現在の宇宙にある多くの条件がすべて整わなければ人類は誕生できなかった、という反実仮想から始まり、その条件は偶然そろったとも言える一方、その偶然が起きる確率は奇跡と呼べるほど低い、と二つの見方を並べる文章です。条件・結果・評価の順を崩さず、what conditions had to be met、how unlikely it was、what made our birth possible と節へ開くと、難しい科学用語なしで書けます。「偶然」と「確率が低い」は矛盾ではなく、偶然のまれさを強調する関係だと読むことが大切です。最初に時制を決めてください。人類は実際には誕生しているので、「条件が整わなかったなら誕生しなかった」は過去の事実に反する想定です。if節はhad not been met、主節はcould not have been bornとなります。現在形にすると、これから誰かが生まれる一般条件へ意味が変わります。次に「現在の宇宙が持っている条件」は、今の宇宙に条件が所有物としてあるのではなく、宇宙を現在の姿にしている条件です。the conditions that make the universe what it is today と開くと関係が明瞭です。後半ではchanceを二つの意味で使えます。by chanceは偶然に、the chance that ...は起こる可能性です。冠詞の有無と働きを混同しないでください。「奇跡的」を難しい形容詞一語にせず、the chance was so small that we might call the result a miracle と結果まで説明すれば、筆者の驚きを正確に保てます。最後に、偶然説を否定するbutではなく、偶然でありながら極めてまれだという別の面を足すAt the same timeが合うことも確認してください。
例えば,現在の宇宙が持っているいろいろな条件が整わないと,私たちは誕生しえませんでした。この条件は偶然にそろったものともいえますし,一方でその偶然が起こる確率は奇跡的というほど低いのも事実です。
解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。まず、条件が整わなかった場合の時制、偶然という見方、確率の低さという事実の三点を自分の答案で確認してください。次に、現在の宇宙を形づくる条件が複数形になっているか、人類誕生が過去の可能性として表せているか、奇跡という評価を強く断定していないかを見直します。同じ内容をif節版とwithout版で一度ずつ書くと、反実仮想の形が定着します。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。
アプリでこの問題を解く 無料で1日2回まで添削できます例えば,現在の宇宙が持っているいろいろな条件が整わないと,私たちは誕生しえませんでした。
日本語の「〜ないと」は現在形に見えますが、内容は人類誕生以前の条件です。If the conditions had not been met, we could not have been born と過去完了と助動詞の完了形を組み合わせます。難しく感じる場合は Without all the right conditions, human beings could never have appeared と前置詞句に逃げても正確です。
For example, if all the different conditions that make the universe what it is today had not been met, we human beings could never have come into existence.
For example, without all the conditions that have made the present universe possible, we could not have been born and could not be here to ask what caused our existence.
これでは今後生まれるかどうかの一般条件です。原文はすでに起きた人類誕生を振り返っているため、過去に満たされなかった場合を表します。
the conditionと単数にすると宇宙の状態全体の良し悪しに聞こえます。原文はいろいろな条件なので複数形conditionsを使います。
meet each otherは人や物が互いに会う意味です。「条件が満たされる」は受け身のbe met、「そろう」はcome togetherを使います。
birthはここでは名詞で、人が生まれるならbe bornを使います。give birthは母親が子を産む意味です。
この条件は偶然にそろったものともいえますし,一方でその偶然が起こる確率は奇跡的というほど低いのも事実です。
二つの内容は反対意見ではありません。条件が意図されたとは言えず偶然だった、しかしその偶然は非常に起こりにくかった、という重ね方です。probability が出なければ the chance that ... と書けます。「奇跡的」は miraculous の一語を探さず、so small that it is hard to believe it happened と説明しても十分です。
We may say that these conditions came together by chance. At the same time, it is also true that the chance of this happening was so small that we might wonder how it happened at all and even call it a miracle.
It is possible to see the conditions as a result of chance, yet we must also remember how unlikely it was that all of them would be met. The chance was so low that their meeting seems almost like a miracle.
「偶然に」という副詞句はby chanceで、通常aを付けません。a chanceは一つの機会や可能性を指します。
certainlyとonlyを加えると偶然以外を強く否定する断定です。原文は「ともいえます」と一つの見方として示しています。
後半は偶然だったことを否定していません。その偶然が非常に起こりにくかったという別の面を足しています。
miracleは名詞で、lowを修飾できません。so low that ... の結果構文で「奇跡と呼べるほど」を説明します。
occasionは出来事が起きる機会で、確率そのものではありません。the chance that this would happenなら可能性を表せます。
miracleは名詞なのでsmall chanceを直接修飾できません。almost a miracleと補語にするか、so small that節で説明します。
For example, if all the different conditions that make the universe what it is today had not been met, we human beings could never have come into existence. We may say that these conditions came together by chance, without knowing how all of them could be met at the same time. At the same time, it is also true that the chance of this happening was so small that we might wonder how it happened at all and even call it a miracle.
全79語です。第一文は if節を過去完了、結果を could not have come into existence として、実際には人類が誕生した過去の反実仮想を示しました。the universe what it is today で「現在の宇宙がどのようなものか」をwhat節に開いています。第二文ではhow all of them could be metで条件が同時にそろう過程を示し、偶然だったという見方と、その確率が極めて低いという事実を At the same time で重ねました。how節2個、what節1個が自然に入っています。
For example, we could not be here today unless every condition needed for the present universe had been met. We can say that it was simply by chance that all these conditions came together. However, we should also think about how small the chance was, what had to happen at the same time, and how easily one condition could have been missing. It was so unlikely that we may feel that what made our birth possible was almost a miracle.
全78語です。unlessを使って条件を示し、what had to happen と how easily one condition could have been missing で、確率の低さを具体化しました。最後は what made our birth possible と、人類誕生を可能にしたものの中身へ戻しています。probability や existence が出なくても、be here、chance、be born の平易な語で原文を再現できます。反実仮想の形が不安なら、without every condition ... we could not be here today と書き始めても構いません。自己点検では、条件が複数形になっているか、条件を満たすが受け身になっているか、人類誕生が過去の可能性として書かれているかを一つずつ見ます。その後、偶然という見方を断定していないか、確率の低さを事実として残したか、奇跡という評価が確率の低さにかかっているかを確認してください。科学的な専門知識を足す問題ではなく、二文の論理と時制を正確に再現する問題です。

過去の反実仮想
実際には起きた過去について、条件がなければ起きなかったと述べる形です。if節と主節の時制をそろえてください。
反実仮想を前置詞句で書く
if節の形が複雑なとき、必要だった条件をwithoutで示せます。主節のcould not haveは保ちます。
現在の姿を作る条件を示す
「AをBたらしめるもの」をwhat節で平易に表せます。
一つの見方として述べる
断定を避けて「〜ともいえる」を表せます。学説や評価が一つに定まらない文章で便利です。
別の事実を重ねる
前の主張を否定せず、もう一面を足せます。一方で、の内容が矛盾ではない場合に適します。
程度を結果で説明する
「〜というほど」を、どんな判断や結果になるかまで書けます。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| condition | 条件 | 条件を満たすはmeet a condition、受け身はbe metです |
| universe | 宇宙 | 通常the universeと定冠詞を付けます |
| come into existence | 存在するようになる | 人類全体の誕生を表せます |
| by chance | 偶然に | この熟語ではaを付けません |
| chance | 可能性、確率 | 機会の意味もあるので後ろのthat節で内容を示せます |
| unlikely | 起こりそうにない | how unlikely it wasで起こりにくさを表せます |
| miracle | 奇跡 | 可算名詞なのでa miracleとします |
| at the same time | 同時に、一方で | 矛盾しない別の面を加えるときにも使えます |
阪大全学部の和文英訳では、短い文章の中の論理関係を明示する問題が続いています。2021年は学ぶほど視野が広がり好奇心が刺激される循環、2022年は宇宙の条件と低い確率、2023年は共通の歴史から相互理解への信念、2024年は忘れた疑問が再び広がる過程です。文学部の比喩中心の長文とは異なり、全学部では条件、因果、対比の接続が採点の中心になります。この年は反実仮想の時制と、「偶然だが極めて起こりにくい」という両面を落とさないことが重要です。解答手順は、まず実際に起きた事実へ印を付け、次に起きなかった場合を矢印で書くことです。人類は誕生した、条件もそろった、という事実に対し、条件がそろわなかったなら人類は誕生しなかった、という反実仮想になります。この確認だけで時制の選択が安定します。次に、条件が偶然そろったという見方と、その偶然の確率が非常に低いという事実を別々に訳します。前者は原因の種類、後者は起こりやすさの程度なので、互いを否定しません。最後に二つを同時に読める接続を選びます。文学部の問題のような複雑な比喩はありませんが、一つの接続語や助動詞を誤ると科学的主張の強さが変わります。we may sayで見方にとどめ、it is true thatで確率の低さを事実として示すと原文の慎重な区別が保てます。練習ではif節版とwithout版の両方を書き、どちらでも主節がcould not haveとなることを確認してください。
解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。まず、条件が整わなかった場合の時制、偶然という見方、確率の低さという事実の三点を自分の答案で確認してください。次に、現在の宇宙を形づくる条件が複数形になっているか、人類誕生が過去の可能性として表せているか、奇跡という評価を強く断定していないかを見直します。同じ内容をif節版とwithout版で一度ずつ書くと、反実仮想の形が定着します。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。
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