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大阪大学 2026年度 前期日程 · 英語

全学部 和文英訳
解答と解説

同じ音でも人や状況によって感じ方が変わる、という科学的説明の英訳です。「脳で生じる音の感覚」を硬い名詞の列にせず how a sound feels と開き、個人差と同一人物内の変化を混同しないことが重要です。高い・低いの対比、one person / another person、depending on the situation を筋道どおり並べると安定します。

難易度 ★★★★★ 目安 18分 和文英訳 テーマ 音の高さの感じ方にある個人差
1

問題

全学部 次の文を英訳しなさい。

ここで注意したいのは,「脳で生じる音の感覚」には個人差が大きいということだ。同じ音が,人によって高く感じられることもあれば,別の人にとっては低く感じられることもある。同一個人でも音の感じ方は状況によってことなることがある。

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この問題で見られている力

  • 注意点を What we should note is ... で導く
  • 個人差を differ from person to person で表す
  • 高く感じる/低く感じるを対比する
  • 同一個人でも、を Even for the same person で残す
  • 状況による変化を depending on で説明する
2

文ごとの解説

第 1 文

ここで注意したいのは,「脳で生じる音の感覚」には個人差が大きいということだ。

つまずきやすいところ
  • What we should note is ... で注意点を示します
  • 「感覚」を how a person experiences と節に開けます
  • ここが山場です。個人差を from person to person で明示します
  • 脳で生じる、は produced in the brain と後ろから説明します
  • large differences を主語にせず differ greatly と動詞で書きます
発想の切り替え

音の高さの感じ方にある個人差という全体の流れを先に押さえます。この部分では「What we should note is ... で注意点を示します」が出発点です。日本語の語順をそのまま追わず、誰が何をするかを決めてから、large differences を主語にせず differ greatly と動詞で書きますという細部を足してください。内容を一つずつ確認すれば、難しい単語を使わなくても十分に正確な英文になります。

訳例
標準

What we should note here is how greatly the feeling of sound produced in the brain differs from person to person.

別解

The important point here is how differently each person may experience a sound in the brain.

この文でやりやすい誤り

notice を他動詞の命令形にする

減点 大
Notice here is that sound feelings differ.
What we should note here is that people hear sounds differently.

Notice と is が同じ主語に対する動詞として衝突しています。注意点そのものを主語にする形へ直します。 この一項目ではこの欠陥だけを直し、ほかの語順や時制は変えていません。

sense と feel を重ねる

減点 中
People feel the sound sense differently.
People differ greatly in how they hear the same sound.

sound sense という語の組み合わせはなく、feel と sense も同じ働きを重ねています。何が違うかを how 節に開きます。 この一項目ではこの欠陥だけを直し、ほかの語順や時制は変えていません。

個人差を personal difference とする

減点 中
There is a big personal difference in a sound.
The feeling of sound differs greatly from person to person.

difference が音の中にある文になっています。違うのは人ごとの感じ方です。 この一項目ではこの欠陥だけを直し、ほかの語順や時制は変えていません。

この文の言いかえ
注意したいのは
what we should note is「音の高さの感じ方にある個人差」の流れを平易に保てる第一候補です。迷ったらこの形を使ってください。
the important point is少し言い方は変わりますが、文脈に合い、意味も明確な選択肢です。
we want to attention品詞・語法・意味のいずれかがこの箇所に合いません。日本語の形だけを追わないようにしてください。
音の感覚
how a sound feels「音の高さの感じ方にある個人差」の流れを平易に保てる第一候補です。迷ったらこの形を使ってください。
the feeling of sound少し言い方は変わりますが、文脈に合い、意味も明確な選択肢です。
the sound feeling sense品詞・語法・意味のいずれかがこの箇所に合いません。日本語の形だけを追わないようにしてください。
個人差が大きい
differ greatly from person to person「音の高さの感じ方にある個人差」の流れを平易に保てる第一候補です。迷ったらこの形を使ってください。
vary widely among people少し言い方は変わりますが、文脈に合い、意味も明確な選択肢です。
have a personal difference品詞・語法・意味のいずれかがこの箇所に合いません。日本語の形だけを追わないようにしてください。
第 2 文

同じ音が,人によって高く感じられることもあれば,別の人にとっては低く感じられることもある。

つまずきやすいところ
  • the same sound を両者で共有します
  • one person / another person で人を対比します
  • 高低は high / low で十分です
  • while で同時に異なる感じ方を並べます
  • may を使い、常にそうだとは言い切りません
発想の切り替え

音の高さの感じ方にある個人差という全体の流れを先に押さえます。この部分では「the same sound を両者で共有します」が出発点です。日本語の語順をそのまま追わず、誰が何をするかを決めてから、may を使い、常にそうだとは言い切りませんという細部を足してください。内容を一つずつ確認すれば、難しい単語を使わなくても十分に正確な英文になります。

訳例
標準

The same sound may seem high to one person, while another person may feel that it is low.

別解

One person may hear a sound as high, while someone else may hear that same sound as low.

この文でやりやすい誤り

same に冠詞を付けない

減点 小〜中
Same sound may seem high to one person.
The same sound may seem high to one person.

same は通常 the same の形で、比較する同一のものを示します。 この一項目ではこの欠陥だけを直し、ほかの語順や時制は変えていません。

highly を音の高さに使う

減点 中
A sound may be felt highly by one person.
A sound may seem high to one person.

highly は「高く評価して」の意味になり、音の高さを表しません。 この一項目ではこの欠陥だけを直し、ほかの語順や時制は変えていません。

another の後ろを複数にする

減点 中
The sound may seem low to another people.
The sound may seem low to another person.

another は単数名詞につきます。複数なら other people が必要です。 この一項目ではこの欠陥だけを直し、ほかの語順や時制は変えていません。

while を時間だけで訳す

減点 大
While one person listens, another person hears a low sound.
The same sound may seem high to one person, while it seems low to another.

これでは二人が聞く時間の対比になり、同じ音の感じ方の差が消えます。 この一項目ではこの欠陥だけを直し、ほかの語順や時制は変えていません。

この文の言いかえ
高く感じる
seem high「音の高さの感じ方にある個人差」の流れを平易に保てる第一候補です。迷ったらこの形を使ってください。
be heard as high少し言い方は変わりますが、文脈に合い、意味も明確な選択肢です。
feel highly品詞・語法・意味のいずれかがこの箇所に合いません。日本語の形だけを追わないようにしてください。
別の人には
to another person「音の高さの感じ方にある個人差」の流れを平易に保てる第一候補です。迷ったらこの形を使ってください。
for someone else少し言い方は変わりますが、文脈に合い、意味も明確な選択肢です。
for another people品詞・語法・意味のいずれかがこの箇所に合いません。日本語の形だけを追わないようにしてください。
低く感じる
seem low「音の高さの感じ方にある個人差」の流れを平易に保てる第一候補です。迷ったらこの形を使ってください。
be heard as low少し言い方は変わりますが、文脈に合い、意味も明確な選択肢です。
feel lowly品詞・語法・意味のいずれかがこの箇所に合いません。日本語の形だけを追わないようにしてください。
第 3 文

同一個人でも音の感じ方は状況によってことなることがある。

つまずきやすいところ
  • Even for the same person で二つ目の差へ移ります
  • 音の感じ方を how a sound is heard に開きます
  • 状況によって、は depending on でつなぎます
  • what situation they are in で状況の中身を節にします
  • can change で可能性を表します
発想の切り替え

音の高さの感じ方にある個人差という全体の流れを先に押さえます。この部分では「Even for the same person で二つ目の差へ移ります」が出発点です。日本語の語順をそのまま追わず、誰が何をするかを決めてから、can change で可能性を表しますという細部を足してください。内容を一つずつ確認すれば、難しい単語を使わなくても十分に正確な英文になります。

訳例
標準

Even for the same person, how a sound is heard can change depending on what situation they are in.

別解

Even one person may notice how the same sound feels different when the situation changes.

この文でやりやすい誤り

同一人物内の変化を落とす

減点 小〜中
Different people hear sounds differently.
Even the same person may hear a sound differently in another situation.

第一・第二文の個人差しかなく、第三文の状況による変化が訳されていません。 この一項目ではこの欠陥だけを直し、ほかの語順や時制は変えていません。

situation に前置詞を付けない

減点 中
The feeling changes depending the situation.
The feeling changes depending on the situation.

depend は自動詞なので on が必要です。 この一項目ではこの欠陥だけを直し、ほかの語順や時制は変えていません。

ことなるを become とする

減点 大
The sound becomes different by the situation.
How a person hears the sound can change with the situation.

変わるのは音そのものではなく、その人の感じ方です。 この一項目ではこの欠陥だけを直し、ほかの語順や時制は変えていません。

この文の言いかえ
同一個人でも
even for the same person「音の高さの感じ方にある個人差」の流れを平易に保てる第一候補です。迷ったらこの形を使ってください。
even one person may少し言い方は変わりますが、文脈に合い、意味も明確な選択肢です。
also same people品詞・語法・意味のいずれかがこの箇所に合いません。日本語の形だけを追わないようにしてください。
状況によって
depending on the situation「音の高さの感じ方にある個人差」の流れを平易に保てる第一候補です。迷ったらこの形を使ってください。
when the situation changes少し言い方は変わりますが、文脈に合い、意味も明確な選択肢です。
depend the situation品詞・語法・意味のいずれかがこの箇所に合いません。日本語の形だけを追わないようにしてください。
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模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×2 / what節 ×258語

What we should note here is how greatly the feeling of sound produced in the brain differs from person to person. The same sound may seem high to one person, while another person may feel that it is low. Even for the same person, how a sound is heard can change depending on what situation they are in.

標準解は全58語です。音の高さの感じ方にある個人差という筋を保ち、how 節と what 節を合わせて4個使っています。抽象的な名詞を無理に探さず、誰が何をどのように行うのかへ開きました。原文の対比・限定・推量も短い基本語で残しています。まずはこの明確さを目標にしてください。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×2 / what節 ×158語

The important point is how differently people may experience the sound that their brain produces. One person may hear the same sound as high, while someone else may hear it as low. A person’s experience is not always fixed, either: it may change with where they are, what they are doing, and how they feel at that time.

説明を足した解は全58語です。標準解と同じ内容を別の主語や動詞で組み直し、音の高さの感じ方にある個人差が読み手に見えるようにしています。うまい一語が出ないときは、短い文に分けて具体的な動作や結果を書けば大丈夫です。答案を書いたあと、問題文の要素を指で一つずつ追い、訳し落としがないか確かめてください。

6

他の問題にも使える形

学習のコツを紹介する Boost のキャラクター Boo
what we should note is最重要

「注意したいのは」を安定して書く型

音の高さの感じ方にある個人差を扱うこの問題では、名詞のかたまりを節に開くと、難しい名詞を探さずに内容を正確に示せます。主語と動詞が見えるため、採点者にも関係が伝わりやすくなります。

what we should note is
the important point is
how a sound feels最重要

「音の感覚」を安定して書く型

音の高さの感じ方にある個人差を扱うこの問題では、対比や順序を先に決めてから語句を入れると、長い日本語でも英文の骨組みが崩れません。別の説明問題でもそのまま使える考え方です。

how a sound feels
the feeling of sound
differ greatly from person to personよく使う

「個人差が大きい」を安定して書く型

音の高さの感じ方にある個人差を扱うこの問題では、直訳すると意味がずれる表現は、具体的に誰が何をするのかへ言い換えてください。平易な動詞で説明するほうが安全です。

differ greatly from person to person
vary widely among people
seem highよく使う

「高く感じる」を安定して書く型

音の高さの感じ方にある個人差を扱うこの問題では、原文の程度・推量・限定を短い語で残す型です。内容語だけでなく、筆者の言い切りの強さまで再現できます。

seem high
be heard as high
to another personよく使う

「別の人には」を安定して書く型

音の高さの感じ方にある個人差を扱うこの問題では、長い主語を短い主語と後ろの説明に分けると、主述の一致を確認しやすくなります。自由英作文の理由説明にも役立ちます。

to another person
for someone else
seem lowよく使う

「低く感じる」を安定して書く型

音の高さの感じ方にある個人差を扱うこの問題では、一つ目の表現が出ないときの逃げ道です。うまい一語を待たず、知っている語を組み合わせて最後まで内容を運んでください。

seem low
be heard as low
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この問題の語彙

表現意味ひとこと
note注意する音の高さの感じ方にある個人差の中心語です。名詞か動詞かを確認してから文に入れてください。
feeling感覚日本語と一対一で置かず、後ろに続く前置詞や目的語まで一緒に覚えると安定します。
produce生じさせる似た語に引かれやすいので、模範解答の一文ごと声に出して語順を確かめてください。
differ異なる抽象的に見えますが、高校範囲の基本語です。難しい同義語へ置き換える必要はありません。
person to person人によって単数・複数や冠詞で迷いやすい語です。この問題で使った形をひとかたまりで確認してください。
seem〜のように感じられる程度や文脈で意味が変わります。日本語の表面ではなく、この段落で何を指すかを見ます。
depending on〜に応じて別の意見文や説明文にも使えます。短い例を自分で一つ作ると定着しやすくなります。
situation状況つづりだけでなく品詞も大切です。修飾したい語との位置関係を答案の中で見直してください。
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出題の傾向

阪大の全学部向け和文英訳は、2022年の宇宙の条件、2024年の哲学的な問い、2025年の文章の内容と形、2026年の音の知覚と、抽象説明を平易な英語に組み直す問題が中心です。一方、文学部は表現や認識、外国語学部は社会や事業の文章が多く、同じ年度でも必要な語彙と論理の運びが異なります。この問題では二種類の「差」を正確に分ける力が問われます。

学習の成果を喜ぶ Boost のキャラクター Boo

この問題を解いて添削してもらう

解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。

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