九州大学のロゴ 第5問(1) 和文英訳 九州大学 2012
九州大学 2012年度 前期日程 · 英語

第5問(1) 和文英訳
解答と解説

十年ぶりの旧友との再会を扱う問題です。最も差がつくのは、偶然会った過去とそれ以前の十年間の時間関係を示すことです。単語を並べるだけでは設問や原文の関係が見えません。how節・what節で内容、方法、結果へ開き、平易な語で筋道を示します。理由と主張の対応、原文の対比、時制、冠詞、指定要素が落ちていないかまで丁寧に確認してください。昨日の再会より前に十年間会っていなかったので、had not seen him for ten years と過去完了を使うと時間関係が明確です。meet by chanceも正しいですが、happen to meetやrun intoなら自然に一まとまりで書けます。「彼だとわかった」はunderstood himではなく、recognized himまたはknew who he wasです。old friendは年老いた友人ではなく旧友として使えます。駅、偶然、高校時代、十年ぶり、即座の認識を順に照合しましょう。

難易度 ★★★★ 目安 15分 和文英訳 テーマ 十年ぶりの旧友との再会
1

問題

第5問(1) 次の文を英訳しなさい。

昨日、私は駅で偶然、高校時代の旧友に会った。彼に会うのは10年ぶりだったが、すぐに彼だとわかった。

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この問題で見られている力

  • 「yesterday」を文脈に合う英語で具体化できるか
  • 「station」を文脈に合う英語で具体化できるか
  • 「by chance」を文脈に合う英語で具体化できるか
  • 「high school」を文脈に合う英語で具体化できるか
  • 「old friend」を文脈に合う英語で具体化できるか
2

文ごとの解説

第 1 文

昨日、私は駅で偶然、高校時代の旧友に会った。

つまずきやすいところ
  • ここが山場です。「yesterday」を動作と結果まで開きます
  • how節は疑問文語順にしません
  • 主語と動詞、冠詞、時制を確認します
発想の切り替え

「yesterday」を一語で置くだけでは、偶然会った過去とそれ以前の十年間の時間関係を示すという中心が見えません。誰が何をし、そのため何が変わるかを順に考えます。 さらに、この年の「十年ぶりの旧友との再会」では、yesterday, station, by chance, high schoolを一つずつ照合します。

訳例
標準

Yesterday, I happened to meet an old high school friend at the station.

別解

I ran into an old friend from high school at the station yesterday.

この文でやりやすい誤り

「yesterday」をimportantだけで済ませる

減点 大
The point about "yesterday" is important.
We should explain what "yesterday" means in this answer.

評価だけで理由や内容がありません。 この問題では偶然会った過去とそれ以前の十年間の時間関係を示すことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「十年ぶりの旧友との再会」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「station」のhow節を疑問文語順にする

減点 中
We explain how can the phrase "station" affect the main idea.
We explain how the phrase "station" can affect the main idea.

how節を疑問文語順にしています。 この問題では偶然会った過去とそれ以前の十年間の時間関係を示すことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「十年ぶりの旧友との再会」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「by chance」のwhat節に不要なitを足す

減点 中
People understand what they need it when discussing "by chance".
People understand what they need when discussing "by chance".

whatが目的語なのでitは重ねません。 この問題では偶然会った過去とそれ以前の十年間の時間関係を示すことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「十年ぶりの旧友との再会」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「high school」でmanyに対してthere isを使う

減点 中
There is many examples related to "high school".
There are many examples related to "high school".

manyに合わせて主語と動詞を複数にします。 この問題では偶然会った過去とそれ以前の十年間の時間関係を示すことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「十年ぶりの旧友との再会」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「old friend」を過去の時でも現在形で書く

減点 大
Yesterday, people understand the point about "old friend".
Yesterday, people understood the point about "old friend".

過去を示す語と現在形が一致していません。 この問題では偶然会った過去とそれ以前の十年間の時間関係を示すことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「十年ぶりの旧友との再会」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

この文の言いかえ
yesterday
yesterdayyesterdayの内容を節で具体化できます
the question of yesterday短くする場合は後ろで内容を補います
yesterday is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
station
stationstationの内容を節で具体化できます
the question of station短くする場合は後ろで内容を補います
station is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
by chance
by chanceby chanceの内容を節で具体化できます
the question of by chance短くする場合は後ろで内容を補います
by chance is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
high school
high schoolhigh schoolの内容を節で具体化できます
the question of high school短くする場合は後ろで内容を補います
high school is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
old friend
old friendold friendの内容を節で具体化できます
the question of old friend短くする場合は後ろで内容を補います
old friend is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
第 2 文

彼に会うのは10年ぶりだったが、すぐに彼だとわかった。

つまずきやすいところ
  • 偶然会った過去とそれ以前の十年間の時間関係を示すという関係を落としません
  • what節に不要な主語や目的語を重ねません
発想の切り替え

what節で内容を、how節で方法や程度を開けば、難しい語を使わずに正確に説明できます。原文または設問の条件へ戻り、対比、時制、指定要素が残っているかも確認してください。直訳した英文を読み返し、誰の行動か、いつの話か、どの結果へ進むかを日本語で言い直せるなら、英語の論理も保てています。

訳例
標準

I had not seen him for ten years, but I immediately knew who he was. I was surprised by how quickly I recognized him, what details I still remembered, and how little our long separation mattered then.

別解

Although ten years had passed since we last met, I knew at once who he was. It showed me how strongly a familiar face can remain in memory and what friendship can preserve over time.

この文でやりやすい誤り

「ten years」でmakeの後ろにto不定詞を置く

減点 中
The point about "ten years" makes people to think about the issue.
The point about "ten years" makes people think about the issue.

makeの後ろは目的語と動詞原形です。 この問題では偶然会った過去とそれ以前の十年間の時間関係を示すことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「十年ぶりの旧友との再会」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「at once」に原文にないeveryoneとalwaysを足す

減点 中
Everyone always agrees about "at once".
People may have different views about "at once".

原文にない全員・常時という強い限定です。 この問題では偶然会った過去とそれ以前の十年間の時間関係を示すことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「十年ぶりの旧友との再会」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「recognize」でhappenを受け身にする

減点 大
People are happened to learn about "recognize".
People happen to learn about "recognize".

happenはこの意味で受け身にできません。 この問題では偶然会った過去とそれ以前の十年間の時間関係を示すことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「十年ぶりの旧友との再会」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

この文の言いかえ
ten years
ten yearsten yearsの内容を節で具体化できます
the question of ten years短くする場合は後ろで内容を補います
ten years is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
at once
at onceat onceの内容を節で具体化できます
the question of at once短くする場合は後ろで内容を補います
at once is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
recognize
recognizerecognizeの内容を節で具体化できます
the question of recognize短くする場合は後ろで内容を補います
recognize is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
3

模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×2 / what節 ×150語

Yesterday, I happened to meet an old high school friend at the station. I had not seen him for ten years, but I immediately knew who he was. I was surprised by how quickly I recognized him, what details I still remembered, and how little our long separation mattered then.

全50語です。how節2個、what節1個を実測しました。偶然会った過去とそれ以前の十年間の時間関係を示す内容を順序どおり残し、冠詞、時制、主述の一致を一文ずつ確認しました。難しい語より、動作と結果が見える平易な節を目標にしてください。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×1 / what節 ×148語

I ran into an old friend from high school at the station yesterday. Although ten years had passed since we last met, I knew at once who he was. It showed me how strongly a familiar face can remain in memory and what friendship can preserve over time.

全48語、how節1個、what節1個です。十年ぶりの旧友との再会という中心を変えず、別の動詞と文の切り方で説明しています。標準解の表現が出なくても、内容を順にほどけば十分に伝わります。

4

答案全体で気をつけること

減点されやすい書き方を指さす Boost のキャラクター Boo

「十年ぶりの旧友との再会」の理由と結論を反対にする

減点 大
This view of the theme "十年ぶりの旧友との再会" is useful. Therefore, we should ignore it.
This view of the theme "十年ぶりの旧友との再会" is useful. Therefore, we should consider how it can help people.

前半と結論の向きが反対です。偶然会った過去とそれ以前の十年間の時間関係を示すという論を最後まで保ちます。 修正文では「十年ぶりの旧友との再会」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「十年ぶりの旧友との再会」をgood一語で終える

減点 大
The discussion of the theme "十年ぶりの旧友との再会" is good.
Yesterday, I happened to meet an old high school friend at the station.

これでは十年ぶりの旧友との再会の具体的内容がほぼすべて落ちます。 修正文では「十年ぶりの旧友との再会」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

6

他の問題にも使える形

学習のコツを紹介する Boost のキャラクター Boo
show how S V最重要

変化

十年ぶりの旧友との再会でyesterdayを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how yesterday affects people.
The report shows how the town changed.
explain what S V最重要

内容

十年ぶりの旧友との再会でstationを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how station affects people.
The report shows how the town changed.
not only A but also Bよく使う

並列

十年ぶりの旧友との再会でby chanceを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how by chance affects people.
The report shows how the town changed.
If S V, S can Vよく使う

条件

十年ぶりの旧友との再会でhigh schoolを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how high school affects people.
The report shows how the town changed.
This is because S Vよく使う

理由

十年ぶりの旧友との再会でold friendを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how old friend affects people.
The report shows how the town changed.
By V-ing, S can Vよく使う

方法

十年ぶりの旧友との再会でten yearsを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how ten years affects people.
The report shows how the town changed.
rather than Aよく使う

対比

十年ぶりの旧友との再会でat onceを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how at once affects people.
The report shows how the town changed.
7

この問題の語彙

表現意味ひとこと
supportyesterday十年ぶりの旧友との再会では「yesterday」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
choicestation十年ぶりの旧友との再会では「station」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
effectby chance十年ぶりの旧友との再会では「by chance」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
reasonhigh school十年ぶりの旧友との再会では「high school」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
communityold friend十年ぶりの旧友との再会では「old friend」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
experienceten years十年ぶりの旧友との再会では「ten years」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
changeat once十年ぶりの旧友との再会では「at once」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
daily liferecognize十年ぶりの旧友との再会では「recognize」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
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出題の傾向

九大は2017年から2020年に第5問の枝番で短い和文英訳を出し、2016年は第4問で同じ力を見ています。2017年の未来、2018年の旅、2019年の言語、2020年の研究と情報のように、短文中の対比・時制・抽象表現を平易な節へ開く出題が続きます。2012年も偶然会った過去とそれ以前の十年間の時間関係を示す力が問われます。

学習の成果を喜ぶ Boost のキャラクター Boo

この問題を解いて添削してもらう

解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリで答案をAIが添削します。

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