東京大学のロゴ 第2問(B) 条件英作文 東京大学 2006
東京大学 2006年度 前期日程 · 英語

第2問(B) 条件英作文
解答と解説

大きな決断について、①当時の選択肢、②実際の選択、③別の選択をした場合の人生、という三条件をすべて含める問題です。ここではテニス部か音楽学習かを示し、チームで学ぶためテニスを選んだと説明します。what support means と what I can do under pressure で得たものを具体化し、最後は If I had chosen music, I would have ... の反実仮想で、練習の仕方と友人関係の違いを示します。

難易度 ★★★★ 目安 22分 条件英作文 テーマ 人生の大きな決断と反実仮想
1

問題

第2問(B) 選択肢、実際に選んだこと、別の選択をした場合の人生の三点をすべて含めて書いてください。

あなたが今までに下した大きな決断について、60~70語の英文で説明せよ。ただし、 (1) その時点でどのような選択肢があったか (2) そこで実際にどのような選択をしたか (3) そこで違う選択をしていたら、その後の人生がどのように変わっていたと思われるか という三つの内容を盛り込むこと。適宜創作を施してかまわない。

60~70語の英語
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この問題で見られている力

  • 三つの指定内容を漏れなく順番に配置する力
  • whether A or B で二つの選択肢を示す力
  • 選んだ理由と得た経験を具体化する力
  • If I had chosen ..., I would have ... の反実仮想
  • 60~70語で実際と仮想の人生を対比する構成力
2

答案の組み立て

第1段

二つの選択肢を示す

My biggest decision was whether to join the tennis club or spend more time studying music.

第2段

実際の選択と理由を書く

I chose tennis because I wanted to learn how to work with a team.

第3段

選択後に得たものを具体化する

The club taught me what support means and what I can do under pressure.

第4段

別の選択を反実仮想で書く

If I had chosen music, I would have practiced alone and made fewer close friends at school.

第 1 文

第1段:二つの選択肢を示す

つまずきやすいところ
  • whether to join or spend で同じ形を並べます
  • 人生の大きな決断と反実仮想に必要な情報だけを残し、一般論へ広げすぎないようにします
  • how / what の後ろは疑問文ではなく、主語+動詞の普通の語順にします
  • 短い語数でも、前の文とのつながりが読める接続を選びます
  • 難しい一語を探すより、知っている動詞で内容を節に開きます
発想の切り替え

大きな決断という評価だけで始めず、当時選べた二案を最初に明示します。 この部分が人生の大きな決断と反実仮想という中心にどう結びつくかを意識してください。情報を日本語で箇条書きにし、必要な主語と動詞を決めてから英語にすると、語数を使いすぎずに筋を通せます。

訳例
標準

My biggest decision was whether to join the tennis club or spend more time studying music.

別解

I once had to choose between joining the tennis club and continuing piano lessons.

この文でやりやすい誤り

choose と choice を混同する

減点 中
My biggest choose was the tennis club.
My biggest choice was to join the tennis club.

choose は動詞で、名詞には choice または decision を使います。

選択肢を一つしか書かない

減点 大
My only choice was whether to join the tennis club.
I had to choose between tennis and music.

whether は二つ以上の可能性を示す語です。設問も当時の選択肢を求めています。

この文の言いかえ
二つから選ぶ
choose between A and B二つの選択肢を明確に並べられます
decide whether to join the club or study music二つの動作を同じ形でそろえます
choose A or between Bbetween の位置が不自然で使えません
第 2 文

第2段:実際の選択と理由を書く

つまずきやすいところ
  • ここが山場です。テニスを選び、how to work with a team を学びたかったとします
  • 人生の大きな決断と反実仮想に必要な情報だけを残し、一般論へ広げすぎないようにします
  • how / what の後ろは疑問文ではなく、主語+動詞の普通の語順にします
  • 短い語数でも、前の文とのつながりが読める接続を選びます
  • 難しい一語を探すより、知っている動詞で内容を節に開きます
発想の切り替え

選択だけで終わらず、その時点での理由をチーム活動への関心に結びます。 この部分が人生の大きな決断と反実仮想という中心にどう結びつくかを意識してください。情報を日本語で箇条書きにし、必要な主語と動詞を決めてから英語にすると、語数を使いすぎずに筋を通せます。

訳例
標準

I chose tennis because I wanted to learn how to work with a team.

別解

I picked tennis after thinking about how much I enjoyed team activities.

この文でやりやすい誤り

理由を言うだけで具体的な支えがない

減点 中
I chose tennis because it was a good decision.
I chose tennis because I wanted to learn how to work with a team.

なぜそう言えるのかが見えません。試合前に仲間が支えてくれた経験まで書くと、主張と現実の場面がつながります。短い答案ほど一つの動作や結果が有効です。

原因と結果の間を一足飛びにする

減点 中
I joined tennis, so every part of my life became successful.
I joined tennis, so I learned teamwork and made several close friends.

二つの出来事を並べただけで、前者がどう後者を生むのかが見えません。チーム活動が支え合いと友情を生むという中間の動きを入れると論理を追えます。

この文の言いかえ
実際に選ぶ
I chose tennis.過去の選択なので chose を使います
I decided to join the tennis club.決定内容を不定詞で示せます
I selected to join tennis.select はこの不定詞の取り方が不自然です
理由を加える
because理由を一文の中で直接つなげられます
This is because ...前文全体の理由を次の文で説明できます
Because of + 文because of の後ろには名詞が必要なので、文を直接置けません
第 3 文

第3段:選択後に得たものを具体化する

つまずきやすいところ
  • 支えの意味と重圧下でできることを what 節で示します
  • 人生の大きな決断と反実仮想に必要な情報だけを残し、一般論へ広げすぎないようにします
  • how / what の後ろは疑問文ではなく、主語+動詞の普通の語順にします
  • 短い語数でも、前の文とのつながりが読める接続を選びます
  • 難しい一語を探すより、知っている動詞で内容を節に開きます
発想の切り替え

楽しかったという感想ではなく、協力と落ち着いた行動という成長を二つ置きます。 この部分が人生の大きな決断と反実仮想という中心にどう結びつくかを意識してください。情報を日本語で箇条書きにし、必要な主語と動詞を決めてから英語にすると、語数を使いすぎずに筋を通せます。

訳例
標準

The club taught me what support means and what I can do under pressure.

別解

There I learned what friends can do for one another.

この文でやりやすい誤り

抽象語を並べて内容を空にする

減点 中
My choice was big, important, good, and meaningful.
My choice taught me what support means and how to act under pressure.

good や important だけでは、人生の大きな決断と反実仮想の何を評価しているのか伝わりません。how や what の節で、誰が何をし、何が変わるかまで開いてください。

how / what 節の語順を疑問文にする

減点 中
I learned what did support mean.
I learned what support meant.

how / what が導く部分は文中の名詞節なので、疑問文の語順にはしません。助動詞や be 動詞を主語の前に出すと明確な文法ミスです。

第 4 文

第4段:別の選択を反実仮想で書く

つまずきやすいところ
  • had chosen と would have を対応させます
  • 人生の大きな決断と反実仮想に必要な情報だけを残し、一般論へ広げすぎないようにします
  • how / what の後ろは疑問文ではなく、主語+動詞の普通の語順にします
  • 短い語数でも、前の文とのつながりが読める接続を選びます
  • 難しい一語を探すより、知っている動詞で内容を節に開きます
発想の切り替え

過去に実際とは違う選択をした場合なので、仮定法過去完了でその後の違いを書きます。 この部分が人生の大きな決断と反実仮想という中心にどう結びつくかを意識してください。情報を日本語で箇条書きにし、必要な主語と動詞を決めてから英語にすると、語数を使いすぎずに筋を通せます。

訳例
標準

If I had chosen music, I would have practiced alone and made fewer close friends at school.

別解

Had I chosen piano, I would have gained more skill in music but missed the close friendships I found there.

この文でやりやすい誤り

三条件のうち別の選択後の人生を落とす

減点 大
I could choose tennis or music, and I chose tennis because I liked teams.
If I had chosen music, I would have practiced alone and made fewer friends.

選択肢と実際の選択はありますが、別の選択なら人生がどう変わったかがありません。

この文の言いかえ
別の選択をしていたら
If I had chosen music, ...過去の反実仮想の基本形です
Had I chosen music, ...倒置なので書ける人だけで十分です
If I would have chosen music, ...if 節に would have を置かない基本形にします
友人が少なかっただろう
I would have made fewer friends.可算名詞 friends なので fewer です
I might not have met these friends.断定を弱める自然な形です
I would have made less friends.可算名詞に less は使いません
3

模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×1 / what節 ×261語

My biggest decision was whether to join the tennis club or spend more time studying music. I chose tennis because I wanted to learn how to work with a team. The club taught me what support means and what I can do under pressure. If I had chosen music, I would have practiced alone and made fewer close friends at school.

全61語です。どちらも60~70語に収まっています。 冒頭から結論まで「テニス部を選んだことで協力と友情を得た」という中心を保っています。how節1個、what節2個を使い、抽象的な名詞を平易な説明に開きました。各節は普通の語順で、冠詞・時制・主述の一致も一文ずつ確認しています。まずはこの構成を目標にしてください。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×1 / what節 ×263語

I once had to choose between joining the tennis club and continuing piano lessons. I picked tennis after thinking about what kind of challenge I wanted and how much I enjoyed team activities. There I learned what friends can do for one another. Had I chosen piano, I would have gained more skill in music but missed the close friendships I found there.

全63語です。どちらも60~70語に収まっています。 標準解と同じ中心を保ち、ピアノを選ぶ別案を用い、得た技能と失った友情の両方を示しています。 難しい単語で短く見せるより、誰が何をするかを一つずつ書いています。語数を数え直し、英文としても一文ずつ確認しています。

4

答案全体で気をつけること

減点されやすい書き方を指さす Boost のキャラクター Boo

途中で中心となる考えを変える

減点 大
I chose tennis and gained friends, but tennis was the wrong choice and music gave me those friends.
I chose tennis and gained close friends through team practice.

前半で示した考えと結論が逆になっています。人生の大きな決断と反実仮想について最初に決めた中心線を保たないと、理由を評価できません。

語数不足のまま結論だけを書く

減点 大
I chose the tennis club.
I chose tennis to learn teamwork; if I had chosen music, I would have practiced alone.

主張だけで終わり、設問が求める説明を支える材料がありません。指定範囲の下限まで、三条件、選択理由、選択後の成長を足してください。

最後に新しい話題を持ち出す

減点 小〜中
Therefore, school clubs should be required for everyone.
Therefore, choosing tennis changed how I work with others.

結論で別の論点を出すと、それまでの人生の大きな決断と反実仮想の説明が未完成に見えます。本文の理由を短く受けて中心へ戻ってください。

5

答案全体で使う言いかえ

これがおすすめ これでも正解 覚えなくてよい 使わない
具体例を出す
For example, ...短い答案でも例だとすぐ伝わります
For instance, ...同じ働きをする自然な表現です
As an example of, ...後ろの形が重くなりやすく、この用途では避けます
結果を示す
As a result, ...前の出来事から生じる結果を明示できます
This means that ...結果の意味を説明したいときに使えます
According to the result, ...資料に基づくという別の意味になり、ここでは使えません
結論へ戻る
Therefore, ...本文の理由を受けて結論を示せます
For these reasons, ...複数の理由をまとめると自然です
At last, ...出来事の最後を表す語で、論理的な結論には向きません
6

他の問題にも使える形

学習のコツを紹介する Boost のキャラクター Boo
choose between A and B最重要

最初に答案の中心を決める

人生の大きな決断と反実仮想のように短い語数で考えを示す問題では、冒頭で中心を決めると後の文がぶれません。書き終えたら、すべての理由がこの一文を支えているか確認してください。

I chose between tennis and music.
I believe small classes help students learn.
The reason is that + 文最重要

主張の直後に理由を置く

意見と理由の関係を読み手に迷わせない型です。that の後ろには主語と動詞を備えた文を置き、抽象語だけで止めずに中身を書いてください。

The reason is that I wanted to learn teamwork.
The reason is that students can ask more questions.
For example, + 具体的な場面よく使う

理由を目に見える場面にする

人生の大きな決断と反実仮想について一般論だけで終わりそうなときに役立ちます。人、行動、結果のうち二つ以上を入れると、短い一文でも理由の信頼性が上がります。

For example, teammates supported me before an important match.
For example, a shy student can ask a teacher after class.
how + S + V最重要

方法や状態を節に開く

「方法」「あり方」のような硬い名詞を探さず、how の後ろに普通の語順を置いて説明できます。疑問文の語順にしない点も確認してください。

I learned how to work with a team.
We learned how the machine saves energy.
what + S + V最重要

内容を具体的に示す

「こと」「もの」「内容」を平易に表せる型です。what 自体が節の中で役割を持つため、直後に不必要な名詞を重ねないようにしてください。

The club taught me what support means.
She explained what the town needed.
If I had ..., I would have ...よく使う

本文を受けて中心へ戻る

最後に新しい理由を足さず、すでに説明した内容をまとめます。冒頭と同じ単語を全部繰り返さなくても、立場が同じだと伝われば十分です。

If I had chosen music, I would have practiced alone.
Therefore, this plan would make our school better.
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この問題の語彙

表現意味ひとこと
decision決断make a decision の組み合わせで使います
choice選択、選択肢make a choice と言え、動詞は choose です
whether~かどうかwhether A or B で二案を並べられます
join参加する、入るjoin the club のように前置詞なしで目的語を取ります
pressure重圧under pressure という組み合わせです
support支えること不可算名詞として what support means と使えます
practice練習する動詞にも名詞にもなり、名詞の練習は通常不可算です
fewerより少ない数えられる複数名詞 friends を修飾します
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出題の傾向

東大の第2問では、短い語数で意見、想像、会話の要約を切り替えて書かせます。2015年は相反することわざの比較、2013年は自分の学び、2012年は仮定の結果、2007年と2006年は長い会話の要約が出ました。題材は変わっても、設問の条件を先に拾い、平易な文で因果関係を示す力が一貫して求められています。

学習の成果を喜ぶ Boost のキャラクター Boo

この問題を解いて添削してもらう

解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。

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