東京大学のロゴ 第2問(A) 条件英作文 東京大学 2026
東京大学 2026年度 前期日程 · 英語

第2問(A) 条件英作文
解答と解説

「強い」という抽象語を自分の言葉で定義し、その定義が見える行動まで示す問題です。腕力や勝敗だけに話を狭めず、恐れや弱点を認め、必要なら助けを求め、それでも相手を思いやって行動する力だと組み立てます。what節で強さの中身を、how節で恐れとの向き合い方を具体化できるかが差になります。

難易度 ★★★★ 目安 20分 条件英作文 テーマ 強さを、恐れの不在ではなく誠実な行動として定義する
1

問題

第2問(A) 次の条件に従って英文を書きなさい。

以下の問いに,60~80語の英語で答えよ。 What does it mean to be strong?

60~80語の英語
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この問題で見られている力

  • strong を別の抽象語へ置き換えず、行動で定義できるか
  • what you can do と what you cannot do で自己理解を開けるか
  • 恐れがあることと強く行動することを対立させずに結べるか
  • 失敗を認める具体例を定義へ戻せるか
  • 60〜80語に定義・例・結論を収められるか
2

答案の組み立て

第1段

立場を一文で明示する

To be strong means knowing what you can do and what you cannot do.

第2段

理由をhow節・what節で具体化する

A strong person does not hide how afraid they feel. Instead, they ask for help when they need it and decide what they should do next.

第3段

一人の行動が見える例を置く

For example, admitting a mistake can protect other people from harm.

第4段

理由をまとめ、冒頭の立場へ戻る

Strength is not the power to win every fight; it is how we face fear, learn, and keep acting with care.

第 1 文

第1段:立場を一文で明示する

つまずきやすいところ
  • 設問に対する立場を最初の文で明言し、途中で変えないようにします
  • この問題では「強さを、恐れの不在ではなく誠実な行動として定義する」という中心線から外れないことが大切です
  • 60〜80語の配分を先に決め、導入だけで語数を使いません
  • 一文を長くしすぎず、主語と動詞の対応を確認します
  • 前後の文を because / for example / therefore などの役割でつなぎます
発想の切り替え

設問の中心語をそのまま受けながら、自分の立場を最初の一文で固定します。背景説明を先に置くと、読み手が結論を探すことになります。この問題では「強さを、恐れの不在ではなく誠実な行動として定義する」という筋を先に決め、残りの文をすべてその説明に使ってください。

訳例
標準

To be strong means knowing what you can do and what you cannot do.

別解

Being strong is not about never feeling fear

この文でやりやすい誤り

strong の後ろに名詞を直接置く

減点 大
A strong means winning every fight.
To be strong means knowing what you can do.

strong は形容詞なので、この位置で「強さ」という名詞の働きはできません。定義の主語には strength または To be strong を置きます。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

間接疑問を疑問文語順にする

減点 大
They know what can they do.
They know what they can do.

what 以下は文の一部なので、can they ではなく they can の語順です。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

この文の言いかえ
強いとは
To be strong means ...この問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
Being strong is about ...少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
Strong means ... person日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
できること
what you can doこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
the things you are able to do少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
your possible日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
第 2 文

第2段:理由をhow節・what節で具体化する

つまずきやすいところ
  • how節とwhat節を合わせて3個以上使い、抽象語の中身を見せます
  • この問題では「強さを、恐れの不在ではなく誠実な行動として定義する」という中心線から外れないことが大切です
  • 節の中は疑問文語順にせず、主語+動詞の順にします
  • ここが山場です。難しい名詞より、高校範囲の動詞を使って説明します
  • 前後の文を because / for example / therefore などの役割でつなぎます
発想の切り替え

ここが山場です。抽象名詞を別の抽象名詞へ置き換えるのではなく、誰が何を感じ、どう判断し、何をするのかまで節に開きます。how と what の後ろには主語と動詞を置けるため、難しい一語を探さなくても論理を正確に運べます。

訳例
標準

A strong person does not hide how afraid they feel. Instead, they ask for help when they need it and decide what they should do next.

別解

It is about understanding how you feel, knowing what help you need, and choosing what is right even when the choice is hard. A student who admits a serious mistake may look weak at first, but that honest act can keep others safe

この文でやりやすい誤り

fear を可算名詞のように扱う

減点 中
A strong person has no fears of fail.
A strong person can act even with a fear of failure.

fear of failure とすれば「失敗への恐れ」です。fail は動詞で、ここでは名詞 failure が必要です。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

ask の後ろから for を落とす

減点 中
They ask help when they need it.
They ask for help when they need it.

求める物が help なら ask for help とします。for がないと、help を人として質問する形になりません。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

この文の言いかえ
恐れをどう感じるか
how afraid you feelこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
the way you face fear少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
how fear日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
助けを求める
ask for helpこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
tell someone you need help少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
ask help日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
次に何をすべきか
what you should do nextこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
your next right action少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
what should do you日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
第 3 文

第3段:一人の行動が見える例を置く

つまずきやすいところ
  • 具体例の人物・動作・結果を一続きにし、理由との関係を残します
  • この問題では「強さを、恐れの不在ではなく誠実な行動として定義する」という中心線から外れないことが大切です
  • 例だけで終えず、その例が何を示すか読み手にわかる形にします
  • 一文を長くしすぎず、主語と動詞の対応を確認します
  • 前後の文を because / for example / therefore などの役割でつなぎます
発想の切り替え

理由だけでは本当に成り立つかが見えにくいので、For example などを合図にして具体的な人や場面を一つ置きます。例は話題を増やすためではなく、直前の理由が実際の生活でどう現れるかを証明するために使ってください。

訳例
標準

For example, admitting a mistake can protect other people from harm.

別解

This example shows how true strength often appears in quiet and careful actions.

この文でやりやすい誤り

admit の後ろを不定詞にする

減点 中
They admit to make a mistake.
They admit that they made a mistake.

「間違えたと認める」は admit making または admit that ... です。to make では認めた内容を正しく置けません。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

protect の前置詞を取り違える

減点 中
It can protect others of harm.
It can protect others from harm.

「害から守る」は protect A from B です。of にすると守る対象と危険の関係が作れません。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

定義と例の関係を書かない

減点 大
For example, a student made a mistake yesterday.
For example, admitting a mistake can protect other people from harm.

出来事だけでは、それがなぜ強さを示すのかが伝わりません。admit と protect を入れて定義へつなげます。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

この文の言いかえ
間違いを認める
admit a mistakeこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
say honestly that you were wrong少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
accept a mistake to people日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
人を害から守る
protect people from harmこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
keep others safe少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
protect harm from people日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
第 4 文

第4段:理由をまとめ、冒頭の立場へ戻る

つまずきやすいところ
  • 結論は冒頭の主張へ戻し、新しい理由を持ち込みません
  • この問題では「強さを、恐れの不在ではなく誠実な行動として定義する」という中心線から外れないことが大切です
  • 断定の強さを見直し、理由から無理なく言える範囲にします
  • 一文を長くしすぎず、主語と動詞の対応を確認します
  • 前後の文を because / for example / therefore などの役割でつなぎます
発想の切り替え

最後は新しい論点を足さず、ここまで示した理由が最初の主張をどう支えるかを言い直します。60〜80語では結論を長くする余裕はありません。語を少し変えて再主張し、答案全体の向きをそろえると読みやすくなります。

訳例
標準

Strength is not the power to win every fight; it is how we face fear, learn, and keep acting with care.

この文でやりやすい誤り

「恐れない人」に定義を狭める

減点 中
Strong people never feel afraid.
A strong person acts with care even when they feel afraid.

この文は文法だけでなく定義の内容が極端です。答案では、恐れを感じてもどう行動するかを示すほうが説得力が出ます。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

最後に勝敗へ論点を変える

減点 大
Therefore, strong people always defeat weak people.
Strength is how we face fear and keep acting with care.

ここまでの誠実さの定義から、他人を負かす力へ結論が変わっています。最後は恐れにどう向き合うかへ戻します。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

この文の言いかえ
強さを示す
show how strong you areこの問題の論理を最も素直に表せます。まずはこちらを使えるようにしてください。
show what strength means少し説明的ですが高校範囲の語で書けるので、標準表現が出ないときにも使えます。
appeal strength日本語の語順や品詞をそのまま移した形で、英語として成立しません。この形は使わないでください。
3

模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×2 / what節 ×372語

To be strong means knowing what you can do and what you cannot do. A strong person does not hide how afraid they feel. Instead, they ask for help when they need it and decide what they should do next. For example, admitting a mistake can protect other people from harm. Strength is not the power to win every fight; it is how we face fear, learn, and keep acting with care.

全72語で、条件の60語以上80語以内に収まっています。強さを、恐れの不在ではなく誠実な行動として定義するという立場を最初に示し、how節2個とwhat節3個で理由の中身を開きました。具体例は一つに絞り、最後は冒頭の主張へ戻しています。難しい単語を使わず、動作と結果を順番に書いているので、まずはこの構成を目標にしてください。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×2 / what節 ×264語

Being strong is not about never feeling fear. It is about understanding how you feel, knowing what help you need, and choosing what is right even when the choice is hard. A student who admits a serious mistake may look weak at first, but that honest act can keep others safe. This example shows how true strength often appears in quiet and careful actions.

全64語で、指定範囲に収まっています。こちらは標準解とは別の言い方で、強さを、恐れの不在ではなく誠実な行動として定義するという考えを説明しました。how節2個とwhat節2個を使い、抽象的な名詞を高校範囲の動詞へほどいています。少し説明が長くなっても、理由と例の関係が明確なら十分に評価されます。

4

答案全体で気をつけること

減点されやすい書き方を指さす Boost のキャラクター Boo

60語未満の短い定義だけで終える

減点 大
To be strong means that you are not weak. Strong people can do many things. They are not afraid.
To be strong means knowing what you can do and what you cannot do, and acting with care even when you feel afraid.

定義を言い換えただけで、指定語数にも内容にも届きません。自己理解、助けを求める行動、失敗を認める例まで順に置きます。 この一箇所を直せば文の狙いが明確になります。別の冠詞や時制の誤りを混ぜず、今見ている形だけを確認してください。

6

他の問題にも使える形

学習のコツを紹介する Boost のキャラクター Boo
I think / I believe + 主張最重要

第一文で答案の向きを決める

第一文で答案の向きを決めるための型です。この問題では「強さを、恐れの不在ではなく誠実な行動として定義する」という中心線を保つために使います。形だけを覚えるのではなく、直前の文に対して理由・例・結論のどの役割を持つか確認してください。別の話題でも、中身を入れ替えればそのまま使えます。

I believe 強さを、恐れの不在ではなく誠実な行動として定義する is important.
I think school rules should be easy to understand.
show / know + how S V最重要

「どう〜するか」を中身まで書く

「どう〜するか」を中身まで書くための型です。この問題では「強さを、恐れの不在ではなく誠実な行動として定義する」という中心線を保つために使います。形だけを覚えるのではなく、直前の文に対して理由・例・結論のどの役割を持つか確認してください。別の話題でも、中身を入れ替えればそのまま使えます。

how afraid you feel
Travel shows us how other people live.
show / decide + what S V最重要

「何を〜するか」を名詞節にする

「何を〜するか」を名詞節にするための型です。この問題では「強さを、恐れの不在ではなく誠実な行動として定義する」という中心線を保つために使います。形だけを覚えるのではなく、直前の文に対して理由・例・結論のどの役割を持つか確認してください。別の話題でも、中身を入れ替えればそのまま使えます。

what you should do next
We must decide what we should do next.
because + 理由よく使う

主張の直後に根拠を置く

主張の直後に根拠を置くための型です。この問題では「強さを、恐れの不在ではなく誠実な行動として定義する」という中心線を保つために使います。形だけを覚えるのではなく、直前の文に対して理由・例・結論のどの役割を持つか確認してください。別の話題でも、中身を入れ替えればそのまま使えます。

This matters because 強さを、恐れの不在ではなく誠実な行動として定義する.
I walk to school because it keeps me healthy.
For example, + 人 + 動作よく使う

抽象的な理由を場面に下ろす

抽象的な理由を場面に下ろすための型です。この問題では「強さを、恐れの不在ではなく誠実な行動として定義する」という中心線を保つために使います。形だけを覚えるのではなく、直前の文に対して理由・例・結論のどの役割を持つか確認してください。別の話題でも、中身を入れ替えればそのまま使えます。

For example, admitting a mistake can protect other people from harm.
For example, a student can ask a friend for help.
主張→理由→具体例→再主張最重要

60〜80語を安定させる四段構成

60〜80語を安定させる四段構成ための型です。この問題では「強さを、恐れの不在ではなく誠実な行動として定義する」という中心線を保つために使います。形だけを覚えるのではなく、直前の文に対して理由・例・結論のどの役割を持つか確認してください。別の話題でも、中身を入れ替えればそのまま使えます。

強さを、恐れの不在ではなく誠実な行動として定義する→理由を節で説明→一人の例→結論
読書は役立つ→別の見方を知る→一冊の例→価値を再確認
7

この問題の語彙

表現意味ひとこと
strength中心となる語この問題では To be strong means ... というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
fear理由を示す語この問題では what you can do というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
admit行動を表す語この問題では how afraid you feel というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
mistake具体例で使う語この問題では ask for help というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
protect結果を表す語この問題では what you should do next というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
harm対比に使う語この問題では admit a mistake というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
honest結論で使う語この問題では protect people from harm というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
care注意して使う語この問題では show how strong you are というまとまりの中で使います。単語だけで暗記せず、前後の語と一緒に確認してください。品詞と単数・複数にも注意すると、うっかりした減点を防げます。
8

出題の傾向

東大2(A)は、2022年の芸術の社会的役割、2023年の30年後の移動、2024年の紙または自転車、2025年の沈黙と同意に続き、2026年は「強さ」の意味を問いました。身近で大きな問いに対し、60〜80語で定義、理由、具体例を一つの筋にする出題が続いています。

学習の成果を喜ぶ Boost のキャラクター Boo

この問題を解いて添削してもらう

解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。

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