キャンプ人気を認めながら、自然を利用する側の無責任さを批判する文章です。「都会生活でたまった疲れ」は how tired city life has made us と節に開けます。「残念なのは」は What is sad is that ... で、問題点を一つの節として提示できます。最後の『自然の方はいい迷惑』は Nature is annoyed のように感情を持たせず、what their visit has done to nature や leave nature to bear the cost と、枝折りとゴミが与える実害へ具体化します。人間の回復と自然の被害という対照を even if / while で保つことが山場です。筆者はキャンプそのものを否定していません。都会の疲れをいやす良さを Certainly で認めたうえで、一部の人の行動だけを批判しています。そのため some people / a few campers と限定し、campers damage nature のように全員へ広げないことが公平な訳につながります。最後の皮肉は、人間側では疲れが減る一方、自然側では枝が折れ、ごみが残るという収支の不均衡です。annoyed の一語で擬人化するより、what their visit has done や what nature has lost と結果へ開いてください。見直しでは branches が可算、garbage が不可算であること、leave behind の目的語位置、recover from の前置詞を確認すると、内容だけでなく基本語法の失点も防げます。『自然の中』は in the nature としない点にも注意してください。自然環境一般の nature は通常無冠詞です。一方、the city や city life は特定の都会というより生活様式を表し、city life と無冠詞で使えます。キャンプで休む目的には to recover を置き、迷惑行為には when they go home を置くと、いつ何が起きるかも明確です。結論では should think about と穏やかに促す形にすれば、原文の『と思います』を越えて強い禁止命令にしません。自然への影響を一語で harm と書く場合も、前文の具体例を必ず残してください。枝を折ることとごみを置くことを訳したうえで harm とまとめるからこそ、何が迷惑なのかが伝わります。逆に結論だけを Nature is harmed とすると、キャンプのどの行為が問題かがぼやけます。具体例から評価へ進む順序がこの問題の骨組みです。
週末にキャンプを楽しむ人が増えてきました。確かに,都会生活でたまった疲れをいやすためには,自然の中でノンビリするのが一番でしょう。ただ残念なのは,木々の枝を折ったり,ゴミをそのままにして帰ったりする人がいることです。これでは,自分の疲れはとれても,自然の方はいい迷惑だと思います。
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数そのものを主語にするより More and more people と人を前に出すと簡潔です。現在まで続く増加なので現在完了進行形も使えます。
More and more people have come to enjoy camping on weekends.
The number of people who spend their weekends camping has been growing.
enjoy の後ろは動名詞を取ります。to camp は続けられません。
単純過去では過去のある時点の話になり、現在まで増加してきた流れが消えます。
繰り返す週末一般は on weekends と複数形にします。単数なら on the weekend など冠詞が必要です。
確かに,都会生活でたまった疲れをいやすためには,自然の中でノンビリするのが一番でしょう。
stored tiredness のような直訳は避け、都会生活の中で疲れが積み重なると関係節で説明します。『一番』は the best way でもよいですが、話者の穏やかな調子には one of the best ways も合います。
Certainly, relaxing in nature is one of the best ways to recover from the tiredness that builds up through city life.
It is true that quiet time outdoors can help us feel better after we have become tired from living in a city.
tiring は疲れさせる側の性質です。人が疲れた状態なら tired を使います。
recover を自動詞で『疲れから回復する』と使うなら recover from tiredness です。目的語を直接置きません。
ただ残念なのは,木々の枝を折ったり,ゴミをそのままにして帰ったりする人がいることです。
It is regrettable that も可能ですが、より平易な What is sad is that を使います。branch と garbage の目的語をそれぞれの動詞に明示し、一つの曖昧な do harm にまとめません。
What is sad, however, is that some people break branches off trees and leave their garbage behind when they go home.
The unfortunate fact is that a few campers damage trees and go away without taking their waste with them.
これでは人々そのものが悲しい存在だとなります。残念なのは彼らの行為なので that 節で内容を示します。
枝は数えられる名詞です。一般に複数の枝を折る話なので branches とします。
garbage は不可算名詞なので通常複数形にしません。量を数えるなら bags of garbage などとします。
目的語が代名詞なら leave it behind と動詞と副詞の間に置きます。
これでは,自分の疲れはとれても,自然の方はいい迷惑だと思います。
『いい迷惑』に一対一で合う英単語を探す必要はありません。人は疲れを取って帰る一方で、自然には壊れた枝とごみが残る、と利得と負担を説明します。
I think that even if these people know how much better they feel afterward, what they do causes real harm to nature.
They may go home feeling rested, but nature is left to bear the cost of what they have done, which is hardly fair.
annoyed は感情を持つ人や動物の状態です。自然環境への実害は harm / damage で表します。
More and more people have come to enjoy camping on weekends. Certainly, relaxing in nature is one of the best ways to recover from the tiredness that builds up through city life. What is sad, however, is that some people break branches off trees and leave their garbage behind when they go home. I think that even if these people know how much better they feel afterward, what they do causes real harm to nature.
the tiredness that builds up through city life で疲れの蓄積、What is sad is that ... で残念な事実、how much better they feel で人間の回復、what they do で自然への被害を節にしました。some people と限定し、キャンプをする人全員を批判していません。現在までの増加には have come to enjoy、個々の迷惑行為には現在形を使い、時制も場面ごとにそろえています。
The number of people who spend their weekends camping has been growing. It is true that quiet time outdoors can help us feel better after we have become tired from living in a city. The unfortunate fact is that a few campers damage trees and go away without taking their waste with them. They may understand how much better they feel, but they fail to see what nature has lost because of how they behaved.
別解では人間が得た休息と自然が失ったものを how much / what で真正面から対比しました。nature is left to bear the cost は少し比喩的ですが、自然が感情的に迷惑がるという誤解を避け、実際の負担が残ることを示します。枝とごみの具体例を前文に残しているので、結論だけが抽象的になりません。

増加する傾向
難しい increase の構文を使わず、人の数が増えていることを主語で示せます。現在完了と合わせると現在までの変化になります。
蓄積した疲れを関係節で説明する
『都会生活でたまった疲れ』を不自然な一語にせず、生活の中で積み重なる疲れだと関係節で説明できます。
評価する事実を節で提示する
『残念なのは』『大切なのは』の焦点を明確にできます。that 以下には完全な文を置きます。
Aを置き去りにする
帰った後にも物が残る意味を短く示せます。代名詞なら leave it behind の語順です。
一方を認めて主張する
人間側が回復したとしても自然への影響を考えるべきだ、という譲歩と主張をつなげます。
行為の結果を問う
『〜への迷惑』を感情語で訳さず、訪問や行動が対象に何をしたかへ開けます。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| go camping | キャンプに行く | camping の前に a を付けません |
| on weekends | 週末に | 繰り返す週末一般なので複数形です |
| relax | くつろぐ | 自動詞で使え、slowly の直訳より自然です |
| recover from | 〜から回復する | from の後ろに疲れや病気の原因を置きます |
| branch | 枝 | 数えられる名詞なので複数なら branches です |
| garbage | ごみ | 不可算名詞で、通常 garbages とはしません |
| leave behind | 置き去りにする | 代名詞は leave it behind の位置です |
| cause harm to | 〜に害を与える | damage を動詞で使う形とともに覚えると便利です |
2002年前期の文化財も、身近にある価値を当然視して傷つける危険を扱っています。京大は環境や社会への態度を、抽象的な標語ではなく具体的な行動から訳させます。この問題では camp の語彙より、自然を楽しむ行為と自然を害する行為が同じ人の中に同居する皮肉を論理語で示す力が中心です。
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