九州大学のロゴ 第5問(1) 和文英訳 九州大学 2015
九州大学 2015年度 前期日程 · 英語

第5問(1) 和文英訳
解答と解説

失敗を経験へ変えるを扱う問題です。最も差がつくのは、失敗から学ぶ条件と次の機会へ生かす結果をつなぐことです。単語を並べるだけでは設問や原文の関係が見えません。how節・what節で内容、方法、結果へ開き、平易な語で筋道を示します。理由と主張の対応、原文の対比、時制、冠詞、指定要素が落ちていないかまで丁寧に確認してください。大きな失敗をした直後の見方と、そこから学べた場合の評価を分けます。may think とcan becomeを使えば、どちらも断定しすぎません。「それで終わり」のitは失敗ではなく人生全体の行き止まりを指すため、life is over と明示すると安全です。learn what went wrong, use that lesson at the next chance の順で、学びと活用を別の動作として残してください。valuable experienceになる条件がif節の全体にかかっているかも重要です。

難易度 ★★★★ 目安 15分 和文英訳 テーマ 失敗を経験へ変える
1

問題

第5問(1) 次の文を英訳しなさい。

多くの人は、大きな失敗をすれば、人生はそれで終わりだと思うかもしれない。しかし、失敗から何かを学び、それを次の機会に生かすことができれば、その失敗は貴重な経験となりうる。

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この問題で見られている力

  • 「many people」を文脈に合う英語で具体化できるか
  • 「major failure」を文脈に合う英語で具体化できるか
  • 「life is over」を文脈に合う英語で具体化できるか
  • 「however」を文脈に合う英語で具体化できるか
  • 「learn」を文脈に合う英語で具体化できるか
2

文ごとの解説

第 1 文

多くの人は、大きな失敗をすれば、人生はそれで終わりだと思うかもしれない。しかし、失敗から何かを学び、それを次の機会に生かすことができれば、その失敗は貴重な経験となりうる。

つまずきやすいところ
  • ここが山場です。「many people」を動作と結果まで開きます
  • 失敗から学ぶ条件と次の機会へ生かす結果をつなぐという関係を落としません
  • how節は疑問文語順にしません
  • what節に不要な主語や目的語を重ねません
  • 主語と動詞、冠詞、時制を確認します
発想の切り替え

「many people」を一語で置くだけでは、失敗から学ぶ条件と次の機会へ生かす結果をつなぐという中心が見えません。誰が何をし、そのため何が変わるかを順に考えます。what節で内容を、how節で方法や程度を開けば、難しい語を使わずに正確に説明できます。原文または設問の条件へ戻り、対比、時制、指定要素が残っているかも確認してください。 さらに、この年の「失敗を経験へ変える」では、many people, major failure, life is over, howeverを一つずつ照合します。直訳した英文を読み返し、誰の行動か、いつの話か、どの結果へ進むかを日本語で言い直せるなら、英語の論理も保てています。

訳例
標準

Many people may think that life is over when they make a serious mistake. However, if they learn what went wrong, understand how they can use that lesson at the next chance, and decide what to change, the mistake can become a valuable experience rather than the end of their life.

別解

A major failure may make people feel that everything is finished. Yet it can become an important experience if they ask what it teaches them, how they should act differently next time, and what part of that lesson they can carry into a new opportunity.

この文でやりやすい誤り

「many people」をimportantだけで済ませる

減点 大
The point about "many people" is important.
We should explain what "many people" means in this answer.

評価だけで理由や内容がありません。 この問題では失敗から学ぶ条件と次の機会へ生かす結果をつなぐことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「失敗を経験へ変える」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「major failure」のhow節を疑問文語順にする

減点 中
We explain how can the phrase "major failure" affect the main idea.
We explain how the phrase "major failure" can affect the main idea.

how節を疑問文語順にしています。 この問題では失敗から学ぶ条件と次の機会へ生かす結果をつなぐことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「失敗を経験へ変える」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「life is over」のwhat節に不要なitを足す

減点 中
People understand what they need it when discussing "life is over".
People understand what they need when discussing "life is over".

whatが目的語なのでitは重ねません。 この問題では失敗から学ぶ条件と次の機会へ生かす結果をつなぐことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「失敗を経験へ変える」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「however」でmanyに対してthere isを使う

減点 中
There is many examples related to "however".
There are many examples related to "however".

manyに合わせて主語と動詞を複数にします。 この問題では失敗から学ぶ条件と次の機会へ生かす結果をつなぐことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「失敗を経験へ変える」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「learn」を過去の時でも現在形で書く

減点 大
Yesterday, people understand the point about "learn".
Yesterday, people understood the point about "learn".

過去を示す語と現在形が一致していません。 この問題では失敗から学ぶ条件と次の機会へ生かす結果をつなぐことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「失敗を経験へ変える」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「next chance」でmakeの後ろにto不定詞を置く

減点 中
The point about "next chance" makes people to think about the issue.
The point about "next chance" makes people think about the issue.

makeの後ろは目的語と動詞原形です。 この問題では失敗から学ぶ条件と次の機会へ生かす結果をつなぐことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「失敗を経験へ変える」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「use lesson」に原文にないeveryoneとalwaysを足す

減点 中
Everyone always agrees about "use lesson".
People may have different views about "use lesson".

原文にない全員・常時という強い限定です。 この問題では失敗から学ぶ条件と次の機会へ生かす結果をつなぐことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「失敗を経験へ変える」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「valuable experience」でhappenを受け身にする

減点 大
People are happened to learn about "valuable experience".
People happen to learn about "valuable experience".

happenはこの意味で受け身にできません。 この問題では失敗から学ぶ条件と次の機会へ生かす結果をつなぐことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「失敗を経験へ変える」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「失敗を経験へ変える」の理由と結論を反対にする

減点 大
This view of the theme "失敗を経験へ変える" is useful. Therefore, we should ignore it.
This view of the theme "失敗を経験へ変える" is useful. Therefore, we should consider how it can help people.

前半と結論の向きが反対です。失敗から学ぶ条件と次の機会へ生かす結果をつなぐという論を最後まで保ちます。 修正文では「失敗を経験へ変える」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「失敗を経験へ変える」をgood一語で終える

減点 大
The discussion of the theme "失敗を経験へ変える" is good.
Many people may think that life is over when they make a serious mistake.

これでは失敗を経験へ変えるの具体的内容がほぼすべて落ちます。 修正文では「失敗を経験へ変える」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

この文の言いかえ
many people
many peoplemany peopleの内容を節で具体化できます
the question of many people短くする場合は後ろで内容を補います
many people is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
major failure
major failuremajor failureの内容を節で具体化できます
the question of major failure短くする場合は後ろで内容を補います
major failure is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
life is over
life is overlife is overの内容を節で具体化できます
the question of life is over短くする場合は後ろで内容を補います
life is over is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
however
howeverhoweverの内容を節で具体化できます
the question of however短くする場合は後ろで内容を補います
however is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
learn
learnlearnの内容を節で具体化できます
the question of learn短くする場合は後ろで内容を補います
learn is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
next chance
next chancenext chanceの内容を節で具体化できます
the question of next chance短くする場合は後ろで内容を補います
next chance is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
use lesson
use lessonuse lessonの内容を節で具体化できます
the question of use lesson短くする場合は後ろで内容を補います
use lesson is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
valuable experience
valuable experiencevaluable experienceの内容を節で具体化できます
the question of valuable experience短くする場合は後ろで内容を補います
valuable experience is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
3

模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×1 / what節 ×251語

Many people may think that life is over when they make a serious mistake. However, if they learn what went wrong, understand how they can use that lesson at the next chance, and decide what to change, the mistake can become a valuable experience rather than the end of their life.

全51語です。how節1個、what節2個を実測しました。失敗から学ぶ条件と次の機会へ生かす結果をつなぐ内容を順序どおり残し、冠詞、時制、主述の一致を一文ずつ確認しました。難しい語より、動作と結果が見える平易な節を目標にしてください。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×1 / what節 ×245語

A major failure may make people feel that everything is finished. Yet it can become an important experience if they ask what it teaches them, how they should act differently next time, and what part of that lesson they can carry into a new opportunity.

全45語、how節1個、what節2個です。失敗を経験へ変えるという中心を変えず、別の動詞と文の切り方で説明しています。標準解の表現が出なくても、内容を順にほどけば十分に伝わります。

6

他の問題にも使える形

学習のコツを紹介する Boost のキャラクター Boo
show how S V最重要

変化

失敗を経験へ変えるでmany peopleを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how many people affects people.
The report shows how the town changed.
explain what S V最重要

内容

失敗を経験へ変えるでmajor failureを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how major failure affects people.
The report shows how the town changed.
not only A but also Bよく使う

並列

失敗を経験へ変えるでlife is overを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how life is over affects people.
The report shows how the town changed.
If S V, S can Vよく使う

条件

失敗を経験へ変えるでhoweverを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how however affects people.
The report shows how the town changed.
This is because S Vよく使う

理由

失敗を経験へ変えるでlearnを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how learn affects people.
The report shows how the town changed.
By V-ing, S can Vよく使う

方法

失敗を経験へ変えるでnext chanceを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how next chance affects people.
The report shows how the town changed.
rather than Aよく使う

対比

失敗を経験へ変えるでuse lessonを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how use lesson affects people.
The report shows how the town changed.
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この問題の語彙

表現意味ひとこと
supportmany people失敗を経験へ変えるでは「many people」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
choicemajor failure失敗を経験へ変えるでは「major failure」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
effectlife is over失敗を経験へ変えるでは「life is over」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
reasonhowever失敗を経験へ変えるでは「however」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
communitylearn失敗を経験へ変えるでは「learn」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
experiencenext chance失敗を経験へ変えるでは「next chance」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
changeuse lesson失敗を経験へ変えるでは「use lesson」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
daily lifevaluable experience失敗を経験へ変えるでは「valuable experience」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
8

出題の傾向

九大は2017年から2020年に第5問の枝番で短い和文英訳を出し、2016年は第4問で同じ力を見ています。2017年の未来、2018年の旅、2019年の言語、2020年の研究と情報のように、短文中の対比・時制・抽象表現を平易な節へ開く出題が続きます。2015年も失敗から学ぶ条件と次の機会へ生かす結果をつなぐ力が問われます。

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