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大阪大学(阪大)2019年度 前期日程 · 英語

阪大 2019年 全学部 条件英作文
解答例と解説

二つのことわざを一般論として比べ続けるのではなく、どちらに近いかを最初に決め、自分の経験一つで支える問題です。標準解では「あきらめない」に立ち、数学の問題が解けなかった経験を、困難、助言、方法の変化、成功、学びの順に並べます。約70語しかないため、背景を長くせず、what I was doing wrong と how I should change my method で転機の中身を具体化するのが有効です。最後は経験から得た判断を冒頭の立場へ戻します。

難易度 ★★★★★ 目安 18分 条件英作文 テーマ 失敗しかけた経験から、続ける価値を論じる
1

問題

全学部 あなたの過去の経験を1つ挙げて、70 語程度の英文で述べなさい。

「何事もあきらめが肝心」と言われるが、一方で、「諦めなければ、必ず道は開ける」という言葉もあります。あなたの考えはどちらに近いですか。

あなたの過去の経験を1つ挙げて、70 語程度の英文で述べなさい。
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この問題で見られている力

  • 二つの立場から一方を冒頭で明言できるか
  • 過去の経験を一つに絞り、過去形で一貫して語れるか
  • 失敗から転機、結果までの因果をつなげられるか
  • what went wrong / how to improve で学びを具体化できるか
  • 約70語に収めながら設問への答えと経験の両方を残せるか
2

答案の組み立て

第1段

どちらの考えに近いかを明言する

I am closer to the view that we should not give up too soon.

第2段

困難だった一つの経験を置く

Last year, I could not solve a difficult math problem even after several attempts, and I did not know what I was doing wrong.

第3段

助言で方法が変わった転機を書く

My teacher showed me how I could divide it into smaller steps. I tried again and finally solved it.

第4段

経験から得た学びを立場へ戻す

This experience taught me that a way may open when we keep trying and change how we try.

第 1 文

第1段:どちらの考えに近いかを明言する

つまずきやすいところ
  • I am closer to the view that ... で二択への答えを先に示します
  • あきらめない側を choose したことが一文で分かるようにします
  • 一般論を長く始めず、経験に語数を残します
  • what I learned を後で回収できる主張にします
  • 現在の考えなので am / believe を使います
発想の切り替え

冒頭はことわざを訳し比べる場所ではありません。私は続ける側に近い、と約十語で決めます。結論で同じ考えへ戻れるよう、do not give up too soon と少し条件を付けると、無理を永遠に続ける主張にもなりません。

訳例
標準

I am closer to the view that we should not give up too soon.

別解

My experience taught me that continuing to try can open a way forward.

この文でやりやすい誤り

二つの立場を両方選ぶ

減点 大
✗Giving up is important, but never giving up is always important too.
✓I am closer to the view that we should not give up too soon.

どちらに近いかという問いへの答えが決まりません。一方を選び、必要なら too soon のような条件を付けます。原文の主語・時間・対象を修正文と一つずつ照合すると、この一か所だけを直す理由がはっきりします。

あきらめないを絶対化する

減点 中〜大
✗We must never give up, whatever happens.
✓We should not give up too soon when another method may work.

経験は方法を変えて成功した一例であり、どんな状況でも永遠に続ける主張までは支えません。採点では単語の近さより文全体の意味が見られます。修正文を声に出し、前後の論理までつながるか確認してください。

この文の言いかえ
あきらめない
◎not give up too soon極端な主張を避けられます 文脈の主語も一緒に確かめてください。
◎keep trying最も平易です 日本語との対応を答案上で確認できます。
✗never surrender under any condition強すぎて経験と合いません 短くても意味の関係が見える形です。
〜に近い考え
◎be closer to the view that ...二択への回答が明確です 日本語との対応を答案上で確認できます。
○agree more with the idea that ...自然な別解です 短くても意味の関係が見える形です。
✗be near the proverb物理的な近さに聞こえます 文脈の主語も一緒に確かめてください。
第 2 文

第2段:困難だった一つの経験を置く

つまずきやすいところ
  • Last year で時を決め、経験全体を過去形にします
  • 数学の一問という小さな場面に絞ります
  • 何度試しても解けない状態を could not solve で示します
  • 何を間違えていたか分からなかったと what 節で具体化します
  • 別の経験を途中で足しません
発想の切り替え

経験は大事件である必要はありません。課題が難しかった、何度も失敗した、あきらめたくなったという三点だけで状況が伝わります。自分の行動が見える小さな場面ほど、その後の変化を短く書けます。

訳例
標準

Last year, I could not solve a difficult math problem even after several attempts, and I did not know what I was doing wrong.

別解

Last year, I kept failing to solve one math problem and almost stopped trying because I could not see what was wrong.

この文でやりやすい誤り

過去の経験を現在形で書く

減点 大
✗Last year, I cannot solve a difficult math problem.
✓Last year, I could not solve a difficult math problem.

Last year と現在形 cannot が合いません。過去の能力・状況なので could not を使います。誤りを直す際は別の難しい表現を足さず、修正文のように高校範囲の語で意味を一本に通すのが安全です。

give up の後ろに不要な to を置く

減点 中
✗I almost gave up to the math problem.
✓I almost gave up on the math problem.

give up to はこの意味の形ではありません。課題への取り組みをあきらめるなら give up on the problem とします。原文の主語・時間・対象を修正文と一つずつ照合すると、この一か所だけを直す理由がはっきりします。

この文の言いかえ
何度か試す
◎after several attempts短く状況を示せます 短くても意味の関係が見える形です。
◎after trying several times基本語だけで書けます 文脈の主語も一緒に確かめてください。
✗after many challenge数と品詞が合いません 日本語との対応を答案上で確認できます。
何を間違えたか
◎what I was doing wrongwhat 節で具体化できます 文脈の主語も一緒に確かめてください。
○where my mistake was使える別解です 日本語との対応を答案上で確認できます。
✗my wrong point不自然な名詞句です 短くても意味の関係が見える形です。
第 3 文

第3段:助言で方法が変わった転機を書く

つまずきやすいところ
  • teacher という助け手を一人だけ置きます
  • showed me how ... で助言の中身を節にします
  • 答えを教えたのでなく問題を小さく分ける方法を示します
  • I tried again で自分が行動したことを残します
  • finally solved で結果まで進めます
発想の切り替え

続けたら偶然成功した、では説得力が弱くなります。先生の助言で方法を変え、自分が再挑戦して解けた、と因果を見せます。what と how の節を使えば、助言が具体的になります。

訳例
標準

My teacher showed me how I could divide it into smaller steps. I tried again and finally solved it.

別解

A teacher helped me notice what I had missed and showed me how to start with an easier part. That change helped me succeed.

この文でやりやすい誤り

try を過去形にしない

減点 中
✗I try again and finally solved it.
✓I tried again and finally solved it.

同じ過去の経験内で solved と並ぶため tried にそろえます。採点では単語の近さより文全体の意味が見られます。修正文を声に出し、前後の論理までつながるか確認してください。

先生が答えを代わりに解く例にする

減点 大
✗My teacher solved the problem for me, so I did not need to try again.
✓My teacher showed me how to divide the problem, and I tried again.

これでは続けることの価値を自分の経験で支えられません。先生は方法を示し、自分が再挑戦する流れにします。この形を避けるだけでなく、修正文で日本語のどの部分を回収したかまで確認すると、同じ誤りを別の問題でも防げます。

how 節を疑問語順にする

減点 大
✗My teacher showed me how could I solve it.
✓My teacher showed me how I could solve it.

間接疑問では主語と助動詞を倒置しません。how I could solve it の語順です。誤りを直す際は別の難しい表現を足さず、修正文のように高校範囲の語で意味を一本に通すのが安全です。

この文の言いかえ
小さな段階に分ける
◎divide it into smaller steps方法が具体的です 日本語との対応を答案上で確認できます。
◎start with an easier partさらに平易な逃げ道です 短くても意味の関係が見える形です。
✗cut it to small steps動詞と前置詞が不自然です 文脈の主語も一緒に確かめてください。
再挑戦する
◎try again短く安全です 短くても意味の関係が見える形です。
○make another attempt名詞を使う別解です 文脈の主語も一緒に確かめてください。
✗challenge it againchallenge の目的語の感覚がずれます 日本語との対応を答案上で確認できます。
第 4 文

第4段:経験から得た学びを立場へ戻す

つまずきやすいところ
  • This experience taught me で経験と結論をつなぎます
  • 努力だけでなく方法を変える条件を加えます
  • how we try matters で続け方の大切さを示します
  • 冒頭の give up too soon を言い換えて回収します
  • 新しい話題は足しません
発想の切り替え

最後は「成功してよかった」で終えず、なぜこの経験が二択への答えになるかを書きます。続けるとは同じやり方を繰り返すことではなく、助けを求め、方法を変えることだとまとめれば、経験と主張が一つになります。

訳例
標準

This experience taught me that a way may open when we keep trying and change how we try.

別解

I learned that what matters is not blind effort but finding how to try again before we give up.

この文でやりやすい誤り

成功だけで学びを書かない

減点 中
✗I tried again and solved it. I was very happy.
✓I learned that we should change our method before giving up.

感想で終わると、どちらのことわざに近いかへ戻れません。経験から得た判断を書きます。原文の主語・時間・対象を修正文と一つずつ照合すると、この一か所だけを直す理由がはっきりします。

method を how と重ねる

減点 中
✗I changed how my method was.
✓I changed how I tried to solve the problem.

方法を変えるなら change my method、試し方なら change how I try とどちらかにします。この形を避けるだけでなく、修正文で日本語のどの部分を回収したかまで確認すると、同じ誤りを別の問題でも防げます。

この文の言いかえ
学んだ
◎This experience taught me that ...経験から結論へ自然につながります 文脈の主語も一緒に確かめてください。
◎I learned that ...最も簡単です 日本語との対応を答案上で確認できます。
✗I studied that ...study はこの意味の学びには使いません 短くても意味の関係が見える形です。
方法を変える
◎change how we tryhow 節で試し方を示せます 日本語との対応を答案上で確認できます。
○try a different method平易で具体的です 短くても意味の関係が見える形です。
✗change our trying way不自然な語順です 文脈の主語も一緒に確かめてください。
3

模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×2 / what節 ×172語

I am closer to the view that we should not give up too soon. Last year, I could not solve a difficult math problem even after several attempts, and I did not know what I was doing wrong. My teacher showed me how I could divide it into smaller steps. I tried again and finally solved it. This experience taught me that a way may open when we change how we try.

全72語です。設問の「70語程度」に合っています。冒頭12語で立場を決め、数学の一問、先生の助言、再挑戦、学びという四段構成にしました。what I was doing wrong が困難の中身、how I could divide it が方法、how we try が結論の条件です。単に根性を礼賛せず、続けながら方法を変えるという経験固有の理由になっています。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×1 / what節 ×370語

My view is closer to the idea that we should keep trying. Last year, I almost gave up on a hard math problem because I could not see what was wrong. Then my teacher helped me notice what I had missed and showed me how to begin with an easier part. I followed the advice and solved it. I learned that what matters is changing our method before we quit.

全70語です。条件の「70語程度」を満たす自然な範囲です。こちらは almost gave up を早めに置き、what was wrong、what I had missed、how to begin、what matters の節で、困難と転機を説明しました。followed the advice により、助言を受けただけでなく自分で実行したことも示しています。標準解の divide が出なくても easier part で十分です。

4

答案全体で気をつけること

減点されやすい書き方を指さす Boost のキャラクター Boo

ことわざの説明だけで経験を書かない

減点 大
✗Some people give up, while other people keep trying. Both ideas are famous.
✓Last year, I almost gave up on a difficult math problem.

設問は過去の経験一つを求めています。一般論だけでは中心条件を満たしません。採点では単語の近さより文全体の意味が見られます。修正文を声に出し、前後の論理までつながるか確認してください。

複数の経験を列挙する

減点 大
✗I failed at math, tennis, cooking, and playing the piano.
✓I once failed to solve a difficult math problem.

一つの経験という条件から外れ、どの出来事から何を学んだかを深められません。この形を避けるだけでなく、修正文で日本語のどの部分を回収したかまで確認すると、同じ誤りを別の問題でも防げます。

6

他の問題にも使える形

学習のコツを紹介する Boost のキャラクター Boo
I am closer to the view that ...最重要

二択の立場を明示する

最初に立場を固定すると、後の経験が何を支えるかぶれません。 一つ目の例でこの問題への使い方を、二つ目で別の話題にも移せることを確かめてください。

I am closer to the view that we should keep trying.
I am closer to the view that school uniforms are useful.
Last year, I could not ...よく使う

過去の困難を始める

時を先に置くと、その後の時制を過去にそろえやすくなります。 一つ目の例でこの問題への使い方を、二つ目で別の話題にも移せることを確かめてください。

Last year, I could not solve a math problem.
Last year, I could not speak in front of the class.
did not know what S V最重要

困った点を具体化する

I was in trouble だけで終えず、何が分からなかったかを示せます。 一つ目の例でこの問題への使い方を、二つ目で別の話題にも移せることを確かめてください。

I did not know what I was doing wrong.
She did not know what the sign meant.
show 人 how S can Vよく使う

方法を教える

助言の内容を how 節で具体化できます。 一つ目の例でこの問題への使い方を、二つ目で別の話題にも移せることを確かめてください。

My teacher showed me how I could divide it.
My friend showed me how I could use the app.
try again and finally Vよく使う

再挑戦から結果へ進む

短い語数で行動と成功を一続きにできます。 一つ目の例でこの問題への使い方を、二つ目で別の話題にも移せることを確かめてください。

I tried again and finally solved it.
We tried again and finally reached the top.
This experience taught me that ...最重要

経験を結論へつなぐ

感想で終わらず、設問への考えを最後に回収できます。 一つ目の例でこの問題への使い方を、二つ目で別の話題にも移せることを確かめてください。

This experience taught me that a way may open.
This experience taught me that asking for help matters.
7

この問題の語彙

表現意味ひとこと
give upあきらめる対象を置くなら give up on を使います 単語だけでなく、この形のまま短い例文にして覚えると使いやすいです。
attempt試みmake an attempt の形でも使えます 単語だけでなく、この形のまま短い例文にして覚えると使いやすいです。
solve解くproblem を目的語に直接置けます 単語だけでなく、この形のまま短い例文にして覚えると使いやすいです。
divide分けるdivide A into B の形です 単語だけでなく、この形のまま短い例文にして覚えると使いやすいです。
step段階smaller steps と複数にします 単語だけでなく、この形のまま短い例文にして覚えると使いやすいです。
advice助言不可算なので an advice とはしません 単語だけでなく、この形のまま短い例文にして覚えると使いやすいです。
method方法change my method / try another method と使います 単語だけでなく、この形のまま短い例文にして覚えると使いやすいです。
finallyついに結果の動詞の前に置けます 単語だけでなく、この形のまま短い例文にして覚えると使いやすいです。
experience経験一つの出来事なら可算で this experience とします 単語だけでなく、この形のまま短い例文にして覚えると使いやすいです。
8

出題の傾向

阪大全学部の条件英作文は、2018年の失敗から学んだこと、2019年のあきらめるか続けるか、2020年のキャッシュレス社会、2021年の長期目標で前向きさを戻す方法と、個人経験から社会的判断まで題材が変わります。共通するのは短い語数で立場と具体例を結ぶことです。同年度の全学部和文英訳は宇宙から見た地球を扱い、文学部や外国語学部には別の長い和文英訳があるため、学部・形式ごとに求める組み立てが違います。

学習の成果を喜ぶ Boost のキャラクター Boo

書いたらすぐ、AIが無料で採点

解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI がその場で採点します。

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