「同質な社会が狭める価値観」を扱う和文英訳です。差がつくのは、同質な社会を society where everyone is similar と説明すること、デメリットを The problem with ... is that で組むこと、そしてその中の価値観を what they believe と節にすることです。日本語の抽象名詞を英単語一語に置き換えるだけでは、因果や対比が見えなくなります。how節・what節に開き、誰がどう感じるのか、何が何を生むのかを明示します。各文の時制と主語をそろえ、原文にある強弱も落とさない答案を目指してください。
同質な社会でばかり生きるデメリットは,その中の価値観にどっぷりと漬かってしまい,知らず知らずのうちに,それ以外の価値観をなかなか理解できなくなってしまうことです。
次の日本文の下線部(1)の意味を英語で表しなさい。 ___下線部(1)___同質な社会でばかり生きるデメリットは,その中の価値観にどっぷりと漬かってしまい,知らず知らずのうちに,それ以外の価値観をなかなか理解できなくなってしまうことです。___下線部(1)___[中略] ___下線部(2)___かぎられた世界,かぎられた価値観しか知らなければ,それ以外の世界やそこで暮らす人々の状況を想像するのは簡単ではなく,自分の価値観ですべての物事を判断してしまいがちです。___下線部(2)______下線部(3)___これでは,どんどん思考の幅を狭めてしまい,物事の本質を見極めるという状況からますます遠のいてしまいます。___下線部(3)___ だからこそ,同質な世界だけで生きることは避けるにこしたことはありません。意識的に異質な世界にどんどんかかわっていくべきです。 (伊藤真『本質をつかむ思考法』)
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アプリでこの問題を解く 無料で1日2回まで添削できます同質な社会でばかり生きるデメリットは,その中の価値観にどっぷりと漬かってしまい,知らず知らずのうちに,それ以外の価値観をなかなか理解できなくなってしまうことです。
この部分では「同質な社会が狭める価値観」のうち、同質な社会を society where everyone is similar と説明することが中心です。日本語の語順を保とうとせず、まず誰が何をするかを決めます。その後、名詞のかたまりを what または how の節に開き、前後との因果・対比を接続語で結んでください。難しい一語を探すより、意味を二つの短い要素に分けるほうが安定します。
The problem with living only among people who are much like us is that we become so used to what they believe that, without knowing how this has happened, we gradually lose the ability to understand what people outside that society value and how they see the world.
If we live only in a society where everyone is similar, we may accept its values without asking what they mean.
how 節の主語と動詞が一致していません。この問題では「同質な社会を society where everyone is similar と説明する」点が問われており、主語の単数・複数を確かめて動詞だけを直すと、その関係を正確に示せます。
understand の目的語になる how 節では、do や does を前に出しません。「デメリットを The problem with ... is that で組む」点を守るためにも、how の後ろを普通の文の語順にしてください。
explain は explain 人 物 の形を取りません。この問題の「その中の価値観を what they believe と節にする」点を説明するときも、人の前に to を置けば正しい骨格になります。
助動詞 can の直後は動詞の原形です。余分な to だけを除けば、「どっぷり漬かるを become so used to と平易に言う」点を what 節で正しく示せます。
because で理由を始めたら、主節の前に so は置きません。「知らず知らずを without knowing how this has happened とする」という因果を見せる語は一つに絞ってください。
although と but を同じ一文で重ねると接続語が二つになります。「できなくなるを gradually lose the ability to で変化として表す」点を明確にするため、although だけで対比を作ると読みやすくなります。
information は数えない名詞なので単数扱いです。この題では「それ以外の価値観を what people outside value と具体化する」点を述べるため、are だけを is に直してください。
discuss は目的語を直接取るため about は不要です。「一文が長いので is that 以下の骨格を先に決める」点を how 節で受け、余分な前置詞だけを除きます。
使役の make の後ろは「人+動詞の原形」です。to だけを除けば、「同質な社会が狭める価値観」が人に考えさせるという今回の意味が正確になります。
can の後ろに understanding は置けません。動詞の原形 understand に直せば、「同質な社会が狭める価値観」の示され方を how 節で受ける自然な英文になります。
The problem with living only among people who are much like us is that we become so used to what they believe that, without knowing how this has happened, we gradually lose the ability to understand what people outside that society value and how they see the world.
標準解は全48語です。how節2個、what節2個を実測しました。「同質な社会が狭める価値観」という抽象的な内容を、誰が何を感じ、何がどう働くかまで節で説明しています。原文の対比・因果・時制を落とさず、使う語は高校範囲に抑えました。長い日本語を一度に訳さず、各文の主語と動詞を決めてから接続関係を戻す順番を、まずはここを目標にしてください。
If we live only in a society where everyone is similar, we may accept its values without asking what they mean. Before we notice what is happening, it becomes hard for us to understand how people with other values think or why they make different choices.
説明を足した解は全46語です。how節1個、what節2個です。標準解と同じ内容を別の骨格で表し、「同質な社会が狭める価値観」の中心がどこにあるかを読み手に見えるようにしました。一語の訳語が思い出せないときでも、平易な動詞の後ろに節を置けば意味を守れます。表現の格好よさより、原文の各要素が答案のどこにあるかを一文ずつ照合してください。

名詞を内容のある節に開く
抽象名詞を一語で探すより、何を指すのかを主語と動詞で示すと、この問題の論理が読み手に伝わります。「同質な社会が狭める価値観」を扱う今回も、語句より関係を先に決めるのがコツです。
状態や方法を節で示す
「あり方」「程度」「仕組み」を how 節にすると、難しい名詞を使わずに意味を正確に置けます。「同質な社会が狭める価値観」を扱う今回も、語句より関係を先に決めるのがコツです。
理由を結果につなぐ
この題材では出来事を並べるだけでなく、なぜその結果になるのかを接続詞で見せる必要があります。「同質な社会が狭める価値観」を扱う今回も、語句より関係を先に決めるのがコツです。
二つの面を対応させる
対比される二項を同じ文法の形にそろえると、長い日本語でも関係が崩れません。「同質な社会が狭める価値観」を扱う今回も、語句より関係を先に決めるのがコツです。
場面や条件を先に置く
具体的な場面を節で示してから主文へ進むと、一般論と例のつながりが明確になります。「同質な社会が狭める価値観」を扱う今回も、語句より関係を先に決めるのがコツです。
平易な動詞で説明する
show、see、know、understand のような高校語の後ろに節を置けば、難語に頼らず答案を組み立てられます。「同質な社会が狭める価値観」を扱う今回も、語句より関係を先に決めるのがコツです。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| similar | 似ている | 今回の「同質な社会が狭める価値観」では similar をこの意味で使います。前置詞・単複・語形を丸ごと確認し、単語だけを孤立して覚えないでください。 |
| value | 価値観 | 今回の「同質な社会が狭める価値観」では value をこの意味で使います。前置詞・単複・語形を丸ごと確認し、単語だけを孤立して覚えないでください。 |
| be used to | 〜に慣れている | 今回の「同質な社会が狭める価値観」では be used to をこの意味で使います。前置詞・単複・語形を丸ごと確認し、単語だけを孤立して覚えないでください。 |
| gradually | だんだん | 今回の「同質な社会が狭める価値観」では gradually をこの意味で使います。前置詞・単複・語形を丸ごと確認し、単語だけを孤立して覚えないでください。 |
| ability | 能力 | 今回の「同質な社会が狭める価値観」では ability をこの意味で使います。前置詞・単複・語形を丸ごと確認し、単語だけを孤立して覚えないでください。 |
| outside | 外の | 今回の「同質な社会が狭める価値観」では outside をこの意味で使います。前置詞・単複・語形を丸ごと確認し、単語だけを孤立して覚えないでください。 |
| society | 社会 | 今回の「同質な社会が狭める価値観」では society をこの意味で使います。前置詞・単複・語形を丸ごと確認し、単語だけを孤立して覚えないでください。 |
| without knowing | 知らないうちに | 今回の「同質な社会が狭める価値観」では without knowing をこの意味で使います。前置詞・単複・語形を丸ごと確認し、単語だけを孤立して覚えないでください。 |
阪大外国語学部は、社会や文化について長い一文を論理的に組み直す問題を出します。2014年の三つの下線部は、同質性への慣れ、他世界を想像できないこと、思考の幅が狭まることへ段階的に進みます。この(1)では最初の因果だけを正確に取り出し、後続部分の内容を先取りしないことが大切です。
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