長く何かに取り組む途中で前向きな気持ちを失ったとき、どう抜け出すかを、本人か他人の経験一つとともに約70語で述べる問題です。一般的な助言を並べるのではなく、いつ、何に行き詰まり、どんな行動を取り、その結果どう変わったかを一つの流れにする必要があります。ここでは資格試験の勉強が進まなくなった兄の例を使い、一週間の小さな目標を決め、友人に進み具合を話す方法を示します。how little progress he was making、what he could finish each week、how far he had come の節で、落ち込みと回復を具体的に書けます。
長期にわたって何かに取り組む場合、前向きな姿勢を保ち続けるのが難しいことがあります。そのような状況になった時、具体的にどうすれば抜け出せるでしょうか。
あなた自身もしくは他の人の経験を 1つ例に挙げて、70 語程度の英文で述べなさい。
自分か身近な人の経験を一つ選び、問題・行動・変化の三点を約70語で書いてみてください。Boost アプリでは、経験が条件を満たし、方法と結果がつながっているかを答案に沿って確認できます。
アプリでこの問題を解く 無料で1日2回まで添削できます兄が資格試験の勉強で行き詰まった経験を示す
Last year, my brother lost his positive attitude while studying for a difficult test. He was discouraged by how little progress he was making.
一週間の小さな目標と友人への報告を行動として示す
He started by deciding what he could finish each week and talking with a friend about his progress.
小さな進歩が見えた結果と一般化を結ぶ
These small steps showed him how far he had come and made him want to continue. When we feel stuck, changing a large goal into the next small action can help us move again.
第1段:兄が資格試験の勉強で行き詰まった経験を示す
最初から「休めばよい」「友達に話せばよい」と助言を並べると、経験の条件が弱くなります。まず兄が何を続け、なぜ前向きでいられなくなったかを二文で置きます。進歩が少ないと感じたことを how 節にすれば、単なる tired より状況が明確です。試験名や点数を細かく作らないのは、70語を解決の過程に使うためです。原因を「難しい試験」だけにせず「進歩が見えないこと」に置けば、次の小さな週目標がなぜ効くのかも自然につながります。
Last year, my brother lost his positive attitude while studying for a difficult test. He was discouraged by how little progress he was making.
My brother once felt unable to continue studying for a test because he could not see how much he had learned.
attitude は数えられる名詞です。ここでは一つの前向きな姿勢を指すため his positive attitude と所有格を付けます。
discouraging は人を落胆させる側です。この文では兄が落胆した状態なので was discouraged を使います。
progress は通常数えない名詞なので progresses とはしません。進み具合なら his progress、どれほど進んだかなら how far he had come と書けます。
Last year があるので中心の出来事は過去です。現在形 feels だと時間が一致しません。
第2段:一週間の小さな目標と友人への報告を行動として示す
長期目標が大きすぎて進歩が見えないのが原因なので、解決策も進歩を見える形にする必要があります。一週間で終えられる範囲を決め、友人に報告するという二つの動作なら、読者も再現できます。気合を入れ直した、という心の変化だけで終わらせないのが大切です。週単位にするのは、最終試験までの遠い距離ではなく、すぐ確かめられる達成を作るためです。友人との会話も励ましを待つだけではなく、進み具合を言葉にして自分で確認する役割を持っています。
He started by deciding what he could finish each week and talking with a friend about his progress.
He made a small weekly plan and told a friend what he had completed every Sunday.
これでは「毎週終えられると判断した」になり、何を終えるかという週目標が抜けます。what を置いて決めた内容を示します。
talk はこの意味では相手を直接目的語にできません。talked with his friend または talked to his friend とします。
前向きになれと自分に言っただけで全問題が消えるのは、具体策にも現実的な経験にもなっていません。行動と変化をつなげます。
第3段:小さな進歩が見えた結果と一般化を結ぶ
経験を書いたら、行動がどんな変化を生んだかが必要です。兄は小さな達成を見て進み具合に気づき、続けたいと思えるようになった、と因果を閉じます。最後に「行き詰まったときは大きな目標を次の小さな行動に変える」と一文で一般化すれば、設問の問いにも直接答えられます。how far he had come は、兄がその時点まで積み上げた距離を振り返るため過去完了です。最後は we に変えることで、兄だけの偶然ではなく、同じ状況で使える方法として答案を閉じられます。
These small steps showed him how far he had come and made him want to continue. When we feel stuck, changing a large goal into the next small action can help us move again.
Seeing what he had done gave him confidence. His experience shows how a small, clear goal can bring back the wish to continue.
show の相手 him と、how節の主語 he が必要です。どちらもないため文の骨組みが成立しません。
行動は多いのに、どれがどう前向きさを戻したかがありません。一つか二つに絞り、進歩が見えた結果まで書きます。方法の数より、行動と気持ちの変化を because や show で結ぶことが評価につながります。
Last year, my brother lost his positive attitude while studying for a difficult test. He was discouraged by how little progress he was making. He started by deciding what he could finish each week and talking with a friend about his progress. These small steps showed him how far he had come and made him want to continue. When we feel stuck, changing a large goal into the next small action can help us move again.
全76語です。約70語という条件に合っています。兄の試験勉強という経験を一つに絞り、落ち込みの原因、小さな週目標と友人への報告、回復、一般化の順にしました。how little progress he was making、what he could finish each week、how far he had come の三つの節が、問題と解決を目に見える内容にしています。大きな目標を捨てるのではなく、次の小さな行動へ変えるという答えなので、設問の「具体的にどうすれば」にも正面から答えています。方法を二つ書いても経験は兄の一件だけです。また、友人が兄を救ったと大げさにせず、小目標と報告によって本人が進歩を見つけた、と主体を兄に保っているため、再現できる助言になっています。
My friend once wanted to stop practicing the piano because she did not know how to improve. Her teacher asked her to choose what part of one song she would practice each day. She also wrote down what she could play better than the day before. After two weeks, she understood how much she had improved and became positive again. This experience taught me that a small daily goal helps us see what we are doing well.
全77語です。別の経験としてピアノ練習を選びました。一曲全部ではなく毎日一部分に分け、前日よりよく弾けたことを記録する流れです。how to improve、what part、what she could play better、how much she had improved、what we are doing well と節を多く使い、難しい精神論なしで回復の仕組みを説明しています。標準解の週目標に対して、こちらは一日ごとの記録にしましたが、「大きな課題を小さくし、進歩を見えるようにする」という原理は同じです。教師の助言だけで解決したのではなく、本人が練習箇所を選び記録を続けた結果まで書いている点も押さえてください。標準解の語が出なくても、経験を問題・行動・変化に分ければ十分です。

設問は自分か他人の経験を一つ求めています。助言だけでは、方法が実際に働いた場面を示せず、明示された条件を落とします。
兄の試験勉強と友人のピアノ練習という二つの経験が並び、設問の「経験を1つ」に合いません。人物と取り組みを一つに固定し、その中で問題、行動、結果を深く書きます。

落ち込んだ原因を具体化する
単に sad とせず、何がどれほど進まないと感じたかを how 節で示せます。客観的な進歩量ではなく、本人が少ないと受け止めたことも表せるため、感情の理由と相性がよい型です。
目標の中身を決める
planだけで終えず、実行可能な内容をwhat節に入れられます。
進歩を見える形にする
結果だけでなく、本人が進歩に気づく因果を表せます。時点に合わせてhad comeにもできます。
最初の具体的な一歩を示す
複数の助言を並べず、まず何をするかを明確にできます。
行動が意欲を生む結果を書く
方法から気持ちの回復へつなぎ、経験の因果を閉じられます。
経験型70語の構成
経験を日記のように長くせず、設問への答えになる変化だけを残します。最後は経験から得た方法を一文で一般化します。語数が短いときは背景を増やすより、行動がどんな変化を生んだかを一文足してください。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| positive attitude | 前向きな姿勢 | attitudeは数えられるためaまたは所有格が必要です |
| discouraged | 落胆した | 人の状態は-ed、落胆させる物事はdiscouragingです |
| progress | 進歩、進み具合 | 通常数えないためprogressesとはしません |
| weekly | 毎週の | a weekly goalのように名詞の前に置きます |
| feel stuck | 行き詰まったと感じる | stuckはstickの過去分詞で、beまたはfeelと使います |
| continue | 続ける | continue to studyとcontinue studyingの両方が使えます |
| confidence | 自信 | 不可算名詞なのでa confidenceとは通常しません |
| break A into B | AをBに分ける | 小さな複数段階ならbreak a goal into small stepsです |
阪大の全学部条件英作文は、2020年に社会制度の利点、2021年に個人の経験と解決策、2022年に自動化と仕事を問いました。年度ごとに話題は変わりますが、短い語数で抽象的な問いを一場面へ落とす点は共通しています。同年度の文学部では登山家の表現を扱う抽象的な和文英訳、文学部以外では民主主義などの価値を語る和文英訳が出ており、学部による文章の抽象度にも差があります。
自分か身近な人の経験を一つ選び、問題・行動・変化の三点を約70語で書いてみてください。Boost アプリでは、経験が条件を満たし、方法と結果がつながっているかを答案に沿って確認できます。
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