和文英訳でいちばん多い失敗は、難しい単語を知らないことではありません。日本語の「名詞+の+名詞」を、英語でも名詞のまま組み立てようとして行き詰まることです。ここを節に開けるようになると、知っている単語だけで書けるようになります。
日本語は名詞をいくらでも連ねられます。「かつての自分の無知と愚かさ」「動物の賢さを測る客観的な基準」のように、助詞でつないでいけば意味が通ります。英語にはこの柔軟さがありません。名詞で受けようとすると、of を重ねた読みにくい形になるか、そもそも対応する名詞が見つからずに手が止まります。
節に開くと語数は増えます。それでいいのです。採点で見られているのは、短くまとめる技術ではなく、日本語の内容を落とさず英語の形にできているかです。説明的になっても、正確なほうが点になります。
難関大5校の英作文291問を調べ、実際に使える形として何度も現れたものを頻度順に並べました。例文はすべて実際の出題から採っています。
「Aの〜さ」「どれだけ〜か」。もっとも出番が多い形です。形容詞を先に決めてから、主語と動詞を後ろに付けます。
「〜するもの」「〜すること」。日本語の「もの・こと」は、英語では what 節で受けるのが基本です。
「AをBにするもの」「Aが〜な理由」。原因や要因を主語にしたいときに効きます。
「〜がどのようなものか」。様子・性質を尋ねたり述べたりする形です。
「どれだけ〜か」「まだまだ〜ない」。量を節で表せば、難しい名詞を探さずに済みます。
「Vするということ」。行為そのものを定義する形。随筆調の文章で頻出します。
「〜を示す」「〜を説明する」。目的語をまるごと節にできるので、名詞化に悩まずに済みます。
型を覚えても、書いてみると手が止まります。難関大5校の英作文291問に、この開き方を使った模範解答と解説を用意しました。答案は Boost アプリでそのまま AI 添削にかけられます。
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