経済発展によって遊び道具が大量に与えられ、子供が自作する必要を失ったという因果と、昔の手作りが持っていた三つの価値を対照させる問題です。「〜にしても」は whether ... or ...、「必要がなくなった」は no longer need to、「〜するということは」を what it meant to make things by hand のように節へ開くと整理できます。develop the body, give a sense of achievement, help children learn how to create という並列をそろえ、価値を一つも落とさないことが大切です。
経済的な発展の結果、遊び道具やおもちゃにしても、既製品が大量に与えられるので、子供たちはそれを自分でつくる必要がなくなった。かつて、ものを手作りするということは、身体を発達させ、充実感を与え、生産的な精神をはぐくむことであった。
便利さが子供の何を変えたのか、三つの効用を落とさず自分の答案にしてみましょう。Boost アプリなら並列と因果のずれをその場で確認できます。
アプリでこの問題を解く 無料で1日2回まで添削できます経済的な発展の結果、遊び道具やおもちゃにしても、既製品が大量に与えられるので、子供たちはそれを自分でつくる必要がなくなった。
経済発展→既製品が大量に与えられる→自作する必要がなくなる、という二つの矢印を保ちます。As a result of ... で最初の原因を示し、so で次の結果をつないでください。ready-made が不安なら things that have already been made と関係節に開けます。「遊び道具やおもちゃにしても」は including playthings and toys と具体例として添えられます。なぜ子供を主語にするかというと、経済の話そのものではなく、与えられる側の生活がどう変わったかがこの文の中心だからです。are given から no longer need へ同じ主語を保つと、物が増えた結果として自作の必要が消えた流れが一度で伝わります。
As a result of economic growth, children are given large numbers of ready-made things, including playthings and toys, so they no longer need to make what they want by themselves.
Economic growth has filled children’s lives with things that have already been made for them. Whatever they want to play with, they can usually get it without making it themselves.
economic growth は一般的な経済成長を指すとき数えない名詞です。an を置くと不自然になります。
ready products は「準備ができた製品」に聞こえます。すでに作られた物には ready-made を使います。
give A to B の to は一つです。受け身で toys を主語にしても to を重ねる理由はありません。
toy は数えられるので amount ではなく number を使い、複数形にします。
must not は「作ってはいけない」という禁止です。原文は作る必要が消えたのであって、禁止されてはいません。
能動の give では、子供がおもちゃを大量に誰かへ与える意味になります。原文では子供が既製品を受け取る側で、そのため自作しなくなるので、受け身にする必要があります。
かつて、ものを手作りするということは、身体を発達させ、充実感を与え、生産的な精神をはぐくむことであった。
後半は「手作りすること=三つの効用」という説明です。making things by hand を主語にし、動詞を三本並べます。development, fulfillment, productivity と名詞を連ねると語の選択が難しくなるので、children learn how ... / feel how ... / understand how ... と子供の変化に戻してください。これなら身体、満足、作る心がそれぞれ目に見える形になります。三項を並べる理由は、身体だけの作業でも、気分だけの楽しみでもなく、作る人として育つ総合的な経験だったことを示すためです。helped, showed, taught と過去形をそろえれば、「かつて」の習慣が今は失われたという前文との対照も自然に生まれます。
In the past, making things by hand helped children develop their physical skills, gave them a sense of achievement, and taught them how to create what they needed on their own.
In earlier times, this work trained their bodies, let children feel how satisfying it was to finish something, and helped them develop the wish to make things rather than only receive them.
theirselves という形はありません。children を受ける再帰代名詞は themselves です。
手作業という決まった言い方は by hand で、複数の hands にはしません。
grow their bodies では体そのものを大きく育てる響きになります。手作業で身体能力を育てる内容を説明します。
full feeling は満腹感のように聞こえ、何かを成し遂げた満足が伝わりません。
product は製品という名詞で、作り出そうとする心の性質にはなりません。
現在形では、手作りが今も一般に果たしている効用を述べるだけです。原文は、昔はそのような意味があったが今は失われたという対比なので、「かつて」の時間が消えます。
As a result of economic growth, children are given large numbers of ready-made things, including playthings and toys, so they no longer need to make what they want by themselves. In the past, making things by hand helped children develop their physical skills, gave them a sense of achievement, and taught them how to create what they needed on their own.
前半は what they want で子供が欲しい物を開き、後半は how to create と what they needed で手作りの中身を具体化しました。標準解の how / what は実測3か所です。三つの効用は helped, gave, taught と動詞の形をそろえ、すべて children を対象にしています。「身体を発達させる」を grow bodies とせず、手を動かす経験が physical skills を育てると説明したため、自然な英語の範囲で原文を保てます。前半の are given は現在の一般的状況、後半の helped / gave / taught は過去の習慣です。時制の対照そのものが「今は失われた」という筆者の問題意識を伝えています。
Economic growth has filled children’s lives with things that have already been made for them. Whatever they want to play with, they can usually get it without making it, so they no longer need to learn what it is like to create something with their own hands. In earlier times, this work trained their bodies, let children feel how satisfying it was to finish something, and helped them develop the wish to make things rather than only receive them.
ready-made が出ない場合を想定し、things that have already been made for them と関係節で説明しました。「充実感」は how satisfying it was to finish something と、完成時の気持ちまで書いています。「生産的な精神」も難しい一語に頼らず、the wish to make things rather than only receive them と対照に開きました。英語は長くなりますが、経済発展、与えられる物、自作不要、昔の三つの価値という全情報を一段ずつ置けています。見直しでは、遊び道具だけでなくおもちゃも含むこと、大量であること、自分で作る必要が消えたこと、身体・充実感・作る心の三項がそろっていることを確認してください。列挙は一項抜けやすいので、原文に印を付ける方法が有効です。

原因から始める
原因が名詞で示されるときの安全な文頭です。後ろには結果となる完全な文を続けます。
与えられる
受け手を主語にすると、その人の生活がどう変わったかへ自然につなげられます。
もはや〜しない
過去にはしていたが今はしないという変化を一まとまりで示せます。
欲しいものを開く
物の名前を繰り返さず、「S が欲しいもの」を what 節でまとめる形です。
方法を身につけさせる
発達や教育効果を、何ができるようになるかに開いて説明できます。
二つの態度を対照する
「受け取るだけでなく作る」のような価値の対照を短く表せます。前後の形をそろえます。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| economic growth | 経済成長 | growth は一般的な意味では数えないので an を付けません |
| ready-made | 既製の | 名詞の前に置く形容詞です。ready だけでは別の意味になります |
| in large numbers | 大量に | 数えられる物や人の多さに使います |
| no longer | もはや〜ない | 動詞の前、be 動詞の後ろが基本位置です |
| by oneself | 自分で | 主語に合わせて myself, themselves など形を変えます |
| by hand | 手で、手作りで | hand は単数のまま使う決まった表現です |
| a sense of achievement | 達成感 | 何かを成し遂げた満足を表し、full feeling とは言いません |
| create | 作り出す | make より新しい考えや価値を生む感じも出せます |
1992年前期第(1)問では大学が過去から文化を作る過程を扱い、後期のこの問題では子供が物を作る過程へ焦点が移りました。1993年後期の環境問題も、豊かさや居住の増加が別の損失を生む構図です。京大らしく、表面上の利便と失われる力の対照を英語で見える形にする必要があります。
便利さが子供の何を変えたのか、三つの効用を落とさず自分の答案にしてみましょう。Boost アプリなら並列と因果のずれをその場で確認できます。
アプリでこの問題を解く iOS · Android · Web で使えます問題文と模範解答をまとめた質問文を用意しました。いつも使っている AI を選ぶと、質問文がコピーされた状態でそのサービスが開きます。
添削そのものは Boost アプリのほうが得意です。AI には「なぜこの訳になるの?」のような、解説の追加質問を投げるのがおすすめです。