仕事で妥協しない姿勢と、人づき合いでの柔軟さを対比する文章です。「妥協」は compromise だけに頼らず accept work that is less good than what one can do と説明できます。「頑固」と呼ばれる事実を、仕事へのまじめさの評価として受け取る論理も大切です。最後は人そのものではなく、その人の仕事に何か欠けると感じるので、something is missing from what they produce と対象を正確に限定します。この問題は『頑固なら優れた仕事ができる』と単純化しないことが大切です。筆者が述べるのは、妥協すればプロになれないこと、自分が頑固と呼ばれる理由を仕事へのまじめさだと受け止めていること、柔軟な人は好かれても成果に不足を感じることの三段階です。答案では person と work の評価を別々に下書きすると混線を防げます。最後の something is missing は不足の中身を断定していない原文にも合っています。見直すときは、compromise の対象が仕事の質になっているか、stubborn と呼ぶ主語が周囲の人々か、popular の対象と不足を感じる対象が入れ替わっていないかを順に確かめてください。採点上は、筆者の価値判断を勝手に一般化しないことも大切です。flexible people always do poor work と言い切るのではなく may be well liked、I cannot help feeling、something is missing と幅を残します。原文の『かもしれない』『ように思われる』に対応する弱め方を残せば、内容の忠実さが上がります。仕事の質を述べる less good、人物評を述べる stubborn、周囲の反応を述べる well liked を混ぜず、文ごとに評価軸を切り替えてください。短い語法確認として、work はここでは成果や仕事一般を指すため不可算で使えます。一件の作品を指すなら a piece of work とします。professional は人を指すので可算です。この違いまで確認すると冠詞の失点を減らせます。
自分の仕事に妥協するようだと誰もその道のプロにはなれないと思う。私は頑固者だとよく言われるが,仕事に対する姿勢がまじめだからそう言われるのだ,というように理解している。融通がきくタイプの人間は周囲には受けがいいかもしれないが,仕事の方は何か物足りないところがあるように思われる。
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日本語どおり No one と始めてもよいのですが、話者の判断である『と思う』を先に I do not think と置くと、断定の強さまで再現できます。what they could do を使えば『本来できる仕事の質』を具体的に示せます。
I do not think anyone can become a true professional if they accept work that is less good than what they could do.
In my view, no one who is willing to compromise on the quality of their work can become a real professional in that field.
compromise with は人と妥協する形です。仕事の質について妥協するなら compromise on the quality of their work とします。
professional はここでは『専門家』という可算名詞です。単数なら a professional が必要です。
Anyone cannot は『誰でもなれるわけではない』のように部分否定へ読まれやすくなります。全面否定は no one can が明確です。
私は頑固者だとよく言われるが,仕事に対する姿勢がまじめだからそう言われるのだ,というように理解している。
stubborn person と名詞化すると冠詞の問題が増えるので、call me stubborn と形容詞のまま置きます。二つ目の『そう』は呼ばれる理由全体を指すため it で受け、what people see / how seriously I work と節に開くと関係が明確です。
People often call me stubborn, but I take that to mean that they see how seriously I approach my work.
I am often told that I am stubborn. I understand this as a sign of what people think about the serious way in which I do my work.
call A B で『AをBと呼ぶ』となり、Bが形容詞でも as は不要です。
stubborn は形容詞であり、a stubborn だけでは名詞になりません。person を付けるか、形容詞のまま使います。
be serious about が『〜に真剣である』の基本形です。for では仕事への姿勢を表せません。
take A to mean B の A が必要です。ここでは『頑固と呼ばれること』を it で受けます。
融通がきくタイプの人間は周囲には受けがいいかもしれないが,仕事の方は何か物足りないところがあるように思われる。
人物の性格を全面的に批判する文ではありません。人づき合いでは好かれるかもしれないと認めたうえで、成果物に不足を感じるという限定的な評価です。what they produce を使うと、評価対象を誤らずに書けます。
A flexible person may be well liked by those around them, but I cannot help feeling that something is missing from what they produce.
People who readily change their way of doing things may be popular with others, but the work they do seems to lack something important.
原文は体の柔らかさではなく、考え方や対応を変えられる性格を指します。body を加えると別の意味になります。
popular は be popular with 人 の形で『人に人気がある』となります。from は使いません。
not enough work は仕事量が少ないという意味です。原文は量ではなく、完成した仕事の質に何か欠けると言っています。
I do not think anyone can become a true professional if they accept work that is less good than what they could do. People often call me stubborn, but I take that to mean that they see how seriously I approach my work. A flexible person may be well liked by those around them, but I cannot help feeling that something is missing from what they produce.
最初の what they could do は本来出せる質、how seriously I approach my work は仕事への姿勢、最後の what they produce は成果物を表します。抽象名詞を並べず、評価の対象を節で示したため、誰の何が問題なのかがぶれません。anyone を単数扱いしながら性別を限定しない they で受けるのも現代の標準的な書き方です。まずは三文の対比を正確に保つことを目標にしてください。
In my view, no one who is willing to compromise on the quality of their work can become a real professional in that field. I am often told that I am stubborn, but I understand this as a sign of how serious I am about what I do. People who readily change their way of doing things may be popular with others, yet I feel that what they finally produce often lacks something important.
compromise が使える場合の別解です。二文目では stubborn という評価が what people think ではなく how serious I am about what I do に結びつくようにしました。最後の readily change their way は flexible の意味を行動で説明しています。長くても、高校範囲の語で意味を分解すれば、曖昧な一語に賭けずに安定した答案になります。

断定を判断として示す
no one と直接断定する代わりに、話者の考えを先に置けます。否定は think より前に置くのが自然です。
本来の水準との差を説明する
妥協という抽象語が出ないとき、実際にできるものより質が低いと説明できます。what 節が比較の基準になります。
人を〜と呼ぶ
目的語の後ろに形容詞を直接置きます。as や冠詞を足さない点が大切です。
出来事を〜の意味に受け取る
前に出た発言や態度を it で受け、自分がどう解釈するかを続けます。評価の受け止め方を述べるときに便利です。
行動の程度を節にする
『〜への姿勢』を名詞で固めず、実際にどの程度真剣に行うかへ開けます。
成果に物足りなさを示す
人を全面否定せず、作られたものに不足があると限定できます。柔らかな批評を書くときに使いやすい形です。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| compromise on | 〜について妥協する | 人と折り合う compromise with と区別します |
| professional | 専門家 | 人を指す単数の可算名詞なので a が必要です |
| field | 分野 | 道を road と直訳せず、仕事や研究の領域を表せます |
| stubborn | 頑固な | 形容詞なので call me stubborn と冠詞なしで置きます |
| approach | 〜に取り組む | 名詞の『接近』だけでなく他動詞として仕事への向き合い方を表せます |
| flexible | 柔軟な | 人に使うと考え方や対応を変えられる意味になります |
| be well liked | 好かれている | popular with よりも日常的で穏やかな表現です |
| be missing from | 〜に欠けている | 主語を something にすると不足の内容を断定せずに済みます |
2002年後期のラジオ、2004年前期の生活上の判断と同じく、京大は身近な主張の中に評価の向き先を細かく仕込みます。この問題では stubborn や flexible の語彙力より、『誰が誰をどう評価し、その評価を話者がどう受け止めるか』を節で組み直す力が中心です。
解説で組み立て方を確かめたら、次は原文だけを見て自分の英語にしてみてください。Boost アプリでは、この問題への答案をそのまま AI が添削し、内容の抜けや不自然な表現を具体的に確認できます。
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