動物と人間を好奇心の持続という一点で比べる文章です。「好奇心のかたまり」は a mass of curiosity と直訳せず、are curious about almost everything と行動に開けます。動物は成熟後、幼いころほどには好奇心を示さないという比較が必要です。人間は年齢にかかわらず興味を保ち、それが『いつまでも子供でいられる特権』だという推論へ進みます。what makes us fortunate、how much there is to know、how we look at the world を使えば、抽象的な結論を平易に説明できます。推論の段階を飛ばさないようにしてください。まず子供一般の好奇心を述べ、次に多くの動物では成熟とともに弱まると限定し、それに対して人間には年をとっても保てる可能性があると述べます。そこから初めて、人間は子供らしさを残せる幸福な種かもしれないと結びます。『人間だけが優れている』と強く書く文ではないため many animals、can、may の弱め方が重要です。また child の意味は年齢ではなく、世界に問いを持つ態度に限られます。in how we look at the world と説明すれば比喩が明確です。見直しでは、比較の as ... as が完結しているか、when young の主体が animals か、species の形が変わっていないかを確かめてください。curiosity を何度も繰り返すと単調になる場合は、interest in the world、keep asking questions、want to know how things work と動詞中心に言いかえられます。ただし動物の文では幼い時との量的な比較が核なので、not as much ... as の比較を一度は明示してください。結論の fortunate は気分が楽しい happy ではなく、人間という種がその性質に恵まれている意味です。may be fortunate と弱めれば、『かもしれない』という筆者の慎重な推論も保てます。children と animals の比較では、幼い動物も好奇心を持つという共通点が前提です。人間の子供だけを動物の成体と比べる文にしないでください。when they were young の they が animals を受けることを確かめ、その後 by contrast で human beings へ主語を切り替えます。段落内の比較軸を一定に保つと、結論の fortunate species まで無理なくつながります。
子供は好奇心のかたまりだ。それが,多くの動物の場合,成熟すると幼い時ほどには好奇心を示さなくなるらしい。ところが,人間は年をとっても,様々なことに対する興味を持ち続けることができる。してみると,人間はいつまでも子供でいられるという特権を享受する幸福な種であるのかもしれない。
解説で組み立て方を確かめたら、次は原文だけを見て自分の英語にしてみてください。Boost アプリでは、この問題への答案をそのまま AI が添削し、内容の抜けや不自然な表現を具体的に確認できます。
アプリでこの問題を解く 無料で1日2回まで添削できます子供は好奇心のかたまりだ。
『かたまり』は強い程度を表す比喩です。英語では子供がほとんど何にでも興味を示す、と行動に直せば自然です。curiosity を名詞で使う別解も可能ですが、形容詞 curious のほうが書きやすいです。
Children are curious about almost everything and always want to know how things work.
A child is full of curiosity and keeps asking what is happening and why.
curious は be curious about の形で興味の対象を示します。for は使いません。
lump は物理的な塊を指し、人の好奇心の強さを表す比喩として不自然です。行動に説明します。
それが,多くの動物の場合,成熟すると幼い時ほどには好奇心を示さなくなるらしい。
幼い時より少ない、ではなく『幼い時ほどには示さない』という比較です。as much ... as を使い、比較の後半に did を置けば show curiosity の繰り返しを避けられます。
In many animals, however, it seems that once they mature, they no longer show as much curiosity as they did when they were young.
Many animals appear to lose some of their interest in the world when they grow up, compared with how curious they were when young.
一種の特定動物ではなく多くの動物の一般論です。many animals と複数で表します。
mature はここでは『成熟する』という自動詞で使えます。be matured は人為的に成熟させられる響きになります。
as much は比較の基準 as they did when young を必要とします。基準がないと『幼い時ほど』が落ちます。
ところが,人間は年をとっても,様々なことに対する興味を持ち続けることができる。
人間全員が必ず好奇心を保つと断定せず can を残します。age という名詞より grow old と動詞にすると、『年をとっても』をそのまま節で表せます。
Human beings, by contrast, can remain interested in many different things even as they grow old.
We humans can keep wondering how much there is to learn, however old we become.
human を人という名詞で使う単数には a が必要です。一般論なら humans / human beings と複数にします。
interested は be interested in の形で対象を続けます。about は curious about と混同しやすい点です。
olderly という副詞はありません。年をとるは grow old / grow older と表します。
してみると,人間はいつまでも子供でいられるという特権を享受する幸福な種であるのかもしれない。
人間が身体的に子供のままだという話ではありません。好奇心を持つ点で子供らしさを保てるという比喩です。in how we look at the world を足すと誤解を防げます。
This may show what makes us a fortunate species: we have the special right to remain childlike in how we look at the world, and to keep wondering how much there is to know.
Perhaps human beings are lucky because, unlike most animals, we can keep the part of a child that asks what things are and how they work throughout our lives.
species は単数形も複数形も species です。ここは人類という一つの種なので a fortunate species とします。
前置詞 of の後ろには動名詞 remaining を置きます。動詞原形は続けられません。
Children are curious about almost everything and always want to know how things work. In many animals, however, it seems that once they mature, they no longer show as much curiosity as they did when they were young. Human beings, by contrast, can remain interested in many different things even as they grow old. This may show what makes us a fortunate species: we have the special right to remain childlike in how we look at the world, and to keep wondering how much there is to know.
how things work で子供が知りたい内容、what makes us a fortunate species で人間が幸福とされる理由、how we look at the world で子供らしさの範囲、how much there is to know で関心の広がりを示しました。動物の比較では as much curiosity as they did を使い、did が show の代わりであることも明確です。may / seems / can を残し、原文以上に断定していません。
A child is full of curiosity and keeps asking what is happening and why. Many animals appear to lose some of their interest in the world when they grow up, compared with how curious they were when young. We humans, however, can go on asking what things are and how they work even late in life. Perhaps this is what makes our species lucky: we can keep the questioning part of childhood for as long as we live.
別解は curiosity や privilege のような名詞を減らし、ask、lose、keep という動詞で流れを作りました。『子供でいられる』も keep the questioning part of childhood と限定しているため、身体年齢の話にはなりません。比較対象を most animals と明示し、人間の特徴を過度に一般化しない配慮もしています。

興味の広さで比喩を説明する
『好奇心のかたまり』を直訳せず、対象がほぼすべてに及ぶと述べます。about の後ろに対象を置きます。
成熟を境に変化する
once は『いったん〜すると』という時間の境目を作ります。一般論なので現在形を使います。
量を否定比較する
curiosity のような不可算名詞の量を、以前と比べて少ないと表せます。比較の後半を省かないようにします。
変化しても続くことを示す
年齢が進むのと同時に関心が続く、という譲歩を短く表せます。even when でも構いません。
性質の理由を同定する
『Aが〜である理由・もの』を what 節で示します。結論を抽象名詞一語で終わらせずに済みます。
どの点でそう言えるか限定する
比喩的に子供である範囲を、世界の見方という節で限定します。誤解を防ぐ説明として有効です。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| curious | 好奇心の強い | 対象は about の後ろに置きます |
| curiosity | 好奇心 | 不可算名詞なので通常 a curiosity とはしません |
| mature | 成熟する | この文では自動詞として be を付けずに使えます |
| remain interested in | 〜に興味を持ち続ける | interested の前置詞は in です |
| by contrast | それに対して | 前文とのはっきりした対照を文頭で示します |
| fortunate | 幸福な・恵まれた | happy より境遇に恵まれている意味が出ます |
| species | 種 | 単数と複数が同じ形です |
| special right | 特権 | privilege が出ないときの平易な言いかえです |
2002年後期のラジオも人の想像力を扱い、2003年の休暇問題も生活への価値観を扱います。京大はこのように、身近な観察から人間らしさへ話を広げる文章を好みます。結論の抽象語を難しい語で飾らず、実際に何に興味を持ち続けるかを節で示すことが有効です。
解説で組み立て方を確かめたら、次は原文だけを見て自分の英語にしてみてください。Boost アプリでは、この問題への答案をそのまま AI が添削し、内容の抜けや不自然な表現を具体的に確認できます。
アプリでこの問題を解く iOS · Android · Web で使えます問題文と模範解答をまとめた質問文を用意しました。いつも使っている AI を選ぶと、質問文がコピーされた状態でそのサービスが開きます。
添削そのものは Boost アプリのほうが得意です。AI には「なぜこの訳になるの?」のような、解説の追加質問を投げるのがおすすめです。