天気予報がない時代、人々が空や風から先の天気を真剣に判断したため、天気を表す言葉が豊かになったという因果を述べます。第1文の「降らなくても降りすぎても」は whether it rains too little or too much と一つの枠にまとめます。「しかなかった」は had no choice but to、「〜に違いない」は must have watched と過去への強い推量にするのが重要です。最後の「そのせい」は This probably explains ... と前の事情全体を受け、筆者の控えめな推測も残します。
雨は降らなくても降りすぎても災いを招く。天気予報という言葉さえなかった時代、先の天気は自分で判断するしかなかった。だから人々は真剣に空を眺め、風を読んだに違いない。天気に関わる言葉が豊かなのは、そのせいだろう。
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アプリでこの問題を解く 無料で1日2回まで添削できます雨は降らなくても降りすぎても災いを招く。
Whether it rains too little or too much を先に作り、二つの極端を一組にします。主節は rain can cause trouble と簡潔で十分です。「降らなくても」を does not rain とすると全くの無雨だけに狭まり、対する too much と形もそろいません。too little / too much の対なら、雨不足と大雨の両方が災いになる一般論を自然に表せます。
Whether it rains too little or too much, rain can cause trouble.
Both too little rain and too much rain can cause serious problems.
原文は雨不足全般と降りすぎの両方を述べています。この文は無雨だけを条件にし、大雨の害も消えています。
rain は量として数えない名詞なので many ではなく much を使います。
原文は災いを招く一般的な危険を述べています。always と a disaster では、毎回大災害になるという強すぎる内容になります。
天気予報という言葉さえなかった時代、先の天気は自分で判断するしかなかった。
In the days when people did not even have a word for weather forecasts と時代を一つの節にし、主節を they had no choice but to decide ... と置きます。判断の目的語は what the weather would be like です。過去の時点から見た先の天気なので will ではなく would を使います。日本語には主語がありませんが、次文の「人々」を先取りして people / they とすれば自然につながります。
In the days when people did not even have a word for weather forecasts, they had no choice but to decide for themselves what the weather would be like.
Before people even knew what a weather forecast was, the only thing they could do was judge for themselves how the weather might change.
原文は「天気予報という言葉さえ」なかったと強調しています。予報技術の不存在だけでは、言葉さえという段階が落ちます。
by themselves は一人きりの状態を表しやすく、原文の「他に頼れず自らの判断で」とずれます。
had no choice but の後ろは to不定詞です。judging ではこの構文が完成しません。
だから人々は真剣に空を眺め、風を読んだに違いない。
現在から昔を推測しているため、must watch ではなく must have watched とします。must have + 過去分詞は「〜したに違いない」の形です。空は一瞬見るのではなく変化を追うので watch、風は手がかりとして読み取るので learn how to read the wind とします。how to read は、風の方向や強さから先を知る方法の内容を開く役割も果たします。
So they must have watched the sky carefully and learned how to read the wind.
For that reason, people must have studied what they saw in the sky and tried hard to understand what the wind was telling them.
must watch は現在の義務に聞こえます。昔の人がそうしたはずだという推量には must have watched を使います。
look を使って対象を見る場合は look at が必要です。前置詞なしなら watch the sky とできます。
原文の「風を読む」は文字を読むことではなく、風向きや強さを手がかりに天気を判断することです。letters を足すと比喩を誤解しています。
天気に関わる言葉が豊かなのは、そのせいだろう。
「豊か」に rich を当てるより、「非常に多くの言葉がある」と so many words にします。That is probably why the language has so many words for how the weather changes と書けば、「そのせい」「だろう」「天気に関わる言葉が豊か」の三点をすべて平易な節で示せます。language は人々が使う言語一般を受け、昔の観察から育った語彙が今にも残るという流れを自然に表します。
That is probably why the language has so many words for how the weather changes.
That is probably why we still have so many words that tell us how the weather is changing.
英語では個々の words を rich とは言いません。言葉の種類が多いという内容を、there are so many words の形で表します。
原文は原因について推測しており、断定していません。probably を落とすと筆者の確信を強めます。
Whether it rains too little or too much, rain can cause trouble. In the days when people did not even have a word for weather forecasts, they had no choice but to decide for themselves what the weather would be like. So they must have watched the sky carefully and learned how to read the wind. That is probably why the language has so many words for how the weather changes.
whether ... or ... で雨量の両端を並べ、had no choice but to で予報がない時代の必要を表しました。what the weather would be like は過去から見た先の天気なので would です。must have watched は過去への強い推量、probably は筆者の控えめな結論で、二つの確信度を区別しています。how to read、how the weather changes、what the weather would be like によって抽象名詞も節へ開いています。
Too little rain can be harmful, and too much can be harmful as well. Before people even knew what a weather forecast was, they could only use their own eyes and decide how the weather might change. They must therefore have looked carefully at what was happening in the sky and tried to learn what the wind could tell them. This is probably why there are so many words for how the weather changes.
whether や had no choice が出ない場合は、二文に分けて too little / too much を繰り返し、could only use their own eyes と説明できます。風を読むも learn what the wind could tell them と擬人的な what 節にしました。最後を This is probably why ... とすれば、言葉が多いことの理由を自然に示せます。原文の推量二か所と、観察が必要だったという因果は落としていません。

二つの場合のどちらでも
反対の条件を一つの枠で示せます。AとBの文法的な形をそろえることが大切です。
ある時代の内容を説明する
「〜だった時代」を when 節に開き、年号を使わず状況で時代を示せます。
「〜するしかない」
ほかの選択肢がないことを明確にします。but の後ろにも to を置く形で覚えてください。
将来の状態を過去から見る
過去の時点で「これからどうなるか」を表すため would を使います。what と like を離さず一組で考えてください。
過去への強い推量
昔の事実を今の証拠から強く推測するときの形です。現在の義務を表す must V と区別します。
方法を身につける
技能を名詞で表さず、「どう〜するかを学ぶ」と how 節に開けます。
控えめに理由をまとめる
前の事情全体を This で受け、筆者の推測を probably で残しながら結論できます。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| too little | 少なすぎる | 数えない量には little、数えられる個数には few を使います |
| cause trouble | 災いを招く | cause は結果を直接目的語に取り、前置詞は要りません |
| weather forecast | 天気予報 | 個々の予報なら a forecast、仕組み一般なら無冠詞でも使えます |
| for oneself | 自分で判断して | by oneself は一人きり、for oneself は自分自身の判断でという違いがあります |
| have no choice | 選択の余地がない | 後ろは but to + 動詞の原形です |
| watch | 変化を注意して見る | 一瞬の look より、空の変化を継続して観察する場面に合います |
| wind | 風 | 自然現象として一般に述べるときは無冠詞で使えます |
| probably | おそらく | 「〜だろう」の控えめな推測を残せます |
| explain | 説明する、理由となる | This explains why ... で「これが〜の理由を説明する」と使えます |
京大の和文英訳には、1995年前期の茶室の窓で影から風や日没を知る問題のように、自然の手がかりを人間がどう読むかを説明する文章があります。この問題では観察そのものより、必要に迫られた観察が言葉を育てたという因果と、過去への推量の強さが問われます。
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