京都大学のロゴ 第Ⅲ問(2) 和文英訳 京都大学 1996
京都大学 1996年度 前期日程 · 英語

第Ⅲ問(2) 和文英訳
解答と解説

話し手の子供時代の外遊びと、現代の子供の室内遊びを対比する文章です。難所は、学校から帰るたびに暗くなるまで遊んだ習慣を過去形でまとめること、いたずら・叱責・仲たがい・けんかを一つずつ正しい主語で並べること、そして「そうすることで学んだ」をThrough these experiencesで受けることです。最後のいじめへの見方は断定ではなく、分かるような気がするという控えめな感想に保ってください。

難易度 ★★★★ 目安 23分 和文英訳 テーマ 外遊びから学ぶ人との付き合い方
1

問題

第Ⅲ問(2) 次の文を英訳しなさい。

私の子供時代には,学校から帰ると外で暗くなるまで近所の子供たちと遊ぶのが普通だった。いっしょにいたずらをして怒られたり,仲たがいをしてなぐり合いのけんかもしたが,そうすることで他人とのつき合い方を学んだ。家でテレビゲームばかりしている現代の子供たちを見ていると,なぜいじめがあるのかわかるような気がする。

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この問題で見られている力

  • 過去の習慣をusually playedで表せるか
  • 暗くなるまでをuntil it got darkと節にできるか
  • get scoldedで叱られる側を示せるか
  • 付き合い方をhow to get along with othersと開けるか
  • いじめへの推測をI feel I can understandで弱く表せるか
2

文ごとの解説

第 1 文

私の子供時代には,学校から帰ると外で暗くなるまで近所の子供たちと遊ぶのが普通だった。

つまずきやすいところ
  • 過去の習慣なのでusually playedです
  • 帰宅後はafter I came home from schoolです
  • 近所の子供はchildren in my neighborhoodです
  • ここが山場です。暗くなるまではuntil it got darkです
  • outsideは副詞なので前置詞を付けません
発想の切り替え

最初の文は、一度の出来事ではなく毎日の習慣です。when I was a childで時間を決め、playedとgot darkの時制をそろえます。帰宅、外遊び、暗くなる時点の順を整理すれば、日本語の長い修飾をそのまま追わずに安定して書けます。

訳例
標準

When I was a child, I usually played outside with the other children in my neighborhood until it got dark after I came home from school.

別解

What was normal in my childhood was to go outside after school and play with children who lived nearby, no matter how late it became.

この文でやりやすい誤り

過去の習慣を現在形にする

減点 大
I usually play outside when I was a child.
I usually played outside when I was a child.

when節が過去なのに主節が現在で時制が合いません。 欠陥はこの一点だけです。修正例と比べ、出来事の時間や行為者がどう正しく戻るか確認してください。

outsideの前にatを置く

減点 中
I played at outside with other children.
I played outside with other children.

outsideはここでは副詞なのでatを付けません。 欠陥はこの一点だけです。修正例と比べ、出来事の時間や行為者がどう正しく戻るか確認してください。

学校から帰るをreturn schoolとする

減点 中
I played after I returned school.
I played after I came home from school.

学校から家へ帰るならcame home from schoolが明確です。 欠陥はこの一点だけです。修正例と比べ、出来事の時間や行為者がどう正しく戻るか確認してください。

暗くなるまでをbeforeにする

減点 大
We played before it got dark.
We played until it got dark.

beforeでは継続の終点が消えます。 欠陥はこの一点だけです。修正例と比べ、出来事の時間や行為者がどう正しく戻るか確認してください。

この文の言いかえ
子供時代には
when I was a child経験の流れを平易に保つおすすめの形です。
in my childhood行動を説明する自然な別解です。
at my child time時の範囲、品詞、または語順が崩れるため使いません。
暗くなるまで
until it got dark経験の流れを平易に保つおすすめの形です。
until nightfall行動を説明する自然な別解です。
before it got dark時の範囲、品詞、または語順が崩れるため使いません。
近所の子供たち
children in my neighborhood経験の流れを平易に保つおすすめの形です。
children who lived nearby行動を説明する自然な別解です。
neighbor children時の範囲、品詞、または語順が崩れるため使いません。
第 2 文

いっしょにいたずらをして怒られたり,仲たがいをしてなぐり合いのけんかもしたが,そうすることで他人とのつき合い方を学んだ。

つまずきやすいところ
  • play tricksでいたずらを表します
  • 叱られる側なのでgot scoldedです
  • 仲たがいはfall outです
  • なぐり合いはfight with our fistsです
  • 経験をThrough these experiencesで受けます
  • 付き合い方はhow to get alongと開けます
発想の切り替え

二文目は複数の失敗をただ列挙するのではなく、それらが人付き合いの学びになったという因果が中心です。叱られる側、殴り合う双方を正しい主語で描き、最後にThrough these experiencesで全部を受けてください。

訳例
標準

We played tricks together and got scolded, and sometimes we fell out and even fought with our fists. Through these experiences, we learned how to get along with other people and what to do when we had trouble with them.

別解

We sometimes did what adults told us not to do and were scolded. We also argued and hit each other, but all this taught us how people hurt one another, what we should do after a quarrel, and how we can become friends again.

この文でやりやすい誤り

いたずらを単数一回にする

減点 小〜中
We played a trick and got scolded.
We played tricks and got scolded.

習慣的な複数の経験なのでplayed tricksが自然です。 欠陥はこの一点だけです。修正例と比べ、出来事の時間や行為者がどう正しく戻るか確認してください。

叱る側と逆にする

減点 大
We scolded after playing tricks.
We got scolded after playing tricks.

子供たちは叱られたので受け身にします。 欠陥はこの一点だけです。修正例と比べ、出来事の時間や行為者がどう正しく戻るか確認してください。

仲たがいをseparateとする

減点 中
We separated and fought with our fists.
We fell out and fought with our fists.

物理的に別れた意味で、人間関係の悪化が出ません。 欠陥はこの一点だけです。修正例と比べ、出来事の時間や行為者がどう正しく戻るか確認してください。

なぐり合いの形を混ぜる

減点 中
We fought with fists to each other.
We hit each other.

fought with our fistsかhit each otherの一方を選びます。 欠陥はこの一点だけです。修正例と比べ、出来事の時間や行為者がどう正しく戻るか確認してください。

この文の言いかえ
いたずらをする
play tricks経験の流れを平易に保つおすすめの形です。
do what adults said not to do行動を説明する自然な別解です。
make bad plays時の範囲、品詞、または語順が崩れるため使いません。
仲たがいする
fall out経験の流れを平易に保つおすすめの形です。
have an argument行動を説明する自然な別解です。
separate friendship時の範囲、品詞、または語順が崩れるため使いません。
他人との付き合い方
how to get along with others経験の流れを平易に保つおすすめの形です。
what to do after trouble行動を説明する自然な別解です。
the method of human relation時の範囲、品詞、または語順が崩れるため使いません。
第 3 文

家でテレビゲームばかりしている現代の子供たちを見ていると,なぜいじめがあるのかわかるような気がする。

つまずきやすいところ
  • children todayで現代の子供を表します
  • ばかりはdo nothing but + 原形です
  • video gamesは複数形です
  • いじめはbullyingまたはbully othersです
  • なぜはwhy節で受けます
  • 気がするはI feelで断定を避けます
発想の切り替え

最後は現代の子供への観察からいじめへの感想へ進みます。筆者は原因を証明していないので、I feelやbegin to seeで弱めます。「ばかり」の限定と、なぜというwhy節を残しつつ、唯一の原因だと断定しないことが大切です。

訳例
標準

When I see how children today do nothing but play video games at home, I feel I can understand why bullying occurs.

別解

Seeing how children now spend most of their time alone with video games, I begin to see what may be one reason why some children bully others.

この文でやりやすい誤り

nothing butの後ろをing形にする

減点 中
Children do nothing but playing video games.
Children do nothing but play video games.

do nothing butの後ろは原形です。 欠陥はこの一点だけです。修正例と比べ、出来事の時間や行為者がどう正しく戻るか確認してください。

いじめの理由を断定する

減点 大
This is the reason why bullying exists.
I feel I can understand why bullying occurs.

原文は分かる気がするだけで、唯一の原因だとは断定していません。 欠陥はこの一点だけです。修正例と比べ、出来事の時間や行為者がどう正しく戻るか確認してください。

この文の言いかえ
ゲームばかりする
do nothing but play video games経験の流れを平易に保つおすすめの形です。
spend most time playing video games行動を説明する自然な別解です。
do nothing but playing時の範囲、品詞、または語順が崩れるため使いません。
なぜいじめがあるのか
why bullying occurs経験の流れを平易に保つおすすめの形です。
why some children bully others行動を説明する自然な別解です。
why there has bully時の範囲、品詞、または語順が崩れるため使いません。
3

模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×2 / what節 ×188語

When I was a child, I usually came home from school and then played outside with the other children in my neighborhood until it got dark. We played tricks together and got scolded, and sometimes we fell out and even fought with our fists. Through these experiences, we learned how to get along with other people and what to do when we had trouble with them. When I see how children today do nothing but play video games at home, I feel I can understand why bullying occurs.

標準解は、昔の習慣、遊びの中の衝突、そこから得た学び、現代への感想の順を保っています。付き合い方はhow to get along、困った時の行動はwhat to doと節に開きました。最後はI feel I can understandとして、いじめの原因を断定していません。動作の向きと過去時制を確認し、強い主張を足さないでください。この答案では、昔の外遊びを理想化しすぎないことも大切です。原文はいたずら、叱責、仲たがい、殴り合いまで含め、それらの失敗を通じて他人との付き合い方を学んだと述べています。したがって、楽しく遊んだという内容だけに縮めてはいけません。Through these experiencesで良い面も悪い面もまとめ、how to get alongだけでなく、困ったときに何をするかまで書くと学びの中身が明確になります。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×4 / what節 ×387語

What was normal in my childhood was to go outside after school and play with children who lived nearby, no matter how late it became. We sometimes did what adults told us not to do and were scolded. We also argued and hit each other, but all this taught us how people hurt one another, what we should do after a quarrel, and how we can become friends again. Seeing how children now spend their time at home helps me understand why some of them bully others.

こちらは「いたずら」「仲たがい」を難しい名詞にせず、adults told us not to do、arguedと具体的な行動にしました。人付き合いの学びも、傷つけた後にどうするか、再び友達になるにはどうするかまで説明しています。語数は増えますが因果は明確です。最後のhelps me understandも控えめな個人の理解にとどめています。最後の現代の子供といじめの関係は、事実として証明された因果ではなく筆者個人の印象です。do nothing butでゲームばかりという観察を示しても、This is the reasonと唯一の原因にはしないでください。I begin to seeやhelps me understandを使えば、考えが浮かぶ程度を保てます。また、bullyingを抽象的に置く形とsome children bully othersと行為者まで開く形のどちらでも書けます。原文以上に強い非難を足さないことを確認してください。

6

他の問題にも使える形

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usually + 過去形最重要

過去の習慣

過去の習慣、経験からの学び、現在への感想を明確につなぐ型です。この問題以外でも、子供時代や人間関係を説明するときに使えます。時制と動詞の形まで含めて二つの例を確認してください。

外で遊ぶのが普通だった → usually played outside
毎朝歩いた → usually walked every morning
until S V最重要

〜するまでずっと

過去の習慣、経験からの学び、現在への感想を明確につなぐ型です。この問題以外でも、子供時代や人間関係を説明するときに使えます。時制と動詞の形まで含めて二つの例を確認してください。

暗くなるまで → until it got dark
母が帰るまで → until my mother came home
get + 過去分詞最重要

〜される

過去の習慣、経験からの学び、現在への感想を明確につなぐ型です。この問題以外でも、子供時代や人間関係を説明するときに使えます。時制と動詞の形まで含めて二つの例を確認してください。

叱られる → get scolded
雨にぬれる → get caught in the rain
Through these experiencesよく使う

経験から結果へ

過去の習慣、経験からの学び、現在への感想を明確につなぐ型です。この問題以外でも、子供時代や人間関係を説明するときに使えます。時制と動詞の形まで含めて二つの例を確認してください。

その経験から学んだ → Through these experiences, we learned.
失敗から注意を学んだ → Through these experiences, she became careful.
how to get along with Aよく使う

Aとの付き合い方

過去の習慣、経験からの学び、現在への感想を明確につなぐ型です。この問題以外でも、子供時代や人間関係を説明するときに使えます。時制と動詞の形まで含めて二つの例を確認してください。

他人との付き合い方 → how to get along with others
同僚との付き合い方 → how to get along with coworkers
do nothing but + 原形よく使う

〜ばかりする

過去の習慣、経験からの学び、現在への感想を明確につなぐ型です。この問題以外でも、子供時代や人間関係を説明するときに使えます。時制と動詞の形まで含めて二つの例を確認してください。

ゲームばかりする → do nothing but play games
文句ばかり言う → do nothing but complain
7

この問題の語彙

表現意味ひとこと
childhood子供時代in my childhoodで使えます 品詞や前置詞まで一緒に覚えてください。
neighborhood近所in my neighborhoodとします 品詞や前置詞まで一緒に覚えてください。
until〜までずっとbeforeと区別します 品詞や前置詞まで一緒に覚えてください。
play tricksいたずらをする通常tricksは複数です 品詞や前置詞まで一緒に覚えてください。
scold叱る受け身にもできます 品詞や前置詞まで一緒に覚えてください。
fall out仲たがいするwithを続けられます 品詞や前置詞まで一緒に覚えてください。
fistこぶし複数ならfistsです 品詞や前置詞まで一緒に覚えてください。
bullyingいじめ行為全体の名詞です 品詞や前置詞まで一緒に覚えてください。
8

出題の傾向

1996年前期(1)は手書きの感触、後期(2)は料理を囲む一体感、1997年前期(2)は客のもてなしです。人と人が共同の行動を通じて何を学ぶかが続けて扱われており、経験から結論へ進む論理を接続表現で示す必要があります。

学習の成果を喜ぶ Boost のキャラクター Boo

この問題を解いて添削してもらう

解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。

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