神戸大学のロゴ 第Ⅳ問(1) 条件英作文 神戸大学 2023
神戸大学 2023年度 前期日程 · 英語

第Ⅳ問(1) 条件英作文
解答と解説

smartphone addictionを約40語で定義する問題です。『スマートフォンを長く使うこと』だけでは、便利な目的で長時間使う人まで依存と呼んでしまいます。定義には、自分で使用を止めたり減らしたりできないことと、その結果として睡眠・学習・人間関係などに害が出ても続けることの二点が必要です。how long、what they check、how often、what problemsという節で、制御できない対象と悪影響を具体的にします。 定義問題では例だけを書いて終わらず、上位概念と区別の条件を示します。ここではa conditionを上位概念とし、cannot controlとharms lifeを区別の条件にします。本文のnegative impactをそのまま繰り返すより、睡眠や勉強という観察できる場面に下ろすと、読んだ人がどの状態を依存と呼ぶのか判断できます。医学的診断を断言する問題ではないため、病名や治療法を持ち込まず、本文から言える範囲にとどめます。

難易度 ★★★★★ 目安 12分 条件英作文 テーマ スマートフォン依存の定義
1

問題

第Ⅳ問(1) 次の条件に従って英文を書きなさい。

What is "smartphone addiction"? Write your definition in approximately 40 words.

約40語の英語。以下のパッセージを読んで解答する。 Smartphones are very useful and often we cannot imagine life without them. However, they could be harmful as well. For example, people suffer from smartphone addiction. As with any other addiction, this can lead to various problems. Studies have demonstrated the negative impact on young people's lives and future prospects which mirror those of addiction. To find out in what ways smartphones negatively affect present-day students in Japan, we asked 3,043 students to complete a questionnaire.
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この問題で見られている力

  • 定義をa condition in whichで始める力
  • 長時間使用だけでなく制御不能を示す力
  • how longとhow oftenで使用の程度を開く力
  • 生活への害を睡眠・学習・関係で具体化する力
  • 約40語で必要条件を二つそろえる力
2

答案の組み立て

第1段

定義の上位概念を置く

Smartphone addiction is a condition in which people cannot control their phone use.

第2段

制御できない対象を三つに開く

They cannot control how long they use their phones, what they check, or how often they reach for them.

第3段

生活への悪影響を具体化する

Their phone use harms sleep, study, relationships, or health.

第4段

害を知っても続ける点で結ぶ

even when they know what problems it causes.

第 1 文

第1段:定義の上位概念を置く

つまずきやすいところ
  • definitionを例から始めず状態として示します
  • a conditionには冠詞aが必要です
  • in whichの後ろに完全な文を置きます
  • peopleで一般的な定義にします
  • cannot controlを定義の中心にします
発想の切り替え

『スマホをよく使う人』と人物を説明するより、『どのような状態か』を先に示すと定義が安定します。 conditionの後ろはwhereではなくin whichが基本です。場所ではないためです。

訳例
標準

Smartphone addiction is a condition in which people cannot control their phone use.

別解

A person has smartphone addiction when they cannot control their use of a phone.

この文でやりやすい誤り

addictionの前置詞を落とす

減点 中
People suffer smartphone addiction.
People suffer from smartphone addiction.

sufferの後ろで病気や問題を表すときはfromが必要です。

addictedの後ろにwithを置く

減点 中
Some students are addicted with their phones.
Some students are addicted to their phones.

be addicted toが決まった形です。withでは対象との関係を示せません。

便利さの説明に脱線する

減点 大
Smartphones are useful because they help us contact friends.
Smartphone addiction is a condition in which people cannot control phone use.

設問はスマートフォン一般の利点ではなくaddictionの定義を求めています。

この文の言いかえ
依存とは
a condition in which ...定義の骨格が明確です
when a person cannot ...短く説明できます
a habit who ...habitにwhoは使えず、依存の強さも弱まります
使用を制御できない
cannot control how long they use it時間の中身まで開けます
lose control of their phone use名詞で短くできます
cannot control to usecontrolの後ろにto不定詞は置きません
第 2 文

第2段:制御できない対象を三つに開く

つまずきやすいところ
  • ここが山場です。how longで時間を示します
  • what they checkで内容を示します
  • how oftenで頻度を示します
  • orで三項目を並列にします
  • their phonesと複数の所有をそろえます
発想の切り替え

uncontrollable useのような硬い名詞にせず、何を制御できないのかを節で説明します。 how long・what・how oftenがすべてcontrolの目的語になっているか、並列を確認してください。

訳例
標準

They cannot control how long they use their phones, what they check, or how often they reach for them.

別解

They lose control of how much time they spend and what they open.

この文でやりやすい誤り

controlの後ろを疑問語順にする

減点 大
They cannot control how long do they use their phones.
They cannot control how long they use their phones.

how節は文中では平叙文の語順です。doを前に出すと節が壊れます。

what節に目的語を重ねる

減点 中
They cannot control what apps they check them.
They cannot control what apps they check.

what appsがcheckの目的語なので、themを重ねると目的語が二つになります。

useを三単現にしない

減点 中
A person cannot control how long he use his phone.
A person cannot control how long he uses his phone.

主語heに対する動詞はusesです。狙いのhow節まで主述を確認します。

この文の言いかえ
何を見るか
what they check目的語をwhat節にできます
the content they viewやや硬いですが正確です
what do they check文中で疑問語順にはしません
どれほど頻繁に
how often they reach for it無意識に手を伸ばす場面が見えます
how frequently they use it正確ですがfrequentlyは少し長い語です
how many they use it頻度にhow manyは使えません
第 3 文

第3段:生活への悪影響を具体化する

つまずきやすいところ
  • harmは他動詞なので前置詞は不要です
  • sleepとstudyを同じ名詞の形で並べます
  • relationshipsで人間関係への影響を示します
  • healthまで広げても本文の範囲です
  • phone useを主語にして因果を明確にします
発想の切り替え

negative impactを繰り返すだけでは中身が見えません。若者の生活で実際に困る場面を四つに絞ります。 列挙を増やしすぎると定義の中心が薄くなるので、二、三例でも十分です。

訳例
標準

Their phone use harms sleep, study, relationships, or health.

別解

It begins to damage their sleep, schoolwork, and time with other people.

この文でやりやすい誤り

harmの後ろにtoを置く

減点 中
Phone use harms to their sleep.
Phone use harms their sleep.

harmは他動詞なので、害を受ける対象を直接置きます。

結果だけ書いて制御不能を落とす

減点 大
Smartphone addiction causes poor sleep and low grades.
It is a condition in which people cannot control phone use even when it causes problems in daily life.

影響は書けていますが、何が依存なのかを区別するcannot controlがありません。

この文の言いかえ
生活に害を与える
harm daily life前置詞なしで書けます
cause problems in daily life平易な説明形です
damage to daily life動詞ならtoは不要です
問題の中身
what problems it causeswhat節で内容を受けます
the problems caused by it分詞で短くできます
what problems does it cause文中で疑問語順にしません
第 4 文

第4段:害を知っても続ける点で結ぶ

つまずきやすいところ
  • even whenで逆らう状況を示します
  • what problemsで悪影響の中身を受けます
  • itはphone useを指します
  • causesの主語に合わせて三単現sを付けます
  • やめたいのに制御できない核心へ戻ります
発想の切り替え

害があるだけなら単なる使い過ぎかもしれません。害を理解しても制御できない点を加えると依存の定義になります。 最後の代名詞がphoneとphone useのどちらを指すか曖昧にならないよう、文脈を確認してください。

訳例
標準

even when they know what problems it causes.

別解

although they understand how it is hurting their daily life.

この文でやりやすい誤り

長時間使うだけで依存と定義する

減点 大
Smartphone addiction means using a smartphone for many hours.
Smartphone addiction means being unable to control phone use even when it causes problems.

仕事や学習で長時間使う人も含まれ、制御不能や悪影響という区別がありません。

problemを不可算扱いする

減点 中
They know what much problem it causes.
They know what problems it causes.

problemはここでは数えられるため、複数のproblemsにします。what muchの形も使いません。

この文の言いかえ
やめられない
be unable to stop意味が直接伝わります
want to stop but cannot二節で説明できます
cannot stoppingcannotの後ろは動詞原形です
害があっても
even when it causes problems逆らう状況が明確です
although it harms them短い譲歩節です
despite it causes problemsdespiteの後ろに文は直接置けません
3

模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×2 / what節 ×243語

Smartphone addiction is a condition in which people cannot control how long they use their phones, what they check, or how often they reach for them. Their phone use harms sleep, study, relationships, or health even when they know what problems it causes.

全43語で、約40語を満たしています。a condition in whichで定義を始め、cannot controlの目的語を三つの節に開きました。後半は害が出ても続ける点を示し、単なる頻繁な使用と区別しています。sleep、study、relationships、healthはいずれも本文のyoung people's lives and future prospectsを平易に具体化したものです。how long、what they check、how often、what problemsの四節は、制御と結果という別々の役割を持っています。 本番では、まず日本語で答案の役割を短くメモし、それから一文ずつ英語にしてください。書き終えたら、設問で求められた内容が全部あるか、主語と動詞が対応しているか、冠詞と単複が合っているかを順に見ます。最後にhow節とwhat節が本当に内容を具体化しているかも読み直してください。数合わせで節を足すのではなく、読み手が知りたい中身を節の後ろに置けていれば、平易な語でも説得力のある答案になります。 定義の境界を確かめるには、模範解答を『長く使うが自分で止められ、生活にも問題がない人』へ当てはめてみます。その人が定義から外れれば成功です。cannot controlとharms daily lifeの両方があるため、使用時間だけで依存を決めていません。診断の数値や治療法は本文にないので足さず、若者の日常で観察できる睡眠・勉強・関係へ限定します。 第1段「第1段:定義の上位概念を置く」の見直しでは、まず「definitionを例から始めず状態として示します」を確認します。次に「cannot controlを定義の中心にします」まで読んで、英文の一つの動詞が一つの役割を果たしているかを見てください。別解と比べるときは語の難しさではなく、設問の条件と論理が同じように残っているかを基準にします。 第2段「第2段:制御できない対象を三つに開く」の見直しでは、まず「ここが山場です。how longで時間を示します」を確認します。次に「their phonesと複数の所有をそろえます」まで読んで、英文の一つの動詞が一つの役割を果たしているかを見てください。別解と比べるときは語の難しさではなく、設問の条件と論理が同じように残っているかを基準にします。 第3段「第3段:生活への悪影響を具体化する」の見直しでは、まず「harmは他動詞なので前置詞は不要です」を確認します。次に「phone useを主語にして因果を明確にします」まで読んで、英文の一つの動詞が一つの役割を果たしているかを見てください。別解と比べるときは語の難しさではなく、設問の条件と論理が同じように残っているかを基準にします。 第4段「第4段:害を知っても続ける点で結ぶ」の見直しでは、まず「even whenで逆らう状況を示します」を確認します。次に「やめたいのに制御できない核心へ戻ります」まで読んで、英文の一つの動詞が一つの役割を果たしているかを見てください。別解と比べるときは語の難しさではなく、設問の条件と論理が同じように残っているかを基準にします。 誤答との境界では「長時間使うだけで依存と定義する」、「addictionの前置詞を落とす」、「addictedの後ろにwithを置く」をまとめて点検します。どの誤答も狙った欠陥を一つだけ含むため、修正例ではその一点だけが直っているかを確認できます。自分の答案にも同じ読み方を行い、内容条件、語法、主述、時制を一度に眺めず順番に調べると見落としが減ります。 誤答との境界では「controlの後ろを疑問語順にする」、「what節に目的語を重ねる」、「harmの後ろにtoを置く」をまとめて点検します。どの誤答も狙った欠陥を一つだけ含むため、修正例ではその一点だけが直っているかを確認できます。自分の答案にも同じ読み方を行い、内容条件、語法、主述、時制を一度に眺めず順番に調べると見落としが減ります。 誤答との境界では「problemを不可算扱いする」、「結果だけ書いて制御不能を落とす」、「useを三単現にしない」をまとめて点検します。どの誤答も狙った欠陥を一つだけ含むため、修正例ではその一点だけが直っているかを確認できます。自分の答案にも同じ読み方を行い、内容条件、語法、主述、時制を一度に眺めず順番に調べると見落としが減ります。 誤答との境界では「便利さの説明に脱線する」をまとめて点検します。どの誤答も狙った欠陥を一つだけ含むため、修正例ではその一点だけが直っているかを確認できます。自分の答案にも同じ読み方を行い、内容条件、語法、主述、時制を一度に眺めず順番に調べると見落としが減ります。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×2 / what節 ×242語

A person has smartphone addiction when they keep using a phone although they see how much time it takes, what duties they leave unfinished, and how badly it affects daily life. They may want to stop but cannot control what they do.

全42語で、約40語を満たしています。本人が時間の消費や未完了の用事、日常生活への影響に気づいてもやめられない、という流れにしました。診断名の詳しい知識を足さず、本文の範囲で依存の核心を説明しています。 標準解と同じ結論を保ちながら、動詞と具体例を変えています。どちらかを丸暗記するのではなく、自分が確実に書ける語で同じ論理を再現する練習に使ってください。

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他の問題にも使える形

学習のコツを紹介する Boost のキャラクター Boo
A is a condition in which S V最重要

概念を状態として定義する

場所ではない抽象的なconditionにもin whichを使えます。定義する語を繰り返さず、後ろで区別の条件を示してください。

Addiction is a condition in which people lose control.
A drought is a condition in which an area gets too little rain.
control how long / how often S V最重要

制御対象を節に開く

useの程度を一語の名詞でまとめず、時間と頻度に分けて説明できます。

control how long they use their phones
decide how often we exercise
control what S V最重要

内容をwhat節にする

何を見るか、何を買うかのように、行動の中身をwhatでまとめられます。

control what they check
choose what we eat
harm A even when Bよく使う

悪影響と継続を結ぶ

害がある事実だけでなく、それを知っても行動が続くという依存の核心を一文で示せます。

Phone use harms sleep even when users know it.
He kept running even when his leg hurt.
want to V but cannotよく使う

やめたいのにできない

難しい心理語を使わず、意志と実際の行動のずれを説明できます。

They want to stop but cannot.
I wanted to help but could not.
上位概念→区別条件→結果よく使う

短い定義の三段構成

最初に何の一種かを示し、似た状態と区別する条件、最後に結果を置きます。例だけで定義を済ませないための型です。

状態→制御不能→生活への害
道具→何を測るか→どこで使うか
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この問題の語彙

表現意味ひとこと
addiction依存addiction to smartphonesまたはsmartphone addictionとします
condition状態可算名詞なのでa conditionと冠詞を付けます
control制御する後ろにhow節やwhat節を置けます
reach for〜へ手を伸ばす無意識にスマートフォンを取る場面を表せます
harm害を与える他動詞なのでharm toとはしません
relationship人間関係複数の関係を一般に指すときはrelationshipsです
cause引き起こす主語itならcausesと三単現にします
be unable to〜できないcannotの言い換えで、後ろは動詞原形です
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出題の傾向

神戸大のⅣは、2017年にバンドワゴン効果の具体例、2021年に内向き志向の説明、2022年にlevel playing fieldの意味、2023年にsmartphone addictionの定義と、本文中の概念を自分の平易な英語で説明させる小問を繰り返しています。2025年にはデータ比較へ広がりましたが、本文や資料から核を抜き出し、約40語で『何を意味するか』を説明する力は共通しています。

学習の成果を喜ぶ Boost のキャラクター Boo

この問題を解いて添削してもらう

解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。

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