大阪大学のロゴ 外国語学部(3) 和文英訳 大阪大学 2026
大阪大学 2026年度 前期日程 · 英語

外国語学部(3) 和文英訳
解答と解説

急成長して利益を得たあと短命に終わる商品や会社と、小さく、急がず、人間らしく長期的に栄えるモデルを対比する文です。「収益を刈り取る」の比喩を harvest と直訳せず make profits とし、「私たちの営み」を what we do に開くのが安全です。四つの副詞的要素を落とさず、控えめな希望「できればと思います」も hope で残します。

難易度 ★★★★ 目安 20分 和文英訳 テーマ 急成長ではなく長く人間らしく続く事業
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問題

外国語学部(3) 次の文を英訳しなさい。

急激に成長し,急激に収益を刈り取り,あっという間になくなってしまう品物や会社も少なくない昨今だからこそ,私たちの営みを通じて,小さく,急がず,人間らしく,長期的に繁栄するモデルをお伝えしていくことができればと思います。

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この問題で見られている力

  • 急激に、の反復を quickly でそろえる
  • 「収益を刈り取る」を make profits と言い換える
  • あっという間に、を before we know it で表す
  • 「営み」を what we do と節に開く
  • 小さく・急がず・人間らしく・長期的にを並列にする
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文ごとの解説

第 1 文

急激に成長し,急激に収益を刈り取り,あっという間になくなってしまう品物や会社も少なくない昨今だからこそ,私たちの営みを通じて,小さく,急がず,人間らしく,長期的に繁栄するモデルをお伝えしていくことができればと思います。

つまずきやすいところ
  • 長い一文を現状と希望の二文に分けます
  • 収益を刈り取る比喩は make profits と平易にします
  • あっという間に、を before we know what happened に開きます
  • ここが山場です。営みを through what we do とします
  • 四つの方向を stay / move / remain / grow で並列にします
  • できればと思う、を hope that we can と控えめにします
発想の切り替え

急成長ではなく長く人間らしく続く事業という全体の流れを先に押さえます。この部分では「長い一文を現状と希望の二文に分けます」が出発点です。日本語の語順をそのまま追わず、誰が何をするかを決めてから、できればと思う、を hope that we can と控えめにしますという細部を足してください。内容を一つずつ確認すれば、難しい単語を使わなくても十分に正確な英文になります。

訳例
標準

Today, many products and companies grow quickly, make profits quickly, and then disappear before we know what has happened. That is exactly why we hope that, through what we do, we can show how a business can stay small, grow without rushing, keep people at the center of its work, and do well over a long time.

別解

At a time when many products and companies rise fast, earn money fast, and soon vanish, we hope our work can show what it means for a business to stay small, take its time, care for people, and continue to do well for many years.

この文でやりやすい誤り

刈り取るを cut profits とする

減点 大
Many companies cut profits quickly.
Many companies make profits quickly.

cut profits は利益を減らす意味です。利益を得るなら make profits とします。 この一項目ではこの欠陥だけを直し、ほかの語順や時制は変えていません。

少なくないを few とする

減点 中
Few products and companies disappear quickly.
Many products and companies disappear quickly.

few は少ないという意味で、少なくないという原文と反対になります。 この一項目ではこの欠陥だけを直し、ほかの語順や時制は変えていません。

昨今を yesterday とする

減点 中
Yesterday, many companies grew quickly.
Today, many companies grow quickly.

yesterday は昨日一日です。昨今という現在の傾向には today や these days を使います。 この一項目ではこの欠陥だけを直し、ほかの語順や時制は変えていません。

時制を過去だけにする

減点 小〜中
Many companies grew and disappeared last year.
Many companies grow quickly and soon disappear.

特定の昨年の出来事になり、現在広く見られる傾向ではなくなります。 この一項目ではこの欠陥だけを直し、ほかの語順や時制は変えていません。

before we know の目的を落とす

減点 中
They disappear before we know.
They disappear before we know what has happened.

何を知る前かがなく、文が途中で切れた印象になります。 この一項目ではこの欠陥だけを直し、ほかの語順や時制は変えていません。

営みを business ceremony とする

減点 中
Through our business ceremony, we show a model.
Through what we do, we hope to show a model.

ceremony は儀式です。日々の仕事や活動という意味にはなりません。 この一項目ではこの欠陥だけを直し、ほかの語順や時制は変えていません。

小さくを short にする

減点 大
A company can stay short.
A company can stay small.

short は長さや時間が短い意味です。規模が小さいなら small を使います。 この一項目ではこの欠陥だけを直し、ほかの語順や時制は変えていません。

急がずを slowly だけで誤解させる

減点 小〜中
A company should always work slowly.
A company can grow without rushing.

仕事の速度を常に遅くする主張になっています。成長を急がないことを示します。 この一項目ではこの欠陥だけを直し、ほかの語順や時制は変えていません。

人間らしくを humanly とする

減点 中
A company should grow humanly.
A company can keep people at the center of its work.

humanly はこの位置では不自然で、何を人間らしくするかも不明です。 この一項目ではこの欠陥だけを直し、ほかの語順や時制は変えていません。

希望を断定にする

減点 大
Our model will teach every company how to succeed.
We hope we can show what long-term success can look like.

必ず教えられるという強い断定になり、筆者の控えめな希望が消えています。 この一項目ではこの欠陥だけを直し、ほかの語順や時制は変えていません。

この文の言いかえ
急激に成長する
grow quickly「急成長ではなく長く人間らしく続く事業」の流れを平易に保てる第一候補です。迷ったらこの形を使ってください。
grow at great speed少し言い方は変わりますが、文脈に合い、意味も明確な選択肢です。
grow suddenly fastly品詞・語法・意味のいずれかがこの箇所に合いません。日本語の形だけを追わないようにしてください。
収益を上げる
make profits「急成長ではなく長く人間らしく続く事業」の流れを平易に保てる第一候補です。迷ったらこの形を使ってください。
earn money少し言い方は変わりますが、文脈に合い、意味も明確な選択肢です。
cut profits品詞・語法・意味のいずれかがこの箇所に合いません。日本語の形だけを追わないようにしてください。
あっという間に
before we know it「急成長ではなく長く人間らしく続く事業」の流れを平易に保てる第一候補です。迷ったらこの形を使ってください。
in a very short time少し言い方は変わりますが、文脈に合い、意味も明確な選択肢です。
in one eye品詞・語法・意味のいずれかがこの箇所に合いません。日本語の形だけを追わないようにしてください。
なくなる
disappear「急成長ではなく長く人間らしく続く事業」の流れを平易に保てる第一候補です。迷ったらこの形を使ってください。
be gone少し言い方は変わりますが、文脈に合い、意味も明確な選択肢です。
become nothing company品詞・語法・意味のいずれかがこの箇所に合いません。日本語の形だけを追わないようにしてください。
私たちの営み
what we do「急成長ではなく長く人間らしく続く事業」の流れを平易に保てる第一候補です。迷ったらこの形を使ってください。
our daily work少し言い方は変わりますが、文脈に合い、意味も明確な選択肢です。
our ceremony品詞・語法・意味のいずれかがこの箇所に合いません。日本語の形だけを追わないようにしてください。
急がず
without rushing「急成長ではなく長く人間らしく続く事業」の流れを平易に保てる第一候補です。迷ったらこの形を使ってください。
take its time少し言い方は変わりますが、文脈に合い、意味も明確な選択肢です。
always slowly品詞・語法・意味のいずれかがこの箇所に合いません。日本語の形だけを追わないようにしてください。
人間らしく
remain human「急成長ではなく長く人間らしく続く事業」の流れを平易に保てる第一候補です。迷ったらこの形を使ってください。
care for human needs少し言い方は変わりますが、文脈に合い、意味も明確な選択肢です。
grow humanly品詞・語法・意味のいずれかがこの箇所に合いません。日本語の形だけを追わないようにしてください。
長期的に繁栄する
do well over a long time「急成長ではなく長く人間らしく続く事業」の流れを平易に保てる第一候補です。迷ったらこの形を使ってください。
continue to grow for years少し言い方は変わりますが、文脈に合い、意味も明確な選択肢です。
prosper longly品詞・語法・意味のいずれかがこの箇所に合いません。日本語の形だけを追わないようにしてください。
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模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×1 / what節 ×364語

Today, many products and companies grow quickly, make profits quickly, and then disappear before we know what has happened. That is exactly why we hope that, through what we do, we can show how a business can stay small, grow without rushing, keep people at the center of its work, and do well over a long time, and what long-term success can look like.

標準解は全64語です。急成長ではなく長く人間らしく続く事業という筋を保ち、how 節と what 節を合わせて4個使っています。「人間らしく」を難しい副詞で置かず、keep people at the center of its work と具体的な行動に開きました。急ぐ成長と長く続く事業の対比、そして筆者の控えめな希望も残しています。まずはこの明確さを目標にしてください。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×2 / what節 ×270語

We now see many goods and companies that grow at great speed, earn large profits, and are gone before people understand what happened. That is why we want to use our own work to show how a company can remain small and take its time. We hope people can see what it means to care for human needs and how a business can continue to do well for many years.

説明を足した解は全70語です。標準解と同じ内容を別の主語や動詞で組み直し、急成長ではなく長く人間らしく続く事業が読み手に見えるようにしています。うまい一語が出ないときは、短い文に分けて具体的な動作や結果を書けば大丈夫です。答案を書いたあと、問題文の要素を指で一つずつ追い、訳し落としがないか確かめてください。

6

他の問題にも使える形

学習のコツを紹介する Boost のキャラクター Boo
grow quickly最重要

「急激に成長する」を安定して書く型

急成長ではなく長く人間らしく続く事業を扱うこの問題では、名詞のかたまりを節に開くと、難しい名詞を探さずに内容を正確に示せます。主語と動詞が見えるため、採点者にも関係が伝わりやすくなります。

grow quickly
grow at great speed
make profits最重要

「収益を上げる」を安定して書く型

急成長ではなく長く人間らしく続く事業を扱うこの問題では、対比や順序を先に決めてから語句を入れると、長い日本語でも英文の骨組みが崩れません。別の説明問題でもそのまま使える考え方です。

make profits
earn money
before we know itよく使う

「あっという間に」を安定して書く型

急成長ではなく長く人間らしく続く事業を扱うこの問題では、直訳すると意味がずれる表現は、具体的に誰が何をするのかへ言い換えてください。平易な動詞で説明するほうが安全です。

before we know it
in a very short time
disappearよく使う

「なくなる」を安定して書く型

急成長ではなく長く人間らしく続く事業を扱うこの問題では、原文の程度・推量・限定を短い語で残す型です。内容語だけでなく、筆者の言い切りの強さまで再現できます。

disappear
be gone
what we doよく使う

「私たちの営み」を安定して書く型

急成長ではなく長く人間らしく続く事業を扱うこの問題では、長い主語を短い主語と後ろの説明に分けると、主述の一致を確認しやすくなります。自由英作文の理由説明にも役立ちます。

what we do
our daily work
without rushingよく使う

「急がず」を安定して書く型

急成長ではなく長く人間らしく続く事業を扱うこの問題では、一つ目の表現が出ないときの逃げ道です。うまい一語を待たず、知っている語を組み合わせて最後まで内容を運んでください。

without rushing
take its time
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この問題の語彙

表現意味ひとこと
profit収益急成長ではなく長く人間らしく続く事業の中心語です。名詞か動詞かを確認してから文に入れてください。
disappearなくなる日本語と一対一で置かず、後ろに続く前置詞や目的語まで一緒に覚えると安定します。
through〜を通じて似た語に引かれやすいので、模範解答の一文ごと声に出して語順を確かめてください。
remain〜のままでいる抽象的に見えますが、高校範囲の基本語です。難しい同義語へ置き換える必要はありません。
rush急ぐ単数・複数や冠詞で迷いやすい語です。この問題で使った形をひとかたまりで確認してください。
human人間らしい程度や文脈で意味が変わります。日本語の表面ではなく、この段落で何を指すかを見ます。
long-term長期的な別の意見文や説明文にも使えます。短い例を自分で一つ作ると定着しやすくなります。
success成功・繁栄つづりだけでなく品詞も大切です。修飾したい語との位置関係を答案の中で見直してください。
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出題の傾向

阪大外国語学部の2026年は同一文章から三つの和文英訳が出されました。第一問は社会の価値観、第二問はものづくりの姿勢、第三問は事業が続く時間軸を扱います。外国語学部の文章は社会的な抽象語が多い一方、全学部の科学説明より筆者の願いや評価が表に出ます。そのため、事実の対比だけでなく「伝えていければ」という控えめな意志まで訳す必要があります。

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解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。

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