九州大学のロゴ 第5問(1) 和文英訳 九州大学 2013
九州大学 2013年度 前期日程 · 英語

第5問(1) 和文英訳
解答と解説

父と森を歩いた記憶を扱う問題です。最も差がつくのは、過去の習慣と歩きながらの同時進行を表すことです。単語を並べるだけでは設問や原文の関係が見えません。how節・what節で内容、方法、結果へ開き、平易な語で筋道を示します。理由と主張の対応、原文の対比、時制、冠詞、指定要素が落ちていないかまで丁寧に確認してください。子供時代に繰り返した習慣なので、would often take またはoften tookが使えます。森へ向かう動作はtake me to the forest、森の中へ入る感じならtake me into the woodsです。while we were walkingで父と私が同時に歩いている場面を作り、その主語を受けてhe taught meへ進みます。teach 人 物の語順を守り、bird and tree namesが鳥と木そのものではなく名称を指すことを明確にしてください。「教えてくれた」は単なるsaidではなく、父が子に知識を渡した場面なのでtaught meが合います。names of birds and trees と the names of many birds and trees はどちらも可能です。二つの過去文の主語が父から私へ不用意に変わっていないか、代名詞heとmeを最後に確認しましょう。

難易度 ★★★★ 目安 15分 和文英訳 テーマ 父と森を歩いた記憶
1

問題

第5問(1) 次の文を英訳しなさい。

私が子供の頃、父はよく私を森に連れて行ってくれた。森を歩きながら、父は私に多くの鳥や木の名前を教えてくれた。

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この問題で見られている力

  • 「childhood」を文脈に合う英語で具体化できるか
  • 「father」を文脈に合う英語で具体化できるか
  • 「often」を文脈に合う英語で具体化できるか
  • 「forest」を文脈に合う英語で具体化できるか
  • 「while walking」を文脈に合う英語で具体化できるか
2

文ごとの解説

第 1 文

私が子供の頃、父はよく私を森に連れて行ってくれた。森を歩きながら、父は私に多くの鳥や木の名前を教えてくれた。

つまずきやすいところ
  • ここが山場です。「childhood」を動作と結果まで開きます
  • 過去の習慣と歩きながらの同時進行を表すという関係を落としません
  • how節は疑問文語順にしません
  • what節に不要な主語や目的語を重ねません
  • 主語と動詞、冠詞、時制を確認します
発想の切り替え

「childhood」を一語で置くだけでは、過去の習慣と歩きながらの同時進行を表すという中心が見えません。誰が何をし、そのため何が変わるかを順に考えます。what節で内容を、how節で方法や程度を開けば、難しい語を使わずに正確に説明できます。原文または設問の条件へ戻り、対比、時制、指定要素が残っているかも確認してください。 さらに、この年の「父と森を歩いた記憶」では、childhood, father, often, forestを一つずつ照合します。直訳した英文を読み返し、誰の行動か、いつの話か、どの結果へ進むかを日本語で言い直せるなら、英語の論理も保てています。

訳例
標準

When I was a child, my father would often take me to the forest. As we walked among the trees, he taught me what many birds and trees were called, how I could tell them apart, and what I should notice when I looked at them closely.

別解

My father often took me into the woods when I was young. While we were walking, he told me what many birds and trees were called. He also showed me how to recognize them and helped me understand what made each one different.

この文でやりやすい誤り

「childhood」をimportantだけで済ませる

減点 大
The point about "childhood" is important.
We should explain what "childhood" means in this answer.

評価だけで理由や内容がありません。 この問題では過去の習慣と歩きながらの同時進行を表すことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「父と森を歩いた記憶」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「father」のhow節を疑問文語順にする

減点 中
We explain how can the phrase "father" affect the main idea.
We explain how the phrase "father" can affect the main idea.

how節を疑問文語順にしています。 この問題では過去の習慣と歩きながらの同時進行を表すことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「父と森を歩いた記憶」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「often」のwhat節に不要なitを足す

減点 中
People understand what they need it when discussing "often".
People understand what they need when discussing "often".

whatが目的語なのでitは重ねません。 この問題では過去の習慣と歩きながらの同時進行を表すことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「父と森を歩いた記憶」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「forest」でmanyに対してthere isを使う

減点 中
There is many examples related to "forest".
There are many examples related to "forest".

manyに合わせて主語と動詞を複数にします。 この問題では過去の習慣と歩きながらの同時進行を表すことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「父と森を歩いた記憶」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「while walking」を過去の時でも現在形で書く

減点 大
Yesterday, people understand the point about "while walking".
Yesterday, people understood the point about "while walking".

過去を示す語と現在形が一致していません。 この問題では過去の習慣と歩きながらの同時進行を表すことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「父と森を歩いた記憶」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「bird names」でmakeの後ろにto不定詞を置く

減点 中
The point about "bird names" makes people to think about the issue.
The point about "bird names" makes people think about the issue.

makeの後ろは目的語と動詞原形です。 この問題では過去の習慣と歩きながらの同時進行を表すことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「父と森を歩いた記憶」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「tree names」に原文にないeveryoneとalwaysを足す

減点 中
Everyone always agrees about "tree names".
People may have different views about "tree names".

原文にない全員・常時という強い限定です。 この問題では過去の習慣と歩きながらの同時進行を表すことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「父と森を歩いた記憶」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「teach」でhappenを受け身にする

減点 大
People are happened to learn about "teach".
People happen to learn about "teach".

happenはこの意味で受け身にできません。 この問題では過去の習慣と歩きながらの同時進行を表すことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「父と森を歩いた記憶」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「父と森を歩いた記憶」の理由と結論を反対にする

減点 大
This view of the theme "父と森を歩いた記憶" is useful. Therefore, we should ignore it.
This view of the theme "父と森を歩いた記憶" is useful. Therefore, we should consider how it can help people.

前半と結論の向きが反対です。過去の習慣と歩きながらの同時進行を表すという論を最後まで保ちます。 修正文では「父と森を歩いた記憶」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「父と森を歩いた記憶」をgood一語で終える

減点 大
The discussion of the theme "父と森を歩いた記憶" is good.
When I was a child, my father would often take me to the forest.

これでは父と森を歩いた記憶の具体的内容がほぼすべて落ちます。 修正文では「父と森を歩いた記憶」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

この文の言いかえ
childhood
childhoodchildhoodの内容を節で具体化できます
the question of childhood短くする場合は後ろで内容を補います
childhood is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
father
fatherfatherの内容を節で具体化できます
the question of father短くする場合は後ろで内容を補います
father is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
often
oftenoftenの内容を節で具体化できます
the question of often短くする場合は後ろで内容を補います
often is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
forest
forestforestの内容を節で具体化できます
the question of forest短くする場合は後ろで内容を補います
forest is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
while walking
while walkingwhile walkingの内容を節で具体化できます
the question of while walking短くする場合は後ろで内容を補います
while walking is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
bird names
bird namesbird namesの内容を節で具体化できます
the question of bird names短くする場合は後ろで内容を補います
bird names is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
tree names
tree namestree namesの内容を節で具体化できます
the question of tree names短くする場合は後ろで内容を補います
tree names is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
teach
teachteachの内容を節で具体化できます
the question of teach短くする場合は後ろで内容を補います
teach is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
3

模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×1 / what節 ×247語

When I was a child, my father would often take me to the forest. As we walked among the trees, he taught me what many birds and trees were called, how I could tell them apart, and what I should notice when I looked at them closely.

全47語です。how節1個、what節2個を実測しました。過去の習慣と歩きながらの同時進行を表す内容を順序どおり残し、冠詞、時制、主述の一致を一文ずつ確認しました。難しい語より、動作と結果が見える平易な節を目標にしてください。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×1 / what節 ×243語

My father often took me into the woods when I was young. While we were walking, he told me what many birds and trees were called. He also showed me how to recognize them and helped me understand what made each one different.

全43語、how節1個、what節2個です。父と森を歩いた記憶という中心を変えず、別の動詞と文の切り方で説明しています。標準解の表現が出なくても、内容を順にほどけば十分に伝わります。

6

他の問題にも使える形

学習のコツを紹介する Boost のキャラクター Boo
show how S V最重要

変化

父と森を歩いた記憶でchildhoodを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how childhood affects people.
The report shows how the town changed.
explain what S V最重要

内容

父と森を歩いた記憶でfatherを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how father affects people.
The report shows how the town changed.
not only A but also Bよく使う

並列

父と森を歩いた記憶でoftenを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how often affects people.
The report shows how the town changed.
If S V, S can Vよく使う

条件

父と森を歩いた記憶でforestを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how forest affects people.
The report shows how the town changed.
This is because S Vよく使う

理由

父と森を歩いた記憶でwhile walkingを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how while walking affects people.
The report shows how the town changed.
By V-ing, S can Vよく使う

方法

父と森を歩いた記憶でbird namesを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how bird names affects people.
The report shows how the town changed.
rather than Aよく使う

対比

父と森を歩いた記憶でtree namesを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how tree names affects people.
The report shows how the town changed.
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この問題の語彙

表現意味ひとこと
supportchildhood父と森を歩いた記憶では「childhood」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
choicefather父と森を歩いた記憶では「father」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
effectoften父と森を歩いた記憶では「often」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
reasonforest父と森を歩いた記憶では「forest」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
communitywhile walking父と森を歩いた記憶では「while walking」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
experiencebird names父と森を歩いた記憶では「bird names」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
changetree names父と森を歩いた記憶では「tree names」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
daily lifeteach父と森を歩いた記憶では「teach」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
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出題の傾向

九大は2017年から2020年に第5問の枝番で短い和文英訳を出し、2016年は第4問で同じ力を見ています。2017年の未来、2018年の旅、2019年の言語、2020年の研究と情報のように、短文中の対比・時制・抽象表現を平易な節へ開く出題が続きます。2013年も過去の習慣と歩きながらの同時進行を表す力が問われます。

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