九州大学のロゴ 第4問 条件英作文 九州大学 2025
九州大学 2025年度 前期日程 · 英語

第4問 条件英作文
解答と解説

飛行機と夜行フェリーの情報を読み、どちらかを選んで少なくとも二つの理由を約100語で説明する問題です。すべての条件を比較するのではなく、選択を支える軸を二つに絞るのが得策です。ここではフェリーを選び、「移動中に眠れること」と「ホテル一泊分を別の体験に回せること」を具体化します。飛行機の速さも一度認めたうえで、疲労と旅の思い出という自分たちにとっての価値へ戻すと、単なる情報の写しになりません。

難易度 ★★★★★ 目安 22分 条件英作文 テーマ 福岡から大阪への旅程選択
1

問題

第4問 条件に従って英文を書きなさい。

Imagine you are planning a trip from Fukuoka to Osaka with a friend during summer vacation. You have found two possible itineraries. Itinerary A: Fly from Fukuoka Airport to Kansai International Airport. The flight takes about one hour. You will arrive in Osaka in the morning and have the whole day to explore the city. Itinerary B: Take an overnight ferry from Hakata Port to Osaka. The ferry departs in the evening and arrives the next morning. You can sleep on the ferry, enjoy the sea view, and save on hotel costs for one night. Which itinerary would you choose? Write about 100 English words explaining your choice. Give at least two reasons to support your decision.

約100語の英語
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この問題で見られている力

  • AかBの選択を冒頭で明言できるか
  • at least two reasonsを別々に説明できるか
  • 提示情報を写すだけでなく旅行者への効果へ進めるか
  • how much energyとwhat we saveで内容を開けるか
  • 反対側の速さを認めても立場を保てるか
2

答案の組み立て

第1段

選んだ旅程を明言する

I would choose Itinerary B, the overnight ferry.

第2段

第一の理由として休息を説明する

First, it turns travel time into useful rest. My friend and I can sleep while the ferry moves, so we will know how much energy we still have when we reach Osaka.

第3段

第二の理由として費用の使い道を示す

Second, the ferry saves one night's hotel cost. We can use what we save for local food or a museum, which will make our day richer.

第4段

飛行機との比較を回収する

Although flying is faster, arriving early is not worth much if we are tired. The ferry makes the journey part of our vacation.

第 1 文

第1段:選んだ旅程を明言する

つまずきやすいところ
  • この段では「夜行フェリーを選ぶこと」を一つの中心にします。別の話題を混ぜると論の役割がぼやけます
  • Itinerary Bを固有名のまま示すを一つの動作または結果として示します
  • 前の段とのつながりが見えるように、I would chooseを合図に使います
  • 主語と時制を途中で変えず、誰が何をするのかを読み直します
  • 限られた語数では、設問にない背景説明より理由と具体例を優先します
発想の切り替え

選んだ旅程を明言するの役割は、夜行フェリーを選ぶことを読者に迷わせず伝えることです。Itinerary Bを固有名のまま示すまで書けば、この問題に固有の説明になります。うまい一語を探すより、誰がどう動き、何が変わるのかを平易な動詞で順に置いてください。出発地と到着地の説明は問題文にあるため繰り返しません。

訳例
標準

I would choose Itinerary B, the overnight ferry.

別解

I prefer the overnight ferry from Hakata.

この文でやりやすい誤り

フェリーを選ぶ利点を言い換えるだけで理由を示さない

減点 大
The ferry is better because Itinerary B is the better choice.
The ferry lets us rest while traveling and use the hotel cost for experiences in Osaka.

フェリーを選ぶ利点という結論を言い直しているだけで、なぜそうなるかがありません。眠りながら移動し、浮いた費用を大阪で使うことまで書くと、主張と結果をつなぐ理由になります。

この文の言いかえ
Bを選ぶ
choose Itinerary B福岡から大阪への旅程選択を論じるときに意味が明確で、まず選びたい形です
prefer the overnight ferry少し説明的ですが、高校範囲の語で同じ内容を安全に書けます
decide Itinerary BBを選ぶの意味または英語の形がずれるため、この答案では使いません
第 2 文

第2段:第一の理由として休息を説明する

つまずきやすいところ
  • この段では「移動時間を睡眠に使えること」を一つの中心にします。別の話題を混ぜると論の役割がぼやけます
  • ここが山場です。到着時にどれほど元気かを、抽象名詞だけで済ませずhow節かwhat節で中身まで示します
  • 前の段とのつながりが見えるように、Firstを合図に使います
  • 主語と時制を途中で変えず、誰が何をするのかを読み直します
  • 限られた語数では、設問にない背景説明より理由と具体例を優先します
発想の切り替え

第一の理由として休息を説明するの役割は、移動時間を睡眠に使えることを読者に迷わせず伝えることです。到着時にどれほど元気かまで書けば、この問題に固有の説明になります。うまい一語を探すより、誰がどう動き、何が変わるのかを平易な動詞で順に置いてください。sleep on the ferryを、翌日の行動力までつないでください。

訳例
標準

First, it turns travel time into useful rest. My friend and I can sleep while the ferry moves, so we will know how much energy we still have when we reach Osaka.

別解

It shows us how enjoyable the trip itself can be, because we can watch the sea and talk before sleeping.

この文でやりやすい誤り

具体例が主張を支えていない

減点 中〜大
My friend likes boats, and Osaka has many famous places.
Because we can sleep on the ferry, we can arrive with enough energy to explore Osaka.

この例ではフェリーを選ぶと旅がどうよくなるかが示されず、話題に関係する出来事を置いただけになっています。例の最後を移動中の休息または費用節約へつなげてください。

how節を疑問文の語順にする

減点 中
The ferry shows us how can the journey be enjoyable.
The ferry shows us how the journey can be enjoyable.

文中のhow節は質問ではないため、howの後ろを疑問文語順にはしません。主語の後ろに動詞を置けば、内容を説明する名詞節になります。

arrive の後ろに目的語を直接置く

減点 中
We will arrive Osaka the next morning.
We will arrive in Osaka the next morning.

arriveは自動詞なので場所の前にinを置きます。到着時刻の情報はそのまま保てます。

この文の言いかえ
移動中に眠る
sleep while the ferry moves福岡から大阪への旅程選択を論じるときに意味が明確で、まず選びたい形です
rest during the journey少し説明的ですが、高校範囲の語で同じ内容を安全に書けます
sleep in moving移動中に眠るの意味または英語の形がずれるため、この答案では使いません
どれほど元気か
how much energy we have福岡から大阪への旅程選択を論じるときに意味が明確で、まず選びたい形です
how ready we are to explore少し説明的ですが、高校範囲の語で同じ内容を安全に書けます
how many energy we haveどれほど元気かの意味または英語の形がずれるため、この答案では使いません
海の景色を楽しむ
enjoy the sea view福岡から大阪への旅程選択を論じるときに意味が明確で、まず選びたい形です
watch the sea from the ferry少し説明的ですが、高校範囲の語で同じ内容を安全に書けます
enjoy seeing sea海の景色を楽しむの意味または英語の形がずれるため、この答案では使いません
第 3 文

第3段:第二の理由として費用の使い道を示す

つまずきやすいところ
  • この段では「宿泊費を節約できること」を一つの中心にします。別の話題を混ぜると論の役割がぼやけます
  • 節約したお金で何ができるかを一つの動作または結果として示します
  • 前の段とのつながりが見えるように、Secondを合図に使います
  • 主語と時制を途中で変えず、誰が何をするのかを読み直します
  • 限られた語数では、設問にない背景説明より理由と具体例を優先します
発想の切り替え

第二の理由として費用の使い道を示すの役割は、宿泊費を節約できることを読者に迷わせず伝えることです。節約したお金で何ができるかまで書けば、この問題に固有の説明になります。うまい一語を探すより、誰がどう動き、何が変わるのかを平易な動詞で順に置いてください。save moneyだけで止めず、食事や博物館という使い道を置きます。

訳例
標準

Second, the ferry saves one night's hotel cost. We can use what we save for local food or a museum, which will make our day richer.

別解

It also lets us keep what we would have paid for a hotel. We could spend that money on lunch and an entrance fee in Osaka.

この文でやりやすい誤り

what節の後ろに不要なitを足す

減点 中
We can use what we save it for local food.
We can use what we save for local food.

what自体が節の中で目的語の役割を持ちます。itをもう一つ置くと目的語が重なり、文の骨組みが壊れます。

save の目的語を省いて意味を曖昧にする

減点 中
The ferry can save for one night.
The ferry can save us one night's hotel cost.

saveだけでは何を節約するのかがありません。hotel costsやmoneyを目的語に置きます。

spend の前置詞を落とす

減点 中
We can spend the money local food.
We can spend the money on local food.

spend money on 名詞の形です。onがないと使い道との関係を作れません。

この文の言いかえ
宿泊費を節約する
save one night's hotel cost福岡から大阪への旅程選択を論じるときに意味が明確で、まず選びたい形です
avoid paying for a hotel that night少し説明的ですが、高校範囲の語で同じ内容を安全に書けます
cut a hotel money宿泊費を節約するの意味または英語の形がずれるため、この答案では使いません
節約したもの
what we save福岡から大阪への旅程選択を論じるときに意味が明確で、まず選びたい形です
the money left for Osaka少し説明的ですが、高校範囲の語で同じ内容を安全に書けます
what we save it節約したものの意味または英語の形がずれるため、この答案では使いません
第 4 文

第4段:飛行機との比較を回収する

つまずきやすいところ
  • この段では「旅そのものの価値」を一つの中心にします。別の話題を混ぜると論の役割がぼやけます
  • 速さだけで選ばない理由を一つの動作または結果として示します
  • 前の段とのつながりが見えるように、Althoughを合図に使います
  • 主語と時制を途中で変えず、誰が何をするのかを読み直します
  • 限られた語数では、設問にない背景説明より理由と具体例を優先します
発想の切り替え

飛行機との比較を回収するの役割は、旅そのものの価値を読者に迷わせず伝えることです。速さだけで選ばない理由まで書けば、この問題に固有の説明になります。うまい一語を探すより、誰がどう動き、何が変わるのかを平易な動詞で順に置いてください。反対案への一文は短くし、選んだ案の結論で閉じます。

訳例
標準

Although flying is faster, arriving early is not worth much if we are tired. The ferry makes the journey part of our vacation.

別解

On the ferry, we can rest while moving and arrive ready to explore. That is why Itinerary B offers better value and a better shared memory.

この文でやりやすい誤り

結論で本文にない論点を加える

減点 中
Therefore, Japan should build more ferry ports in every city.
Therefore, the ferry gives us both useful rest and more money to enjoy Osaka.

最後に突然全国の港湾政策を出すと、ここまで説明した休息と費用の二理由をまとめられません。結論は新しい理由ではなく、本文で示した変化を短く回収します。

この文の言いかえ
飛行機のほうが速いが
although flying is faster福岡から大阪への旅程選択を論じるときに意味が明確で、まず選びたい形です
the plane takes less time, but少し説明的ですが、高校範囲の語で同じ内容を安全に書けます
in spite the plane is faster飛行機のほうが速いがの意味または英語の形がずれるため、この答案では使いません
旅の一部にする
make the journey part of our vacation福岡から大阪への旅程選択を論じるときに意味が明確で、まず選びたい形です
enjoy the travel time itself少し説明的ですが、高校範囲の語で同じ内容を安全に書けます
make travel to vacation旅の一部にするの意味または英語の形がずれるため、この答案では使いません
3

模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×2 / what節 ×1107語

I would choose Itinerary B, the overnight ferry. First, it turns travel time into useful rest. My friend and I can sleep while the ferry moves, so we will know how much energy we still have when we reach Osaka. Second, the ferry saves one night's hotel cost. We can use what we save for local food or a museum, which will make our day richer. The sea view shows how relaxing travel can be, and we can talk without rushing through an airport. Although flying is faster, arriving early is not worth much if we are tired. The ferry makes the journey part of our vacation.

全107語です。約100語の指定に収まり、休息と費用という二理由をFirstとSecondで分けています。how節2個、what節1個を使い、旅行者の体力、お金の使い道、移動中の心地よさを具体化しました。飛行機の速さは一文だけ認め、結論はフェリーに戻しています。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×1 / what節 ×1103語

I prefer the overnight ferry from Hakata. It shows us how enjoyable the trip itself can be, because we can watch the sea and talk before sleeping. It also lets us keep what we would have paid for a hotel. We could spend that money on lunch and an entrance fee in Osaka. I know the plane takes only an hour, but airport travel also takes time, and we may begin the day tired after waking early. On the ferry, we can rest while moving and arrive ready to explore. That is why Itinerary B offers better value and a better shared memory.

全103語です。海を見る時間とホテル代の使い道を、実際の旅行場面として説明した版です。早朝移動による疲れを比較材料にしますが、飛行機を全面的に否定していません。最後までフェリーの価値に焦点が通っています。

4

答案全体で気をつけること

減点されやすい書き方を指さす Boost のキャラクター Boo

二つの理由を満たさない

減点 大
I choose the ferry because it saves hotel costs.
I choose the ferry because we can sleep while traveling and save one night's hotel cost.

設問が求めるのは選択と少なくとも二つの理由です。この答案ではフェリーが安いという一理由しかないため、英語が正しくても指示への答えが欠けています。最初に答案の枠を作ると防げます。

途中で選んだ立場を変える

減点 大
I would choose the ferry for its low cost, but the plane is clearly the best choice for us.
Although the plane is faster, I would choose the ferry because rest and lower costs matter more to us.

前半と後半が反対の結論を支えており、どちらが自分の意見か決まりません。反対側に触れる場合でも、最後は最初に選んだ立場へ戻す必要があります。

6

他の問題にも使える形

学習のコツを紹介する Boost のキャラクター Boo
choose A because ...最重要

選択と理由を一文で示す

福岡から大阪への旅程選択の答案で論理を一段進める型です。抽象語だけで終えず、主語の行動と結果をつなぐために使ってください。別の話題でも中身を入れ替えて使えます。

I choose the ferry because we can rest.
I choose this plan because it costs less.
know how much S has最重要

残る量を具体化する

福岡から大阪への旅程選択の答案で論理を一段進める型です。抽象語だけで終えず、主語の行動と結果をつなぐために使ってください。別の話題でも中身を入れ替えて使えます。

know how much energy we still have
see how much time we have left
use what S saves for ...最重要

節約と使い道をつなぐ

福岡から大阪への旅程選択の答案で論理を一段進める型です。抽象語だけで終えず、主語の行動と結果をつなぐために使ってください。別の話題でも中身を入れ替えて使えます。

use what we save for local food
use what I earn for books
Although A, Bよく使う

相手の利点を認めて戻る

福岡から大阪への旅程選択の答案で論理を一段進める型です。抽象語だけで終えず、主語の行動と結果をつなぐために使ってください。別の話題でも中身を入れ替えて使えます。

Although flying is faster, the ferry suits us better.
Although the room is small, its location is useful.
not worth much if ...よく使う

条件によって価値を見直す

福岡から大阪への旅程選択の答案で論理を一段進める型です。抽象語だけで終えず、主語の行動と結果をつなぐために使ってください。別の話題でも中身を入れ替えて使えます。

Early arrival is not worth much if we are tired.
A low price is not worth much if the product breaks.
make A part of Bよく使う

過程にも価値を与える

福岡から大阪への旅程選択の答案で論理を一段進める型です。抽象語だけで終えず、主語の行動と結果をつなぐために使ってください。別の話題でも中身を入れ替えて使えます。

make the journey part of our vacation
make practice part of daily life
7

この問題の語彙

表現意味ひとこと
itinerary旅程この問題ではAとBの固有名として大文字で示します。品詞・単複・前置詞を答案の中でもう一度確認してください
overnight ferry夜行フェリーこの問題ではovernightはferryの前に置きます。品詞・単複・前置詞を答案の中でもう一度確認してください
arrive in〜に到着するこの問題では都市の前ではinを使います。品詞・単複・前置詞を答案の中でもう一度確認してください
sea view海の景色この問題では可算の景色一つならa sea viewも使えます。品詞・単複・前置詞を答案の中でもう一度確認してください
hotel cost宿泊費この問題では一泊分ならone night'sと所有格にします。品詞・単複・前置詞を答案の中でもう一度確認してください
explore見て回るこの問題では目的語にthe cityやOsakaを直接置けます。品詞・単複・前置詞を答案の中でもう一度確認してください
although〜だけれどもこの問題では後ろには主語と動詞のある節を置きます。品詞・単複・前置詞を答案の中でもう一度確認してください
journey移動の旅この問題では目的地での滞在より移動過程に焦点があります。品詞・単複・前置詞を答案の中でもう一度確認してください
8

出題の傾向

九大の条件英作文は、2020年の文理選択、2021年のオンライン教育、2022年の多文化社会、2023年のVR、2024年の人口減少と就職先、2025年の旅程と商店街、2026年の教師像へと、社会的な話題を身近な場面に結び付けて説明させています。2025年第4問は、与えられた具体的な二案から選ぶ点が特徴です。同年第5問の商店街や2024年の就職先選択と同じく、資料中の利点を自分の判断基準へ変える力が見られます。

学習の成果を喜ぶ Boost のキャラクター Boo

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