「狭まる思考と本質からの遠ざかり」を扱う和文英訳です。差がつくのは、「これでは」が前の判断のしかたを受けることを明示し、思考の幅が狭まる変化と、本質を見極める地点から遠ざかる変化を並行して表すことです。日本語の抽象名詞を英単語一語に置き換えるだけでは、原文の因果や対比が見えなくなります。そこで、how節・what節を使い、誰が何を感じ、何がどのように変わるのかを具体的にします。標準解では平易な語を選び、原文の限定・推量・時制も残しました。各segmentで日本語と英語を対応させ、最後に訳し落としがないかを一文ずつ確かめてください。
これでは,どんどん思考の幅を狭めてしまい,物事の本質を見極めるという状況からますます遠のいてしまいます。
次の日本文の下線部(3)の意味を英語で表しなさい。 ___下線部(1)___同質な社会でばかり生きるデメリットは,その中の価値観にどっぷりと漬かってしまい,知らず知らずのうちに,それ以外の価値観をなかなか理解できなくなってしまうことです。___下線部(1)___[中略] ___下線部(2)___かぎられた世界,かぎられた価値観しか知らなければ,それ以外の世界やそこで暮らす人々の状況を想像するのは簡単ではなく,自分の価値観ですべての物事を判断してしまいがちです。___下線部(2)______下線部(3)___これでは,どんどん思考の幅を狭めてしまい,物事の本質を見極めるという状況からますます遠のいてしまいます。___下線部(3)___ だからこそ,同質な世界だけで生きることは避けるにこしたことはありません。意識的に異質な世界にどんどんかかわっていくべきです。 (伊藤真『本質をつかむ思考法』)
解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。
アプリでこの問題を解く 無料で1日2回まで添削できますこれでは,どんどん思考の幅を狭めてしまい,物事の本質を見極めるという状況からますます遠のいてしまいます。
この部分では「狭まる思考と本質からの遠ざかり」の流れのうち、「これでは」の中身を if 節で前文から補うことが中心です。日本語の名詞を一語ずつ置き換えるのでなく、まず誰が何をするのかを決め、「どんどん」を narrower and narrower で変化として出す形へ組み直します。さらに、思考の幅を the range of what we can think about と開く点も落とさないでください。標準解と別解の主語や接続語を比べると、同じ内容でも二通りの安全な組み方が見えてきます。
If we keep judging everything only by our own values, the range of what we can think about will become narrower and narrower. We will also move farther and farther away from understanding what really matters in things and how their different parts are connected.
When we look at everything through only one set of values, we slowly lose the ability to see how else we might think. This takes us even farther from a point where we can tell what is truly important and understand how things really work.
この英文では「「これでは」を this だけで受けて指示先をぼかす」という一つの欠陥が実際に現れています。そのままだと、この問題で必要な「「これでは」の中身を if 節で前文から補う」という関係が崩れるか、原文より意味が強く・狭くなります。修正例では狙い以外の語順や時制は動かさず、この一点だけを直しています。答案では修正後の形を声に出して、主語から動詞、節の終わりまで確認してください。
この英文では「narrow の比較級を誤る」という一つの欠陥が実際に現れています。そのままだと、この問題で必要な「「どんどん」を narrower and narrower で変化として出す」という関係が崩れるか、原文より意味が強く・狭くなります。修正例では狙い以外の語順や時制は動かさず、この一点だけを直しています。答案では修正後の形を声に出して、主語から動詞、節の終わりまで確認してください。
この英文では「what 節を疑問文語順にする」という一つの欠陥が実際に現れています。そのままだと、この問題で必要な「思考の幅を the range of what we can think about と開く」という関係が崩れるか、原文より意味が強く・狭くなります。修正例では狙い以外の語順や時制は動かさず、この一点だけを直しています。答案では修正後の形を声に出して、主語から動詞、節の終わりまで確認してください。
この英文では「farther の後ろに to を置く」という一つの欠陥が実際に現れています。そのままだと、この問題で必要な「「遠のく」を move farther away from で表す」という関係が崩れるか、原文より意味が強く・狭くなります。修正例では狙い以外の語順や時制は動かさず、この一点だけを直しています。答案では修正後の形を声に出して、主語から動詞、節の終わりまで確認してください。
この英文では「「ますます」の変化を落とす」という一つの欠陥が実際に現れています。そのままだと、この問題で必要な「「本質」を what really matters と説明する」という関係が崩れるか、原文より意味が強く・狭くなります。修正例では狙い以外の語順や時制は動かさず、この一点だけを直しています。答案では修正後の形を声に出して、主語から動詞、節の終わりまで確認してください。
この英文では「「思考の幅」を考える速さに変える」という一つの欠陥が実際に現れています。そのままだと、この問題で必要な「二つの変化が同時に進む構造を保つ」という関係が崩れるか、原文より意味が強く・狭くなります。修正例では狙い以外の語順や時制は動かさず、この一点だけを直しています。答案では修正後の形を声に出して、主語から動詞、節の終わりまで確認してください。
この英文では「range を複数主語として扱う」という一つの欠陥が実際に現れています。そのままだと、この問題で必要な「「これでは」の中身を if 節で前文から補う」という関係が崩れるか、原文より意味が強く・狭くなります。修正例では狙い以外の語順や時制は動かさず、この一点だけを直しています。答案では修正後の形を声に出して、主語から動詞、節の終わりまで確認してください。
この英文では「away from の後ろを原形にする」という一つの欠陥が実際に現れています。そのままだと、この問題で必要な「「どんどん」を narrower and narrower で変化として出す」という関係が崩れるか、原文より意味が強く・狭くなります。修正例では狙い以外の語順や時制は動かさず、この一点だけを直しています。答案では修正後の形を声に出して、主語から動詞、節の終わりまで確認してください。
この英文では「「本質」を the true thing と直訳する」という一つの欠陥が実際に現れています。そのままだと、この問題で必要な「思考の幅を the range of what we can think about と開く」という関係が崩れるか、原文より意味が強く・狭くなります。修正例では狙い以外の語順や時制は動かさず、この一点だけを直しています。答案では修正後の形を声に出して、主語から動詞、節の終わりまで確認してください。
この英文では「二つの結果を although で逆接にする」という一つの欠陥が実際に現れています。そのままだと、この問題で必要な「「遠のく」を move farther away from で表す」という関係が崩れるか、原文より意味が強く・狭くなります。修正例では狙い以外の語順や時制は動かさず、この一点だけを直しています。答案では修正後の形を声に出して、主語から動詞、節の終わりまで確認してください。
If we keep judging everything only by our own values, the range of what we can think about will become narrower and narrower. We will also move farther and farther away from understanding what really matters in things and how their different parts are connected.
標準解は全45語です。how節1個、what節2個を実測しました。「これでは」が前の判断のしかたを受けることを明示し、思考の幅が狭まる変化と、本質を見極める地点から遠ざかる変化を並行して表すことを、難しい名詞に頼らず節と平易な動詞で表しています。冠詞、時制、主語と動詞の一致を文ごとに確認し、原文の内容がどの箇所に対応するかも照合しました。まずはこの形を目標にしてください。
When we look at everything through only one set of values, we slowly lose the ability to see how else we might think. This takes us even farther from a point where we can tell what is truly important and understand how things really work.
こちらは全45語で、how節2個、what節1個です。標準解とは骨格を変えながら、「狭まる思考と本質からの遠ざかり」の内容を落とさず説明しました。一語の訳語が出ない場合も、人・行動・理由を短い節で補えば正確に伝えられます。書いた後は、原文の限定や対比を強めすぎていないかも確認してください。

様子や程度を節に開く
「これでは」の中身を if 節で前文から補うとき、抽象名詞を探すより how の後ろに主語と動詞を置くと内容が見えます。疑問文と違い、節の中では普通の語順にしてください。
内容を名詞節で示す
「どんどん」を narrower and narrower で変化として出すときに使えます。「もの」「こと」を thing で受けず、何を指すかまで一つの節にすると、今回の中心である狭まる思考と本質からの遠ざかりが明確になります。
条件や時の関係を先に示す
思考の幅を the range of what we can think about と開く場合、先に条件や時点を置くと長い日本語を二つに整理できます。if 節で単純な条件を述べるときは、未来の内容でも現在形を基本にします。
理由と結果を一度だけ結ぶ
「遠のく」を move farther away from で表す理由を示すときに便利です。because を使ったら主節の前に so を重ねず、どちらが原因でどちらが結果かを読み返してください。
対比と並列を使い分ける
「本質」を what really matters と説明するためには、反対関係なら not A but B、同じ向きの要素なら A and B を選びます。日本語の読点だけを見ず、二つの内容の関係を確かめてください。
長い和文を安全に組み立てる順番
この問題では二つの変化が同時に進む構造を保つ点が最後の確認になります。まず各文の中心動詞を置き、how / what 節で中身を補い、最後に because や however を戻すと、訳し漏れを防げます。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| the range of | 〜の範囲 | range は単数なので、後ろの動詞も単数形にします |
| narrower and narrower | ますます狭く | 比較級を繰り返して変化が続くことを表せます |
| move away from | 〜から遠ざかる | from の後ろが動作なら ing 形にします |
| what really matters | 本当に大切なこと、本質 | essence のような名詞に頼らず、節で安全に書けます |
| point of view | 見方 | 複数なら points of view です。view points としないでください |
| keep V-ing | 〜し続ける | 変化の原因となる行動が続くことを示します |
| be connected | 結びついている | connect は他動詞なので、状態なら受け身の形にします |
| slowly | 徐々に | suddenly ではなく、変化が積み重なる感じを出せます |
阪大外国語学部は、同じ文章から複数の下線部を出し、前後の論理を踏まえて各部分を英語にする形が見られます。2014年は学部内の三題が連続した議論を作っているため、この外国語学部 (3)では「狭まる思考と本質からの遠ざかり」に必要な範囲だけを訳し、前後の内容を勝手に足さないことが大切です。翌年の外国語学部でも、抽象的な考えを平易な動詞と節でほどく力が問われています。
解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。
アプリでこの問題を解く iOS · Android · Web で使えます問題文と模範解答をまとめた質問文を用意しました。いつも使っている AI を選ぶと、質問文がコピーされた状態でそのサービスが開きます。
添削そのものは Boost アプリのほうが得意です。AI には「なぜこの訳になるの?」のような、解説の追加質問を投げるのがおすすめです。