「現在の自己肯定と過去の受け止め方」を扱う和文英訳です。差がつくのは、現在の自分を肯定できるかどうかで過去の記憶の見え方が変わる対比を保ち、最後の「つらい経験があるからこそ」を現在の充実へ結び直すことです。日本語の抽象名詞を英単語一語に置き換えるだけでは、原文の因果や対比が見えなくなります。そこで、how節・what節を使い、誰が何を感じ、何がどのように変わるのかを具体的にします。標準解では平易な語を選び、原文の限定・推量・時制も残しました。各segmentで日本語と英語を対応させ、最後に訳し落としがないかを一文ずつ確かめてください。
過去を背負って生きざるを得ないのが人間だ。過去の積み重ねがいまの自分なのだから,過去から逃げ出していまの自分を語ることなどできない。もしいまの自分を肯定できない人は,過去の出来事についても後悔ばかりが思い出されるのではないだろうか。反対に,いまの自分を肯定できる人は,過去の出来事についても受け入れられるのではないだろうか。人間とはおもしろいもので,そのときどんなに苦しんだことでも,時間が経つと「なぜ,あんなにつらかったのだろう」と思うから不思議だ。たぶん,いまの自分を肯定できるから,過去の自分も肯定できるのだ。それどころか,つらい経験も「あのつらい経験があるからこそ,いまの充実した自分があるのだ」と思えるのである。
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この部分では「現在の自己肯定と過去の受け止め方」の流れのうち、「〜ざるを得ない」を have no choice but to で表すことが中心です。日本語の名詞を一語ずつ置き換えるのでなく、まず誰が何をするのかを決め、過去の積み重ねを what has happened over time と節にする形へ組み直します。さらに、現在の自分を who we are now と開く点も落とさないでください。標準解と別解の主語や接続語を比べると、同じ内容でも二通りの安全な組み方が見えてきます。
Human beings have no choice but to live while carrying their past.
We cannot live without carrying what happened to us in the past.
この英文では「have no choice の後ろに ing を置く」という一つの欠陥が実際に現れています。そのままだと、この問題で必要な「「〜ざるを得ない」を have no choice but to で表す」という関係が崩れるか、原文より意味が強く・狭くなります。修正例では狙い以外の語順や時制は動かさず、この一点だけを直しています。答案では修正後の形を声に出して、主語から動詞、節の終わりまで確認してください。
この英文では「past を複数形にして出来事の列だけにする」という一つの欠陥が実際に現れています。そのままだと、この問題で必要な「過去の積み重ねを what has happened over time と節にする」という関係が崩れるか、原文より意味が強く・狭くなります。修正例では狙い以外の語順や時制は動かさず、この一点だけを直しています。答案では修正後の形を声に出して、主語から動詞、節の終わりまで確認してください。
過去の積み重ねがいまの自分なのだから,過去から逃げ出していまの自分を語ることなどできない。
この部分では「現在の自己肯定と過去の受け止め方」の流れのうち、過去の積み重ねを what has happened over time と節にすることが中心です。日本語の名詞を一語ずつ置き換えるのでなく、まず誰が何をするのかを決め、現在の自分を who we are now と開く形へ組み直します。さらに、肯定できない人・できる人を対照的な if / who 節で並べる点も落とさないでください。標準解と別解の主語や接続語を比べると、同じ内容でも二通りの安全な組み方が見えてきます。
Because what has happened over time has made us who we are now, we cannot run away from our past and still explain who we are today.
All those events have shaped who we are today, so we cannot leave them behind when we talk about ourselves.
この英文では「what 節を疑問文語順にする」という一つの欠陥が実際に現れています。そのままだと、この問題で必要な「現在の自分を who we are now と開く」という関係が崩れるか、原文より意味が強く・狭くなります。修正例では狙い以外の語順や時制は動かさず、この一点だけを直しています。答案では修正後の形を声に出して、主語から動詞、節の終わりまで確認してください。
この英文では「現在の自分を today’s me とする」という一つの欠陥が実際に現れています。そのままだと、この問題で必要な「肯定できない人・できる人を対照的な if / who 節で並べる」という関係が崩れるか、原文より意味が強く・狭くなります。修正例では狙い以外の語順や時制は動かさず、この一点だけを直しています。答案では修正後の形を声に出して、主語から動詞、節の終わりまで確認してください。
もしいまの自分を肯定できない人は,過去の出来事についても後悔ばかりが思い出されるのではないだろうか。
この部分では「現在の自己肯定と過去の受け止め方」の流れのうち、現在の自分を who we are now と開くことが中心です。日本語の名詞を一語ずつ置き換えるのでなく、まず誰が何をするのかを決め、肯定できない人・できる人を対照的な if / who 節で並べる形へ組み直します。さらに、当時の苦痛と後の見方の時制差を保つ点も落とさないでください。標準解と別解の主語や接続語を比べると、同じ内容でも二通りの安全な組み方が見えてきます。
People who cannot accept who they are now may remember only how much they regret what happened in the past.
If we dislike who we are now, we may look back and see only what we regret.
この英文では「regret を他動詞の形で崩す」という一つの欠陥が実際に現れています。そのままだと、この問題で必要な「当時の苦痛と後の見方の時制差を保つ」という関係が崩れるか、原文より意味が強く・狭くなります。修正例では狙い以外の語順や時制は動かさず、この一点だけを直しています。答案では修正後の形を声に出して、主語から動詞、節の終わりまで確認してください。
反対に,いまの自分を肯定できる人は,過去の出来事についても受け入れられるのではないだろうか。
この部分では「現在の自己肯定と過去の受け止め方」の流れのうち、肯定できない人・できる人を対照的な if / who 節で並べることが中心です。日本語の名詞を一語ずつ置き換えるのでなく、まず誰が何をするのかを決め、当時の苦痛と後の見方の時制差を保つ形へ組み直します。さらに、つらい経験が現在の充実を支える強調を It is because ... that ... で示す点も落とさないでください。標準解と別解の主語や接続語を比べると、同じ内容でも二通りの安全な組み方が見えてきます。
In contrast, people who can accept who they are now may also be able to accept what happened before.
If we accept ourselves now, however, we may also accept how we lived before.
この英文では「肯定を agree with myself と訳す」という一つの欠陥が実際に現れています。そのままだと、この問題で必要な「つらい経験が現在の充実を支える強調を It is because ... that ... で示す」という関係が崩れるか、原文より意味が強く・狭くなります。修正例では狙い以外の語順や時制は動かさず、この一点だけを直しています。答案では修正後の形を声に出して、主語から動詞、節の終わりまで確認してください。
人間とはおもしろいもので,そのときどんなに苦しんだことでも,時間が経つと「なぜ,あんなにつらかったのだろう」と思うから不思議だ。
この部分では「現在の自己肯定と過去の受け止め方」の流れのうち、当時の苦痛と後の見方の時制差を保つことが中心です。日本語の名詞を一語ずつ置き換えるのでなく、まず誰が何をするのかを決め、つらい経験が現在の充実を支える強調を It is because ... that ... で示す形へ組み直します。さらに、「〜ざるを得ない」を have no choice but to で表す点も落とさないでください。標準解と別解の主語や接続語を比べると、同じ内容でも二通りの安全な組み方が見えてきます。
Human beings are interesting: even when something caused us great pain at the time, years later we wonder why it felt so painful.
It is strange how pain that once felt unbearable can later make us ask why it hurt so much.
この英文では「当時と現在の時制を同じ現在形にする」という一つの欠陥が実際に現れています。そのままだと、この問題で必要な「「〜ざるを得ない」を have no choice but to で表す」という関係が崩れるか、原文より意味が強く・狭くなります。修正例では狙い以外の語順や時制は動かさず、この一点だけを直しています。答案では修正後の形を声に出して、主語から動詞、節の終わりまで確認してください。
たぶん,いまの自分を肯定できるから,過去の自分も肯定できるのだ。
この部分では「現在の自己肯定と過去の受け止め方」の流れのうち、つらい経験が現在の充実を支える強調を It is because ... that ... で示すことが中心です。日本語の名詞を一語ずつ置き換えるのでなく、まず誰が何をするのかを決め、「〜ざるを得ない」を have no choice but to で表す形へ組み直します。さらに、過去の積み重ねを what has happened over time と節にする点も落とさないでください。標準解と別解の主語や接続語を比べると、同じ内容でも二通りの安全な組み方が見えてきます。
This may be because accepting who we are now helps us accept who we were before.
Perhaps we can value our past because we value our present.
この英文では「because と therefore を二重に置く」という一つの欠陥が実際に現れています。そのままだと、この問題で必要な「過去の積み重ねを what has happened over time と節にする」という関係が崩れるか、原文より意味が強く・狭くなります。修正例では狙い以外の語順や時制は動かさず、この一点だけを直しています。答案では修正後の形を声に出して、主語から動詞、節の終わりまで確認してください。
それどころか,つらい経験も「あのつらい経験があるからこそ,いまの充実した自分があるのだ」と思えるのである。
この部分では「現在の自己肯定と過去の受け止め方」の流れのうち、「〜ざるを得ない」を have no choice but to で表すことが中心です。日本語の名詞を一語ずつ置き換えるのでなく、まず誰が何をするのかを決め、過去の積み重ねを what has happened over time と節にする形へ組み直します。さらに、現在の自分を who we are now と開く点も落とさないでください。標準解と別解の主語や接続語を比べると、同じ内容でも二通りの安全な組み方が見えてきます。
We may even come to see what a hard experience gave us and say, “It is because I went through that hard time that I can now live a full life.”
We can then understand what even a hard experience added to our life.
この英文では「「それどころか」を反対方向の but にする」という一つの欠陥が実際に現れています。そのままだと、この問題で必要な「現在の自分を who we are now と開く」という関係が崩れるか、原文より意味が強く・狭くなります。修正例では狙い以外の語順や時制は動かさず、この一点だけを直しています。答案では修正後の形を声に出して、主語から動詞、節の終わりまで確認してください。
この英文では「充実した生活を busy life とする」という一つの欠陥が実際に現れています。そのままだと、この問題で必要な「肯定できない人・できる人を対照的な if / who 節で並べる」という関係が崩れるか、原文より意味が強く・狭くなります。修正例では狙い以外の語順や時制は動かさず、この一点だけを直しています。答案では修正後の形を声に出して、主語から動詞、節の終わりまで確認してください。
Human beings have no choice but to live while carrying their past. Because what has happened over time has made us who we are now, we cannot run away from our past and still explain who we are today. People who cannot accept who they are now may remember only how much they regret what happened in the past. In contrast, people who can accept who they are now may also be able to accept what happened before. Human beings are interesting: even when something caused us great pain at the time, years later we wonder why it felt so painful. This may be because accepting who we are now helps us accept who we were before. We may even come to see what a hard experience gave us and say, “It is because I went through that hard time that I can now live a full life.”
標準解は全148語です。how節1個、what節4個を実測しました。現在の自分を肯定できるかどうかで過去の記憶の見え方が変わる対比を保ち、最後の「つらい経験があるからこそ」を現在の充実へ結び直すことを、難しい名詞に頼らず節と平易な動詞で表しています。冠詞、時制、主語と動詞の一致を文ごとに確認し、原文の内容がどの箇所に対応するかも照合しました。まずはこの形を目標にしてください。
We cannot live without carrying what happened to us in the past. All those events have shaped who we are today, so we cannot leave them behind when we talk about ourselves. If we dislike who we are now, we may look back and see only what we regret. If we accept ourselves now, however, we may also accept how we lived before. It is strange how pain that once felt unbearable can later make us ask why it hurt so much. Perhaps we can value our past because we value our present, and understand what even a hard experience added to our life.
こちらは全104語で、how節2個、what節3個です。標準解とは骨格を変えながら、「現在の自己肯定と過去の受け止め方」の内容を落とさず説明しました。一語の訳語が出ない場合も、人・行動・理由を短い節で補えば正確に伝えられます。書いた後は、原文の限定や対比を強めすぎていないかも確認してください。

様子や程度を節に開く
「〜ざるを得ない」を have no choice but to で表すとき、抽象名詞を探すより how の後ろに主語と動詞を置くと内容が見えます。疑問文と違い、節の中では普通の語順にしてください。
内容を名詞節で示す
過去の積み重ねを what has happened over time と節にするときに使えます。「もの」「こと」を thing で受けず、何を指すかまで一つの節にすると、今回の中心である現在の自己肯定と過去の受け止め方が明確になります。
条件や時の関係を先に示す
現在の自分を who we are now と開く場合、先に条件や時点を置くと長い日本語を二つに整理できます。if 節で単純な条件を述べるときは、未来の内容でも現在形を基本にします。
理由と結果を一度だけ結ぶ
肯定できない人・できる人を対照的な if / who 節で並べる理由を示すときに便利です。because を使ったら主節の前に so を重ねず、どちらが原因でどちらが結果かを読み返してください。
対比と並列を使い分ける
当時の苦痛と後の見方の時制差を保つためには、反対関係なら not A but B、同じ向きの要素なら A and B を選びます。日本語の読点だけを見ず、二つの内容の関係を確かめてください。
長い和文を安全に組み立てる順番
この問題ではつらい経験が現在の充実を支える強調を It is because ... that ... で示す点が最後の確認になります。まず各文の中心動詞を置き、how / what 節で中身を補い、最後に because や however を戻すと、訳し漏れを防げます。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| have no choice but to | 〜せざるを得ない | but の後ろには to 不定詞を置きます |
| carry the past | 過去を背負う | 物理的に運ぶのではなく、経験とともに生きる比喩です |
| shape | 形作る | 過去の出来事が今の人を作るという因果に使えます |
| accept oneself | 自分を肯定する | praise ではなく、今の自分を受け入れる意味です |
| look back | 振り返る | 過去を思い出して考える動作を表します |
| at the time | その当時 | later と対比すると時制が整理しやすくなります |
| come to see | 次第にわかるようになる | 一度に理解したのでなく、時間後の変化を示します |
| a full life | 充実した生活 | busy は忙しいだけなので意味が違います |
阪大文学部の和文英訳は、随筆の長い段落を通して人の考え方や表現の働きを説明させる傾向があります。2013年は自己と過去、2014年は書くことと会話、2015年は芸術の作り手と受け手が題材です。この問題では「現在の自己肯定と過去の受け止め方」の展開を文ごとに追い、抽象語を一語で置き換えず、誰が何をするかまで節に開くことが得点につながります。
解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。
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