冒頭の「それ」は前文の空き時間に書いていた行為を指します。it を曖昧に残さず what I had been writing と受けると安全です。「目に留まる」は enter someone's eye ではなく attracted other people's attention、「反響がある」は people asked who had written them と具体的な反応に開きます。後半は続けているうちに出版社から提案が来て第一作が生まれたという時間の連鎖です。while I kept doing this、a publisher offered、my first book came out の主語を整理します。
それが他人の目に留まり,「夢のハーモニー」のための詩や物語を書くことが出来,あれは誰の作品? と反響があると嬉しかった。それを続けているうちに,ある出版社から「面白いから本にしないか」という話が持ち込まれ,第一作が生まれたのだ。
次の日本文の下線部(3)の意味を英語で表しなさい。 NHKという大組織の中にいても,私はその頃から孤独を楽しんでいた。 他の女性たちはというと,誘い合ってお茶を飲んだりご飯を食べに行ったり……。 ___下線部(1)___私はほとんど参加しなかった。つき合いが悪いと思われそうで,最初のうちは一緒に行っていたが,人の噂話ばかりで全く無駄な時間だと思えたからである。___下線部(1)___ そのうちに,私がスタジオで何か書いていることに気づいたディレクターが,外部のライターに出していた仕事を,そんなに好きならやってみたらと回してくれたので,番組の台本書きの仕事もくるようになった。 多少つき合いは悪かったかもしれないが,そんな私を認めてくれる人もいた。 ___下線部(2)___普通の会社であっても空き時間の使いようで,一人の時間を確保することはできる。それが仕事への反省ややる気につながり,将来への夢を育ててくれる。___下線部(2)___ 現在の仕事に全力をそそぐのはもちろんだが,その中でも空き時間を一人で考えることに使っていると,必ず将来につながる。 私の場合,ともかく物書きになりたいという夢があったので,空き時間はすすんでそのために使った。___下線部(3)___それが他人の目に留まり,「夢のハーモニー」のための詩や物語を書くことが出来,あれは誰の作品? と反響があると嬉しかった。それを続けているうちに,ある出版社から「面白いから本にしないか」という話が持ち込まれ,第一作が生まれたのだ。___下線部(3)___ (下重暁子『極上の孤独』) ※「夢のハーモニー」は著者がかつて関わったNHKのラジオ番組
解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。
アプリでこの問題を解く 無料で1日2回まで添削できますそれが他人の目に留まり,「夢のハーモニー」のための詩や物語を書くことが出来,あれは誰の作品? と反響があると嬉しかった。
出来事が三つ続きます。書いている姿が気づかれ、番組用の作品を書く機会を得て、聞き手から作者を尋ねる反応が来た、という順です。日本語の受け身をすべて受け身で保つより、people noticed、I was able to write、listeners asked と主体を交代させると明確です。
What I had been writing caught other people's attention, and I was given a chance to write poems and stories for the program Dreams in Harmony. I was happy when listeners asked who had written them, because their questions showed what they thought of my work and how strongly it had reached them.
Other people noticed how I used my free time, so I could write poems and stories for a radio program. It pleased me to hear people ask whose work it was, since that response showed me what my writing meant to them.
it が書いたものか空き時間か分かりません。what I had been writing と内容を補います。原文の主語・時間・対象を修正文と一つずつ照合すると、この一か所だけを直す理由がはっきりします。
catch someone's attention は他動詞 catch の直後に目的語を置くため、to は入りません。採点では単語の近さより文全体の意味が見られます。修正文を声に出し、前後の論理までつながるか確認してください。
write about poems は詩について書く意味です。詩そのものを書くなら write poems と直接置きます。この形を避けるだけでなく、修正文で日本語のどの部分を回収したかまで確認すると、同じ誤りを別の問題でも防げます。
echo は音の反響です。ここでは人々が作者を尋ねた反応なので、その行動を直接書きます。誤りを直す際は別の難しい表現を足さず、修正文のように高校範囲の語で意味を一本に通すのが安全です。
誰が書いたかなので who が主語です。who had written them の語順にします。原文の主語・時間・対象を修正文と一つずつ照合すると、この一か所だけを直す理由がはっきりします。
直前の poems and stories は複数なので them で受けます。採点では単語の近さより文全体の意味が見られます。修正文を声に出し、前後の論理までつながるか確認してください。
それを続けているうちに,ある出版社から「面白いから本にしないか」という話が持ち込まれ,第一作が生まれたのだ。
「話が持ち込まれ」を直訳して a talk was brought としないことが重要です。出版社が私に本にしないかと提案した、という人の行動に直します。第一作は赤ん坊のように born ではなく、出版されたという出来事を came out で表します。
As I kept writing, a publisher that found my work interesting approached me and asked whether I would like to turn it into a book. That is how my first book came to be published.
While I continued this work, a publishing company told me what it liked about my writing and suggested making a book from it. This is how my first published work was created.
continue の後ろは V-ing / to V または名詞です。何を続けたかも明示します。この形を避けるだけでなく、修正文で日本語のどの部分を回収したかまで確認すると、同じ誤りを別の問題でも防げます。
出版社は a publisher / a publishing company です。「話を持ち込む」も suggested と動作にします。誤りを直す際は別の難しい表現を足さず、修正文のように高校範囲の語で意味を一本に通すのが安全です。
suggest 人 to V は使えません。suggested making または asked whether I would like to を使います。原文の主語・時間・対象を修正文と一つずつ照合すると、この一か所だけを直す理由がはっきりします。
作品の発表・出版に born は通常使いません。book came out / was published が自然です。採点では単語の近さより文全体の意味が見られます。修正文を声に出し、前後の論理までつながるか確認してください。
interesting は人に興味を持たせる物、interested は人の状態です。ここでは作品が面白いのです。この形を避けるだけでなく、修正文で日本語のどの部分を回収したかまで確認すると、同じ誤りを別の問題でも防げます。
What I had been writing caught other people's attention, and I was given a chance to write poems and stories for the program Dreams in Harmony. I was happy when listeners asked who had written them. As I kept writing, a publisher that found my work interesting asked whether I would like to turn it into a book. That is how my first book came to be published. It also showed how my work had reached people and what steady writing could lead to.
全84語です。what I had been writing で指示語を回収し、who had written them で反響の内容を示しました。whether I would like to ... は出版社の提案です。最後の how my first book came to be published まで、何が人の目に留まり、どのような反応と提案を経て出版されたかを順に追えます。作品名以外は高校範囲の語です。
Other people noticed how I used my free time, so I was able to write poems and stories for a radio program. It pleased me when people asked whose work it was, because I learned what my writing meant to them. While I continued writing, a publishing company suggested making a book from my work, and this is how my first book was created.
全64語です。caught attention が出なくても people noticed how ... と書けます。whose work it was は「あれは誰の作品」の間接疑問です。what my writing meant が反響の意味、how my first book was created が出版への過程です。出版社の提案を suggested making と能動文にし、日本語の長い受け身をほどいています。

それまで続けたことを受ける
指示語の内容を過去完了進行で明確にできます。 一つ目の例でこの問題への使い方を、二つ目で別の話題にも移せることを確かめてください。
人の目に留まる
eye の比喩を自然な英語のまとまりへ置き換えます。 一つ目の例でこの問題への使い方を、二つ目で別の話題にも移せることを確かめてください。
誰がしたかを尋ねる
過去の反響を間接疑問で表せます。 一つ目の例でこの問題への使い方を、二つ目で別の話題にも移せることを確かめてください。
続ける間の変化を書く
継続した行動の途中で機会が来た流れを作れます。 一つ目の例でこの問題への使い方を、二つ目で別の話題にも移せることを確かめてください。
提案内容を丁寧に示す
直接話法を長く引用せず、誘いの内容を節にできます。 一つ目の例でこの問題への使い方を、二つ目で別の話題にも移せることを確かめてください。
結果までの過程をまとめる
複数の出来事を受けて、どのように結果が生まれたかを回収できます。 一つ目の例でこの問題への使い方を、二つ目で別の話題にも移せることを確かめてください。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| attention | 注意、注目 | catch someone's attention と使います 単語だけでなく、この形のまま短い例文にして覚えると使いやすいです。 |
| listener | 聞き手 | ラジオの聴取者を自然に表せます 単語だけでなく、この形のまま短い例文にして覚えると使いやすいです。 |
| response | 反応 | 音の echo と区別します 単語だけでなく、この形のまま短い例文にして覚えると使いやすいです。 |
| publisher | 出版社、出版者 | publish は動詞です 単語だけでなく、この形のまま短い例文にして覚えると使いやすいです。 |
| publishing company | 出版社 | company を付けると組織だと明確です 単語だけでなく、この形のまま短い例文にして覚えると使いやすいです。 |
| suggest | 提案する | 後ろは V-ing または that 節です 単語だけでなく、この形のまま短い例文にして覚えると使いやすいです。 |
| turn A into B | AをBにする | 作品を本にする場面に使えます 単語だけでなく、この形のまま短い例文にして覚えると使いやすいです。 |
| publish | 出版する | 本を主語にすれば be published です 単語だけでなく、この形のまま短い例文にして覚えると使いやすいです。 |
| come out | 出版される、発表される | 本・作品を主語にできます 単語だけでなく、この形のまま短い例文にして覚えると使いやすいです。 |
阪大外国語学部の2019年は、一人の時間を選んだ筆者の歩みを三つの下線部で追います。(1)は職場の集まりから離れた理由、(2)は空き時間の効果、(3)のこの問題は創作が認められ出版に至る結末です。2020年にも一文章から三問出されました。外国語学部では長文内の出来事のつながりを保ち、省略された「それ」がどの行動を指すかを英語で補う必要があります。同年の文学部や全学部とは題材も語り手も異なります。
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