外国で暮らす経験から、人間は国が違っても共通するという感想へ進む文章です。「反応する様」「相手の立場を考える点」を抽象名詞で固めず、how they react と how they think about how others feel に開くのが中心です。最後の「心の琴線に触れ合う」は直訳できないため、understand what is deep in each other’s hearts と、互いの内面を理解できるという意味まで説明します。British people と Japanese people の比較、they の指示先、友人になる前後の時間関係を保つ必要があります。「人間、みな同じ」は個性まで同一だという主張ではありません。後文を先取りし、much the same / have much in common と程度を調整します。「付き合う」も恋愛の date ではなく、実際に時間を共にして相手を知る get to know です。第3文の二つの観点は how ... and how ... と並列にし、are similar の複数主語として受けます。最後の「恥ずかしがりや」は直前の British people を主語として保ち、it may take time for us to become friends with them とします。each other を使うことで、友人になった後の理解が一方向ではないことも示せます。
外国に住んでみると,「人間,みな同じ。」との感想を持つ。イギリス人と付き合ってみても確かにそう思えてくる。彼らが悲しみや喜びに反応する様や相手の立場を考える点はいかにも日本人に似ている。恥ずかしがりやで,すぐには友人にはなれないが,いったん友人になれば驚くほど互いの心の琴線に触れ合うことができる。
比喩の「琴線」を英単語一つに置き換える必要はありません。外国生活から共通性へ進み、英国人との交流、感情への反応、相手への配慮、友情の深まりという順番を保ってください。how they react と how they consider what others feel を同じ形で並べ、they が英国人、us / them が交流の両側、each other が相互理解を正しく受けているか確認します。誰が、相手の何を、どの深さまで理解するのかを what/how 節で書き直してみてください。Boost アプリでは、比較対象や代名詞が途中でずれていないかも含めて確認できます。
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日本語の「感想を持つ」という名詞をそのまま運ばず、we come to feel that ... と変化を表します。外国生活を始めた瞬間ではなく、実際に暮らして得た感想なので After living abroad とします。人には違いもあるため all exactly the same と極端にせず、much the same とするのが文脈に合います。
After living abroad, we often come to feel that people are much the same wherever they live.
When we see how people live in another country, we may realize what human beings have in common.
country は数えられる名詞です。ここでは特定されていない一つの外国なので a foreign country とします。
exactly the same は差が一切ないという強すぎる主張です。後の文は感情への反応や他者への配慮に共通点があると説明しており、全員が完全に同一だとは述べていません。
イギリス人と付き合ってみても確かにそう思えてくる。
日本語の「付き合う」は恋愛に限りません。この文では生活の中で交流し、人柄を知ることですから get to know British people とします。「そう思える」の中身を it だけで受けるより、how much we have in common と節にすると前文とのつながりが明確です。
When we get to know British people, we indeed see how much we have in common with them.
Spending time with British people makes us realize what is shared by people in both countries.
恋愛関係になる意味へ限定され、一般の交流という原文からずれます。
British はここでは形容詞なので people を伴います。
彼らが悲しみや喜びに反応する様や相手の立場を考える点はいかにも日本人に似ている。
この文は「様」と「点」という名詞を英語に移そうとすると硬くなります。how they react ... and how they think ... を並べ、その二つが日本人のあり方に似ていると書きます。「立場を考える」は場所を想像することではなく、相手の気持ちを思いやることなので think about how another person feels と説明します。
How they react to sadness and joy, and how they think about what another person may feel, are very similar to how Japanese people act.
British people are much like Japanese people in how they show sorrow and happiness and in how carefully they consider what others are feeling.
react の対象には to を使います。for では感情への反応という関係が示せません。
物理的に立っている場所を考える意味になります。原文は相手の気持ちへの配慮です。
similar は比較対象を to で導きます。
恥ずかしがりやで,すぐには友人にはなれないが,いったん友人になれば驚くほど互いの心の琴線に触れ合うことができる。
比喩を一語で置き換えるより、比喩が表す結果を説明します。つまり、友人になるまで時間はかかるが、なれば互いの深い気持ちを理解できるということです。what lies deep in each other’s hearts と what節に開けば、難しい心理語を使わず「琴線」の深さを残せます。
British people may be shy, and it may take time for us to become friends with them, but once we do, we can understand what lies deep in each other’s hearts surprisingly well.
Because they are shy, it may take time for them to become friends. Once they are friends, however, it is surprising how deeply they can understand how the other person feels.
shy は形容詞なので所有格の後ろに名詞として置けません。
時を表す once節では未来の内容でも現在形を使います。
実際のひもに触るように聞こえ、深い感情を分かち合う意味が伝わりません。
After living abroad, we often come to feel that people are much the same wherever they live. When we get to know British people, we indeed see how much we have in common with them. How they react to sadness and joy, and how they think about what another person may feel, are very similar to how Japanese people act. British people may be shy, and it may take time for us to become friends with them, but once we do, we can understand what lies deep in each other’s hearts surprisingly well.
how節を4回、what節を2回使い、「反応する様」「相手の立場」「心の琴線」を動きのある説明にしています。British people を最後の「恥ずかしがりや」の主語として保ち、us / them で交流の両側を示しました。最後の once we do の do は become friends を受けるため、友人になる前後の対比も明確です。難しい比喩語を使わなくても、互いの心の奥を理解するという内容は十分に伝わります。
When we see how people live in another country, we may realize what human beings have in common. We feel this clearly after spending time with British people. They are like Japanese people in how they show sorrow and happiness and in how carefully they consider what others are feeling. British people tend to be shy, so it may take time for us to become friends with them. Once we are friends, however, it is surprising how deeply we can understand each other.
「みな同じ」を what human beings have in common と共通点の話に変え、「付き合う」を spending time with と説明しました。「琴線」は understand each other に簡略化していますが、直前に feelings の話を置いているため、深い感情の理解だと読めます。比喩を無理に再現して英文を壊すより、因果と対比を短文で残すほうが安全です。

経験を通じた気づきを示す
最初からそう思っていたのではなく、経験後にその考えへ至ったことを表します。
共通点の大きさを節で表す
similarity のような名詞を使わず、どれほど共通するかを how節で示せます。
反応の様子を節に開く
「反応の仕方」という名詞句を、主語と動詞のある節に戻せます。
相手の立場を気持ちで説明する
position の直訳を避け、相手がどう感じるかを考えるという行動にできます。
条件が成立した後の変化を示す
「いったん〜すれば」を簡潔に表します。once節では未来のことでも現在形を使います。
内面の深い内容を説明する
心や記憶の奥にあるものを what節で受け、比喩的な名詞を避けられます。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| abroad | 外国で、外国へ | 副詞なので live abroad の前に in を置きません |
| have in common | 共通して持つ | how much を前に置くと共通点の大きさを表せます |
| British | イギリスの | 人々なら British people とします。a British とはしません |
| react to | 〜に反応する | 対象の前置詞は to です。react for にはしません |
| sadness | 悲しみ | sad は形容詞、sadness は名詞です。joy と並べるなら名詞にそろえます |
| consider | よく考える | 他動詞なので consider about とはしません |
| shy | 恥ずかしがりの | 形容詞です。be shy の形で人の性質を表します |
| each other | 互いに | 二者の相互関係を表し、動詞や前置詞の後ろに置けます |
1998年前期(1)の映画監督への会話、1999年前期(2)の早起きの随筆と同様、身近な体験から一般的な気づきを引き出す京大らしい文章です。難所は国名や感情語ではなく、日本語の比喩と「〜する様・点」という名詞的な表現を英語の節へ戻すところにあります。
比喩の「琴線」を英単語一つに置き換える必要はありません。外国生活から共通性へ進み、英国人との交流、感情への反応、相手への配慮、友情の深まりという順番を保ってください。how they react と how they consider what others feel を同じ形で並べ、they が英国人、us / them が交流の両側、each other が相互理解を正しく受けているか確認します。誰が、相手の何を、どの深さまで理解するのかを what/how 節で書き直してみてください。Boost アプリでは、比較対象や代名詞が途中でずれていないかも含めて確認できます。
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