東京大学のロゴ 第2問(B) 条件英作文 東京大学 2015
東京大学 2015年度 前期日程 · 英語

第2問(B) 条件英作文
解答と解説

相反する二つのことわざを説明したうえで、自分に合う方を選ぶ問題です。単に訳すのではなく、一方は行動前の確認を勧め、他方は迷いによる機会損失を警告すると対比させる必要があります。ここでは前者を選び、他者への影響と問題発生時の備えを理由にします。「慎重」は「いつまでも待つ」と同じではないと限定すれば、二つ目のことわざにも目を配った説得力のある答案になります。

難易度 ★★★★ 目安 22分 条件英作文 テーマ 慎重さと決断の速さ
1

問題

第2問(B) 二つのことわざの対立を説明し、どちらが自分にとってよい助言かを理由とともに書いてください。

“Look before you leap”と “He who hesitates is lost.”という、内容の相反することわざがある。どのように相反するか説明したうえで、あなたにとってどちらがよい助言と思われるか、理由とともに答えよ。全体で60~80語の英語で答えること。

60~80語の英語
答案を書くようすすめる Boost のキャラクター Boo

この問題を解いて添削してもらう

解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。

アプリでこの問題を解く 無料で1日2回まで添削できます

この問題で見られている力

  • 二つのことわざがどの点で反対なのかを一文で示す力
  • 自分にとってよい助言を一つだけ選ぶ判断
  • what may happen で事前に考える内容を開く力
  • how my choice may affect others で慎重さの理由を具体化する力
  • 60~80語に比較・選択・理由・結論を収める構成力
2

答案の組み立て

第1段

二つの助言の違いを示す

The first proverb says that we should think about what may happen before acting, while the second warns that waiting too long can cost us a chance.

第2段

選ぶ助言を明言する

I prefer the first.

第3段

慎重さの中身を具体化する

It helps me consider how my choice may affect others and what I can do if trouble follows.

第4段

ためらいとの違いを示して結ぶ

Careful thought does not mean endless delay; it helps me act with a clear plan.

第 1 文

第1段:二つの助言の違いを示す

つまずきやすいところ
  • before acting と waiting too long の対照を一文に入れます
  • 慎重さと決断の速さに必要な情報だけを残し、一般論へ広げすぎないようにします
  • how / what の後ろは疑問文ではなく、主語+動詞の普通の語順にします
  • 短い語数でも、前の文とのつながりが読める接続を選びます
  • 難しい一語を探すより、知っている動詞で内容を節に開きます
発想の切り替え

最初に二つのことわざを逐語訳せず、行動前に考える助言と、迷うと機会を失うという警告にまとめます。 この部分が慎重さと決断の速さという中心にどう結びつくかを意識してください。情報を日本語で箇条書きにし、必要な主語と動詞を決めてから英語にすると、語数を使いすぎずに筋を通せます。

訳例
標準

The first proverb says that we should think about what may happen before acting, while the second warns that waiting too long can cost us a chance.

別解

One saying tells us to check possible risks, but the other tells us to act before a chance disappears.

この文でやりやすい誤り

二つのことわざの対立を説明しない

減点 大
I prefer the first proverb because careful action is safer.
The first advises thought before action, while the second warns against delay.

どちらを選ぶかだけで、二つがどう相反するかという必須条件が抜けています。

「ためらう者は失う」を慎重さの勧めと読む

減点 大
The second proverb tells us to spend more time thinking.
The second proverb warns that waiting too long can cost us a chance.

hesitates は行動を決められず機会を逃す側です。二つの対立が消える読み方になっています。

この文の言いかえ
行動前によく考える
think before acting意味が明確で答案の中心に使いやすいです
look at possible risks firstことわざを説明する平易な言いかえです
consider every conceivable outcome硬く長いため、この語数では無理に使いません
機会を失う
lose a chance平易で自然な組み合わせです
miss an opportunity少し硬いですが自然です
lose an opportunity awayaway は不要で、この形は使えません
第 2 文

第2段:選ぶ助言を明言する

つまずきやすいところ
  • ここが山場です。I prefer the first で選択を曖昧にしません
  • 慎重さと決断の速さに必要な情報だけを残し、一般論へ広げすぎないようにします
  • how / what の後ろは疑問文ではなく、主語+動詞の普通の語順にします
  • 短い語数でも、前の文とのつながりが読める接続を選びます
  • 難しい一語を探すより、知っている動詞で内容を節に開きます
発想の切り替え

比較を終えたら短い独立文で立場を固定します。ここから後は前者がよい理由だけを支えます。 この部分が慎重さと決断の速さという中心にどう結びつくかを意識してください。情報を日本語で箇条書きにし、必要な主語と動詞を決めてから英語にすると、語数を使いすぎずに筋を通せます。

訳例
標準

I prefer the first.

別解

For me, the first saying gives better advice.

この文でやりやすい誤り

prefer の後ろに than を置く

減点 中
I prefer the first proverb than the second.
I prefer the first proverb to the second.

prefer A to B が基本です。than を使うなら prefer ではなく would rather など別の形が必要です。

この文の言いかえ
私には前者がよい
I prefer the first.短く立場が明確です
The first gives me better advice.比較の意味も示せます
The first is more better.比較級を二重にできません
第 3 文

第3段:慎重さの中身を具体化する

つまずきやすいところ
  • 影響と問題への備えを how / what 節で二つ示します
  • 慎重さと決断の速さに必要な情報だけを残し、一般論へ広げすぎないようにします
  • how / what の後ろは疑問文ではなく、主語+動詞の普通の語順にします
  • 短い語数でも、前の文とのつながりが読める接続を選びます
  • 難しい一語を探すより、知っている動詞で内容を節に開きます
発想の切り替え

「慎重だからよい」では循環するため、選択が他人へ及ぼす影響と、問題時にできる対応を考えることだと分けます。 この部分が慎重さと決断の速さという中心にどう結びつくかを意識してください。情報を日本語で箇条書きにし、必要な主語と動詞を決めてから英語にすると、語数を使いすぎずに筋を通せます。

訳例
標準

It helps me consider how my choice may affect others and what I can do if trouble follows.

別解

It makes me ask how other people may be affected and what plan I need if something goes wrong.

この文でやりやすい誤り

理由を言うだけで具体的な支えがない

減点 中
The first proverb is better because it is good.
The first proverb is better because checking risks helps me avoid a careless choice.

なぜそう言えるのかが見えません。選択が他人に与える影響や失敗時の備えまで書くと、主張と現実の場面がつながります。短い答案ほど一つの動作や結果が有効です。

抽象語を並べて内容を空にする

減点 中
Careful thought is good, important, and useful.
Careful thought shows me what may go wrong and how I can prepare.

good や important だけでは、慎重さと決断の速さの何を評価しているのか伝わりません。how や what の節で、誰が何をし、何が変わるかまで開いてください。

how / what 節の語順を疑問文にする

減点 中
I consider how may my choice affect others.
I consider how my choice may affect others.

how / what が導く部分は文中の名詞節なので、疑問文の語順にはしません。助動詞や be 動詞を主語の前に出すと明確な文法ミスです。

この文の言いかえ
理由を加える
because理由を一文の中で直接つなげられます
This is because ...前文全体の理由を次の文で説明できます
Because of + 文because of の後ろには名詞が必要なので、文を直接置けません
具体例を出す
For example, ...短い答案でも例だとすぐ伝わります
For instance, ...同じ働きをする自然な表現です
As an example of, ...後ろの形が重くなりやすく、この用途では避けます
結果を示す
As a result, ...前の出来事から生じる結果を明示できます
This means that ...結果の意味を説明したいときに使えます
According to the result, ...資料に基づくという別の意味になり、ここでは使えません
第 4 文

第4段:ためらいとの違いを示して結ぶ

つまずきやすいところ
  • careful thought と endless delay を区別します
  • 慎重さと決断の速さに必要な情報だけを残し、一般論へ広げすぎないようにします
  • how / what の後ろは疑問文ではなく、主語+動詞の普通の語順にします
  • 短い語数でも、前の文とのつながりが読める接続を選びます
  • 難しい一語を探すより、知っている動詞で内容を節に開きます
発想の切り替え

後者のことわざが批判する迷いを認めつつ、短く考えて計画を持つことは別だとまとめます。 この部分が慎重さと決断の速さという中心にどう結びつくかを意識してください。情報を日本語で箇条書きにし、必要な主語と動詞を決めてから英語にすると、語数を使いすぎずに筋を通せます。

訳例
標準

Careful thought does not mean endless delay; it helps me act with a clear plan.

別解

Thinking first is useful when it leads to action rather than endless waiting.

この文でやりやすい誤り

原因と結果の間を一足飛びにする

減点 中
Thinking first is useful, so every careful person succeeds.
Thinking first helps us notice risks, so we can avoid some careless choices.

二つの出来事を並べただけで、前者がどう後者を生むのかが見えません。危険を確認して計画を作るという中間の動きを入れると論理を追えます。

最後に新しい話題を持ち出す

減点 小〜中
Therefore, schools should teach more proverbs.
Therefore, the first proverb gives me more useful advice.

結論で別の論点を出すと、それまでの慎重さと決断の速さの説明が未完成に見えます。本文の理由を短く受けて中心へ戻ってください。

この文の言いかえ
慎重でも遅すぎない
Careful thought does not mean endless delay.反対意見への短い応答になります
Thinking first is different from waiting forever.さらに平易な説明です
Carefulness is not hesitation eternally.語の選び方が不自然なので避けます
結論へ戻る
Therefore, ...本文の理由を受けて結論を示せます
For these reasons, ...複数の理由をまとめると自然です
At last, ...出来事の最後を表す語で、論理的な結論には向きません
3

模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×1 / what節 ×264語

The first proverb says that we should think about what may happen before acting, while the second warns that waiting too long can cost us a chance. I prefer the first. It helps me consider how my choice may affect others and what I can do if trouble follows. Careful thought does not mean endless delay; it helps me act with a clear plan.

全64語です。どちらも範囲内です。 冒頭から結論まで「慎重に考えてから動く方がよい」という中心を保っています。how節1個、what節2個を使い、抽象的な名詞を平易な説明に開きました。各節は普通の語順で、冠詞・時制・主述の一致も一文ずつ確認しています。まずはこの構成を目標にしてください。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×1 / what節 ×260語

The two sayings give opposite advice about when we should act. One tells us to check what risks lie ahead, while the other says that delay may make us lose a chance. I choose the first because it teaches me how to prepare and what to do after a problem. Thinking briefly before acting usually leads to a safer choice.

全60語です。どちらも範囲内です。 標準解と同じ中心を保ち、二つの助言を平易に言い直してから理由を足しています。 難しい単語で短く見せるより、誰が何をするかを一つずつ書いています。語数を数え直し、英文としても一文ずつ確認しています。

4

答案全体で気をつけること

減点されやすい書き方を指さす Boost のキャラクター Boo

途中で中心となる考えを変える

減点 大
I prefer the first proverb, but in the end the second is always better.
I prefer the first proverb because brief thought helps me act safely.

前半で示した考えと結論が逆になっています。慎重さと決断の速さについて最初に決めた中心線を保たないと、理由を評価できません。

語数不足のまま結論だけを書く

減点 大
I prefer the first proverb. It is safer.
I prefer the first because I can check what may happen and prepare before I act.

主張だけで終わり、設問が求める説明を支える材料がありません。指定範囲の下限まで、比較、選択、具体的な理由を足してください。

6

他の問題にも使える形

学習のコツを紹介する Boost のキャラクター Boo
I prefer + 名詞最重要

最初に答案の中心を決める

慎重さと決断の速さのように短い語数で考えを示す問題では、冒頭で中心を決めると後の文がぶれません。書き終えたら、すべての理由がこの一文を支えているか確認してください。

I prefer the first proverb.
I believe small classes help students learn.
The reason is that + 文最重要

主張の直後に理由を置く

意見と理由の関係を読み手に迷わせない型です。that の後ろには主語と動詞を備えた文を置き、抽象語だけで止めずに中身を書いてください。

The reason is that brief thought prevents careless choices.
The reason is that students can ask more questions.
For example, + 具体的な場面よく使う

理由を目に見える場面にする

慎重さと決断の速さについて一般論だけで終わりそうなときに役立ちます。人、行動、結果のうち二つ以上を入れると、短い一文でも理由の信頼性が上がります。

For example, I check how my plan may affect my family.
For example, a shy student can ask a teacher after class.
how + S + V最重要

方法や状態を節に開く

「方法」「あり方」のような硬い名詞を探さず、how の後ろに普通の語順を置いて説明できます。疑問文の語順にしない点も確認してください。

I consider how my choice may affect others.
We learned how the machine saves energy.
what + S + V最重要

内容を具体的に示す

「こと」「もの」「内容」を平易に表せる型です。what 自体が節の中で役割を持つため、直後に不必要な名詞を重ねないようにしてください。

I ask what may happen next.
She explained what the town needed.
Therefore, + 選んだ助言よく使う

本文を受けて中心へ戻る

最後に新しい理由を足さず、すでに説明した内容をまとめます。冒頭と同じ単語を全部繰り返さなくても、立場が同じだと伝われば十分です。

Therefore, the first proverb is better advice for me.
Therefore, this plan would make our school better.
7

この問題の語彙

表現意味ひとこと
proverbことわざsaying でも言いかえられますが、設問の種類を示すなら proverb が明確です
leap跳ぶ、急に行動することわざでは文字どおりの跳躍より、考えず行動する意味を含みます
hesitateためらうwait と違い、決断できない様子を表します
prefer~の方を好む比較対象を続けるなら prefer A to B の形です
risk危険、危険性可算名詞として a risk / risks の形を使えます
affect~に影響するeffect という名詞と混同しないでください
delay遅れ、遅らせることここでは endless delay と名詞で使っています
careful注意深い人にも行動にも使えますが carefully は副詞です
8

出題の傾向

東大の第2問では、短い語数で意見、想像、会話の要約を切り替えて書かせます。2015年は相反することわざの比較、2013年は自分の学び、2012年は仮定の結果、2007年と2006年は長い会話の要約が出ました。題材は変わっても、設問の条件を先に拾い、平易な文で因果関係を示す力が一貫して求められています。

学習の成果を喜ぶ Boost のキャラクター Boo

この問題を解いて添削してもらう

解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。

アプリでこの問題を解く iOS · Android · Web で使えます
アプリで解く
質問文をコピーしました