東京大学のロゴ 第2問(B) 和文英訳 東京大学 2026
東京大学 2026年度 前期日程 · 英語

第2問(B) 和文英訳
解答と解説

一文の中に、反復への飽きという原因、新しく普通でないものという主語、奇妙な外見という手段、生活の変化と心の楽しみという二つの結果が詰まっています。so ... that に頼らず、because と anything that ... で骨組みを見せ、how strange it looks、how we live、what life may look like と節に開くと、平易な語だけで正確に運べます。

難易度 ★★★★ 目安 18分 和文英訳 テーマ 反復への倦怠と新奇なものの魅力
1

問題

第2問(B) 次の文を英訳しなさい。

実際に我々は,同じ物事が何度も繰り返し現れるのに飽き飽きしているので,新しく一般的でないものならば何でも,その外見の奇妙さによって,しばらくのあいだ人間の生活を変え,我々の心を楽しませてくれるものだ。

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この問題で見られている力

  • 長い日本語から主語と述語を先に取り出せるか
  • how節・what節を合わせて3個以上使い、抽象的な名詞を説明できるか
  • 「反復への倦怠と新奇なものの魅力」という論旨を途中で変えないか
  • 原因・対比・条件・時間順序を接続語で残せるか
  • 原文の評価や推量を英語で強めすぎないか
2

文ごとの解説

第 1 文

実際に我々は,同じ物事が何度も繰り返し現れるのに飽き飽きしているので,新しく一般的でないものならば何でも,その外見の奇妙さによって,しばらくのあいだ人間の生活を変え,我々の心を楽しませてくれるものだ。

つまずきやすいところ
  • この部分では「反復への倦怠と新奇なものの魅力」という全体の流れのどこを担うか確認します
  • 日本語の長い名詞のまとまりをhow節またはwhat節へ開きます
  • ここが山場です。最初の主語と述語を早めに決め、修飾を後から足します
  • 原文の評価や推量を、英語で強めたり弱めたりしないようにします
  • 一文が長すぎる場合は二文に分けても、情報の関係は保ちます
  • 冠詞・単複・時制を、完成後に主語と動詞ごとに見直します
発想の切り替え

この箇所は単語を順番に置き換えるより、まず「誰が何をし、その結果どうなるか」を抜き出すと安定します。反復への倦怠と新奇なものの魅力という論旨に照らし、how / what の節で中身を説明してください。日本語の読点ごとに英語を継ぎ足さず、意味のまとまりで文を切れば、高校範囲の語でも十分に正確な答案になります。

訳例
標準

In fact, because we have grown tired of seeing the same things appear again and again, anything that is new and uncommon can delight us with how strange it looks, change how we live for a while, and show us what life may look like when familiar patterns are broken.

別解

In fact, we are bored with how the same things keep returning. Therefore, something new and unusual can please us because of what it looks like, make us notice how different life can be, and change our lives for a short time.

この文でやりやすい誤り

「飽き飽きしている」の形を崩す

減点 大
are tired to see
have grown tired of seeing

tired of の後ろは動名詞にします この誤答では原文の関係が読み手に正しく届きません。狙った一点だけを直し、ほかの部分は変えずに確認してください。

「何度も現れる」の形を崩す

減点 大
appear many times again again
appear again and again

again and again を重ねて使います この誤答では原文の関係が読み手に正しく届きません。狙った一点だけを直し、ほかの部分は変えずに確認してください。

「新しく一般的でないもの」の形を崩す

減点 中
anything new and not generally
anything that is new and uncommon

形容詞の形をそろえます この誤答では原文の関係が読み手に正しく届きません。狙った一点だけを直し、ほかの部分は変えずに確認してください。

「外見の奇妙さ」の形を崩す

減点 中
its strange of appearance
how strange it looks

how節なら難しい名詞が不要です この誤答では原文の関係が読み手に正しく届きません。狙った一点だけを直し、ほかの部分は変えずに確認してください。

「心を楽しませる」の形を崩す

減点 中
enjoy our minds
delight us

enjoy の主語は楽しむ人です この誤答では原文の関係が読み手に正しく届きません。狙った一点だけを直し、ほかの部分は変えずに確認してください。

「生活を変える」の形を崩す

減点 中
change our livings
change how we live

life/lives を使います この誤答では原文の関係が読み手に正しく届きません。狙った一点だけを直し、ほかの部分は変えずに確認してください。

「しばらくの間」の形を崩す

減点 小〜中
during a while
for a while

期間は for で示します この誤答では原文の関係が読み手に正しく届きません。狙った一点だけを直し、ほかの部分は変えずに確認してください。

「〜なら何でも」の形を崩す

減点 小〜中
everything if it is
anything that ...

関係節で条件を含めます この誤答では原文の関係が読み手に正しく届きません。狙った一点だけを直し、ほかの部分は変えずに確認してください。

原因と結果を逆にする

減点 大
New things make us tired because they appear again and again.
We have grown tired because the same things appear again and again.

飽きの原因は同じ物事の反復であり、新しいものではありません。主語を取り違えると筆者の評価が逆になります。 原文の情報の強さと向きを保つことが、この問題では大切です。

二つの結果の一方を落とす

減点 大
Anything new can change how we live for a while.
Anything new can change how we live for a while and delight us.

生活の変化だけで、心を楽しませる結果が消えています。and で二つ目も並べます。 原文の情報の強さと向きを保つことが、この問題では大切です。

この文の言いかえ
飽き飽きしている
have grown tired of seeing原文の論理を平易な語で最も正確に出せるので、まずはこちらを目標にしてください。
are bored with how説明を少し足した形ですが、難しい語を使わず安全に意味を運べます。
are tired to seetired of の後ろは動名詞にします この形は答案では使わないでください。
何度も現れる
appear again and again原文の論理を平易な語で最も正確に出せるので、まずはこちらを目標にしてください。
keep returning説明を少し足した形ですが、難しい語を使わず安全に意味を運べます。
appear many times again againagain and again を重ねて使います この形は答案では使わないでください。
新しく一般的でないもの
anything that is new and uncommon原文の論理を平易な語で最も正確に出せるので、まずはこちらを目標にしてください。
something new and unusual説明を少し足した形ですが、難しい語を使わず安全に意味を運べます。
anything new and not generally形容詞の形をそろえます この形は答案では使わないでください。
外見の奇妙さ
how strange it looks原文の論理を平易な語で最も正確に出せるので、まずはこちらを目標にしてください。
what it looks like説明を少し足した形ですが、難しい語を使わず安全に意味を運べます。
its strange of appearancehow節なら難しい名詞が不要です この形は答案では使わないでください。
心を楽しませる
delight us原文の論理を平易な語で最も正確に出せるので、まずはこちらを目標にしてください。
please our minds説明を少し足した形ですが、難しい語を使わず安全に意味を運べます。
enjoy our mindsenjoy の主語は楽しむ人です この形は答案では使わないでください。
生活を変える
change how we live原文の論理を平易な語で最も正確に出せるので、まずはこちらを目標にしてください。
change people's lives説明を少し足した形ですが、難しい語を使わず安全に意味を運べます。
change our livingslife/lives を使います この形は答案では使わないでください。
しばらくの間
for a while原文の論理を平易な語で最も正確に出せるので、まずはこちらを目標にしてください。
for a short time説明を少し足した形ですが、難しい語を使わず安全に意味を運べます。
during a while期間は for で示します この形は答案では使わないでください。
〜なら何でも
anything that ...原文の論理を平易な語で最も正確に出せるので、まずはこちらを目標にしてください。
whatever is ...説明を少し足した形ですが、難しい語を使わず安全に意味を運べます。
everything if it is関係節で条件を含めます この形は答案では使わないでください。
3

模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×2 / what節 ×150語

In fact, because we have grown tired of seeing the same things appear again and again, anything that is new and uncommon can delight us with how strange it looks, change how we live for a while, and show us what life may look like when familiar patterns are broken.

原文の情報を意味のまとまりごとに分け、反復への倦怠と新奇なものの魅力という中心線を保ちました。標準解は全50語で、how節2個、what節1個を使っています。難しい名詞を探す代わりに、誰が何を見て、どう考え、何が起こるかを節で説明しました。長くても各文の主語と動詞が見えるので、まずはこの組み立てを目標にしてください。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×2 / what節 ×142語

In fact, we are bored with how the same things keep returning. Therefore, something new and unusual can please us because of what it looks like, make us notice how different life can be, and change our lives for a short time.

こちらは全42語です。標準解の名詞や構文が出ない場合に備え、さらに平易な動詞で説明しました。how節2個とwhat節1個を使い、原文の内容を落とさず文を短く切っています。うまい一語が出なくても、情報の順序と論理を守れば十分に伝わる答案になります。

6

他の問題にも使える形

学習のコツを紹介する Boost のキャラクター Boo
how + S + V最重要

様子や程度を節に開く

様子や程度を節に開くための型です。この問題では「反復への倦怠と新奇なものの魅力」という論理を切らずに運ぶ役割があります。日本語の表面だけでなく、原因・対比・条件のどれを表しているか確認してから使ってください。別の和文英訳でも中身を入れ替えて利用できます。

anything that is new and uncommon
I noticed how carefully she worked.
what + S + V最重要

内容を名詞節にする

内容を名詞節にするための型です。この問題では「反復への倦怠と新奇なものの魅力」という論理を切らずに運ぶ役割があります。日本語の表面だけでなく、原因・対比・条件のどれを表しているか確認してから使ってください。別の和文英訳でも中身を入れ替えて利用できます。

how strange it looks
We should ask what the rule is meant to change.
who / those who最重要

人の集団を行動で説明する

人の集団を行動で説明するための型です。この問題では「反復への倦怠と新奇なものの魅力」という論理を切らずに運ぶ役割があります。日本語の表面だけでなく、原因・対比・条件のどれを表しているか確認してから使ってください。別の和文英訳でも中身を入れ替えて利用できます。

have grown tired of seeing
Those who need help should be able to ask for it.
because / because ofよく使う

原因を文か名詞で示す

原因を文か名詞で示すための型です。この問題では「反復への倦怠と新奇なものの魅力」という論理を切らずに運ぶ役割があります。日本語の表面だけでなく、原因・対比・条件のどれを表しているか確認してから使ってください。別の和文英訳でも中身を入れ替えて利用できます。

In fact.
We stayed inside because the rain was heavy.
however / still / yetよく使う

譲歩や逆接を残す

譲歩や逆接を残すための型です。この問題では「反復への倦怠と新奇なものの魅力」という論理を切らずに運ぶ役割があります。日本語の表面だけでなく、原因・対比・条件のどれを表しているか確認してから使ってください。別の和文英訳でも中身を入れ替えて利用できます。

In fact, because we have grown tired of seeing the same things appear again and again, anything that is new and uncommon can delight us with how strange it looks, change how we live for a while, and show us what life may look like when familiar patterns are broken..
The task was hard. Still, we continued.
原文の骨格→節で具体化→接続確認よく使う

長文和訳を組み直す

長文和訳を組み直すための型です。この問題では「反復への倦怠と新奇なものの魅力」という論理を切らずに運ぶ役割があります。日本語の表面だけでなく、原因・対比・条件のどれを表しているか確認してから使ってください。別の和文英訳でも中身を入れ替えて利用できます。

反復への倦怠と新奇なものの魅力→how/whatで中身を説明→結論まで接続
経験→理由→具体例→現在の考え
7

この問題の語彙

表現意味ひとこと
have grown tired of飽き飽きしているこの問題では「have grown tired of seeing」という形で使います。tired of の後ろは動名詞にします 単語だけでなく、前置詞・語順・数まで一まとまりで覚えると、修正例のように安定して書けます。
appear again and again何度も現れるこの問題では「appear again and again」という形で使います。again and again を重ねて使います 単語だけでなく、前置詞・語順・数まで一まとまりで覚えると、修正例のように安定して書けます。
anything that is new新しく一般的でないものこの問題では「anything that is new and uncommon」という形で使います。形容詞の形をそろえます 単語だけでなく、前置詞・語順・数まで一まとまりで覚えると、修正例のように安定して書けます。
how strange it looks外見の奇妙さこの問題では「how strange it looks」という形で使います。how節なら難しい名詞が不要です 単語だけでなく、前置詞・語順・数まで一まとまりで覚えると、修正例のように安定して書けます。
delight us心を楽しませるこの問題では「delight us」という形で使います。enjoy の主語は楽しむ人です 単語だけでなく、前置詞・語順・数まで一まとまりで覚えると、修正例のように安定して書けます。
change how we live生活を変えるこの問題では「change how we live」という形で使います。life/lives を使います 単語だけでなく、前置詞・語順・数まで一まとまりで覚えると、修正例のように安定して書けます。
for a whileしばらくの間この問題では「for a while」という形で使います。期間は for で示します 単語だけでなく、前置詞・語順・数まで一まとまりで覚えると、修正例のように安定して書けます。
anything that ...〜なら何でもこの問題では「anything that ...」という形で使います。関係節で条件を含めます 単語だけでなく、前置詞・語順・数まで一まとまりで覚えると、修正例のように安定して書けます。
8

出題の傾向

東大2(B)の和文英訳は、2022年の旅人と現地人、2023年の歴史研究への関心、2024年のクオータ制、2025年の住宅制度と、長い論理を平易な英語へ組み直す問題が続いています。2026年は一文に戻りましたが、原因、条件、二つの結果を見失わない構造把握が中心です。

学習の成果を喜ぶ Boost のキャラクター Boo

この問題を解いて添削してもらう

解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。

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