長い第一文に二つの並行する変化と、それらを人生の喜びだとする判断が入っています。「できないと思っていたこと」を what we had thought we could not do、「よくわからなかったもの」を what had remained unclear と what 節に開くのが中心です。後半では理解の瞬間を、目の前を覆っていた半透明のヴェールが一枚静かにはがれる像として残します。比喩を勝手に説明へ置き換えず、as if と過去完了で見え方の変化を丁寧に再現してください。
何によらず、これまでできないと思っていたことが何かの拍子に突然できるようになり、これまでよくわからずにもやもやしていたものが突然理解できたりするのは人生における大いなる喜びのひとつだと思う。そういう時はあたかも目の前の不透明なヴェールが一枚すっとはがれたような気がするものである。
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アプリでこの問題を解く 無料で1日2回まで添削できます何によらず、これまでできないと思っていたことが何かの拍子に突然できるようになり、これまでよくわからずにもやもやしていたものが突然理解できたりするのは人生における大いなる喜びのひとつだと思う。
文の中心は I think it is one of the great joys of life です。まずこの判断を置き、when 以下に喜びが生まれる二つの場面を並べます。一つ目は do what we had thought we could not do、二つ目は understand what had remained unclear です。「もやもや」を無理に霧の名詞へせず、長く明確でなかった状態に戻すと自然です。had thought / had remained は、突然できた・理解した時より前の状態を表します。なぜ suddenly を二度置くかというと、できることと分かることは別の喜びの例であり、どちらにも予想外の転換があるからです。長い主語を先に全部訳そうとせず、one of the great joys を文の柱にすると、二例を同じ when の中へ安定して並べられます。
Whatever it may be, I think it is one of the great joys of life when, for some reason, we suddenly become able to do what we had thought we could not do, or suddenly understand what had remained unclear to us for a long time.
No matter what the activity is, few things in life are more joyful than finding that we can now do something we once believed was beyond us. The same joy comes when we finally understand what had troubled us because we could not see how to make sense of it.
whatever だけでは何を選んでもという節になりません。会話で単独なら「どうでもよい」という返事にも聞こえ、対象を問わず同じ喜びだという原文の一般化が消えます。主語と動詞を補います。
今もできないと思っていることを同時にできる矛盾した時間関係になります。
able の後で行為を続けるには to 不定詞が必要です。to がないと able と do が直接ぶつかり、何ができる状態になったのかを示す述部が文法的につながりません。
chance が行為者になり、人ができるようになる原文から外れます。
人が不明瞭だったという意味になり、物事を理解できなかった状態になりません。
understand は対象を直接目的語に取るので about は不要です。
one of の後には複数形が必要です。great joy と単数にすると、「多くの人生の喜びの中の一つ」という集合が作れず、one が何の一つなのか分からなくなります。
for any reason は、理由が何であっても必ずできるようになるという広い条件です。原文は理由を特定できない何かのきっかけで、たまたま変化が起こると言っています。any にすると偶然の一回が一般法則へ変わります。
made us angry は対象に腹を立てていたという感情です。原文の「もやもや」は、仕組みや意味がよく分からず頭の中が晴れない状態なので、怒りへ変えると理解の喜びとの対照が失われます。
そういう時はあたかも目の前の不透明なヴェールが一枚すっとはがれたような気がするものである。
比喩は「理解した」ことの言い換えではなく、その瞬間の感覚を描いています。したがって explain や understand だけに置き換えず、veil と lift を残してください。feel as if の後では、実際にヴェールがあったわけではないので had been lifted と過去完了にすると自然です。one layer はまだ先にも理解がある余地を残し、「一枚」の意味を守ります。最後に how clear everything has become と効果を補えば比喩の意味も伝わります。なぜ one layer が重要かというと、人生の問題がすべて解けたのではなく、理解が一段だけ進んだ喜びだからです。clouded は向こうが見えにくい状態、quietly は「すっと」と抵抗なく動く様子を担当します。比喩の物と動きを一つずつ対応させると、飾りだけの英語になりません。
At such a moment, we feel as if one layer of a clouded veil that had covered what was before our eyes had quietly been lifted, and we can see how clear everything has become.
At that moment, it feels as though a thin screen in front of our eyes has slipped away. What was hard to see becomes clear, and we know how much our view has changed.
過去に感じた時点から見た非現実の完了なので is では時間が合いません。
veil が何かを持ち上げた文になり、ヴェール自体が取り除かれる像が消えます。
原文は一枚がはがれた感覚で、理解がすべて完了したとは言っていません。
Whatever it may be, I think it is one of the great joys of life when, for some reason, we suddenly become able to do what we had thought we could not do, or suddenly understand what had remained unclear to us for a long time. At such a moment, we feel as if one layer of a clouded veil that had covered what was before our eyes had quietly been lifted, and we can see how clear everything has become.
what we had thought、what had remained、what was before our eyes と三つの名詞のかたまりを節に開き、最後に how clear で理解後の変化を示しました。実測は what 3、how 1です。had thought と had remained は気づき以前、become able と understand はその瞬間、has become は現在に残る明瞭さを担当します。長い原文でも、過去の停滞→突然の変化→喜び→視界が開く感覚の順に時制を置けば迷いません。二つの suddenly は、能力の変化と理解の変化のどちらも予期せず起こることを示します。後半では one layer と quietly を残し、全部が一度に解決したのではなく一段だけ視界が開いたという原文の慎重な像も守っています。
No matter what the activity is, few things in life are more joyful than finding that we can now do something we once believed was beyond us. The same joy comes when we finally understand what had troubled us because we could not see how to make sense of it. At that moment, it feels as though a thin screen in front of our eyes has slipped away. What was hard to see becomes clear, and we know how much our view has changed.
「もやもや」を could not see how to make sense of it と、どう理解すればよいか分からなかった状態まで説明しました。ヴェールは thin screen と言いかえ、slipped away で「すっと」を表しています。最後に What was hard to see becomes clear と比喩の意味を明示したので、読み手は映像と論旨の両方を追えます。単語が浮かばない部分ほど what / how 節に開き、短い文を足して説明で乗り切ってください。

何であっても
対象を限定しない一般論の入口です。whatever の後にも主語と動詞を置きます。
以前できないと思ったこと
過去の思い込みを what 節に入れ、現在の変化と対照できます。
できるようになる
能力の変化を表します。can は become の後に直接置けません。
最も〜なものの一つ
one of の後を複数にする基本型です。評価を述べる随筆で広く使えます。
まるで〜したように感じる
現実ではない比喩を、感じた時点より前に完了した像として描けます。
変化後の程度
「どれほど〜になったか」を現在完了で示し、変化の結果が今に残ると書けます。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| remain unclear | はっきりしないままである | remain の後に形容詞を置き、状態の継続を表します |
| for some reason | 何かの理由で | 理由を特定できない「何かの拍子に」の安全な逃げ道です |
| all of a sudden | 突然 | suddenly と同じく予期しない変化に使えます |
| become able to | できるようになる | able の後の to を忘れないでください |
| a joy of life | 人生の喜び | one of を付ける場合は joys と複数にします |
| veil | ヴェール、覆い | 比喩では視界や理解を遮るものとして使えます |
| lift | 持ち上げる、取り除く | ヴェールが取り除かれるなら受け身 be lifted にします |
| clear | 明瞭な | 天気だけでなく、考えや説明が理解しやすい意味にも使えます |
1991年前期第(1)問の友情は抽象的な価値を行動で説明し、第(2)問は理解の喜びを二つの経験と一つの視覚的な比喩で示します。1990年前期第(2)問にも「語ることを覚える」という心の変化があり、京大は内面を具体的な動作へ開く課題を続けています。
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