「生命が背負う長い時間」を扱う和文英訳です。差がつくのは、38億年を 3.8 billion years と正確にすること、生きものを living things で統一すること、そして仮定を would not be here without で示すことです。日本語の抽象名詞を英単語一語に置き換えるだけでは、因果や対比が見えなくなります。how節・what節に開き、誰がどう感じるのか、何が何を生むのかを明示します。各文の時制と主語をそろえ、原文にある強弱も落とさない答案を目指してください。
今私たちのまわりにいるバクテリアは38億年という歴史を持つ存在なのです。リスもヒトも同じこと,すべての生きものが38億年という時間がなければ今ここには存在しないという事実を忘れてはなりません。眼の前を小さなアリがはっていると,なにげなくつぶすこともあるのではないでしょうか。でもその時,このアリの中に数十億年という時間がある,それだけの時間があって,このアリはここにいるのだと思ったら,そう簡単にはつぶせなくなります。いのちの重みという言葉には多くの意味が含まれていますが,このとてつもなく長い時間も重みの一つに違いありません。
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この部分では「生命が背負う長い時間」のうち、38億年を 3.8 billion years と正確にすることが中心です。日本語の語順を保とうとせず、まず誰が何をするかを決めます。その後、名詞のかたまりを what または how の節に開き、前後との因果・対比を接続語で結んでください。難しい一語を探すより、意味を二つの短い要素に分けるほうが安定します。
The bacteria around us today are living things with a history of 3.8 billion years, which shows how long life has continued.
Bacteria living around us today have a history of 3.8 billion years.
how 節の主語と動詞が一致していません。この問題では「38億年を 3.8 billion years と正確にする」点が問われており、主語の単数・複数を確かめて動詞だけを直すと、その関係を正確に示せます。
使役の make の後ろは「人+動詞の原形」です。to だけを除けば、「生命が背負う長い時間」が人に考えさせるという今回の意味が正確になります。
リスもヒトも同じこと,すべての生きものが38億年という時間がなければ今ここには存在しないという事実を忘れてはなりません。
この部分では「生命が背負う長い時間」のうち、生きものを living things で統一することが中心です。日本語の語順を保とうとせず、まず誰が何をするかを決めます。その後、名詞のかたまりを what または how の節に開き、前後との因果・対比を接続語で結んでください。難しい一語を探すより、意味を二つの短い要素に分けるほうが安定します。
The same is true of squirrels and human beings: we must not forget that no living thing would be here now without those 3.8 billion years, which tell us how long life has lasted.
Squirrels, people, and every other living thing could not be here without that time.
explain は explain 人 物 の形を取りません。この問題の「仮定を would not be here without で示す」点を説明するときも、人の前に to を置けば正しい骨格になります。
can の後ろに understanding は置けません。動詞の原形 understand に直せば、「生命が背負う長い時間」の示され方を how 節で受ける自然な英文になります。
眼の前を小さなアリがはっていると,なにげなくつぶすこともあるのではないでしょうか。
この部分では「生命が背負う長い時間」のうち、仮定を would not be here without で示すことが中心です。日本語の語順を保とうとせず、まず誰が何をするかを決めます。その後、名詞のかたまりを what または how の節に開き、前後との因果・対比を接続語で結んでください。難しい一語を探すより、意味を二つの短い要素に分けるほうが安定します。
When we see a small ant moving in front of us, we may crush it without thinking about what we are doing.
We sometimes crush a small ant without noticing what we have done.
understand の目的語になる how 節では、do や does を前に出しません。「つぶす」を crush で表す点を示すときも、how の後ろを普通の文の語順にしてください。
助動詞 can の直後は動詞の原形です。余分な to だけを除けば、「なにげなくを without thinking で表す」点を what 節で正しく示せます。
でもその時,このアリの中に数十億年という時間がある,それだけの時間があって,このアリはここにいるのだと思ったら,そう簡単にはつぶせなくなります。
この部分では「生命が背負う長い時間」のうち、なにげなくを without thinking で表すことが中心です。日本語の語順を保とうとせず、まず誰が何をするかを決めます。その後、名詞のかたまりを what または how の節に開き、前後との因果・対比を接続語で結んでください。難しい一語を探すより、意味を二つの短い要素に分けるほうが安定します。
But if we then think about how billions of years of life are present in that ant and how it is here only because all that time has passed, we will not be able to crush it so easily.
Yet once we understand how much time lies behind that ant and what has made its life possible, it becomes hard to kill it lightly.
because で理由を始めたら、主節の前に so は置きません。「アリの中に時間があるという比喩を history lies behind it とほどく」という因果を見せる語は一つに絞ってください。
although と but を同じ一文で重ねると接続語が二つになります。「「それだけの時間があって」の因果を because で出す」点を明確にするため、although だけで対比を作ると読みやすくなります。
いのちの重みという言葉には多くの意味が含まれていますが,このとてつもなく長い時間も重みの一つに違いありません。
この部分では「生命が背負う長い時間」のうち、アリの中に時間があるという比喩を history lies behind it とほどくことが中心です。日本語の語順を保とうとせず、まず誰が何をするかを決めます。その後、名詞のかたまりを what または how の節に開き、前後との因果・対比を接続語で結んでください。難しい一語を探すより、意味を二つの短い要素に分けるほうが安定します。
The words “the weight of life” include many ideas, and this extremely long history must be part of what gives life its weight.
This long history is surely one meaning of what we call the weight of life.
information は数えない名詞なので単数扱いです。この題では「とてつもなく長い時間」を this extremely long history と置く点を述べるため、are だけを is に直してください。
discuss は目的語を直接取るため about は不要です。「生命の重みを what gives life its weight と説明する」点を how 節で受け、余分な前置詞だけを除きます。
The bacteria around us today are living things with a history of 3.8 billion years, which shows how long life has continued. The same is true of squirrels and human beings: we must not forget that no living thing would be here now without those 3.8 billion years, which tell us how long life has lasted. When we see a small ant moving in front of us, we may crush it without thinking about what we are doing. But if we then think about how billions of years of life are present in that ant and how it is here only because all that time has passed, we will not be able to crush it so easily. The words “the weight of life” include many ideas, and this extremely long history must be part of what gives life its weight.
標準解は全140語です。how節4個、what節2個を実測しました。「生命が背負う長い時間」という抽象的な内容を、誰が何を感じ、何がどう働くかまで節で説明しています。原文の対比・因果・時制を落とさず、使う語は高校範囲に抑えました。長い日本語を一度に訳さず、各文の主語と動詞を決めてから接続関係を戻す順番を、まずはここを目標にしてください。
Bacteria living around us today have a history of 3.8 billion years. Squirrels, people, and every other living thing could not be here without that time. We sometimes crush a small ant without noticing what we have done. Yet once we understand how much time lies behind that ant and what has made its life possible, it becomes hard to kill it lightly. This long history is surely one meaning of what we call the weight of life.
説明を足した解は全78語です。how節1個、what節3個です。標準解と同じ内容を別の骨格で表し、「生命が背負う長い時間」の中心がどこにあるかを読み手に見えるようにしました。一語の訳語が思い出せないときでも、平易な動詞の後ろに節を置けば意味を守れます。表現の格好よさより、原文の各要素が答案のどこにあるかを一文ずつ照合してください。

名詞を内容のある節に開く
抽象名詞を一語で探すより、何を指すのかを主語と動詞で示すと、この問題の論理が読み手に伝わります。「生命が背負う長い時間」を扱う今回も、語句より関係を先に決めるのがコツです。
状態や方法を節で示す
「あり方」「程度」「仕組み」を how 節にすると、難しい名詞を使わずに意味を正確に置けます。「生命が背負う長い時間」を扱う今回も、語句より関係を先に決めるのがコツです。
理由を結果につなぐ
この題材では出来事を並べるだけでなく、なぜその結果になるのかを接続詞で見せる必要があります。「生命が背負う長い時間」を扱う今回も、語句より関係を先に決めるのがコツです。
二つの面を対応させる
対比される二項を同じ文法の形にそろえると、長い日本語でも関係が崩れません。「生命が背負う長い時間」を扱う今回も、語句より関係を先に決めるのがコツです。
場面や条件を先に置く
具体的な場面を節で示してから主文へ進むと、一般論と例のつながりが明確になります。「生命が背負う長い時間」を扱う今回も、語句より関係を先に決めるのがコツです。
平易な動詞で説明する
show、see、know、understand のような高校語の後ろに節を置けば、難語に頼らず答案を組み立てられます。「生命が背負う長い時間」を扱う今回も、語句より関係を先に決めるのがコツです。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| bacteria | バクテリア | 今回の「生命が背負う長い時間」では bacteria をこの意味で使います。前置詞・単複・語形を丸ごと確認し、単語だけを孤立して覚えないでください。 |
| living thing | 生きもの | 今回の「生命が背負う長い時間」では living thing をこの意味で使います。前置詞・単複・語形を丸ごと確認し、単語だけを孤立して覚えないでください。 |
| billion | 十億 | 今回の「生命が背負う長い時間」では billion をこの意味で使います。前置詞・単複・語形を丸ごと確認し、単語だけを孤立して覚えないでください。 |
| crush | 押しつぶす | 今回の「生命が背負う長い時間」では crush をこの意味で使います。前置詞・単複・語形を丸ごと確認し、単語だけを孤立して覚えないでください。 |
| without thinking | 何気なく | 今回の「生命が背負う長い時間」では without thinking をこの意味で使います。前置詞・単複・語形を丸ごと確認し、単語だけを孤立して覚えないでください。 |
| be present in | 〜の中にある | 今回の「生命が背負う長い時間」では be present in をこの意味で使います。前置詞・単複・語形を丸ごと確認し、単語だけを孤立して覚えないでください。 |
| weight | 重み | 今回の「生命が背負う長い時間」では weight をこの意味で使います。前置詞・単複・語形を丸ごと確認し、単語だけを孤立して覚えないでください。 |
| extremely | 非常に | 今回の「生命が背負う長い時間」では extremely をこの意味で使います。前置詞・単複・語形を丸ごと確認し、単語だけを孤立して覚えないでください。 |
阪大全学部の和文英訳は、日常の場面から生命や社会の見方へ進む長めの文章が出ます。2014年全学部は言葉の親和性と排他性、2015年はアリから生命史へ視点を広げる問題です。具体場面を先に正確に訳し、その場面が支える抽象的な結論を what 節でまとめる流れが有効です。
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