ヨーロッパの古い大学がどこにあり、そこでどのように過去を見直し、新しい文化を作ったかを訳します。「喧噪を離れた」を away from the noise で位置に直すこと、「時代の目まぐるしい変化」を how quickly the times were changing と節に開くこと、三つの動作の主語を universities に保つことが中心です。思索や瞑想に難しい語を当てるより、thinking deeply and quietly と行為を説明すると、原文の落ち着いた時間の流れまで伝えられます。
ヨーロッパの古い大学の多くは大都市の喧噪(けんそう)を離れた美しい田園か小さな町にあった。時代の目まぐるしい変化から一定の距離を保ち、思索と瞑想(めいそう)のうちに過去の文化遺産を検討し、次第に新しい文化をつくりあげていった。
静かな場所と文化形成の因果を自分の言葉で書き直してみてください。Boost アプリでは、抽象名詞を節に開けているかまで答案ごとに確認できます。
アプリでこの問題を解く 無料で1日2回まで添削できますヨーロッパの古い大学の多くは大都市の喧噪(けんそう)を離れた美しい田園か小さな町にあった。
まず大学を主語にし、were in the beautiful countryside or in small towns まで書きます。その場所を away from the noise of big cities で後ろから説明します。leave を使うと大学が都市から移動した出来事になりかねません。原文は立地を述べているので、距離を表す away from が安全です。countryside はここでは数えない名詞として、田園地帯全体を示します。なぜ場所を先に固めるかというと、第2文の「時代から距離を保つ」という比喩が、第1文の物理的な距離を受けているからです。都市から離れた立地を最初にはっきり書くと、静かな環境が思索を支えたという次の因果も読み手が追いやすくなります。
Many of the old universities in Europe were in the beautiful countryside or in small towns, away from the noise of big cities.
Many old European universities stood in peaceful rural areas or small towns, far from the noise of large cities.
many の後には数えられる名詞の複数形が必要です。university のままでは数量と名詞が一致しません。
a beautiful country は「美しい国」です。田園という場所を言うなら冠詞を外し in the country、または country areas とします。
leave を使うと大学自体が移動した意味になります。原文は大学の立地が喧噪から離れていたという状態です。
時代の目まぐるしい変化から一定の距離を保ち、思索と瞑想(めいそう)のうちに過去の文化遺産を検討し、次第に新しい文化をつくりあげていった。
三つの抽象名詞をそのまま英語の名詞三つにしようとすると文が硬くなります。変化は the rapid changes of the times、思索は thought deeply、検討は how they should understand、遺産は what earlier cultures had left behind と、名詞と節の役割を分けてください。Keeping some distance ... を文頭に置けば、距離を保ちながら落ち着いて検討した流れも見えます。最後は slowly created で、短期間に発明したのではなく時間をかけた過程を表します。ここでは「過去を守った」と「新しいものを作った」を対立させないことも大切です。受け継いだものを静かに調べた結果として新文化が生まれたので、In this way を置くと検討と創造のつながりが見えます。had left は大学が検討した時より前に文化が残されていたことを示します。
Keeping some distance from the rapid changes of the times, they thought deeply and quietly about how they should understand what earlier cultures had left behind. In this way, they slowly created what would become a new culture.
Because they were not at the center of every rapid change, the people there had time to think quietly about how people in the past had lived and what they had left behind. They examined what was worth keeping, added new ideas little by little, and thus built a new culture.
a distance of time はこの意味の英語ではありません。何から距離を置くかを from の後に具体的に置きます。
busy は人や場所の忙しさを表し、この場合は変化の速さが消えます。quickly changing と動きにしてください。
think はこの意味では目的語を直接取りません。何について考えるかを about で導きます。
原文は何度もの瞑想を数えていません。静かに深く考える態度を述べているので、副詞に開くほうが合います。
money inherited は相続した金銭です。文法は整っていますが、過去の文化が残した考えや作品を調べたという内容が、昔の文化から受け取った金を調べた話へ変わります。
suddenly は突然で、「次第に」が示す長い積み重ねと正反対になります。
create up という句動詞はありません。「つくりあげる」の「あげる」を up に一対一で移さないでください。
複数形では、大学ごとに別々の文化をいくつも作ったという意味になります。原文は過去の遺産を土台に、全体として新しい文化を次第に作ったと述べています。数を変えると、共同で一つの文化を形づくる流れが消えます。
Many of the old universities in Europe were in the beautiful countryside or in small towns, away from the noise of big cities. Keeping some distance from the rapid changes of the times, they thought deeply and quietly about how they should understand what earlier cultures had left behind. In this way, they slowly created what would become a new culture.
「文化遺産」を一語で背負わせず、what earlier cultures had left behind と開きました。また how they should understand で検討の中身を示し、what would become a new culture で徐々に形になる過程を残しています。標準解の how / what は実測3か所です。universities を第2文でも they で受けたため、過去を検討し文化を作る主体もぶれません。静かな場所、時代との距離、過去の検討、新文化の形成という四段階を順に追えば、抽象的な原文でも内容を落とさず書けます。were は大学の立地、had left は大学が検討した時点より前に過去の文化が残したものを表します。過去の時間を平らにせず、順序を意識すると文章の歴史的な奥行きも再現できます。
Many old European universities stood in peaceful rural areas or small towns, far from the noise of large cities. Because they were not at the center of every rapid change, the people there had time to think quietly about how people in the past had lived and what they had left behind. They examined what was worth keeping, added new ideas little by little, and thus built a new culture. This explains how distance from the outside world sometimes gives thought time to grow.
思索と瞑想を think quietly、文化遺産を how people ... had lived and what they had left behind と説明した逃げ道です。peaceful rural areas は静かな田園の像を出し、far from the noise of large cities で喧噪からの距離を平易に示しました。最後の一文は原文の仕組みを補って読み手に見せています。難しい philosophy 系の語を探す必要はありません。過去完了 had lived / had left は大学が検討した時点より前の文化を示し、little by little が「次第に」を担当します。答案を見直すときは、田園か小都市という二つの立地、都市からの距離、急変する時代からの距離、過去を調べる営み、新文化を作る結果の五点を順に指で追ってください。

全体の中の多く
範囲が定まった集団の「多く」を言う形です。of の後には the を伴う複数名詞を置きます。
〜から離れて
物理的な距離にも、騒がしさや流行からの心理的な距離にも使えます。
変化の速さを開く
「目まぐるしさ」「急速さ」を難しい名詞にせず、how と副詞で説明できます。
過去から残されたもの
遺産や成果の具体名が浮かばないとき、「残したもの」と what 節に開けます。
方法・手段を先に示す
「〜することで」を文頭に置くと、後ろの結果との関係が明確になります。
少しずつ進む
「次第に」を安全に表す基本表現です。slowly よりも段階の積み重ねが見えます。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| university | 大学 | 複数形は universities と y を ies に変えます |
| countryside | 田園、田舎 | in the countryside のように the を伴うのが基本です |
| noise | 喧噪、騒音 | 数えない名詞として扱い、a noise とはしません |
| keep a distance from | 〜から距離を保つ | 相手の前置詞は from です。with にしないでください |
| rapid | 急速な | 人が忙しい busy とは分け、変化の速さを表します |
| think deeply | 深く考える | think about と組み合わせると考える対象も示せます |
| heritage | 遺産 | 金銭の相続より、文化や歴史から受け継ぐものに合います |
| gradually | 次第に | suddenly の反対で、時間をかけた変化を表します |
1991年前期の友情や理解の喜びが個人の心を扱ったのに対し、1992年前期は大学という制度の歴史へ視野が広がっています。翌1993年も土地や環境をめぐる説明文が出ています。いずれも日本語の抽象名詞をそのまま英単語へ置かず、誰が何をどうしたかに開く力が問われています。
静かな場所と文化形成の因果を自分の言葉で書き直してみてください。Boost アプリでは、抽象名詞を節に開けているかまで答案ごとに確認できます。
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