効率やスピードを追求することについて、利点か問題点を一つ挙げ、約80語で意見を述べる問題です。ここでは問題点として、速い決定を優先すると他者の話を十分に聞けず、後で直す仕事が増えることを選びます。「速さは悪い」と広げず、会議で少数意見を聞かずに決めた結果、計画の問題を見落とすという一場面に絞るのがポイントです。how quickly we decide、what each person thinks、how much time is later lost の三つの節で、効率を求めたのに逆に時間を失う流れを具体化します。書き始める前に、主張十五語、理由二十語、具体例三十語、結論十五語ほどを目安に役割を割り振ると、約八十語に収めやすくなります。具体例には「誰が」「何を急ぎ」「何を聞かなかったため」「後で何を直したか」を入れてください。これで単なるslow is betterという好みではなく、見かけの速さが実際の効率を下げるという論証になります。結論は新しい問題を足さず、十分に聞いてから決めることも本当の効率に含まれる、と冒頭の論点を言い直します。
「効率やスピードを重んじる傾向が最近の世の中にはありますが、それらを追求することについて、あなたはどう考えますか。」
具体的に利点もしくは問題点を1つ挙げて、80語程度の英文で述べなさい。
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I think that when we care too much about how quickly and efficiently we work, we may stop listening to what other people think.
なぜ問題になるかを説明する
A fast decision may save a few minutes at first, but correcting what has been missed can take much more time later.
会議の具体例を置く
For example, a team that chooses a plan without asking how it will affect each worker may have to change the plan later.
速さと傾聴の両立を結論にする
Real efficiency should be measured not only by how fast we finish, but also by how well we understand what needs to be done.
第1段:立場と問題点を一文で示す
設問は利点か問題点を一つ求めています。ここでは、速さを優先すると他者の話を聞かなくなる、という一点を選びます。効率そのものを悪だと言い切る必要はありません。when we care too much about ... と「重んじすぎる場合」に限定すれば、現実的で守りやすい主張になります。
I think that when we care too much about how quickly and efficiently we work, we may stop listening to what other people think.
In my view, the search for greater speed and efficiency can become a problem if it keeps us from hearing what others have to say.
efficient は形容詞です。speed と並べるなら名詞 efficiency にします。二つの品詞をそろえるだけで文の骨格が安定します。
care の後ろに対象を置くときは care about を使います。how節の内容は正しいので、aboutだけを補えば狙いの意味になります。
設問は追求することへの考えを求めていますが、速さが常に悪いという極端な断定には根拠がありません。聞く時間まで削る場合に問題が起きる、と条件を付けます。
what節は文の一部なので、疑問文の do を使いません。whatの後ろは主語 other people、動詞 think の順です。
第2段:なぜ問題になるかを説明する
説得力を出すには、速い決定が一見便利だという点を認めたうえで、その後に見落としが発覚する流れを示します。これにより、効率を求めること自体ではなく、聞く時間まで削ることが問題だとわかります。what has been missed と節にすれば、具体的な見落としを一語で決めなくても書けます。
A fast decision may save a few minutes at first, but correcting what has been missed can take much more time later.
We may finish a meeting early, yet we can lose hours afterward when we discover what we failed to discuss.
problem と not good を言い換えただけで、何が起きるのかが示されていません。聞き漏らしと手戻りまで書いて初めて理由になります。
第3段:会議の具体例を置く
具体例は、職場のチームが会議を急いで終えたため、現場への影響を聞きそびれる場面にします。人が何を考えるかを無視した結果、後で計画を変える必要が出るので、冒頭の問題点と直接つながります。抽象的な society の話を続けるより、一つのチームの行動を書くほうが短くても伝わります。
For example, a team that chooses a plan without asking how it will affect each worker may have to change the plan later.
For example, if a manager ends a meeting before hearing what the workers need, the team may need another meeting to repair the plan.
これは速さの利点の例であり、冒頭で選んだ「対話不足による手戻り」という問題点を支えていません。例は同じ論点を一段具体化する必要があります。
listen の後ろに人を置くときは listen to 人 です。hearなら目的語を直接取れますが、注意して聞く意味には listen to が合います。
第4段:速さと傾聴の両立を結論にする
結論では「効率を捨てる」のではなく、本当の効率には十分に聞く時間も含まれる、とまとめます。これなら設問への意見が単純な賛否で終わらず、具体例から学んだ基準を示せます。語数が厳しい場合は Speed matters, but listening matters too. と短くしても筋は保てます。
Real efficiency should be measured not only by how fast we finish, but also by how well we understand what needs to be done.
Therefore, we should work quickly only after we have listened carefully enough to know what the work requires.
本文は対話不足と手戻りを論じていたのに、最後だけ雇用の問題へ移っています。結論は新しい理由を足さず、聞くことと本当の効率へ戻します。
I think that when we care too much about how quickly and efficiently we work, we may stop listening to what other people think. A fast decision may save a few minutes at first, but correcting what has been missed can take much more time later. For example, a team that chooses a plan without asking how it will affect each worker may have to change the plan later. Real efficiency depends on how well we understand what needs to be done.
全82語です。「80語程度」は厳密な80語ではなく、約80語を求める条件なので、82語は条件を満たす範囲です。冒頭で問題点を「他者の話を聞かなくなること」に限定し、速い決定のあとで手戻りが起こる理由と、職場の計画を変える具体例を続けました。how節3個、what節3個で、速さ・他者の考え・仕事の中身を具体化しています。最後は速さだけでなく理解の深さを本当の効率の基準として示しています。
I see one danger in putting speed and efficiency first. When people hurry, they may not ask what others need or how a decision will affect them. For instance, a manager may end a meeting quickly without hearing what workers have noticed. If the plan then fails, the team must spend more time fixing it. This shows how a decision that looks efficient at first can waste time later. We should decide how fast to work only after we understand what the task requires.
全84語で、約80語という条件に収まっています。こちらは danger を一つ示し、管理職が会議を早く終えた結果、計画の修正に時間がかかる場面をより詳しくしました。what others need、how a decision will affect them、what workers have noticed と、聞くべき内容を節で見せています。「急ぐと失敗する」という一般論ではなく、会議の終了、見落とし、修正という順番があるため、読み手が因果関係を追いやすい答案です。

設問は利点か問題点を一つ具体的に挙げるよう求めています。論点を四つ並べると、どれも説明できず、約80語の中で主張がぼやけます。
実測20語で、約80語という条件から大きく外れています。主張、理由、会議の具体例、結論の四つを用意すれば、不自然な水増しをせず必要な長さになります。

論点を一つに絞る
複数の問題を並べず、今回説明する一点を冒頭で決められます。短い条件英作文の軸を作る形です。
程度が行き過ぎる条件を示す
物事そのものを全面否定せず、重視しすぎる場合の問題として書けます。how節で何を重視するかを具体化してください。
短期の利点と後の損失を対比する
一度相手の見方を認めてから自分の論点へ戻せます。両側が同じ比較軸になるようにします。
条件と結果のある具体例
一般的な理由を一つの場面に下ろし、行動の結果まで一文で示せます。
必要や見落としの中身を節にする
needsやmistakesだけで終えず、誰に何が必要かを明確にできます。間接疑問なので疑問文語順にしません。
評価基準を二つ示す
速さだけでなく質も見る、といった結論に使えます。byの後ろは名詞またはhow節で形をそろえてください。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| efficiency | 効率 | 名詞です。形容詞はefficient、副詞はefficientlyです |
| speed | 速さ | at high speedは物理的な速度で、仕事ならwork quicklyも自然です |
| decision | 決定 | make a decisionの形で使います |
| correct | 修正する | ここでは動詞です。計画ならchangeでも表せます |
| affect | 〜に影響する | 他動詞なのでaffect onとはしません |
| manager | 管理職、責任者 | 具体例の登場人物として使いやすい語です |
| require | 〜を必要とする | what the task requiresで仕事に必要なことを示せます |
| later | 後で | 短期の速さと後の手戻りを対比するときに便利です |
阪大の全学部条件英作文は、身近な社会問題に対して立場を決め、短い語数で具体例を一つ示す形が続いています。2020年はキャッシュレス社会の利点・問題点、2021年は長期の取り組みで前向きさを取り戻す方法、2022年は機械やAIによる自動化、2023年は効率と速さが題材です。文学部の和文英訳とは違い、正解の内容は一つではありませんが、設問で求められた「一つ」を守り、主張から例まで軸をずらさない構成力が重視されます。年度が変わっても、主張だけを三回言い換える答案より、理由を一つ選び、一人の行動として示す答案が強くなります。書き終えたら、各文の横に主張・理由・例・結論と役割を書き、同じ役割が重複していないか確認してください。この年は速い会議そのものではなく、聞かなかったために後で修正が必要になる点が問題です。具体例の最後に手戻りを書けば、効率を追ったのに効率が下がる逆転が伝わります。
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