二人の教師の主張と根拠を、長い会話から公平に取り出す要約問題です。A先生は勝敗の強い種目が子どもに不要な敗北感を与えると考え、協力を学ぶ種目を求めます。B先生は勝敗だけへの固執は認めない一方、競争が運動会を面白くし、勉強の刺激にもなると主張します。how losing makes children feel、what cooperation means、what events would remain の三節を使い、どちらか一方への賛否を混ぜずに対立軸を保ちます。
次の会話は、ある小学校の運動会( sports day )の種目についての先生どうしの議論である。A先生(Mr. A)とB先生(Ms. B)の主張とその根拠を明確に伝えるような形で、議論の要点を60~70語の英語で述べよ。 A先生:今回の運動会では、競争心をあおるような種目をやめてはどうでしょうか。 B先生:そりゃまたどうしてですか?それじゃやっていて面白くないでしょう。 A先生:いやいや、競技の結果によって子供が一喜一憂したり、いらぬ敗北感を味わったりするのはよくないと思うんですよ。むしろ、みんなで協力することの大切さを教えるべきです。 B先生:もちろん勝ち負けだけにこだわるのはまずいですけど、勉強においてもある程度の競争心が刺激になるということはありませんか。第一、やめるといっても、たとえばどんな種目をやめるんですか?徒競走とか? A先生:徒競走なら、同じくらいのタイムの子たちを同時に走らせることにして、それで順位をつけなければ、さほど勝負の要素は強くありませんが、綱引きとか、騎馬戦とか、玉入れとか、どれも勝つか負けるかのどちらかでしょう。 B先生:だけど、そういうものを除いたら、出し物が大幅に減って、運動会にならないでしょう。 A先生:組み体操とか創作ダンスとか、出し物なんていくらでもあるじゃないですか。 B先生:そんな出し物ばかりで子供が喜びますかねえ。いい意味でのライバル意識を育てるために、運動会でも普段の勉強でも、子供にはもっと競争させるべきだと思いますよ。
60~70語の英語
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アプリでこの問題を解く 無料で1日2回まで添削できますA先生の提案を示す
Mr. A wants to remove highly competitive events.
A先生の根拠を二つ示す
He worries about how losing makes children feel and wants them to learn what cooperation means.
B先生の利点をまとめる
Ms. B argues that competition makes sports day exciting and can encourage study.
種目減少と健全な競争心で結ぶ
She also asks what events would remain and says children need chances to develop a healthy competitive spirit in both sports and school.
第1段:A先生の提案を示す
A先生は運動会そのものに反対ではありません。勝敗が明確な種目を減らす提案だとまとめます。 この部分が運動会の競争種目をめぐる二つの立場という中心にどう結びつくかを意識してください。情報を日本語で箇条書きにし、必要な主語と動詞を決めてから英語にすると、語数を使いすぎずに筋を通せます。
Mr. A wants to remove highly competitive events.
Mr. A suggests dropping events that depend strongly on winning and losing.
発言者が逆です。A先生は勝敗の強い種目を減らし、B先生は競争を残したい立場です。
第2段:A先生の根拠を二つ示す
会話の種目名を全部列挙せず、子どもの感情への悪影響と協力教育という中心を拾います。 この部分が運動会の競争種目をめぐる二つの立場という中心にどう結びつくかを意識してください。情報を日本語で箇条書きにし、必要な主語と動詞を決めてから英語にすると、語数を使いすぎずに筋を通せます。
He worries about how losing makes children feel and wants them to learn what cooperation means.
He thinks painful defeat is harmful and prefers activities that show how to cooperate.
good や important だけでは、運動会の競争種目をめぐる二つの立場の何を評価しているのか伝わりません。how や what の節で、誰が何をし、何が変わるかまで開いてください。
第3段:B先生の利点をまとめる
B先生を単なる勝利至上主義にせず、競争が楽しさと努力の刺激を生むという根拠を示します。 この部分が運動会の競争種目をめぐる二つの立場という中心にどう結びつくかを意識してください。情報を日本語で箇条書きにし、必要な主語と動詞を決めてから英語にすると、語数を使いすぎずに筋を通せます。
Ms. B argues that competition makes sports day exciting and can encourage study.
Ms. B believes some competition makes the day fun and encourages children to study.
なぜそう言えるのかが見えません。勝敗が努力を促すというB先生の説明まで書くと、主張と現実の場面がつながります。短い答案ほど一つの動作や結果が有効です。
運動会は感情を抱く側ではなく、子どもをわくわくさせる側です。その性質を表す exciting を使います。
二つの出来事を並べただけで、前者がどう後者を生むのかが見えません。競争が努力を促し勉強にも影響するという中間の動きを入れると論理を追えます。
第4段:種目減少と健全な競争心で結ぶ
競争種目を除くと出し物が大きく減るという懸念と、健全な競争心を育てたいという結論を短くまとめます。 この部分が運動会の競争種目をめぐる二つの立場という中心にどう結びつくかを意識してください。情報を日本語で箇条書きにし、必要な主語と動詞を決めてから英語にすると、語数を使いすぎずに筋を通せます。
She also asks what events would remain and says children need chances to develop a healthy competitive spirit in both sports and school.
She fears too few events would remain and wants children to learn how to compete fairly.
how / what が導く部分は文中の名詞節なので、疑問文の語順にはしません。助動詞や be 動詞を主語の前に出すと明確な文法ミスです。
結論で別の論点を出すと、それまでの運動会の競争種目をめぐる二つの立場の説明が未完成に見えます。本文の理由を短く受けて中心へ戻ってください。
Mr. A wants to remove highly competitive events because he worries about how losing makes children feel and wants them to learn what cooperation means. Ms. B argues that competition makes sports day exciting and can encourage study. She also asks what events would remain and says children need chances to develop a healthy competitive spirit in both sports and school.
全61語です。どちらも60~70語に収まっています。 冒頭から結論まで「Aは協力を重視しBは競争の意欲と楽しさを重視する」という中心を保っています。how節1個、what節2個を使い、抽象的な名詞を平易な説明に開きました。各節は普通の語順で、冠詞・時制・主述の一致も一文ずつ確認しています。まずはこの構成を目標にしてください。
Mr. A says events based on winning and losing may give children painful feelings, so he prefers activities that show how to cooperate. Ms. B accepts that winning is not everything but believes competition can show children what effort can bring. She also thinks sports day would lose much of what makes it fun if competitive events disappeared from the program entirely.
全62語です。どちらも60~70語に収まっています。 標準解と同じ中心を保ち、A先生の懸念とB先生の留保をそれぞれ一段詳しく示しています。 難しい単語で短く見せるより、誰が何をするかを一つずつ書いています。語数を数え直し、英文としても一文ずつ確認しています。

A先生だけを要約しており、設問が求めるB先生の主張と根拠がありません。
前半で示した考えと結論が逆になっています。運動会の競争種目をめぐる二つの立場について最初に決めた中心線を保たないと、理由を評価できません。
主張だけで終わり、設問が求める説明を支える材料がありません。指定範囲の下限まで、両者の主張、各根拠、対立点を足してください。

最初に答案の中心を決める
運動会の競争種目をめぐる二つの立場のように短い語数で考えを示す問題では、冒頭で中心を決めると後の文がぶれません。書き終えたら、すべての理由がこの一文を支えているか確認してください。
主張の直後に理由を置く
意見と理由の関係を読み手に迷わせない型です。that の後ろには主語と動詞を備えた文を置き、抽象語だけで止めずに中身を書いてください。
理由を目に見える場面にする
運動会の競争種目をめぐる二つの立場について一般論だけで終わりそうなときに役立ちます。人、行動、結果のうち二つ以上を入れると、短い一文でも理由の信頼性が上がります。
方法や状態を節に開く
「方法」「あり方」のような硬い名詞を探さず、how の後ろに普通の語順を置いて説明できます。疑問文の語順にしない点も確認してください。
内容を具体的に示す
「こと」「もの」「内容」を平易に表せる型です。what 自体が節の中で役割を持つため、直後に不必要な名詞を重ねないようにしてください。
本文を受けて中心へ戻る
最後に新しい理由を足さず、すでに説明した内容をまとめます。冒頭と同じ単語を全部繰り返さなくても、立場が同じだと伝われば十分です。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| competitive | 競争の、競争的な | competition は名詞、competitive は形容詞です |
| event | 種目、行事 | 運動会の個々の種目にも使えます |
| defeat | 敗北 | a sense of defeat という組み合わせがあります |
| cooperation | 協力 | 不可算名詞で、動詞は cooperate です |
| encourage | 促す、励ます | encourage 人 to do の形でも使えます |
| effort | 努力 | 一般的には不可算、個々の努力なら efforts も可能です |
| remain | 残る | 自動詞なので remain events とはしません |
| fairly | 公平に | fair は形容詞、fairly は副詞です |
東大の第2問では、短い語数で意見、想像、会話の要約を切り替えて書かせます。2015年は相反することわざの比較、2013年は自分の学び、2012年は仮定の結果、2007年と2006年は長い会話の要約が出ました。題材は変わっても、設問の条件を先に拾い、平易な文で因果関係を示す力が一貫して求められています。
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