登山家にとって本当の表現は登山行為そのものであり、後から文章にしたものはおまけ、副産物にすぎないと述べます。さらに、本を書くかどうかにかかわらず彼は山に登ったはずで、登っている最中に未来の著者としての自分を意識することもない、と反実的に補強します。「表現」を単にexpressionと置くより、what truly expresses who he is、「副産物」をsomething produced only afterward、「書こうが書くまいが」をwhether or not と開くと主従関係が明確になります。第一文では、本と登山のどちらが先でどちらが本体かを絶対に逆転させないでください。登山家は本を書くために登るのではなく、登山そのものが彼を表します。後の本は、登山で何をしたか、何を感じたかを言葉にした結果です。nothing other than the act itself と only an extra result を対にすると強弱が明確になります。「おまけ」を商品の景品であるfree giftとせず、an extra added laterと意味で説明してください。第二文では二種類の時間を整理します。登山は先、本の執筆は後です。whether or not he later wrote a bookは後の選択が登山の動機を変えないことを示し、he would have climbed anywayはどちらの場合でも登ったという推量です。さらにwhile he was climbingを置き、その最中にはwhat he might write laterを考えていなかったとします。would have climbedとwould not have been thinkingの形は長く見えますが、どちらも実際とは違う場合を含む筆者の判断です。英文を二文か三文に分けても、行為、本、動機の順序さえ保てば内容は崩れません。
登山家にとっての表現はあくまで登山行為そのものであり,その登山行為をあとから文章にまとめたところで,そんなものは所詮「おまけ」,彼の登山の副次的な生産物にすぎない。あとから本を書こうが書くまいが,いずれにせよ彼は山には登っただろうし,登っている最中にあとから本を書く自分を意識するなどということもない。
解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。まず登山行為が本体で、後の本がおまけだという主従関係を一文で書いてください。次に、本を書く場合と書かない場合のどちらでも登ったこと、登山中には未来の著者像を考えていなかったことを加えます。登山、本、動機の順序が逆転していないか、laterとwhile climbingで時点が区別できているかを確認すると、長い原文でも内容を落とさずまとめられます。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。
アプリでこの問題を解く 無料で1日2回まで添削できます登山家にとっての表現はあくまで登山行為そのものであり,その登山行為をあとから文章にまとめたところで,そんなものは所詮「おまけ」,彼の登山の副次的な生産物にすぎない。
表現という名詞を直訳すると、artistic expressionのような芸術論に寄りすぎます。For a climber, what truly expresses who he is is the act of climbing itself とwhat節を主語にすれば、行為こそ本体だと示せます。本は行為の後に生まれるので、even if he writes about it later, the writing is only ... と時間順に分けてください。
For a climber, what truly expresses who he is is nothing other than the act of climbing itself. Even if he later puts what he did on the mountain into words, that writing is only an extra—something produced after the climb, not what gave the climb its meaning.
A climber expresses himself first and above all through how he climbs. An account written afterward is no more than an added result of what happened on the mountain and is not the central act itself.
facial expressionを足すと顔つきの話になります。原文の表現は、自分を表す行為です。
mountain actionは自然な組み合わせではありません。the act of climbingまたはclimbing itselfとします。
あくまでは時間の終点ではなく、それ以外ではないという限定です。nothing other thanを使います。
collect sentencesでは既存の文を集める意味です。経験について文章を書くならwrite an account of itとします。
free giftは商品に付く景品です。ここでは本体の後に付随して生まれたものなのでan extra resultとします。
secondは順番が二番というだけで、本体に付随するという意味がありません。only something produced afterwardと説明します。
あとから本を書こうが書くまいが,いずれにせよ彼は山には登っただろうし,登っている最中にあとから本を書く自分を意識するなどということもない。
この文は、本を書く予定が登山の動機ではなかったことを示しています。Whether he later wrote a book or not, he would have climbed the mountain anyway と先に結論を置きます。後半は while climbing, he would not have been thinking about what he would write later とすれば、登山中と執筆時の時間差がはっきりします。「自分を意識する」をbe conscious of myselfと直訳しないでください。
Whether or not he later wrote a book, he would have climbed the mountain anyway, because the climb itself was what mattered to him. While he was climbing, he would not have been thinking about how he might describe it later or what kind of writer he would appear to be after returning.
He would have gone up the mountain in either case, regardless of whether a book came afterward. During the climb, he would not see himself as a future author or wonder what he should write once he was back.
whetherは選択肢を示すので、書くか書かないかの両方が必要です。or notを補います。
原文は本の有無を仮定しても登っただろうという推量です。would have climbedで反実的な判断を示します。
原文は登山中に、後で本を書く自分を意識しないという順番です。この文は本を書いた後に登る話へ逆転しています。
be conscious in himselfという形は取りません。何を考えていなかったかをthink about節で説明するほうが自然です。
For a climber, what truly expresses who he is is nothing other than the act of climbing itself. Even if he later puts what he did on the mountain into words, that writing is only an extra—something produced after the climb, not what gave the climb its meaning. Whether or not he later wrote a book, he would have climbed the mountain anyway, because the climb itself was what mattered to him. While he was climbing, he would not have been thinking about how he might describe it later or what kind of writer he would appear to be after returning.
全101語です。第一文の what truly expresses who he is で「登山家にとっての表現」を行為の中身へ開き、nothing other than で登山そのものを強調しました。後の文章は what he did を言葉にしたextraであり、登山の意味を作る本体ではありません。後半は whether or not と would have climbed で、本の有無にかかわらず登ったという仮定を示し、登山中に how he might describe it later を考えないという時間差まで残しています。how節1個、what節5個です。
For a mountain climber, the climb itself is what shows who he is and what he wants to do. He may later write a book explaining how he climbed and what he felt, but the book is only an added result of the real act. It does not decide what the climb means. He would still have climbed even if he had known that no book would follow. While moving up the mountain, he would not have been asking what to write later or how readers might see him as an author.
全92語です。「表現」を shows who he is and what he wants to do と説明し、本には how he climbed / what he felt が書かれるが、それは後の結果だと整理しました。反実仮想も even if no book would follow として、本がなくても登った点を強調しています。難しい副産物の語を使わず an added result と書いても、本体とおまけの区別は十分に伝わります。最後に読者から見た著者像を考えていない、と具体化して原文の「意識する」を自然にしました。見直しではclimbという本体が各段落の中心に残っているか確認してください。bookが主語の文が増えすぎると、文章を書く行為のほうが中心に見えてしまいます。後から、いずれにせよ、登っている最中、という時間表現も、later、anyway、while climbingで対応させます。この三点を残すことで、本は登山の目的ではなく結果にすぎないという主張が伝わります。how節2個、what節5個です。

本当の自己表現を節にする
expressionを顔つきと混同せず、何がその人を表すかを説明できます。
Aそのものだと強く限定する
「あくまで」「ほかならない」を、倒置なしで安全に表せます。
譲歩しても評価が変わらない
ある行為を認めたうえで、それでも本体ではないと結論できます。
二つの場合をまとめる
する・しないのどちらでも結論が同じ場合に使えます。
条件が違っても起きた過去を述べる
実際とは異なる場合を想定しても同じ行動をしただろう、と示せます。
進行中と後の計画を分ける
ある行為の最中に、将来の別行為を意識していなかったという時間差を示せます。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| climber | 登山家 | mountain climberとも言えます |
| act | 行為 | the act of V-ingの形で使います |
| put into words | 言葉にする | put what happened into wordsと内容を挟めます |
| account | 記録、記述 | 口座の意味もあるので文脈に注意します |
| extra | おまけ、追加のもの | 本体ではない追加物として使えます |
| produce | 生み出す | be produced afterで後から生まれたことを示せます |
| whether | 〜かどうか | whether or notで二択をまとめます |
| author | 著者 | writerより本の著者という意味が明確です |
阪大文学部では、表現や人間関係をめぐる文章を長い論理のまま訳す問題が続きます。2021年は登山行為と著作の主従関係、2022年は会話の肯定面と危険、2023年は海外文学の二つの楽しみ、2024年は実在人物をフィクションに描く際の倫理です。文学部以外の具体的社会論より、比喩・引用符・強い限定が多い点が特徴です。この年は「登った後に本を書く」という時間差と、「本のために登ったのではない」という動機の否定を、時制とwhether節で丁寧に示す必要があります。読み解くときは、登山、本、登山家という三つを中心・周辺・主体に分けてください。中心は登山行為、周辺は後から生まれる本、主体は本を意識せず登る登山家です。「表現」という語に引かれて芸術作品の話へ変えず、what shows who he isという人と行為の関係にします。本には価値がないと断定しているのではなく、登山に対して副次的だと位置づけています。only an extra resultやnot the central act itselfと比較の軸を示してください。第二文のwhether or notは、本を書く未来があってもなくても過去の登山は同じだという判断です。would have climbedはその反実性を支えます。登山中に未来の読者や著者像を考えていないことも、登山が本の手段ではない証拠です。while climbingとlaterを同じ文に置き、二つの時点を読み手に見せると安定します。
解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。まず登山行為が本体で、後の本がおまけだという主従関係を一文で書いてください。次に、本を書く場合と書かない場合のどちらでも登ったこと、登山中には未来の著者像を考えていなかったことを加えます。登山、本、動機の順序が逆転していないか、laterとwhile climbingで時点が区別できているかを確認すると、長い原文でも内容を落とさずまとめられます。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。
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