一枚のイラストを見て、その状況を自由に解釈し、40〜50語で説明する問題です。絵には、机で「All About UFOs」という本を笑顔で読んでいる男の子と、その後ろで口を開けて驚き、窓の外を指さしている女子生徒が描かれています。そして窓の向こうには、本物の円盤が浮かんでいます。この絵の面白さは一点に尽きます。UFO をいちばん知りたがっている人が、目の前に来た本物の UFO に気づいていない、というずれです。ここを言葉にできれば、あとは平易な英語で並べるだけで答案になります。山場は、本の中の小さな円盤の絵と、窓の外の本物の UFO を書き分けるところです。両方とも絵に描かれているので、どちらを指しているかがはっきりしないと、読み手にはずれが伝わりません。
下の絵に描かれた状況を自由に解釈し、40〜50語の英語で説明せよ。
40〜50語の英語
白黒の線画(漫画風のイラスト)。手前で男の子が机に向かい、開いた本を両手で持って読んでいます。本の右ページには「All About UFOs」と手書き風の文字、左ページには宇宙人の顔と小さな円盤の絵があります。男の子は笑顔で本に見入っています。その後ろに立つセーラー服姿の女子生徒が、口を開けて驚いた表情で、右手を上げて背後の窓を指さしています。窓の左側のガラス越しに円盤形の飛行物体(UFO)が浮かんでいますが、男の子はそちらを見ていません。文字は本のタイトルのみで、数値はありません。
解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。
アプリでこの問題を解く 無料で1日2回まで添削できます手前の男の子が何をしているかを書く
A boy is reading a book called All About UFOs.
後ろの女子生徒と、窓の外の UFO を書く
Behind him, a girl is pointing at the window and shouting, because a real UFO is flying outside.
二人のずれを、自分の解釈として言い切る
The boy does not notice it. It is funny how he misses what is happening while he studies what the book says.
第1文:手前の男の子が何をしているかを書く
この絵で最初に書くべきなのは、手前にいる男の子です。彼が読んでいる本の表紙には「All About UFOs」と書かれていて、絵の中で唯一の文字です。ここを引用すれば、絵を見て書いたことが一読で伝わります。「〜という本」を英語にするとき、a book which title is ... のような書き方をしてしまう人がいますが、a book called ... と過去分詞を後ろから当てるだけで済みます。call は「A を B と呼ぶ」という形をとる動詞なので、受け身にすると「B と呼ばれている A」になります。同じ形で a movie called ...、a village called ... とどこでも使えます。もう一つ大切なのが、彼が夢中になっているという点です。絵では笑顔で本に見入っていて、後ろで何が起きているかまったく気にしていません。ここを書いておくと、次の文で女子生徒が叫んでも、彼が気づかない理由が読み手に届きます。逆に「男の子が本を読んでいる」だけで済ませると、あとに続くずれが唐突になります。夢中を表す語としては be interested in が最も平易で、be absorbed in や be lost in も使えます。ただし絵の説明では、難しい語を探すより、he does not look up のような具体的な動きで書くほうが伝わります。40〜50語という条件なので、ここで使えるのは15語ほどです。本のタイトルと「夢中」の二つに絞ってください。
A boy is reading a book called All About UFOs.
A boy is looking at a book about UFOs, and he looks very excited.
which は所有を表せないので、名詞の前に置いて「その名前が」という意味にはなりません。whose name is とするか、a book called ... とします。後者なら関係詞を使わずに済み、短くもなります。この一項目では「〜という」の言い方だけを直しています。
英語としては正しいのですが、その本が UFO の本であることが落ちています。この絵の面白さは「UFO の本を読んでいる子が本物の UFO に気づかない」という点にあるので、本の中身を書かないと、あとで窓の外の UFO を出しても解釈がつながりません。この一項目では情報の落としだけを直しています。
宇宙人は本の左ページに絵として描かれているだけで、部屋にはいません。絵に無い登場人物を足すと、そのあとの説明がまるごと絵とずれます。この一項目では登場人物だけを直しています。
第2文:後ろの女子生徒と、窓の外の UFO を書く
二番目に書くのは、男の子の後ろに立っている女子生徒です。彼女は口を大きく開け、右手を上げて背後の窓を指さしています。ここで英語にすべきことは三つあります。彼女がどこにいるか(男の子の後ろ)、何をしているか(窓を指さして声を上げている)、そして窓の外に何があるか(円盤形の飛行物体)です。「指さす」は point で足ります。point at は「一点を指す」、point to は「方向を指す」で、どちらでも通じます。前置詞を落として point the window とは書けないので、そこだけ注意してください。窓の外の UFO を書くときに一語だけ足したいのが real です。というのも、この絵には UFO が二つ出てくるからです。ひとつは本の左ページに描かれた小さな円盤の絵、もうひとつは窓の向こうに浮かんでいる本物です。a real UFO と書けば、読み手はどちらの話かを間違えません。たった一語ですが、この絵ではいちばん効く一語です。もう一つ気をつけたいのが、驚いている人が誰かという点です。絵で口を開けているのは女子生徒で、男の子は笑顔のままです。ここを取り違えると、次の文で書く「ずれ」が成り立たなくなります。絵の説明では、表情がどちらの人物のものかを毎回確かめる習慣をつけておくと安全です。
Behind him, a girl is pointing at the window and shouting, because a real UFO is flying outside.
A girl behind him is pointing at the window, because there is a real UFO in the sky.
指さして声を上げているのは、後ろに立っている女子生徒のほうです。男の子は本を見たままで、窓のほうを向いてもいません。人物を入れ替えると、この絵の要点である「気づいていない人がいる」という構図が消えてしまいます。この一項目では動作の主だけを直しています。
point は自動詞なので、指す対象の前に at か to が要ります。前置詞が無いと「窓を尖らせる」という別の他動詞の使い方に読まれてしまい、意味が通りません。この一項目では前置詞だけを直しています。
in the picture と書くと、本のページに描かれた円盤の絵を指しているように読めます。彼女が指しているのは窓の外に実際に浮かんでいるほうです。a real UFO / outside the window のどちらかを入れて区別してください。この一項目では指す対象だけを直しています。
絵で口を開けて驚いているのは女子生徒です。男の子は笑顔で本を見ています。表情の主を取り違えると、絵の読み取りができていないと判断されます。この一項目では表情の持ち主だけを直しています。
第3文:二人のずれを、自分の解釈として言い切る
最後の文が、この答案でいちばん差のつくところです。設問は「自由に解釈し」と言っているので、描かれている物を並べただけでは条件を満たしません。この絵をどう受け取ったかを、はっきり言葉にしてください。受け取り方はもう絵の中に用意されています。UFO のことをいちばん知りたがっている男の子が、目の前に来た本物の UFO に気づいていない。この一点です。まず「気づいていない」を英語にします。notice がぴったりで、does not notice it と書けば「そこにあるのに目に入っていない」を表せます。know や find では、この「目の前にあるのに」という含みが出ません。次に、ずれを一文にまとめます。ここで how 節と what 節が効きます。It is funny how ... と書き出せば、「〜なのがおかしい」という書き手の判断を示せます。that ではなく how を使うと、「そのありさまが」という感じが出て、絵の説明にはよく合います。そして while でつなぐと、二つの行動を対比させられます。he misses what is happening while he studies what the book says と書けば、「本に書いてあることを勉強している間に、実際に起きていることを見逃している」という構図がそのまま英語になります。miss は「取り逃がす」で、この場面にちょうど合う動詞です。この一文で how が1つ、what が2つ入るので、標準解の how 節・what 節はここでほぼそろいます。書き終えたら語数を数えてください。40〜50語という条件は上限も下限もあります。
The boy does not notice it. It is funny how he misses what is happening while he studies what the book says.
She is trying to tell him, but he does not look up from the book.
描かれている物を数え上げただけで、この状況をどう受け取ったかが書かれていません。設問は「自由に解釈し」と求めているので、一文でよいので自分の読み取りを足す必要があります。この一項目では解釈の欠落だけを直しています。
know は「知識として知っている」なので、「目の前にあるのに目に入っていない」という状況が表せません。この絵では、彼が UFO を知らないのではなく、来ていることに気づいていないのです。notice を使うと、この違いが出せます。この一項目では動詞の選び方だけを直しています。
絵に描かれているのは、男の子がまだ気づいていない瞬間だけです。そのあと何が起きたかは描かれていないので、走った・写真を撮ったは絵に無い出来事になります。カメラも絵にはありません。この一項目では絵に無い展開だけを直しています。
A boy is reading a book called All About UFOs. Behind him, a girl is pointing at the window and shouting, because a real UFO is flying outside. The boy does not notice it. It is funny how he misses what is happening while he studies what the book says.
標準解は全50語で、「40〜50語」の上限ちょうどです。上限のある問題では、書き終えたら必ず数えてください。構成は、男の子(事実)→ 女子生徒と窓の外の UFO(事実)→ 二人のずれ(解釈)の三つです。絵の中で唯一の文字である All About UFOs を引いているので、絵を見て書いたことが一読で伝わります。a real UFO の real は一語ですが、本のページに描かれた円盤の絵と区別するために欠かせません。how 節・what 節は how he misses / what is happening / what the book says の3か所です。「本に書いてあること」「実際に起きていること」はどちらも英語の名詞で言おうとすると難しくなりますが、what 節に開けば中学で習う語だけで書けます。最後の一文で while を使って二つの行動を並べているので、ずれが一文の中で見えるようになっています。
A boy is looking at a book about UFOs, and he looks very excited. A girl behind him is pointing at the window, because there is a real UFO in the sky. She is trying to tell him, but he does not look up from the book.
こちらは全47語です。最後をどうまとめるか思いつかないときは、無理に気のきいた一文をひねらず、絵に描かれている動きをそのまま最後まで書き切ってください。この解では「彼女が伝えようとしているのに、彼は本から顔を上げない」という動きを書いています。解釈という言葉を使っていなくても、この二つを並べた時点で、読み手には「気づいていない」というずれがはっきり伝わります。標準解との違いは、ずれを自分の言葉で言い切っているかどうかだけです。時間が残っていたら、最後に It is funny how ... の一文を足すと締まります。

実測79語で、条件の50語を大きく超えています。一文に説明を足し続けると、こうなりがちです。制限のある答案では、部屋・制服・右手のような、絵の要点に関わらない細部から先に落としてください。この一項目では分量だけを直しています。
設問は絵に描かれた状況を説明せよと求めているので、台詞を並べただけでは説明になりません。しかもこの絵に吹き出しは無く、文字は本のタイトルだけなので、引用符でくくると「絵にそう書いてある」ように読まれます。二人が何と言ったかを想像するなら、probably などを添えて自分の解釈だと分かる形にしてください。この一項目では答案の形式だけを直しています。

「〜という本」を関係詞なしで書く型
「〜という名前の」を関係代名詞で書こうとすると whose が必要になり、語数も増えます。call の過去分詞を後ろから当てるだけで済ませられます。本でも町でも人でも、同じ形がそのまま使えます。
「そこにあるのに気づかない」を書く型
notice は「目や耳に入って気づく」です。know(知識として知っている)や find(探して見つける)とは別物なので、絵や写真の説明では notice を選ぶと状況が正確に伝わります。否定文で使うと「気づいていない」が一発で書けます。
受け取り方を一文で示す型
絵や写真について「思ったこと」を書く場面で使えます。that ではなく how にすると「そのありさまが」という感じが出て、状況全体を受けられます。funny のところを strange / sad / interesting に替えれば、そのまま応用できます。
二つの行動を対比させる型
「〜している間に、一方では」という対比を一文にまとめられます。絵や写真の説明では、二人が別々のことをしている場面が繰り返し出てくるので、この形を持っておくと語数が節約できます。
「指さす」を前置詞つきで書く型
point は自動詞なので、必ず at か to を置きます。at は一点を、to は方向を指すときに使いますが、絵の説明ではどちらでも通じます。前置詞を落とすと別の意味に読まれるので、ここだけは覚えておいてください。
絵の中の物と本物を書き分ける型
絵や写真の中に、同じものが「絵として」と「実物として」の二重に出てくることがあります。real を一語足すか、the real one と受け直すだけで、読み手はどちらの話かを間違えなくなります。少ない語数で効く工夫です。
「〜すぎて…する」で理由と結果をつなぐ型
夢中になっていて気づかない、疲れていて動けない、といった因果を一文で書けます。so のあとは形容詞か副詞、that のあとは文です。because を使うより、程度まで表せるぶん中身が濃くなります。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| notice | 〜に気づく | 目や耳に入って気づくことです。notice that S V の形も取れます。know とは使い分けてください。 |
| point | 指さす | 自動詞なので point at / point to の形で使います。目的語を直接は取れません。 |
| shout | 大声を出す、叫ぶ | shout at は「怒鳴りつける」に近くなります。呼びかけるなら shout to や call out to のほうが安全です。 |
| miss | 見逃す、取り逃がす | 「いなくて寂しい」の miss と同じ語です。目の前の出来事を見逃す意味でも使えます。 |
| real | 本物の | 絵や写真の中の物と実物を区別するときに、名詞の前に一語置くだけで効きます。 |
| outside | 外に、〜の外に | 副詞としても前置詞としても使えます。outside of the window の of は不要です。 |
| excited | わくわくしている | 人が主語なら excited、物事が主語なら exciting です。-ed と -ing の使い分けが問われます。 |
| flying saucer | 空飛ぶ円盤 | UFO の言いかえとして使えます。二語で一つの名詞なので、a flying saucer と冠詞を付けます。 |
| look up | 顔を上げる | look up from the book で「本から顔を上げる」。「調べる」の look up と同じ形なので、文脈で読み分けます。 |
東大の第2問では、絵や写真を見て書かせる出題が繰り返し出ています。2007年と2005年は「絵に描かれた状況を自由に解釈して説明する」形で、語数はそれぞれ40〜50語、30〜40語でした。2013年と2014年は写真の二人の会話を想像する形、2015年は絵の説明に感想を足す形、2016年は写真について思うことを述べる形です。同じ2007年の第2問(A)は、日本語の会話を読んで要点を50〜60語にまとめる問題でした。素材は絵でも会話でも、求められているのは「与えられたものから確かに読み取れることを短い英語で言い切る力」で一貫しています。
解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。
アプリでこの問題を解く iOS · Android · Web で使えます問題文と模範解答をまとめた質問文を用意しました。いつも使っている AI を選ぶと、質問文がコピーされた状態でそのサービスが開きます。
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