九州大学のロゴ 第4問(1) 和文英訳 九州大学 2016
九州大学 2016年度 前期日程 · 英語

第4問(1) 和文英訳
解答と解説

屋外時間の不足を扱う問題です。最も差がつくのは、伝聞と特に子どもという挿入を自然に置くことです。単語を並べるだけでは設問や原文の関係が見えません。how節・what節で内容、方法、結果へ開き、平易な語で筋道を示します。理由と主張の対応、原文の対比、時制、冠詞、指定要素が落ちていないかまで丁寧に確認してください。It is said that は情報源を限定しない伝聞に向きます。many people のあとにespecially childrenを挿入しても、主語の中心は複数のpeopleなのでspendを使います。「少なすぎる」はnot muchだけでは弱く、too little time またはnot enough timeが必要です。outdoorsは副詞なので、in outdoorsとはしません。recentlyやthese daysで現在の傾向を示し、誰の時間が、どこで、どの程度不足していると言われるのかを一文の中で確認してください。too little timeは不可算のtimeに使う形です。too few timesでは「回数が少ない」に変わります。especially childrenは挿入なので前後をコンマで区切り、many people全体の中で子どもを強調します。原文に理由はないため、画面や勉強のせいだと勝手に限定せず、言われている事実までを訳してください。

難易度 ★★★★ 目安 15分 和文英訳 テーマ 屋外時間の不足
1

問題

第4問(1) 次の文を英訳しなさい。

最近では、多くの人が、特に子どもたちが、戸外で過ごす時間が少なすぎると言われている。

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この問題で見られている力

  • 「recently」を文脈に合う英語で具体化できるか
  • 「many people」を文脈に合う英語で具体化できるか
  • 「especially children」を文脈に合う英語で具体化できるか
  • 「outdoors」を文脈に合う英語で具体化できるか
  • 「spend」を文脈に合う英語で具体化できるか
2

文ごとの解説

第 1 文

最近では、多くの人が、特に子どもたちが、戸外で過ごす時間が少なすぎると言われている。

つまずきやすいところ
  • ここが山場です。「recently」を動作と結果まで開きます
  • 伝聞と特に子どもという挿入を自然に置くという関係を落としません
  • how節は疑問文語順にしません
  • what節に不要な主語や目的語を重ねません
  • 主語と動詞、冠詞、時制を確認します
発想の切り替え

「recently」を一語で置くだけでは、伝聞と特に子どもという挿入を自然に置くという中心が見えません。誰が何をし、そのため何が変わるかを順に考えます。what節で内容を、how節で方法や程度を開けば、難しい語を使わずに正確に説明できます。原文または設問の条件へ戻り、対比、時制、指定要素が残っているかも確認してください。 さらに、この年の「屋外時間の不足」では、recently, many people, especially children, outdoorsを一つずつ照合します。直訳した英文を読み返し、誰の行動か、いつの話か、どの結果へ進むかを日本語で言い直せるなら、英語の論理も保てています。

訳例
標準

It is often said these days that many people, especially children, spend too little time outdoors. If we consider how long they stay inside, what keeps them there, and how little time remains for play or walks outside, we can see what this widely shared concern means.

別解

Recently, people have said that too many adults and children do not spend enough time outside. Looking at how daily life has changed, what children do indoors, and how strongly the change affects them helps us understand what the problem is.

この文でやりやすい誤り

「recently」をimportantだけで済ませる

減点 大
The point about "recently" is important.
We should explain what "recently" means in this answer.

評価だけで理由や内容がありません。 この問題では伝聞と特に子どもという挿入を自然に置くことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「屋外時間の不足」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「many people」のhow節を疑問文語順にする

減点 中
We explain how can the phrase "many people" affect the main idea.
We explain how the phrase "many people" can affect the main idea.

how節を疑問文語順にしています。 この問題では伝聞と特に子どもという挿入を自然に置くことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「屋外時間の不足」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「especially children」のwhat節に不要なitを足す

減点 中
People understand what they need it when discussing "especially children".
People understand what they need when discussing "especially children".

whatが目的語なのでitは重ねません。 この問題では伝聞と特に子どもという挿入を自然に置くことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「屋外時間の不足」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「outdoors」でmanyに対してthere isを使う

減点 中
There is many examples related to "outdoors".
There are many examples related to "outdoors".

manyに合わせて主語と動詞を複数にします。 この問題では伝聞と特に子どもという挿入を自然に置くことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「屋外時間の不足」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「spend」を過去の時でも現在形で書く

減点 大
Yesterday, people understand the point about "spend".
Yesterday, people understood the point about "spend".

過去を示す語と現在形が一致していません。 この問題では伝聞と特に子どもという挿入を自然に置くことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「屋外時間の不足」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「time」でmakeの後ろにto不定詞を置く

減点 中
The point about "time" makes people to think about the issue.
The point about "time" makes people think about the issue.

makeの後ろは目的語と動詞原形です。 この問題では伝聞と特に子どもという挿入を自然に置くことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「屋外時間の不足」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「too little」に原文にないeveryoneとalwaysを足す

減点 中
Everyone always agrees about "too little".
People may have different views about "too little".

原文にない全員・常時という強い限定です。 この問題では伝聞と特に子どもという挿入を自然に置くことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「屋外時間の不足」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「it is said」でhappenを受け身にする

減点 大
People are happened to learn about "it is said".
People happen to learn about "it is said".

happenはこの意味で受け身にできません。 この問題では伝聞と特に子どもという挿入を自然に置くことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「屋外時間の不足」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「屋外時間の不足」の理由と結論を反対にする

減点 大
This view of the theme "屋外時間の不足" is useful. Therefore, we should ignore it.
This view of the theme "屋外時間の不足" is useful. Therefore, we should consider how it can help people.

前半と結論の向きが反対です。伝聞と特に子どもという挿入を自然に置くという論を最後まで保ちます。 修正文では「屋外時間の不足」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「屋外時間の不足」をgood一語で終える

減点 大
The discussion of the theme "屋外時間の不足" is good.
It is often said these days that many people, especially children, spend too little time outdoors.

これでは屋外時間の不足の具体的内容がほぼすべて落ちます。 修正文では「屋外時間の不足」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

この文の言いかえ
recently
recentlyrecentlyの内容を節で具体化できます
the question of recently短くする場合は後ろで内容を補います
recently is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
many people
many peoplemany peopleの内容を節で具体化できます
the question of many people短くする場合は後ろで内容を補います
many people is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
especially children
especially childrenespecially childrenの内容を節で具体化できます
the question of especially children短くする場合は後ろで内容を補います
especially children is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
outdoors
outdoorsoutdoorsの内容を節で具体化できます
the question of outdoors短くする場合は後ろで内容を補います
outdoors is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
spend
spendspendの内容を節で具体化できます
the question of spend短くする場合は後ろで内容を補います
spend is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
time
timetimeの内容を節で具体化できます
the question of time短くする場合は後ろで内容を補います
time is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
too little
too littletoo littleの内容を節で具体化できます
the question of too little短くする場合は後ろで内容を補います
too little is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
it is said
it is saidit is saidの内容を節で具体化できます
the question of it is said短くする場合は後ろで内容を補います
it is said is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
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模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×2 / what節 ×247語

It is often said these days that many people, especially children, spend too little time outdoors. If we consider how long they stay inside, what keeps them there, and how little time remains for play or walks outside, we can see what this widely shared concern means.

全47語です。how節2個、what節2個を実測しました。伝聞と特に子どもという挿入を自然に置く内容を順序どおり残し、冠詞、時制、主述の一致を一文ずつ確認しました。難しい語より、動作と結果が見える平易な節を目標にしてください。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×2 / what節 ×241語

Recently, people have said that too many adults and children do not spend enough time outside. Looking at how daily life has changed, what children do indoors, and how strongly the change affects them helps us understand what the problem is.

全41語、how節2個、what節2個です。屋外時間の不足という中心を変えず、別の動詞と文の切り方で説明しています。標準解の表現が出なくても、内容を順にほどけば十分に伝わります。

6

他の問題にも使える形

学習のコツを紹介する Boost のキャラクター Boo
show how S V最重要

変化

屋外時間の不足でrecentlyを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how recently affects people.
The report shows how the town changed.
explain what S V最重要

内容

屋外時間の不足でmany peopleを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how many people affects people.
The report shows how the town changed.
not only A but also Bよく使う

並列

屋外時間の不足でespecially childrenを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how especially children affects people.
The report shows how the town changed.
If S V, S can Vよく使う

条件

屋外時間の不足でoutdoorsを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how outdoors affects people.
The report shows how the town changed.
This is because S Vよく使う

理由

屋外時間の不足でspendを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how spend affects people.
The report shows how the town changed.
By V-ing, S can Vよく使う

方法

屋外時間の不足でtimeを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how time affects people.
The report shows how the town changed.
rather than Aよく使う

対比

屋外時間の不足でtoo littleを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how too little affects people.
The report shows how the town changed.
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この問題の語彙

表現意味ひとこと
supportrecently屋外時間の不足では「recently」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
choicemany people屋外時間の不足では「many people」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
effectespecially children屋外時間の不足では「especially children」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
reasonoutdoors屋外時間の不足では「outdoors」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
communityspend屋外時間の不足では「spend」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
experiencetime屋外時間の不足では「time」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
changetoo little屋外時間の不足では「too little」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
daily lifeit is said屋外時間の不足では「it is said」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
8

出題の傾向

九大は2017年から2020年に第5問の枝番で短い和文英訳を出し、2016年は第4問で同じ力を見ています。2017年の未来、2018年の旅、2019年の言語、2020年の研究と情報のように、短文中の対比・時制・抽象表現を平易な節へ開く出題が続きます。2016年も伝聞と特に子どもという挿入を自然に置く力が問われます。

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