東京大学のロゴ 第2問(A) 条件英作文 東京大学 2025
東京大学 2025年度 前期日程 · 英語

第2問(A) 条件英作文
解答と解説

沈黙をそのまま同意と読んでよいかを論じる問題です。ここでは反対を選び、意見がまとまっていない、反応が怖い、発言しにくい立場にいる、という沈黙の別の理由を示します。silence と agreement を繰り返すだけでなく、how to express what we feel や how others may react に開いて、沈黙の内側を説明することが得点につながります。

難易度 ★★★★ 目安 20分 条件英作文 テーマ 沈黙と同意を区別し、発言できない理由を考える
1

問題

第2問(A) 次の条件に従って英文を書きなさい。

「意見を言わないということは同意することを意味する」という主張について,あなたはどう考えるか,理由を添えて,60~80語の英語で述べよ。

60~80語の英語
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この問題で見られている力

  • 賛否を第一文で明確にできるか
  • 沈黙の理由を二つ以上区別できるか
  • how to express what we feel で発言の難しさを具体化できるか
  • 新しい生徒の例を一般論へ戻せるか
  • silence を自動的な yes とみなさない結論を書けるか
2

答案の組み立て

第1段

立場を一文で明示する

I do not think silence always means agreement.

第2段

理由をhow節・what節で具体化する

We often stay quiet because we do not know how to express what we feel, because we fear how others may react, or because we need more time to decide what we think. For example, a new student may disagree with a group but feel unable to speak.

第3段

一人の行動が見える例を置く

We should ask for the person's view instead of treating silence as a yes..

第4段

理由をまとめ、冒頭の立場へ戻る

第 1 文

第1段:立場を一文で明示する

つまずきやすいところ
  • 設問に対する立場を最初の文で明言し、途中で変えないようにします
  • この問題では「沈黙と同意を区別し、発言できない理由を考える」という中心線から外れないことが大切です
  • 60〜80語の配分を先に決め、導入だけで語数を使いません
  • 一文を長くしすぎず、主語と動詞の対応を確認します
  • 前後の文を because / for example / therefore などの役割でつなぎます
発想の切り替え

設問の中心語をそのまま受けながら、自分の立場を最初の一文で固定します。背景説明を先に置くと、読み手が結論を探すことになります。この問題では「沈黙と同意を区別し、発言できない理由を考える」という筋を先に決め、残りの文をすべてその説明に使ってください。

訳例
標準

I do not think silence always means agreement.

別解

Saying nothing does not always show that a person agrees

この文でやりやすい誤り

agree の後ろに目的語を直置きする

減点 大
Silence does not agree the idea.
Silence does not always mean agreement.

agree はこの意味で他動詞ではありません。意見に賛成するなら agree with、同意を意味するなら mean agreement です。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

always を落として極端な反対にする

減点 中
Silence never means agreement.
Silence does not always mean agreement.

問題の主張へ反対しても、沈黙が同意を表す場合まで否定する必要はありません。always を否定して例外を示すのが安全です。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

この文の言いかえ
沈黙は同意を意味する
silence means agreementこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
saying nothing shows agreement少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
silence agrees日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
第 2 文

第2段:理由をhow節・what節で具体化する

つまずきやすいところ
  • how節とwhat節を合わせて3個以上使い、抽象語の中身を見せます
  • この問題では「沈黙と同意を区別し、発言できない理由を考える」という中心線から外れないことが大切です
  • 節の中は疑問文語順にせず、主語+動詞の順にします
  • ここが山場です。難しい名詞より、高校範囲の動詞を使って説明します
  • 前後の文を because / for example / therefore などの役割でつなぎます
発想の切り替え

ここが山場です。抽象名詞を別の抽象名詞へ置き換えるのではなく、誰が何を感じ、どう判断し、何をするのかまで節に開きます。how と what の後ろには主語と動詞を置けるため、難しい一語を探さなくても論理を正確に運べます。

訳例
標準

We often stay quiet because we do not know how to express what we feel, because we fear how others may react, or because we need more time to decide what we think. For example, a new student may disagree with a group but feel unable to speak.

別解

Someone may be thinking about what is right, wondering how to put an idea into words, or worrying about how the group will respond. A shy member may therefore remain silent during a meeting

この文でやりやすい誤り

silence を人の動作として使う

減点 大
I silence when I disagree.
I stay quiet when I cannot express what I think.

silence はここでは名詞です。「黙っている」という動作は stay quiet または remain silent と書きます。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

間接疑問を疑問文語順にする

減点 大
We do not know how should we express our feelings.
We do not know how we should express what we feel.

how 以下は語順を戻し、how we should express とします。疑問文の should we は使いません。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

react の後ろに to を重ねない

減点 小〜中
We fear how others may react to us badly.
We fear how others may react.

react badly だけで反応の仕方を表せます。to us badly はこの文では焦点がぼやけます。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

沈黙の理由を一つしか出さない

減点 中
People are silent only because they are shy.
People may stay quiet because they need time or fear the group's reaction.

only と言い切ると、考える時間や集団への恐れが消えます。複数の可能性を並べる問題設計にします。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

この文の言いかえ
どう表すか
how to express an ideaこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
how to put an idea into words少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
how express日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
感じていること
what we feelこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
the feelings we have少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
that what we feel日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
他人がどう反応するか
how others may reactこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
what response others may give少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
how may others react日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
考える時間
time to decide what we thinkこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
time to form an opinion少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
thinking time for opinion日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
第 3 文

第3段:一人の行動が見える例を置く

つまずきやすいところ
  • 具体例の人物・動作・結果を一続きにし、理由との関係を残します
  • この問題では「沈黙と同意を区別し、発言できない理由を考える」という中心線から外れないことが大切です
  • 例だけで終えず、その例が何を示すか読み手にわかる形にします
  • 一文を長くしすぎず、主語と動詞の対応を確認します
  • 前後の文を because / for example / therefore などの役割でつなぎます
発想の切り替え

理由だけでは本当に成り立つかが見えにくいので、For example などを合図にして具体的な人や場面を一つ置きます。例は話題を増やすためではなく、直前の理由が実際の生活でどう現れるかを証明するために使ってください。

訳例
標準

We should ask for the person's view instead of treating silence as a yes..

別解

Before making a group decision, we should ask what each person thinks

この文でやりやすい誤り

例の人物が実は同意している

減点 大
A new student agrees with the group but says nothing.
A new student may disagree with the group but feel unable to speak.

反対意見を言えない例にしたいのに、この英文では本人が同意しています。disagree を入れ、沈黙と同意が違う場面にします。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

person's の所有格を落とす

減点 中
We should ask for the person view.
We should ask for the person's view.

「その人の意見」は the person's view と所有格にします。冠詞と所有格を一つのまとまりとして書きます。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

この文の言いかえ
発言できない
feel unable to speakこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
find it hard to say anything少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
cannot speaking日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
意見を尋ねる
ask for the person's viewこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
ask what the person thinks少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
ask the person's opinion to日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
推測で決める
treat silence as a yesこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
guess that silence means yes少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
decide by imagination日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
第 4 文

第4段:理由をまとめ、冒頭の立場へ戻る

つまずきやすいところ
  • 結論は冒頭の主張へ戻し、新しい理由を持ち込みません
  • この問題では「沈黙と同意を区別し、発言できない理由を考える」という中心線から外れないことが大切です
  • 断定の強さを見直し、理由から無理なく言える範囲にします
  • 一文を長くしすぎず、主語と動詞の対応を確認します
  • 前後の文を because / for example / therefore などの役割でつなぎます
発想の切り替え

最後は新しい論点を足さず、ここまで示した理由が最初の主張をどう支えるかを言い直します。60〜80語では結論を長くする余裕はありません。語を少し変えて再主張し、答案全体の向きをそろえると読みやすくなります。

訳例
標準

別解

Clear agreement must come from an answer, not from our guess.

この文でやりやすい誤り

結論で沈黙を yes と断定する

減点 大
Therefore, no answer should be taken as yes.
Agreement should come from an answer, not from our guess.

ここまで沈黙は同意とは限らないと論じたのに、結論が逆です。明示的な答えを求める形へ戻します。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

3

模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×2 / what節 ×270語

I do not think silence always means agreement. We often stay quiet because we do not know how to express what we feel, because we fear how others may react, or because we need more time to decide what we think. For example, a new student may disagree with a group but feel unable to speak. We should ask for the person's view instead of treating silence as a yes.

全70語で、条件の60語以上80語以内に収まっています。沈黙と同意を区別し、発言できない理由を考えるという立場を最初に示し、how節2個とwhat節2個で理由の中身を開きました。具体例は一つに絞り、最後は冒頭の主張へ戻しています。難しい単語を使わず、動作と結果を順番に書いているので、まずはこの構成を目標にしてください。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×2 / what節 ×267語

Saying nothing does not always show that a person agrees. Someone may be thinking about what is right, wondering how to put an idea into words, or worrying about how the group will respond. A shy member may therefore remain silent during a meeting. Before making a group decision, we should ask what each person thinks. Clear agreement must come from an answer, not from our guess.

全67語で、指定範囲に収まっています。こちらは標準解とは別の言い方で、沈黙と同意を区別し、発言できない理由を考えるという考えを説明しました。how節2個とwhat節2個を使い、抽象的な名詞を高校範囲の動詞へほどいています。少し説明が長くなっても、理由と例の関係が明確なら十分に評価されます。

4

答案全体で気をつけること

減点されやすい書き方を指さす Boost のキャラクター Boo

理由だけを並べて自分の立場を書かない

減点 大
People can be shy. They can need time. Groups can be frightening. A person may not speak during a meeting.
I do not think silence always means agreement, because people may need time or fear how others will react.

沈黙の事情は書けていますが、問題の主張への賛否がありません。冒頭と末尾で silence と agreement の関係を明示します。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

6

他の問題にも使える形

学習のコツを紹介する Boost のキャラクター Boo
I think / I believe + 主張最重要

第一文で答案の向きを決める

第一文で答案の向きを決めるための型です。この問題では「沈黙と同意を区別し、発言できない理由を考える」という中心線を保つために使います。形だけを覚えるのではなく、直前の文に対して理由・例・結論のどの役割を持つか確認してください。別の話題でも、中身を入れ替えればそのまま使えます。

I believe 沈黙と同意を区別し、発言できない理由を考える is important.
I think school rules should be easy to understand.
show / know + how S V最重要

「どう〜するか」を中身まで書く

「どう〜するか」を中身まで書くための型です。この問題では「沈黙と同意を区別し、発言できない理由を考える」という中心線を保つために使います。形だけを覚えるのではなく、直前の文に対して理由・例・結論のどの役割を持つか確認してください。別の話題でも、中身を入れ替えればそのまま使えます。

what we feel
Travel shows us how other people live.
show / decide + what S V最重要

「何を〜するか」を名詞節にする

「何を〜するか」を名詞節にするための型です。この問題では「沈黙と同意を区別し、発言できない理由を考える」という中心線を保つために使います。形だけを覚えるのではなく、直前の文に対して理由・例・結論のどの役割を持つか確認してください。別の話題でも、中身を入れ替えればそのまま使えます。

time to decide what we think
We must decide what we should do next.
because + 理由よく使う

主張の直後に根拠を置く

主張の直後に根拠を置くための型です。この問題では「沈黙と同意を区別し、発言できない理由を考える」という中心線を保つために使います。形だけを覚えるのではなく、直前の文に対して理由・例・結論のどの役割を持つか確認してください。別の話題でも、中身を入れ替えればそのまま使えます。

This matters because 沈黙と同意を区別し、発言できない理由を考える.
I walk to school because it keeps me healthy.
For example, + 人 + 動作よく使う

抽象的な理由を場面に下ろす

抽象的な理由を場面に下ろすための型です。この問題では「沈黙と同意を区別し、発言できない理由を考える」という中心線を保つために使います。形だけを覚えるのではなく、直前の文に対して理由・例・結論のどの役割を持つか確認してください。別の話題でも、中身を入れ替えればそのまま使えます。

We should ask for the person's view instead of treating silence as a yes..
For example, a student can ask a friend for help.
主張→理由→具体例→再主張最重要

60〜80語を安定させる四段構成

60〜80語を安定させる四段構成ための型です。この問題では「沈黙と同意を区別し、発言できない理由を考える」という中心線を保つために使います。形だけを覚えるのではなく、直前の文に対して理由・例・結論のどの役割を持つか確認してください。別の話題でも、中身を入れ替えればそのまま使えます。

沈黙と同意を区別し、発言できない理由を考える→理由を節で説明→一人の例→結論
読書は役立つ→別の見方を知る→一冊の例→価値を再確認
7

この問題の語彙

表現意味ひとこと
silence中心となる語この問題では silence means agreement というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
agreement理由を示す語この問題では how to express an idea というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
express行動を表す語この問題では what we feel というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
react具体例で使う語この問題では how others may react というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
disagree結果を表す語この問題では time to decide what we think というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
remain対比に使う語この問題では feel unable to speak というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
decision結論で使う語この問題では ask for the person's view というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
guess注意して使う語この問題では treat silence as a yes というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
8

出題の傾向

東大2(A)では、2022年に芸術の社会的役割、2024年に紙と自転車の価値、2026年に強さの意味が問われています。2025年も、日常語の「沈黙」と「同意」の関係を疑い、60〜80語で立場、複数の理由、短い例を示す問題でした。抽象的な主張を身近な場面へ下ろす力が一貫して必要です。

学習の成果を喜ぶ Boost のキャラクター Boo

この問題を解いて添削してもらう

解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。

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