東京大学のロゴ 第2問(A) 条件英作文 東京大学 2004
東京大学 2004年度 前期日程 · 英語

第2問(A) 条件英作文
解答と解説

片道二時間を自宅から通うか、大学近くで一人暮らしをするかを選び、いくつかの理由を約50語で示す問題です。ここでは一人暮らしを選び、毎日四時間を節約できること、料理と金銭管理を学べること、夕方の活動へ参加できることを順に置きます。費用という反対要素は説明を足した解で認めつつ、それ以上の時間と学びがあると結びます。how to cook、what I need、what campus life offers で自立の中身を具体化します。

難易度 ★★★★★ 目安 18分 条件英作文 テーマ 長時間通学か大学近くでの一人暮らしか
1

問題

第2問(A) 二つの住み方から一つを選び、片道二時間という条件に即した複数の理由を書いてください。

もし、あなたが自宅から電車で片道2時間の距離にある大学に通うことになったとしたら、あなたは自宅から通学しますか、それともアパートなどを借りて一人暮らしをしますか。いくつかの理由を挙げ、50語程度の英語で答えなさい。

約50語の英語
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この問題で見られている力

  • 通学か一人暮らしかの一方を冒頭で明言する力
  • 片道二時間を往復四時間として理由に使う計算
  • 時間・自立・課外活動という複数理由の配置
  • how to cook と what I need で生活技能を具体化する力
  • 約50語に選択と複数の理由を収める構成力
2

答案の組み立て

第1段

一人暮らしを選ぶ

I would rent a small apartment near the university.

第2段

往復時間の節約を書く

First, I would save four hours each day and use that time to study or rest.

第3段

自立の中身を二節で示す

I would also learn how to cook and what I need to do to manage my money.

第4段

大学生活への参加で結ぶ

Most importantly, I could join evening activities and learn what campus life offers.

第 1 文

第1段:一人暮らしを選ぶ

つまずきやすいところ
  • rent a small apartment near the university と場所まで明記します
  • 長時間通学か大学近くでの一人暮らしかに必要な情報だけを残し、一般論へ広げすぎないようにします
  • how / what の後ろは疑問文ではなく、主語+動詞の普通の語順にします
  • 短い語数でも、前の文とのつながりが読める接続を選びます
  • 難しい一語を探すより、知っている動詞で内容を節に開きます
発想の切り替え

背景説明から始めず、最初に二択への答えを置きます。rent は部屋を借りる行動を平易に示せます。 この部分が長時間通学か大学近くでの一人暮らしかという中心にどう結びつくかを意識してください。情報を日本語で箇条書きにし、必要な主語と動詞を決めてから英語にすると、語数を使いすぎずに筋を通せます。

訳例
標準

I would rent a small apartment near the university.

別解

I would choose to live alone near the university.

この文でやりやすい誤り

二択への答えを示さない

減点 大
Living near a university and commuting from home both have good points.
I would rent an apartment near the university.

設問はどちらを選ぶかを尋ねています。両論だけで終えると自分の判断がありません。

行き先の前置詞を to at と重ねる

減点 中
I would commute from home to at the university.
I would commute from home to the university.

commute の行き先は to the university とします。to と at を同じ場所の前に重ねることはできません。

この文の言いかえ
一人暮らしをする
live alone最も平易で自然です
rent an apartment near the university住む場所まで具体化できます
live by myself alone同じ意味が重なり不自然なので避けます
自宅から通う
commute from home定期的な通学を一語で表せます
travel to the university from home every daycommute を思い出せないときの説明です
go to university from my house by two hours時間を by で表すのは不自然です
第 2 文

第2段:往復時間の節約を書く

つまずきやすいところ
  • ここが山場です。片道二時間を four hours each day と正しく受けます
  • 長時間通学か大学近くでの一人暮らしかに必要な情報だけを残し、一般論へ広げすぎないようにします
  • how / what の後ろは疑問文ではなく、主語+動詞の普通の語順にします
  • 短い語数でも、前の文とのつながりが読める接続を選びます
  • 難しい一語を探すより、知っている動詞で内容を節に開きます
発想の切り替え

長いという感想ではなく、往復で四時間を学習や休息に回せると数量を生活の変化へ結びます。 この部分が長時間通学か大学近くでの一人暮らしかという中心にどう結びつくかを意識してください。情報を日本語で箇条書きにし、必要な主語と動詞を決めてから英語にすると、語数を使いすぎずに筋を通せます。

訳例
標準

First, I would save four hours each day and use that time to study or rest.

別解

I would have four more hours for study, sleep, and friends each day.

この文でやりやすい誤り

片道二時間を一日二時間と読む

減点 大
I would save two hours a day by living near the university.
I would save four hours a day by living near the university.

問題は片道二時間なので、往復なら一日四時間です。具体的な数字を理由に使うなら計算を合わせます。

理由を言うだけで具体的な支えがない

減点 中
I would live alone because it would be convenient.
I would live alone because I could use four saved hours to study, rest, and join activities.

なぜそう言えるのかが見えません。節約した四時間を学習・休息・活動へ使うことまで書くと、主張と現実の場面がつながります。短い答案ほど一つの動作や結果が有効です。

この文の言いかえ
時間を節約する
save four hours each day往復時間を具体的に示せます
have more time for study and rest節約後の使い道まで表せます
reduce my time four hoursreduce の目的語と前置詞が不自然です
結果を示す
As a result, ...前の出来事から生じる結果を明示できます
This means that ...結果の意味を説明したいときに使えます
According to the result, ...資料に基づくという別の意味になり、ここでは使えません
第 3 文

第3段:自立の中身を二節で示す

つまずきやすいところ
  • 料理と金銭管理を how / what で具体化します
  • 長時間通学か大学近くでの一人暮らしかに必要な情報だけを残し、一般論へ広げすぎないようにします
  • how / what の後ろは疑問文ではなく、主語+動詞の普通の語順にします
  • 短い語数でも、前の文とのつながりが読める接続を選びます
  • 難しい一語を探すより、知っている動詞で内容を節に開きます
発想の切り替え

independent だけで済ませず、何をできるようになるかを二つの生活技能に分けます。 この部分が長時間通学か大学近くでの一人暮らしかという中心にどう結びつくかを意識してください。情報を日本語で箇条書きにし、必要な主語と動詞を決めてから英語にすると、語数を使いすぎずに筋を通せます。

訳例
標準

I would also learn how to cook and what I need to do to manage my money.

別解

Living alone would teach me how to cook and what daily costs I must control.

この文でやりやすい誤り

抽象語を並べて内容を空にする

減点 中
Living alone would be good, useful, free, and important.
Living alone would teach me how to cook and what daily costs I must control.

good や important だけでは、長時間通学か大学近くでの一人暮らしかの何を評価しているのか伝わりません。how や what の節で、誰が何をし、何が変わるかまで開いてください。

how / what 節の語順を疑問文にする

減点 中
I would learn how can I manage my money.
I would learn how I can manage my money.

how / what が導く部分は文中の名詞節なので、疑問文の語順にはしません。助動詞や be 動詞を主語の前に出すと明確な文法ミスです。

この文の言いかえ
生活費を管理する
manage my money高校範囲の平易な表現です
control my daily costs何を管理するか具体的です
manage about moneymanage は他動詞なので about は不要です
具体例を出す
For example, ...短い答案でも例だとすぐ伝わります
For instance, ...同じ働きをする自然な表現です
As an example of, ...後ろの形が重くなりやすく、この用途では避けます
第 4 文

第4段:大学生活への参加で結ぶ

つまずきやすいところ
  • evening activities に参加できる利点を示します
  • 長時間通学か大学近くでの一人暮らしかに必要な情報だけを残し、一般論へ広げすぎないようにします
  • how / what の後ろは疑問文ではなく、主語+動詞の普通の語順にします
  • 短い語数でも、前の文とのつながりが読める接続を選びます
  • 難しい一語を探すより、知っている動詞で内容を節に開きます
発想の切り替え

時間節約を別角度から支え、授業後の活動で大学生活から得るものが増えるとまとめます。 この部分が長時間通学か大学近くでの一人暮らしかという中心にどう結びつくかを意識してください。情報を日本語で箇条書きにし、必要な主語と動詞を決めてから英語にすると、語数を使いすぎずに筋を通せます。

訳例
標準

Most importantly, I could join evening activities and learn what campus life offers.

別解

I could stay for evening activities and learn what university life can give me.

この文でやりやすい誤り

最後に新しい話題を持ち出す

減点 小〜中
Therefore, every student should leave home.
Therefore, living near this university would be the better choice for me.

結論で別の論点を出すと、それまでの長時間通学か大学近くでの一人暮らしかの説明が未完成に見えます。本文の理由を短く受けて中心へ戻ってください。

原因と結果の間を一足飛びにする

減点 中
I would save time, so living alone would cost nothing.
I would save time, so the extra rent could be worth paying.

二つの出来事を並べただけで、前者がどう後者を生むのかが見えません。時間の余裕が課外活動への参加を可能にするという中間の動きを入れると論理を追えます。

この文の言いかえ
結論へ戻る
Therefore, ...本文の理由を受けて結論を示せます
For these reasons, ...複数の理由をまとめると自然です
At last, ...出来事の最後を表す語で、論理的な結論には向きません
3

模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×1 / what節 ×255語

I would rent a small apartment near the university. First, I would save four hours each day and use that time to study or rest. I would also learn how to cook and what I need to do to manage my money. Most importantly, I could join evening activities and learn what campus life offers.

全55語です。標準解は約50語、説明を足した解も約50語の目安内です。 冒頭から結論まで「大学近くに住んで時間と自立を得る」という中心を保っています。how節1個、what節2個を使い、抽象的な名詞を平易な説明に開きました。各節は普通の語順で、冠詞・時制・主述の一致も一文ずつ確認しています。まずはこの構成を目標にしてください。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×1 / what節 ×255語

I would choose to live alone near the university rather than spend four hours commuting each day. I would have time for study, sleep, and friends. Living alone would also teach me how to cook, what costs I must control, and what to do in an emergency. These lessons would be worth the extra rent.

全55語です。標準解は約50語、説明を足した解も約50語の目安内です。 標準解と同じ中心を保ち、追加家賃という不利益も認め、それ以上の生活技能を示しています。 難しい単語で短く見せるより、誰が何をするかを一つずつ書いています。語数を数え直し、英文としても一文ずつ確認しています。

4

答案全体で気をつけること

減点されやすい書き方を指さす Boost のキャラクター Boo

途中で中心となる考えを変える

減点 大
I would live near the university, but commuting from home is clearly my final choice.
I would live near the university because saving four hours matters most to me.

前半で示した考えと結論が逆になっています。長時間通学か大学近くでの一人暮らしかについて最初に決めた中心線を保たないと、理由を評価できません。

語数不足のまま結論だけを書く

減点 大
I would rent an apartment because it is better.
I would rent an apartment to save four hours and learn how to manage daily life.

主張だけで終わり、設問が求める説明を支える材料がありません。指定範囲の下限まで、選択、時間、自立、大学生活への参加を足してください。

5

答案全体で使う言いかえ

これがおすすめ これでも正解 覚えなくてよい 使わない
理由を加える
because理由を一文の中で直接つなげられます
This is because ...前文全体の理由を次の文で説明できます
Because of + 文because of の後ろには名詞が必要なので、文を直接置けません
6

他の問題にも使える形

学習のコツを紹介する Boost のキャラクター Boo
I would choose to do A rather than do B.最重要

最初に答案の中心を決める

長時間通学か大学近くでの一人暮らしかのように短い語数で考えを示す問題では、冒頭で中心を決めると後の文がぶれません。書き終えたら、すべての理由がこの一文を支えているか確認してください。

I would choose to live alone rather than commute from home.
I believe small classes help students learn.
The reason is that + 文最重要

主張の直後に理由を置く

意見と理由の関係を読み手に迷わせない型です。that の後ろには主語と動詞を備えた文を置き、抽象語だけで止めずに中身を書いてください。

The reason is that I would save four hours each day.
The reason is that students can ask more questions.
For example, + 具体的な場面よく使う

理由を目に見える場面にする

長時間通学か大学近くでの一人暮らしかについて一般論だけで終わりそうなときに役立ちます。人、行動、結果のうち二つ以上を入れると、短い一文でも理由の信頼性が上がります。

For example, I could join an evening club after class.
For example, a shy student can ask a teacher after class.
how + S + V最重要

方法や状態を節に開く

「方法」「あり方」のような硬い名詞を探さず、how の後ろに普通の語順を置いて説明できます。疑問文の語順にしない点も確認してください。

I would learn how to cook for myself.
We learned how the machine saves energy.
what + S + V最重要

内容を具体的に示す

「こと」「もの」「内容」を平易に表せる型です。what 自体が節の中で役割を持つため、直後に不必要な名詞を重ねないようにしてください。

I would learn what daily costs I must control.
She explained what the town needed.
Most importantly, + 最大の理由よく使う

本文を受けて中心へ戻る

最後に新しい理由を足さず、すでに説明した内容をまとめます。冒頭と同じ単語を全部繰り返さなくても、立場が同じだと伝われば十分です。

Most importantly, I could take part in campus life.
Therefore, this plan would make our school better.
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この問題の語彙

表現意味ひとこと
commute通学・通勤する出発点は commute from、行き先は commute to で示せます
rent借りる、家賃動詞にも名詞にもなり、rent an apartment と言えます
apartmentアパート、集合住宅の一室可算名詞なので a small apartment とします
manage管理するmanage my money のように目的語を直接取ります
cost費用daily costs は数えられる個々の生活費を指します
campus大学構内on campus には通常 the を付けません
activity活動複数の課外活動なら evening activities とします
worth~する価値があるbe worth + 名詞または動名詞の形です
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出題の傾向

東大の第2問では、短い語数で意見、想像、会話の要約を切り替えて書かせます。2015年は相反することわざの比較、2013年は自分の学び、2012年は仮定の結果、2007年と2006年は長い会話の要約が出ました。題材は変わっても、設問の条件を先に拾い、平易な文で因果関係を示す力が一貫して求められています。

学習の成果を喜ぶ Boost のキャラクター Boo

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解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。

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