東京大学のロゴ 第2問(A) 条件英作文 東京大学 2023
東京大学 2023年度 前期日程 · 英語

第2問(A) 条件英作文
解答と解説

30年後の移動手段を一つ具体的に予測し、その変化が起こる理由まで示す問題です。ここでは、多くの人が所有車ではなく共有の自動運転車を呼ぶ未来を描きます。未来の道具を並べるのではなく、how people choose a route、what passengers can do、how much space cities can save に開き、技術と生活変化の因果を見せます。

難易度 ★★★★ 目安 20分 条件英作文 テーマ 30年後の移動を共有型の自動運転車として予測する
1

問題

第2問(A) 次の条件に従って英文を書きなさい。

今から30年後、移動(例えば、通勤や通学、旅行)の手段はどうなっていると考えるか。理由を添えて、60~80語の英語で述べよ。

60~80語の英語
答案を書くようすすめる Boost のキャラクター Boo

この問題を解いて添削してもらう

解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。

アプリでこの問題を解く 無料で1日2回まで添削できます

この問題で見られている力

  • 30年後という時点を未来表現で示せるか
  • 交通手段を共有自動運転車へ絞れるか
  • 利用者の行動がどう変わるかをhow節で書けるか
  • 安全性と都市空間の理由を予測へつなげられるか
  • 通勤・通学・旅行のいずれにも通じる説明にできるか
2

答案の組み立て

第1段

立場を一文で明示する

Thirty years from now, many people will call shared self-driving cars instead of owning one.

第2段

理由をhow節・what節で具体化する

A computer will decide how the car should reach each passenger and what route will save the most time. While traveling, passengers can study or work because they will not have to drive.

第3段

一人の行動が見える例を置く

Fewer private cars will also show how much space cities can save.

第4段

理由をまとめ、冒頭の立場へ戻る

This system may make daily travel safer, easier, and less wasteful.

第 1 文

第1段:立場を一文で明示する

つまずきやすいところ
  • 設問に対する立場を最初の文で明言し、途中で変えないようにします
  • この問題では「30年後の移動を共有型の自動運転車として予測する」という中心線から外れないことが大切です
  • 60〜80語の配分を先に決め、導入だけで語数を使いません
  • 一文を長くしすぎず、主語と動詞の対応を確認します
  • 前後の文を because / for example / therefore などの役割でつなぎます
発想の切り替え

設問の中心語をそのまま受けながら、自分の立場を最初の一文で固定します。背景説明を先に置くと、読み手が結論を探すことになります。この問題では「30年後の移動を共有型の自動運転車として予測する」という筋を先に決め、残りの文をすべてその説明に使ってください。

訳例
標準

Thirty years from now, many people will call shared self-driving cars instead of owning one.

別解

In thirty years, we may use small shared vehicles that drive themselves

この文でやりやすい誤り

未来の二重表現を使う

減点 中
After thirty years later, cars will drive themselves.
Thirty years from now, cars may drive themselves.

after thirty years と thirty years later はどちらか一つです。ここでは基準時を明確にする thirty years from now が安全です。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

instead of の後ろで形をそろえない

減点 中
People will call shared cars instead of own one.
People will call shared cars instead of owning one.

instead of は前置詞なので owning とします。比較する動作の形をそろえてください。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

car の数と one が合わない

減点 小〜中
People will use shared cars instead of owning them.
People will use shared cars instead of owning one.

ここで them だと複数台を所有する話になります。一般に一人一台を持つ代わりなので one が合います。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

発明を列挙するだけで理由がない

減点 大
There will be flying cars, fast trains, space buses, and many new roads.
Shared cars may spread because one vehicle can serve many users.

未来の物を並べても、なぜそうなるかが説明されません。一つを選び、共有による車両数の減少まで書きます。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

この文の言いかえ
30年後
thirty years from nowこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
in thirty years少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
after thirty years later日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
共有の自動運転車
shared self-driving carsこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
vehicles that drive themselves and serve many users少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
share driving car日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
第 2 文

第2段:理由をhow節・what節で具体化する

つまずきやすいところ
  • how節とwhat節を合わせて3個以上使い、抽象語の中身を見せます
  • この問題では「30年後の移動を共有型の自動運転車として予測する」という中心線から外れないことが大切です
  • 節の中は疑問文語順にせず、主語+動詞の順にします
  • ここが山場です。難しい名詞より、高校範囲の動詞を使って説明します
  • 前後の文を because / for example / therefore などの役割でつなぎます
発想の切り替え

ここが山場です。抽象名詞を別の抽象名詞へ置き換えるのではなく、誰が何を感じ、どう判断し、何をするのかまで節に開きます。how と what の後ろには主語と動詞を置けるため、難しい一語を探さなくても論理を正確に運べます。

訳例
標準

A computer will decide how the car should reach each passenger and what route will save the most time. While traveling, passengers can study or work because they will not have to drive.

別解

An app will know where we want to go, how busy each road is, and what kind of vehicle we need. People will be able to read or talk during the trip

この文でやりやすい誤り

間接疑問を倒置する

減点 大
A computer will decide how should the car move.
A computer will decide how the car should move.

how 以下は how the car should move の平叙文語順です。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

route と root を取り違える

減点 中
The computer will choose the best root.
The computer will choose the best route.

root は植物の「根」です。移動経路は route と書きます。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

passenger を運転者にしてしまう

減点 大
Passengers will drive while they study.
Passengers can study because they will not have to drive.

passenger は乗客なので運転しません。自動運転により、移動中に学べるという関係を示します。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

have to の否定を誤る

減点 大
Passengers will have not to drive.
Passengers will not have to drive.

「〜する必要がない」は will not have to drive の語順です。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

この文の言いかえ
どの経路がよいか
what route will save timeこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
which road is best少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
what route is it best日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
道路がどれほど混んでいるか
how busy each road isこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
the amount of traffic on each road少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
how is each road busy日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
運転する必要がない
will not have to driveこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
will be free from driving少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
will not must drive日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
第 3 文

第3段:一人の行動が見える例を置く

つまずきやすいところ
  • 具体例の人物・動作・結果を一続きにし、理由との関係を残します
  • この問題では「30年後の移動を共有型の自動運転車として予測する」という中心線から外れないことが大切です
  • 例だけで終えず、その例が何を示すか読み手にわかる形にします
  • 一文を長くしすぎず、主語と動詞の対応を確認します
  • 前後の文を because / for example / therefore などの役割でつなぎます
発想の切り替え

理由だけでは本当に成り立つかが見えにくいので、For example などを合図にして具体的な人や場面を一つ置きます。例は話題を増やすためではなく、直前の理由が実際の生活でどう現れるかを証明するために使ってください。

訳例
標準

Fewer private cars will also show how much space cities can save.

別解

Because one vehicle can serve many users, cities may need fewer parking spaces

この文でやりやすい誤り

共有で駐車場が増えると書く

減点 中
Shared cars will require more parking spaces.
Cities may need fewer parking spaces.

一台を多くの人が使うという理由なら、必要な駐車場所は fewer になります。予測と理由を一致させます。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

この文の言いかえ
駐車場所
parking spacesこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
places where cars can be left少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
parking placeses日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
空間を節約する
save spaceこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
need less land for parked cars少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
economize city日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
第 4 文

第4段:理由をまとめ、冒頭の立場へ戻る

つまずきやすいところ
  • 結論は冒頭の主張へ戻し、新しい理由を持ち込みません
  • この問題では「30年後の移動を共有型の自動運転車として予測する」という中心線から外れないことが大切です
  • 断定の強さを見直し、理由から無理なく言える範囲にします
  • 一文を長くしすぎず、主語と動詞の対応を確認します
  • 前後の文を because / for example / therefore などの役割でつなぎます
発想の切り替え

最後は新しい論点を足さず、ここまで示した理由が最初の主張をどう支えるかを言い直します。60〜80語では結論を長くする余裕はありません。語を少し変えて再主張し、答案全体の向きをそろえると読みやすくなります。

訳例
標準

This system may make daily travel safer, easier, and less wasteful.

別解

That is how future travel could become more useful for everyone.

この文でやりやすい誤り

断定しすぎて予測らしさを失う

減点 中
Every person will certainly stop using trains.
Many people may use shared self-driving cars for daily travel.

30年後の予測に certainly と every を重ねる根拠がありません。many people と may / will を使い、妥当な範囲で述べます。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

この文の言いかえ
移動を安全にする
make travel saferこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
help people travel more safely少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
make safely travel日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
3

模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×2 / what節 ×171語

Thirty years from now, many people will call shared self-driving cars instead of owning one. A computer will decide how the car should reach each passenger and what route will save the most time. While traveling, passengers can study or work because they will not have to drive. Fewer private cars will also show how much space cities can save. This system may make daily travel safer, easier, and less wasteful.

全71語で、条件の60語以上80語以内に収まっています。30年後の移動を共有型の自動運転車として予測するという立場を最初に示し、how節2個とwhat節1個で理由の中身を開きました。具体例は一つに絞り、最後は冒頭の主張へ戻しています。難しい単語を使わず、動作と結果を順番に書いているので、まずはこの構成を目標にしてください。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×2 / what節 ×168語

In thirty years, we may use small shared vehicles that drive themselves. An app will know where we want to go, how busy each road is, and what kind of vehicle we need. People will be able to read or talk during the trip. Because one vehicle can serve many users, cities may need fewer parking spaces. That is how future travel could become more useful for everyone.

全68語で、指定範囲に収まっています。こちらは標準解とは別の言い方で、30年後の移動を共有型の自動運転車として予測するという考えを説明しました。how節2個とwhat節1個を使い、抽象的な名詞を高校範囲の動詞へほどいています。少し説明が長くなっても、理由と例の関係が明確なら十分に評価されます。

6

他の問題にも使える形

学習のコツを紹介する Boost のキャラクター Boo
I think / I believe + 主張最重要

第一文で答案の向きを決める

第一文で答案の向きを決めるための型です。この問題では「30年後の移動を共有型の自動運転車として予測する」という中心線を保つために使います。形だけを覚えるのではなく、直前の文に対して理由・例・結論のどの役割を持つか確認してください。別の話題でも、中身を入れ替えればそのまま使えます。

I believe 30年後の移動を共有型の自動運転車として予測する is important.
I think school rules should be easy to understand.
show / know + how S V最重要

「どう〜するか」を中身まで書く

「どう〜するか」を中身まで書くための型です。この問題では「30年後の移動を共有型の自動運転車として予測する」という中心線を保つために使います。形だけを覚えるのではなく、直前の文に対して理由・例・結論のどの役割を持つか確認してください。別の話題でも、中身を入れ替えればそのまま使えます。

what route will save time
Travel shows us how other people live.
show / decide + what S V最重要

「何を〜するか」を名詞節にする

「何を〜するか」を名詞節にするための型です。この問題では「30年後の移動を共有型の自動運転車として予測する」という中心線を保つために使います。形だけを覚えるのではなく、直前の文に対して理由・例・結論のどの役割を持つか確認してください。別の話題でも、中身を入れ替えればそのまま使えます。

will not have to drive
We must decide what we should do next.
because + 理由よく使う

主張の直後に根拠を置く

主張の直後に根拠を置くための型です。この問題では「30年後の移動を共有型の自動運転車として予測する」という中心線を保つために使います。形だけを覚えるのではなく、直前の文に対して理由・例・結論のどの役割を持つか確認してください。別の話題でも、中身を入れ替えればそのまま使えます。

This matters because 30年後の移動を共有型の自動運転車として予測する.
I walk to school because it keeps me healthy.
For example, + 人 + 動作よく使う

抽象的な理由を場面に下ろす

抽象的な理由を場面に下ろすための型です。この問題では「30年後の移動を共有型の自動運転車として予測する」という中心線を保つために使います。形だけを覚えるのではなく、直前の文に対して理由・例・結論のどの役割を持つか確認してください。別の話題でも、中身を入れ替えればそのまま使えます。

Fewer private cars will also show how much space cities can save.
For example, a student can ask a friend for help.
主張→理由→具体例→再主張最重要

60〜80語を安定させる四段構成

60〜80語を安定させる四段構成ための型です。この問題では「30年後の移動を共有型の自動運転車として予測する」という中心線を保つために使います。形だけを覚えるのではなく、直前の文に対して理由・例・結論のどの役割を持つか確認してください。別の話題でも、中身を入れ替えればそのまま使えます。

30年後の移動を共有型の自動運転車として予測する→理由を節で説明→一人の例→結論
読書は役立つ→別の見方を知る→一冊の例→価値を再確認
7

この問題の語彙

表現意味ひとこと
shared中心となる語この問題では thirty years from now というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
self-driving理由を示す語この問題では shared self-driving cars というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
passenger行動を表す語この問題では what route will save time というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
route具体例で使う語この問題では how busy each road is というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
private結果を表す語この問題では will not have to drive というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
vehicle対比に使う語この問題では parking spaces というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
parking結論で使う語この問題では save space というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
wasteful注意して使う語この問題では make travel safer というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
8

出題の傾向

東大2(A)では、2019年の新しい祝日、2020年の言葉との関係、2022年の芸術、2023年の30年後の移動と、身近な主題を短く論じさせています。2024年の自転車にも移動の視点が続きました。この年は予言の珍しさではなく、予測と理由を60〜80語でつなぐことが中心です。

学習の成果を喜ぶ Boost のキャラクター Boo

この問題を解いて添削してもらう

解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。

アプリでこの問題を解く iOS · Android · Web で使えます
アプリで解く
質問文をコピーしました