東京大学のロゴ 第2問(B) 条件英作文 東京大学 2013
東京大学(東大)2013年度 前期日程 · 英語

東大 2013年 第2問(B) 条件英作文
解答例と解説

これまでに学んだ最も大切なことと、その理由を書く問題です。「英語に関すること以外」という除外条件を見落とせません。ここでは異なる考えを持つ人との協力を選び、理科の班活動で各自の得意なことと必要な助けを確かめた経験を置きます。単に teamwork is important とせず、how to work、what each member could do、what help each person needed と節に開くことで、学びの中身と価値が具体的になります。

難易度 ★★★★★ 目安 18分 条件英作文 テーマ 異なる考えを持つ人との協力
1

問題

第2問(B) 英語に関すること以外から最も大切な学びを一つ選び、具体的な経験と理由を書いてください。

これまで学校や学校以外の場で学んできたことのなかで、あなたが最も大切だと思うことは何か、またそれはなぜか。50~60語の英語で答えよ。ただし、英語に関すること以外について述べること。

50~60語の英語
答案を書くようすすめる Boost のキャラクター Boo

書いたらすぐ、AIが無料で採点

解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI がその場で採点します。

この問題を解いて採点してもらう 無料で1日2回まで採点できます

この問題で見られている力

  • 最も大切な学びを一つに絞って冒頭で示す力
  • 英語学習以外という除外条件を守る注意力
  • 学校内外の具体的な経験で学びを支える力
  • what each member could do で役割を具体化する力
  • 50~60語で学び・経験・理由をつなぐ構成力
2

答案の組み立て

第1段

最も大切な学びを明言する

The most important lesson I have learned is how to work with people who think differently.

第2段

理科の班活動を具体例にする

In a science project, I learned what each member could do well and what help each person needed.

第3段

協力が生んだ結果を示す

As a result, our group solved problems faster.

第4段

なぜ大切かを一般化する

This matters because no one has every answer, and respectful teamwork makes difficult goals possible.

第 1 文

第1段:最も大切な学びを明言する

つまずきやすいところ
  • how to work with people まで書き、teamwork だけで止めません
  • 異なる考えを持つ人との協力に必要な情報だけを残し、一般論へ広げすぎないようにします
  • how / what の後ろは疑問文ではなく、主語+動詞の普通の語順にします
  • 短い語数でも、前の文とのつながりが読める接続を選びます
  • 難しい一語を探すより、知っている動詞で内容を節に開きます
発想の切り替え

設問の「何か」に最初の一文で答えます。英語学習を避け、協力する方法を学びとして選びます。 この部分が異なる考えを持つ人との協力という中心にどう結びつくかを意識してください。情報を日本語で箇条書きにし、必要な主語と動詞を決めてから英語にすると、語数を使いすぎずに筋を通せます。

訳例
標準

The most important lesson I have learned is how to work with people who think differently.

別解

My most valuable lesson is how to cooperate with people whose ideas differ from mine.

この文でやりやすい誤り

英語学習を題材に選ぶ

減点 大
✗The most important lesson I learned is how to study English every day.
✓The most important lesson I learned is how to work with different people.

設問は英語に関すること以外を明示しているため、内容がよくても条件違反です。

people の一致を誤る

減点 中
✗People who thinks differently can help a group.
✓People who think differently can help a group.

関係節の主語は複数の people なので動詞は think です。狙う内容はそのままに一致だけ直します。

「最も大切」を複数並べる

減点 大
✗My most important lessons are teamwork, health, art, and money.
✓My most important lesson is how to work with different people.

設問は最も大切なものを一つ尋ねています。複数列挙では理由を深める語数も失います。

この文の言いかえ
協力する
◎work with other people最も平易で幅広く使えます
○cooperate with others自然ですが cooperate の後ろの with を忘れません
✗cooperate each otherwith がなく、この形は使えません
考えが異なる
◎think differently平易な副詞で表せます
○have different ideas名詞を使う安全な言いかえです
✗think different動詞を修飾するので different ではなく differently が必要です
第 2 文

第2段:理科の班活動を具体例にする

つまずきやすいところ
  • ここが山場です。各自の得意と必要な助けを what 節で並べます
  • 異なる考えを持つ人との協力に必要な情報だけを残し、一般論へ広げすぎないようにします
  • how / what の後ろは疑問文ではなく、主語+動詞の普通の語順にします
  • 短い語数でも、前の文とのつながりが読める接続を選びます
  • 難しい一語を探すより、知っている動詞で内容を節に開きます
発想の切り替え

経験を長く語らず、協力の何を学んだかが見える二つの確認行動に絞ります。 この部分が異なる考えを持つ人との協力という中心にどう結びつくかを意識してください。情報を日本語で箇条書きにし、必要な主語と動詞を決めてから英語にすると、語数を使いすぎずに筋を通せます。

訳例
標準

In a science project, I learned what each member could do well and what help each person needed.

別解

During a science project, I found what each person did best and what support the group needed.

この文でやりやすい誤り

理由を言うだけで具体的な支えがない

減点 中
✗Cooperation is important because it is useful.
✓Cooperation matters because a group can use what each member does well.

なぜそう言えるのかが見えません。各自の得意分野を確かめて仕事を分けた経験まで書くと、主張と現実の場面がつながります。短い答案ほど一つの動作や結果が有効です。

how / what 節の語順を疑問文にする

減点 中
✗I learned what could each member do well.
✓I learned what each member could do well.

how / what が導く部分は文中の名詞節なので、疑問文の語順にはしません。助動詞や be 動詞を主語の前に出すと明確な文法ミスです。

この文の言いかえ
得意なこと
◎what each member could do well内容を what 節で開けます
○each person’s strength短い名詞句でも自然です
✗what was each member good語順と前置詞が不完全なので使えません
必要な助け
◎what help each person neededhelp を不可算名詞で使う自然な形です
○the support needed by each memberやや硬い受け身ですが正しい形です
✗a help which each neededこの文脈の help に不自然な冠詞を付けています
具体例を出す
◎For example, ...短い答案でも例だとすぐ伝わります
○For instance, ...同じ働きをする自然な表現です
✗As an example of, ...後ろの形が重くなりやすく、この用途では避けます
第 3 文

第3段:協力が生んだ結果を示す

つまずきやすいところ
  • solved problems faster で行動の結果を短く置きます
  • 異なる考えを持つ人との協力に必要な情報だけを残し、一般論へ広げすぎないようにします
  • how / what の後ろは疑問文ではなく、主語+動詞の普通の語順にします
  • 短い語数でも、前の文とのつながりが読める接続を選びます
  • 難しい一語を探すより、知っている動詞で内容を節に開きます
発想の切り替え

よい経験だったという感想ではなく、問題解決が速くなったと観察可能な変化を書きます。 この部分が異なる考えを持つ人との協力という中心にどう結びつくかを意識してください。情報を日本語で箇条書きにし、必要な主語と動詞を決めてから英語にすると、語数を使いすぎずに筋を通せます。

訳例
標準

As a result, our group solved problems faster.

別解

This helped our group finish difficult tasks more quickly.

この文でやりやすい誤り

原因と結果の間を一足飛びにする

減点 中
✗Each person had a skill, so our group was perfect.
✓Each person shared a skill, so our group solved the task faster.

二つの出来事を並べただけで、前者がどう後者を生むのかが見えません。得意分野を共有し、問題を速く解くという中間の動きを入れると論理を追えます。

この文の言いかえ
結果を示す
◎As a result, ...前の出来事から生じる結果を明示できます
○This means that ...結果の意味を説明したいときに使えます
✗According to the result, ...資料に基づくという別の意味になり、ここでは使えません
第 4 文

第4段:なぜ大切かを一般化する

つまずきやすいところ
  • 一人ですべての答えを持てないという理由へ戻ります
  • 異なる考えを持つ人との協力に必要な情報だけを残し、一般論へ広げすぎないようにします
  • how / what の後ろは疑問文ではなく、主語+動詞の普通の語順にします
  • 短い語数でも、前の文とのつながりが読める接続を選びます
  • 難しい一語を探すより、知っている動詞で内容を節に開きます
発想の切り替え

具体例を受け、協力が別の難しい目標にも役立つとまとめます。新しい経験は加えません。 この部分が異なる考えを持つ人との協力という中心にどう結びつくかを意識してください。情報を日本語で箇条書きにし、必要な主語と動詞を決めてから英語にすると、語数を使いすぎずに筋を通せます。

訳例
標準

This matters because no one has every answer, and respectful teamwork makes difficult goals possible.

別解

I value this lesson because listening lets a group use everyone’s strength.

この文でやりやすい誤り

抽象語を並べて内容を空にする

減点 中
✗Teamwork is good, important, useful, and wonderful.
✓Teamwork shows us how different strengths can solve one problem.

good や important だけでは、異なる考えを持つ人との協力の何を評価しているのか伝わりません。how や what の節で、誰が何をし、何が変わるかまで開いてください。

最後に新しい話題を持ち出す

減点 小〜中
✗Therefore, science is the best school subject.
✓Therefore, learning how to cooperate is valuable to me.

結論で別の論点を出すと、それまでの異なる考えを持つ人との協力の説明が未完成に見えます。本文の理由を短く受けて中心へ戻ってください。

この文の言いかえ
理由を加える
◎because理由を一文の中で直接つなげられます
○This is because ...前文全体の理由を次の文で説明できます
✗Because of + 文because of の後ろには名詞が必要なので、文を直接置けません
結論へ戻る
◎Therefore, ...本文の理由を受けて結論を示せます
○For these reasons, ...複数の理由をまとめると自然です
✗At last, ...出来事の最後を表す語で、論理的な結論には向きません
3

模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×1 / what節 ×257語

The most important lesson I have learned is how to work with people who think differently. In a science project, I learned what each member could do well and what help each person needed. As a result, our group solved problems faster. This matters because no one has every answer, and respectful teamwork makes difficult goals possible.

全57語です。どちらも50~60語に収まっています。 冒頭から結論まで「協力の仕方が最も大切な学びだ」という中心を保っています。how節1個、what節2個を使い、抽象的な名詞を平易な説明に開きました。各節は普通の語順で、冠詞・時制・主述の一致も一文ずつ確認しています。まずはこの構成を目標にしてください。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×1 / what節 ×257語

My most valuable lesson is how to cooperate with people whose ideas differ from mine. During a school festival, I asked what job each person wanted and what support was needed. We finished our work without leaving anyone behind. This taught me that listening first helps a group use every member’s strength and solve hard problems together.

全57語です。どちらも50~60語に収まっています。 標準解と同じ中心を保ち、学校祭の共同作業という別の経験で同じ学びを説明しています。 難しい単語で短く見せるより、誰が何をするかを一つずつ書いています。語数を数え直し、英文としても一文ずつ確認しています。

4

答案全体で気をつけること

減点されやすい書き方を指さす Boost のキャラクター Boo

途中で中心となる考えを変える

減点 大
✗Teamwork matters most, but people should always work alone.
✓Teamwork matters most because different strengths help a group.

前半で示した考えと結論が逆になっています。異なる考えを持つ人との協力について最初に決めた中心線を保たないと、理由を評価できません。

語数不足のまま結論だけを書く

減点 大
✗I learned that teamwork matters.
✓I learned how to share jobs by finding what each member could do well.

主張だけで終わり、設問が求める説明を支える材料がありません。指定範囲の下限まで、学び、具体的な経験、その価値を足してください。

6

他の問題にも使える形

学習のコツを紹介する Boost のキャラクター Boo
The most important lesson is + how節最重要

最初に答案の中心を決める

異なる考えを持つ人との協力のように短い語数で考えを示す問題では、冒頭で中心を決めると後の文がぶれません。書き終えたら、すべての理由がこの一文を支えているか確認してください。

The most important lesson is how to work with different people.
I believe small classes help students learn.
The reason is that + 文最重要

主張の直後に理由を置く

意見と理由の関係を読み手に迷わせない型です。that の後ろには主語と動詞を備えた文を置き、抽象語だけで止めずに中身を書いてください。

The reason is that no one has every answer.
The reason is that students can ask more questions.
For example, + 具体的な場面よく使う

理由を目に見える場面にする

異なる考えを持つ人との協力について一般論だけで終わりそうなときに役立ちます。人、行動、結果のうち二つ以上を入れると、短い一文でも理由の信頼性が上がります。

For example, our science group divided jobs by each person’s strength.
For example, a shy student can ask a teacher after class.
how + S + V最重要

方法や状態を節に開く

「方法」「あり方」のような硬い名詞を探さず、how の後ろに普通の語順を置いて説明できます。疑問文の語順にしない点も確認してください。

I learned how to share work fairly.
We learned how the machine saves energy.
what + S + V最重要

内容を具体的に示す

「こと」「もの」「内容」を平易に表せる型です。what 自体が節の中で役割を持つため、直後に不必要な名詞を重ねないようにしてください。

We found what each member could do well.
She explained what the town needed.
This matters because + 理由よく使う

本文を受けて中心へ戻る

最後に新しい理由を足さず、すでに説明した内容をまとめます。冒頭と同じ単語を全部繰り返さなくても、立場が同じだと伝われば十分です。

This matters because teamwork makes difficult goals possible.
Therefore, this plan would make our school better.
7

この問題の語彙

表現意味ひとこと
lesson学んだこと、教訓授業科目だけでなく、経験から得た教訓にも使えます
teamwork共同作業、協力不可算名詞なので通常 a teamwork とはしません
member構成員each member の後ろの動詞は単数形です
support支え、支援ここでは不可算名詞として使えます
strength強み筋力だけでなく、人の得意分野も表します
respectful敬意を持ったrespectable は「立派な」で意味が違います
solve解決するproblem とよく組み合わせます
cooperate協力する相手を続けるときは cooperate with 人です
8

出題の傾向

東大の第2問では、短い語数で意見、想像、会話の要約を切り替えて書かせます。2015年は相反することわざの比較、2013年は自分の学び、2012年は仮定の結果、2007年と2006年は長い会話の要約が出ました。題材は変わっても、設問の条件を先に拾い、平易な文で因果関係を示す力が一貫して求められています。

学習の成果を喜ぶ Boost のキャラクター Boo

書いたらすぐ、AIが無料で採点

解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI がその場で採点します。

この問題を解いて採点してもらう iOS · Android · Web で使えます
アプリで解く
質問文をコピーしました