九州大学のロゴ 第4問(2) 和文英訳 九州大学 2016
九州大学 2016年度 前期日程 · 英語

第4問(2) 和文英訳
解答と解説

大学で伸ばす一般技能を扱う問題です。最も差がつくのは、not simply A rather Bの対比を保つことです。単語を並べるだけでは設問や原文の関係が見えません。how節・what節で内容、方法、結果へ開き、平易な語で筋道を示します。理由と主張の対応、原文の対比、時制、冠詞、指定要素が落ちていないかまで丁寧に確認してください。not simply A; rather B の対比を先に作ると、二文の役割が安定します。special knowledgeは特定分野の専門知識、general skillsは分野を越えて社会で使う技能です。generalを「一般人向け」と誤解しないでください。university years are a time when ... と節に開けば、「期間である」をperiod一語で硬くまとめずに済みます。after entering societyは就職だけに限定せず、大学を出た後の社会参加を表せます。二種類の学びを対立ではなく重点の置き直しとして訳しましょう。where students learn special knowledge と when people develop skills を使い分けると、場所と期間の役割が明確です。the skills they will need の関係節ではneedの目的語がthe skillsなので、不要なthemを足しません。大学の価値を一方だけに決めつけず、「単に〜ではない」「むしろ〜」という筆者の重点を保ってください。

難易度 ★★★★ 目安 15分 和文英訳 テーマ 大学で伸ばす一般技能
1

問題

第4問(2) 次の文を英訳しなさい。

私の考えでは、大学は単に専門知識を学ぶ場所ではない。むしろ、大学時代は、人が社会に出てから必要となる一般的な技能を伸ばすための期間である。

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この問題で見られている力

  • 「in my view」を文脈に合う英語で具体化できるか
  • 「university」を文脈に合う英語で具体化できるか
  • 「not simply」を文脈に合う英語で具体化できるか
  • 「special knowledge」を文脈に合う英語で具体化できるか
  • 「place to learn」を文脈に合う英語で具体化できるか
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文ごとの解説

第 1 文

私の考えでは、大学は単に専門知識を学ぶ場所ではない。むしろ、大学時代は、人が社会に出てから必要となる一般的な技能を伸ばすための期間である。

つまずきやすいところ
  • ここが山場です。「in my view」を動作と結果まで開きます
  • not simply A rather Bの対比を保つという関係を落としません
  • how節は疑問文語順にしません
  • what節に不要な主語や目的語を重ねません
  • 主語と動詞、冠詞、時制を確認します
発想の切り替え

「in my view」を一語で置くだけでは、not simply A rather Bの対比を保つという中心が見えません。誰が何をし、そのため何が変わるかを順に考えます。what節で内容を、how節で方法や程度を開けば、難しい語を使わずに正確に説明できます。原文または設問の条件へ戻り、対比、時制、指定要素が残っているかも確認してください。 さらに、この年の「大学で伸ばす一般技能」では、in my view, university, not simply, special knowledgeを一つずつ照合します。直訳した英文を読み返し、誰の行動か、いつの話か、どの結果へ進むかを日本語で言い直せるなら、英語の論理も保てています。

訳例
標準

In my view, a university is not simply a place where students learn special knowledge in one field. Rather, the university years are a time when people develop what they will need after entering society, including how to explain what they think and how to work with others.

別解

I do not think university is only for learning what experts in one subject know. It is also a period in which students discover how to study by themselves, how to share ideas, and what skills will help them take part in society after they leave university.

この文でやりやすい誤り

「in my view」をimportantだけで済ませる

減点 大
The point about "in my view" is important.
We should explain what "in my view" means in this answer.

評価だけで理由や内容がありません。 この問題ではnot simply A rather Bの対比を保つことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「大学で伸ばす一般技能」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「university」のhow節を疑問文語順にする

減点 中
We explain how can the phrase "university" affect the main idea.
We explain how the phrase "university" can affect the main idea.

how節を疑問文語順にしています。 この問題ではnot simply A rather Bの対比を保つことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「大学で伸ばす一般技能」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「not simply」のwhat節に不要なitを足す

減点 中
People understand what they need it when discussing "not simply".
People understand what they need when discussing "not simply".

whatが目的語なのでitは重ねません。 この問題ではnot simply A rather Bの対比を保つことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「大学で伸ばす一般技能」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「special knowledge」でmanyに対してthere isを使う

減点 中
There is many examples related to "special knowledge".
There are many examples related to "special knowledge".

manyに合わせて主語と動詞を複数にします。 この問題ではnot simply A rather Bの対比を保つことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「大学で伸ばす一般技能」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「place to learn」を過去の時でも現在形で書く

減点 大
Yesterday, people understand the point about "place to learn".
Yesterday, people understood the point about "place to learn".

過去を示す語と現在形が一致していません。 この問題ではnot simply A rather Bの対比を保つことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「大学で伸ばす一般技能」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「rather」でmakeの後ろにto不定詞を置く

減点 中
The point about "rather" makes people to think about the issue.
The point about "rather" makes people think about the issue.

makeの後ろは目的語と動詞原形です。 この問題ではnot simply A rather Bの対比を保つことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「大学で伸ばす一般技能」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「university years」に原文にないeveryoneとalwaysを足す

減点 中
Everyone always agrees about "university years".
People may have different views about "university years".

原文にない全員・常時という強い限定です。 この問題ではnot simply A rather Bの対比を保つことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「大学で伸ばす一般技能」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「general skills」でhappenを受け身にする

減点 大
People are happened to learn about "general skills".
People happen to learn about "general skills".

happenはこの意味で受け身にできません。 この問題ではnot simply A rather Bの対比を保つことが中心です。ほかの箇所を変えず、この欠陥だけを直してください。 修正文では「大学で伸ばす一般技能」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「大学で伸ばす一般技能」の理由と結論を反対にする

減点 大
This view of the theme "大学で伸ばす一般技能" is useful. Therefore, we should ignore it.
This view of the theme "大学で伸ばす一般技能" is useful. Therefore, we should consider how it can help people.

前半と結論の向きが反対です。not simply A rather Bの対比を保つという論を最後まで保ちます。 修正文では「大学で伸ばす一般技能」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

「大学で伸ばす一般技能」をgood一語で終える

減点 大
The discussion of the theme "大学で伸ばす一般技能" is good.
In my view, a university is not simply a place where students learn special knowledge in one field.

これでは大学で伸ばす一般技能の具体的内容がほぼすべて落ちます。 修正文では「大学で伸ばす一般技能」の中心を保ち、titleで指摘した一点以外に新しい誤りや新しい主張を入れていないことも確認してください。

この文の言いかえ
in my view
in my viewin my viewの内容を節で具体化できます
the question of in my view短くする場合は後ろで内容を補います
in my view is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
university
universityuniversityの内容を節で具体化できます
the question of university短くする場合は後ろで内容を補います
university is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
not simply
not simplynot simplyの内容を節で具体化できます
the question of not simply短くする場合は後ろで内容を補います
not simply is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
special knowledge
special knowledgespecial knowledgeの内容を節で具体化できます
the question of special knowledge短くする場合は後ろで内容を補います
special knowledge is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
place to learn
place to learnplace to learnの内容を節で具体化できます
the question of place to learn短くする場合は後ろで内容を補います
place to learn is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
rather
ratherratherの内容を節で具体化できます
the question of rather短くする場合は後ろで内容を補います
rather is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
university years
university yearsuniversity yearsの内容を節で具体化できます
the question of university years短くする場合は後ろで内容を補います
university years is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
general skills
general skillsgeneral skillsの内容を節で具体化できます
the question of general skills短くする場合は後ろで内容を補います
general skills is good thing冠詞がなく内容も曖昧なので使いません
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模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×2 / what節 ×248語

In my view, a university is not simply a place where students learn special knowledge in one field. Rather, the university years are a time when people develop what they will need after entering society, including how to explain what they think and how to work with others.

全48語です。how節2個、what節2個を実測しました。not simply A rather Bの対比を保つ内容を順序どおり残し、冠詞、時制、主述の一致を一文ずつ確認しました。難しい語より、動作と結果が見える平易な節を目標にしてください。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×2 / what節 ×247語

I do not think university is only for learning what experts in one subject know. It is also a period in which students discover how to study by themselves, how to share ideas, and what skills will help them take part in society after they leave university.

全47語、how節2個、what節2個です。大学で伸ばす一般技能という中心を変えず、別の動詞と文の切り方で説明しています。標準解の表現が出なくても、内容を順にほどけば十分に伝わります。

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他の問題にも使える形

学習のコツを紹介する Boost のキャラクター Boo
show how S V最重要

変化

大学で伸ばす一般技能でin my viewを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how in my view affects people.
The report shows how the town changed.
explain what S V最重要

内容

大学で伸ばす一般技能でuniversityを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how university affects people.
The report shows how the town changed.
not only A but also Bよく使う

並列

大学で伸ばす一般技能でnot simplyを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how not simply affects people.
The report shows how the town changed.
If S V, S can Vよく使う

条件

大学で伸ばす一般技能でspecial knowledgeを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how special knowledge affects people.
The report shows how the town changed.
This is because S Vよく使う

理由

大学で伸ばす一般技能でplace to learnを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how place to learn affects people.
The report shows how the town changed.
By V-ing, S can Vよく使う

方法

大学で伸ばす一般技能でratherを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how rather affects people.
The report shows how the town changed.
rather than Aよく使う

対比

大学で伸ばす一般技能でuniversity yearsを抽象語のままにせず説明する型です。別の問題でも主語と動作を替えて使えます。

We explain how university years affects people.
The report shows how the town changed.
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この問題の語彙

表現意味ひとこと
supportin my view大学で伸ばす一般技能では「in my view」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
choiceuniversity大学で伸ばす一般技能では「university」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
effectnot simply大学で伸ばす一般技能では「not simply」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
reasonspecial knowledge大学で伸ばす一般技能では「special knowledge」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
communityplace to learn大学で伸ばす一般技能では「place to learn」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
experiencerather大学で伸ばす一般技能では「rather」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
changeuniversity years大学で伸ばす一般技能では「university years」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
daily lifegeneral skills大学で伸ばす一般技能では「general skills」を説明する流れで使います。単語だけでなく前後の語との組み合わせを確認してください。
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出題の傾向

九大は2017年から2020年に第5問の枝番で短い和文英訳を出し、2016年は第4問で同じ力を見ています。2017年の未来、2018年の旅、2019年の言語、2020年の研究と情報のように、短文中の対比・時制・抽象表現を平易な節へ開く出題が続きます。2016年もnot simply A rather Bの対比を保つ力が問われます。

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