかを確認できます。自分の答案にも同じ読み方を行い、内容条件、語法、主述、時制を一度に眺めず順番に調べると見落としが減ります。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×1 / what節 ×244語

It means choosing familiar people and places instead of trying what is new. A young person may refuse a good job after seeing how far away it is, or skip a community project because they do not know what kind of people will join.

全44語で、約40語を満たしています。慣れた人や場所を選ぶという定義のあと、遠い仕事と地域活動の二例を出しました。what is new、how far、what kind of peopleの三節が、それぞれ未知の内容、距離、参加者への不安を具体化しています。 標準解と同じ結論を保ちながら、動詞と具体例を変えています。どちらかを丸暗記するのではなく、自分が確実に書ける語で同じ論理を再現する練習に使ってください。

6

他の問題にも使える形

学習のコツを紹介する Boost のキャラクター Boo
a tendency to V / a habit of V-ing最重要

傾向を行動で定義する

性格語一語で決めつけず、繰り返し選ぶ行動を示します。

a tendency to avoid new places
a habit of checking the door twice
because of how + 形容詞 + S V最重要

理由の程度を開く

不慣れさや難しさをhow節にすると、抽象名詞を避けられます。

because of how unfamiliar it feels
because of how difficult the task looks
prefer what S knows最重要

既知の内容をwhatで受ける

thingsを繰り返さず、選ばれる中身を節にできます。

prefer what one already knows
choose what works best
reject A because of Bよく使う

選択と理由を結ぶ

例が概念に当てはまる理由を見せるため、単なる行動の列挙で終えません。

reject a job because it is far away
reject a plan because it costs too much
without finding out how / what ...よく使う

確かめる前に避ける

未知の対象を調べずに判断する点を一文で示せます。

leave without finding out who was there
decide without checking what happened
定義→判断基準→例1→例2よく使う

概念を別場面へ移す40語構成

本文例を使えないとき、まず共通する判断基準を取り出し、異なる領域の例へ当てはめます。

未知を避ける→慣れ重視→遠方就職→地域活動
多数派を選ぶ→人気重視→商品購入→進路選択
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この問題の語彙

表現意味ひとこと
inward-oriented内向きの室内という意味ではなく、外部や未知を避ける文脈です
tendency傾向可算名詞なのでa tendencyとします
unfamiliar不慣れなbe unfamiliar withまたはfeel unfamiliarの形です
prefer〜をより好むprefer A to Bで比較できます
reject断る仕事の申し出などを受け入れない意味です
community地域社会community projectで地域活動を表せます
welcome歓迎する人を目的語に取りwelcome themとします
fit inなじむfit in with peopleの形で集団への適応を示せます
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出題の傾向

神戸大の概念説明は、2021年の内向き志向、2022年のlevel playing field、2023年のsmartphone addictionへ続いています。2021年は特にother than studying abroadという除外条件があり、本文の例をそのまま使えません。2017年のバンドワゴン効果でも自分の具体例が求められており、抽象概念を別場面へ移す力を一貫して見ています。

学習の成果を喜ぶ Boost のキャラクター Boo

この問題を解いて添削してもらう

解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。

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