京都大学のロゴ 第Ⅲ問(1) 和文英訳 京都大学 2000
京都大学 2000年度 後期日程 · 英語

第Ⅲ問(1) 和文英訳
解答と解説

現実の店ではどう買えばよいかわからない子供が、ゲームの中では驚くほど効率よく情報を集めて目的地へ進みます。日本語は一文ですが、英語では A child who says ... can ... と主語をまず確定し、引用内の「どうやって」を how to buy things、ゲーム内で集める「情報」を what they need to know と節に開くと整理できます。「寄る」「話す」「集める」「向かう」という四つの動作の関係を、単なる and の列ではなく、while gathering ... と主動作を分けて示すことも重要です。引用内の「行っても」は店へ行く能力がないのではなく、店に着いても買い方がわからないという譲歩です。even at a convenience store と場面にまとめれば、このずれを防げます。「いろいろな町」は many different towns とし、現実の地理上の町だと誤解されないよう in a video game を動作の前に置きます。情報を集めるだけでなく、それを使いながら目的地へ向かう同時進行が、原文の子供の手際のよさです。while gathering ... と moving toward ... の主体を同じ child に保ち、people が情報を集める文に変えないでください。最後に surprising skill または quickly and well を置けば、話し手の驚きも難語なしで残せます。性別不明の child は単数の they で受け、he と勝手に決めないことも大切です。

難易度 ★★★★ 目安 18分 和文英訳 テーマ 現実とゲームで異なる子供の行動
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問題

第Ⅲ問(1) 次の文を英訳しなさい。

「コンビニに行ってもどうやってものを買ってよいのかわからない。」という子供が,テレビゲームの世界ではいろいろな町に寄って人と話し,驚くほど効率よく情報を集めながら目的の場所へ向かう。

答案を書くようすすめる Boost のキャラクター Boo

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一文が長くても、まず child who says ... と game 内の主節に分ければ整理できます。答案を作る前に、現実側へ「店に着く・買い方がわからない」、ゲーム側へ「町に寄る・人と話す・情報を集める・目的地へ進む」と書き出してください。引用内の even は、コンビニに行けないのではなく、行っても方法がわからないという譲歩です。ゲーム側では visit に to を付けず、talk with の相手と gather の目的語を混ぜないようにします。information は数えられないため、a lot of information または what the child needs to know とします。「効率よく」は quickly だけでも速さは出ますが、無駄なく正しく集める意味まで考えるなら quickly and well が安全です。「目的の場所」は destination が出なくても where the child wants to go と説明できます。how to、what節、where節を自分で選び直し、四つの動作の主語がすべて子供のままか、in a video game がどこまでを修飾するか確認してください。最後に標準解を一文へ戻してみると、長い主語と主節を保つ練習になります。引用文だけを先に訳し、その後 A child who says ... の中へ入れる練習も効果的です。標準解と原文を指で対応させ、コンビニ、買い方、複数の町、人との会話、情報収集、目的地、驚くほどの効率という七要素がすべて残っているか確認してください。Boost アプリでは、現実とゲームの対比、並列、代名詞の崩れも含めて添削できます。

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この問題で見られている力

  • 長い引用を child を説明する who節として処理できるか
  • how to buy things で疑問詞+不定詞を使えるか
  • 現実のコンビニとゲーム世界の対比を while / but で明示できるか
  • 町に寄り、人と話し、情報を集める動作を正しい並列にできるか
  • 「目的の場所」を where they want to go と節で説明できるか
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文ごとの解説

第 1 文

「コンビニに行ってもどうやってものを買ってよいのかわからない。」という子供が,テレビゲームの世界ではいろいろな町に寄って人と話し,驚くほど効率よく情報を集めながら目的の場所へ向かう。

つまずきやすいところ
  • ここが山場です。引用全体で child を説明する who says that ... の骨格を先に作ります
  • 「どうやって買ってよいか」は how to buy things と疑問詞+不定詞にします
  • 「行っても」は even at a convenience store と、行ったという事実より場面を示します
  • ゲーム内の動作は visit, talk, gather, head の形をそろえます
  • 「目的の場所」は where they want to go と節に開けば destination のような語は不要です
  • while gathering ... で情報収集を進行中の動作、head for ... を主動作にします
発想の切り替え

一文の主語は最後まで「その子供」です。まず A child who says ... can ... と外枠を作り、現実側を who節、ゲーム側を主節に入れます。情報はただ information と置くより what they need to know とすれば、目的地へ進むために必要な情報だとわかります。性別不明の child は単数の they で受けられます。

訳例
標準

A child who says, “Even at a convenience store, I do not know how to buy things,” can visit many towns, talk with people, and head for where they want to go while gathering what they need to know with surprising skill in a video game.

別解

A child may not know how to shop at a convenience store, yet in a video game the same child stops in different towns, asks people what to do, and moves toward the right place while collecting information very quickly.

この文でやりやすい誤り

convenience store の冠詞を落とす

減点 大
The child does not know how to shop at convenience store.
The child does not know how to shop at a convenience store.

store は数えられる名詞で、この場面では一つの店を指すため a が必要です。

how to の後ろを過去形にする

減点 大
The child does not know how to bought things.
The child does not know how to buy things.

疑問詞+to不定詞では to の後ろは動詞の原形です。

ものを something の単数に限定する

減点 中
The child does not know how to buy a thing at the store.
The child does not know how to buy things at the store.

a thing は特定の一個を買う方法に聞こえます。ここは買い物一般なので things または shop を使います。

ゲーム世界である対比を落とす

減点 大
The child visits many towns and talks with people.
In a video game, the child visits many towns and talks with people.

現実の店との意外な差が消え、ただ旅をする子供の文になります。in a video game を明示します。

visit に to を付ける

減点 中
The child visits to many towns in the game.
The child visits many towns in the game.

visit は他動詞なので場所を直接目的語に取ります。

talk の相手に about を使う

減点 大
The child talks about people in each town.
The child talks with people in each town.

人々について話す意味になり、人々と会話する原文からずれます。

information を複数形にする

減点 大
The child collects many informations.
The child collects a lot of information.

information は数えられない名詞なので複数の s を付けません。量なら a lot of を使います。

効率よくを effective にする

減点 中
The child gathers information very effective.
The child gathers information quickly and well.

effective は形容詞で、gathers という動作を修飾できません。副詞 efficiently または quickly and well を使います。

while の後ろで主語を変える

減点 大
While people gather information, the child heads for the right place.
While gathering information, the child heads for the right place.

情報を集める主体が people に変わっています。原文では子供自身が集めます。

目的の場所を purpose place とする

減点 中
The child goes toward the purpose place.
The child goes toward where they want to go.

purpose place という組み合わせは英語にありません。行きたい場所の中身を節で示します。

この文の言いかえ
コンビニ
a convenience store「コンビニ」をこの答案で表すなら a convenience store が最も安全です。原文の意味と文のつながりを保ち、基本語で書けます
a local convenience storea local convenience store も「コンビニ」の自然な別解です。標準解とは焦点が少し変わるため、前後の主語と時制をそろえて使ってください
a convenient store「コンビニ」に a convenient store を使うと、この文では意味または英語の形がずれます。直訳せず、◎の節や基本表現を選んでください
ものを買う
buy things「ものを買う」をこの答案で表すなら buy things が最も安全です。原文の意味と文のつながりを保ち、基本語で書けます
shopshop も「ものを買う」の自然な別解です。標準解とは焦点が少し変わるため、前後の主語と時制をそろえて使ってください
buy a thing「ものを買う」に buy a thing を使うと、この文では意味または英語の形がずれます。直訳せず、◎の節や基本表現を選んでください
どうやって〜してよいか
how to do「どうやって〜してよいか」をこの答案で表すなら how to do が最も安全です。原文の意味と文のつながりを保ち、基本語で書けます
how one should dohow one should do も「どうやって〜してよいか」の自然な別解です。標準解とは焦点が少し変わるため、前後の主語と時制をそろえて使ってください
how should do「どうやって〜してよいか」に how should do を使うと、この文では意味または英語の形がずれます。直訳せず、◎の節や基本表現を選んでください
テレビゲームの世界で
in a video game「テレビゲームの世界で」をこの答案で表すなら in a video game が最も安全です。原文の意味と文のつながりを保ち、基本語で書けます
in the world of video gamesin the world of video games も「テレビゲームの世界で」の自然な別解です。標準解とは焦点が少し変わるため、前後の主語と時制をそろえて使ってください
on a television game「テレビゲームの世界で」に on a television game を使うと、この文では意味または英語の形がずれます。直訳せず、◎の節や基本表現を選んでください
町に寄る
stop in different towns「町に寄る」をこの答案で表すなら stop in different towns が最も安全です。原文の意味と文のつながりを保ち、基本語で書けます
visit many townsvisit many towns も「町に寄る」の自然な別解です。標準解とは焦点が少し変わるため、前後の主語と時制をそろえて使ってください
drop many towns「町に寄る」に drop many towns を使うと、この文では意味または英語の形がずれます。直訳せず、◎の節や基本表現を選んでください
人と話す
talk with people「人と話す」をこの答案で表すなら talk with people が最も安全です。原文の意味と文のつながりを保ち、基本語で書けます
speak to peoplespeak to people も「人と話す」の自然な別解です。標準解とは焦点が少し変わるため、前後の主語と時制をそろえて使ってください
talk about people「人と話す」に talk about people を使うと、この文では意味または英語の形がずれます。直訳せず、◎の節や基本表現を選んでください
情報を集める
gather what they need to know「情報を集める」をこの答案で表すなら gather what they need to know が最も安全です。原文の意味と文のつながりを保ち、基本語で書けます
collect informationcollect information も「情報を集める」の自然な別解です。標準解とは焦点が少し変わるため、前後の主語と時制をそろえて使ってください
collect informations「情報を集める」に collect informations を使うと、この文では意味または英語の形がずれます。直訳せず、◎の節や基本表現を選んでください
目的の場所へ向かう
head for where they want to go「目的の場所へ向かう」をこの答案で表すなら head for where they want to go が最も安全です。原文の意味と文のつながりを保ち、基本語で書けます
move toward the right placemove toward the right place も「目的の場所へ向かう」の自然な別解です。標準解とは焦点が少し変わるため、前後の主語と時制をそろえて使ってください
go to a purpose place「目的の場所へ向かう」に go to a purpose place を使うと、この文では意味または英語の形がずれます。直訳せず、◎の節や基本表現を選んでください
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模範解答

標準解

まずここを目標にhow節 ×2 / what節 ×176語

A child who says, “Even at a convenience store, I do not know how to buy things,” can visit many towns and talk with people in a video game. The child gathers what they need to know with surprising skill while moving toward where they want to go. This contrast shows how differently the same child acts in the real world and in a game, although the Japanese sentence leaves that contrast for us to understand.

原文は一文ですが、引用が長いため二文に分けました。how to buy things、what they need to know、where they want to go、how differently the same child acts と節を使い、名詞一語に押し込まず行動の中身を説明しています。性別が示されていない child は they で受けています。最後の一文は対比を明示する説明であり、原文の中心を変えていません。

説明を足した解

書けなかったときの逃げ道how節 ×2 / what節 ×276語

Some children say that they do not know how they should buy something even when they go to a convenience store. In the world of video games, however, a child like this knows what to do. They stop in many towns, talk to people to learn what they need, and collect information as they go toward the place where they are supposed to go. It is surprising how quickly and well they can do all this.

疑問詞+不定詞が不安なら how they should buy something と完全な節にできます。「目的の場所」も the place where they are supposed to go と説明しました。動作を三つの短いまとまりに分け、最後に驚きの評価を置いています。原文の一文を複数文にしても、現実側とゲーム側の対比が保たれていれば問題ありません。

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他の問題にも使える形

学習のコツを紹介する Boost のキャラクター Boo
a person who says that ...最重要

引用内容で人を説明する

発言の長い内容を who節に入れ、その人を主節の主語として保てます。

a child who says that shopping is difficult
a student who says that math is hard
know how to do最重要

方法を知っている・知らない

how の後ろに to不定詞を置き、方法についての知識を簡潔に表せます。

know how to buy things
know how to use the machine
what S need to know最重要

必要な情報を節で表す

information を置くだけでなく、何のための情報かを what節で具体化できます。

gather what they need to know
tell me what I need to bring
visit A, talk with B, and move toward Cよく使う

複数の動作を同じ形で並べる

同じ主語が続けて行う動作は動詞の形をそろえます。最後の項目前に and を置くと読みやすくなります。

visit towns, talk with people, and head north
read the question, make a plan, and start writing
while V-ingよく使う

同時進行の動作を添える

主節と主語が同じなら while の後ろの主語を省き、動名詞で進行中の動作を示せます。

move forward while gathering information
listen to music while doing homework
the place where S should go最重要

目的地を平易に説明する

destination が出なくても、場所+where節で行くべき場所を正確に示せます。

the place where the child should go
the room where we should meet
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この問題の語彙

表現意味ひとこと
convenience storeコンビニconvenient store ではありません。店の名称としてこの組み合わせを使います
shop買い物をする動詞なら目的語なしでも買い物一般を表せます
video gameテレビゲーム英語では television game より video game が普通です
visit〜を訪れる他動詞なので visit to the town とはしません
talk with〜と話すtalk about は「〜について話す」なので相手と話題を区別します
information情報数えられない名詞なので informations にはしません
gather集めるinformation や facts と相性がよく、collect に言い換えられます
head for〜へ向かうhead を動詞で使います。後ろに方向や場所を置きます
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出題の傾向

2000年前期(2)のコンピュータと同様、機器と人の関係を身近な場面から考えさせる問題です。1999年後期(2)の携帯電話にもつながる題材ですが、ここでは意見ではなく、同じ子供が現実と仮想世界で見せる行動の差を文法的に対比する力が問われます。短い一文の中に引用、現実の不得意、ゲーム内の四つの行動、話し手の驚きが詰まっています。まず引用を who says ... に入れ、その外側で can visit / talk / gather / move を組む二層構造にすると、長さに振り回されません。ゲームの子供が単に知識を持つのではなく、人から情報を得ながら進む点は、現実の店で人に尋ねられない姿との暗黙の対比にもなっています。英訳ではこの解釈を説明として広げすぎず、原文に明示された行動と surprising skill の評価を正確に残してください。

学習の成果を喜ぶ Boost のキャラクター Boo

この問題を解いて添削してもらう

一文が長くても、まず child who says ... と game 内の主節に分ければ整理できます。答案を作る前に、現実側へ「店に着く・買い方がわからない」、ゲーム側へ「町に寄る・人と話す・情報を集める・目的地へ進む」と書き出してください。引用内の even は、コンビニに行けないのではなく、行っても方法がわからないという譲歩です。ゲーム側では visit に to を付けず、talk with の相手と gather の目的語を混ぜないようにします。information は数えられないため、a lot of information または what the child needs to know とします。「効率よく」は quickly だけでも速さは出ますが、無駄なく正しく集める意味まで考えるなら quickly and well が安全です。「目的の場所」は destination が出なくても where the child wants to go と説明できます。how to、what節、where節を自分で選び直し、四つの動作の主語がすべて子供のままか、in a video game がどこまでを修飾するか確認してください。最後に標準解を一文へ戻してみると、長い主語と主節を保つ練習になります。引用文だけを先に訳し、その後 A child who says ... の中へ入れる練習も効果的です。標準解と原文を指で対応させ、コンビニ、買い方、複数の町、人との会話、情報収集、目的地、驚くほどの効率という七要素がすべて残っているか確認してください。Boost アプリでは、現実とゲームの対比、並列、代名詞の崩れも含めて添削できます。

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