庭は外にありながら室内へ影響する、という一見反対に見える関係をまず示し、居間から見える景色の違いで説明する文章です。「住まいの装置」を machine と直訳せず part of how a home is designed と機能に開くこと、「住まいの気分」を how the home feels と人が受ける印象に直すことが山場です。whether A or B の対応と、芝生・松の茂みの冠詞も丁寧に扱います。
庭というものは住まいの外にありながら、室内の雰囲気に少なからぬ影響を与える住まいの装置である。たとえば居間などに座って何気なく外に視線を投げるとき、そこにあるのが明るい芝生の広がりであるか、こんもりとした松の茂みであるかによって住まいの気分はかなり異なるであろう。
庭の位置、室内への作用、二つの景色という三段を how / what / whether 節で組み直してみましょう。Boost アプリなら比較の形も確認できます。
アプリでこの問題を解く 無料で1日2回まで添削できます庭というものは住まいの外にありながら、室内の雰囲気に少なからぬ影響を与える住まいの装置である。
庭を家電のような「装置」と考えると英語が不自然になります。ここでは、住まい全体を成り立たせる一部分であり、室内の感じを変える働きを持つ、という意味です。そこで part of how a home is designed と how 節へ開きます。outside と inside を一文の中で対応させ、although で場所は外でも作用は中に届くという意外さを示します。no small effect は二重の形ですが「小さくない、かなりの影響」という意味です。なぜ garden を主語に保つかというと、庭の位置と働きという一見反対の二面を同じ対象について述べる文だからです。途中で people を主語にすると、庭が住まいの一部であるという定義が弱くなります。まず庭の役割を定義し、その影響を what 節で説明する順なら、抽象的な「装置」も無理なくほどけます。
A garden is part of how a home is designed: although it lies outside the house, it has no small effect on what the rooms inside feel like.
Although a garden is outside the house, it is an important part of the way a home is planned because it greatly affects how people feel in the rooms.
machine は動力で働く機械です。原文の「装置」は住まいの雰囲気を作る構成要素という比喩なので、機械だと庭の役割がまったく違って伝わります。
while だけでは外にある間ずっと影響するという時間関係に読めます。原文は外にあるのに中へ影響するという逆接なので、although を使います。
little effect は「影響がほとんどない」という意味です。「少なからぬ」はかなり影響するという意味なので、筆者の評価が正反対になります。
名詞 effect の後で影響の対象を示す前置詞は on です。to にすると基本の結び付きが崩れます。
the air は室内の空気そのものが変わる意味です。原文は明るい、落ち着くなど人が受ける印象を述べているので、物理的な空気の話に変わります。
たとえば居間などに座って何気なく外に視線を投げるとき、そこにあるのが明るい芝生の広がりであるか、こんもりとした松の茂みであるかによって住まいの気分はかなり異なるであろう。
この文の中心は how the home feels will differ greatly です。違いを生む条件を depending on whether ... or ... と後ろに置きます。「そこにあるのが」は場所を表す there is ではなく、視線の先に何が見えるかという話なので what we see が自然です。a wide, bright lawn と a thick group of pine trees のように冠詞と名詞の形をそろえると、whether の二択が読みやすくなります。居間に座る人の視点を保つため we を補います。ここで重要なのは、芝生がよく松が悪いと評価しているのではなく、景色の種類によって住まいの感じが大きく変わることです。そのため pleasant や dark を勝手に足さず、differ greatly にとどめます。casually は日常の一瞬、when はその視線が庭と室内を結ぶ場面を担当します。
For example, when we sit in the living room and casually look outside, how the home feels will differ greatly depending on whether what we see is a wide, bright lawn or a group of pine trees growing close together.
Suppose we are sitting in a living room and happen to look out. What the room feels like will change a great deal according to whether we see open green grass before us or pine trees growing close together.
carelessly は注意不足で不注意に見るという悪い評価です。原文は特別な意図なくふと見るだけなので、casually や happen to が合います。
英語では目そのものを外へ投げるという不自然な像になります。ここは単に look outside と動作を表せば意味を保てます。
many lawns は区切られた芝生がいくつもある景色です。原文は一面に広がる明るい芝生なので、単数の a wide, bright lawn とします。
fat は動物や人が太っている感じで、一本の松になります。原文は松が集まってこんもり見える茂みなので、木の集まりと密度を表します。
whether の後で、一つ目は see の目的語、二つ目は独立した節になっていて並行ではありません。二つとも what we see の補語にそろえます。
of its own を付けると家そのものが独立した感情を持つように聞こえます。ここは中にいる人が受ける感じなので、how the home feels と表します。
原文は二つの景色で住まいの気分がかなり異なるとだけ述べ、どちらが快適かは決めていません。unpleasant を足すと、松の茂みを悪い景色だと評価する別の主張になります。
A garden is part of how a home is designed: although it lies outside the house, it has no small effect on what the rooms inside feel like. For example, when we sit in the living room and casually look outside, how the home feels will differ greatly depending on whether what we see is a wide, bright lawn or a group of pine trees growing close together.
実測は how 2、what 2です。how a home is designed が装置としての働き、what the rooms inside feel like が室内の雰囲気、how the home feels が住まいの気分、what we see が視線の先の景色を担当します。庭を device と呼ばず、住まいがどう設計され、どう感じられるかへ開くことで自然な英語になりました。outside / inside と lawn / pine trees の二つの対比も、原文の構図を保っています。現在形は庭の一般的な働き、will differ は景色という条件から予想される違いを示します。芝生と松林のどちらが優れているかまでは書かないことも大切です。
Although a garden is outside the house, it is an important part of the way a home is planned because it greatly affects how people feel in the rooms. Suppose we are sitting in a living room and happen to look out. What the room feels like will change a great deal according to whether we see open green grass before us or pine trees growing close together.
こちらは「装置」を an important part としてから、because 以下でどんな働きかを説明しました。「何気なく」は happen to look out と偶然の動作にしています。芝生の「広がり」は open green grass、松の「こんもり」は pine trees growing close together と、景色の違いが見える語に分けました。名詞を一語で当てるより、人が室内でどう感じるかを一文足せば、原文の説明を安全に再現できます。最初の Although で外と内の意外な関係を先に示し、後半の whether では二つの景色を同じ形にそろえています。景色への良し悪しを足さず、感じが変わるという範囲にとどめてください。

外にありながら内側へ影響する
位置の対照と意外な作用を although で一文にまとめられます。
どのように〜されるかの一部
抽象的な仕組みや設計を how 節へ開き、その構成要素を説明できます。
〜の感じに影響する
雰囲気を、実際にどう感じられるかという what 節で表せます。
たまたま〜する
特別な意図がない偶然の動作を、難しい副詞なしで表せます。
AであるかBであるか
二つの条件や選択肢を同じ文法の形で並べます。
感じ方は見えるものによる
原因となる景色と、人が受ける印象を二つの節で結べます。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| lie outside | 外に位置する | lie はここでは横になるではなく、場所にあるという意味です |
| have an effect on | 〜に影響を与える | effect の後の前置詞は on です |
| inside | 内側の、室内の | outside と対にすると場所の対照が明確になります |
| casually | 何気なく | carelessly のような不注意という悪い意味はありません |
| lawn | 芝生 | 一面の芝生なら a lawn と単数で表せます |
| pine tree | 松の木 | 茂みなら a group of pine trees と複数にします |
| depending on | 〜によって | 後ろに名詞または whether 節を置けます |
| differ greatly | かなり異なる | different は形容詞、differ は動詞です |
1991年後期第(1)問は文学から得た人生像と現実を比べ、この第(2)問は二つの庭の景色が室内の感じをどう変えるかを比べます。1992年前期第(1)問でも大学の立地と文化をつくる働きが結び付けられています。京大では場所や物の説明でも、見た目だけでなく人への作用を節で言葉にする力が問われています。
庭の位置、室内への作用、二つの景色という三段を how / what / whether 節で組み直してみましょう。Boost アプリなら比較の形も確認できます。
アプリでこの問題を解く iOS · Android · Web で使えます問題文と模範解答をまとめた質問文を用意しました。いつも使っている AI を選ぶと、質問文がコピーされた状態でそのサービスが開きます。
添削そのものは Boost アプリのほうが得意です。AI には「なぜこの訳になるの?」のような、解説の追加質問を投げるのがおすすめです。