非常に長い第1文を、他人の主張と筆者の反論に分けられるかが最大の山場です。「検索すれば何でもすぐ答えが見つかる」から「書物は不要」という因果を一度正確に再現し、その全体を but this is a serious mistake で退けます。続く「知識と知恵の宝庫」は難しい比喩語を探さず、how much knowledge and wisdom the books contain と節に開けます。最後は編集者の努力が想像を超えることと、今あらためて感謝する気持ちを両方残します。
わからないことがあると、インターネットで検索すればなんでもすぐに答えが見つかるから、百科事典や辞典といった書物はもう必要がなくなった、という人がいるが、それは大きなまちがいだ。わたしたちは、そうした書物が実は巨大な知識と知恵の宝庫であることに、今ようやく気づくのである。そして、それを編集した人々の想像を絶する努力に、あらためて感謝するのだ。
解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。まずネット検索を支持する他人の意見を正確に書き、その後で筆者の反論へ切り替えてください。本が含む知識と知恵の量、編集者が費やした努力、今あらためて抱く感謝をそれぞれ別の節で表せているかも確認します。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。
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日本語の一文を英語でも一文に押し込まず、他人の理屈を二文にしてから反論できます。what they do not know と what they want to know を使えば、anything の範囲も明確です。最も大切なのは、ネットで答えが出るから本は不要だという判断を筆者自身の意見にしないことです。Some people say と They therefore think の枠に理由と結論を収め、その後の but で初めて筆者の反論へ移ります。
Some people say that whenever they find something they do not understand, they can search the Internet and quickly find an answer to what they want to know. They therefore think that books such as encyclopedias and dictionaries are no longer needed, but that is a serious mistake.
Some people believe we no longer need encyclopedias or dictionaries because an Internet search seems to tell us what we want to know at once. They are badly mistaken.
通信網として世界で共有されるインターネットは通常 the Internet とします。the を落とすと固有の通信網ではなく名前だけを置いた不自然な形になり、検索手段の説明で基本語法を崩します。
search の直接目的語は the Internet のような調べる場所や範囲です。an answer を直接置くと、答えという場所の中を捜索するような構造になり、求める物を探す意味には search for が必要です。
原文では一部の人の意見であり、筆者は直後に大きな誤りだと反論します。引用の枠が消えると、筆者自身が百科事典は不要だと断定したことになり、本の価値を再発見する後半と正面から矛盾します。
encyclopedia と dictionary は可算名詞です。この文では特定の一冊ではなく書物の種類を例として挙げるため、単数無冠詞にすると名詞の形が成立せず、一般的な百科事典や辞典を指せません。
原文の「なんでもすぐに」は本が不要だと考える人々の理屈であり、筆者が検索結果の正確さまで保証しているわけではありません。always、everyone、correct を加えると、他人の思い込みをさらに強い事実へ変えてしまいます。
わたしたちは、そうした書物が実は巨大な知識と知恵の宝庫であることに、今ようやく気づくのである。
We are only now realizing how much ... these books contain とすれば、「巨大な宝庫」を知識量の大きさとして説明できます。knowledge は事実、wisdom は考え方や判断の知恵という二つを残します。「実は」は本の価値が新しく生まれたのではなく、ネット検索に慣れた私たちが今になって既存の価値を見直したという逆転です。actually と only now を分けて置くと、事実と気づきの遅さを両方示せます。
Only now are we beginning to realize how much knowledge and wisdom these books actually contain and what they can still teach us.
We have at last begun to understand that these books hold a great store of knowledge and show us how people have thought about the world.
knowledge は個々の事実ではなく知識全体を表すとき通常は不可算です。knowledges とすると基本的な名詞の扱いを誤るだけでなく、「巨大な宝庫」を多くの知識量として how much で受ける形も作れません。
how 節は独立した疑問文ではなく realize の目的語になる節です。do these books contain と疑問文語順にすると、文の途中で直接質問へ切り替わった形になり、何を気づくのかを一つの目的語として受けられません。
原文は、ネット検索で本を不要だと思いかけた後、以前からあった価値に今になってやっと気づくという含みがあります。現在の気づきだけを書くと、その遅れと考え直した驚きが消え、単なる本の紹介になります。
そして、それを編集した人々の想像を絶する努力に、あらためて感謝するのだ。
efforts beyond imagination のように固めず、we understand how hard the editors worked と節にすれば、努力の大きさと感謝の理由が一直線になります。「それを編集した人々」は、単に文字を直した人ではなく、膨大な情報を選び、確かめ、一冊にまとめた人々です。the people who put them together と具体的な動作に開けば、なぜ改めて感謝するのかも読み手に伝わります。
We also feel grateful once again to the people who put them together when we understand how hard they worked and how much effort the task required.
This makes us thank their editors again, for they did far more work than we can imagine to decide what should go into each book.
努力したのは本ではなく、情報を選び、確認し、まとめた編集者たちです。この文では本そのものが effort を行ったことになり、筆者が人間の仕事を見直して改めて感謝するという結びが失われます。
想像する主体は現在その仕事を振り返る私たちです。この形では effort が task を想像する主語になり、努力という抽象物に人の思考をさせています。more effort than we can imagine と主体を明示します。
Some people say that whenever they find something they do not understand, they can search the Internet and quickly find an answer to what they want to know. They therefore think that books such as encyclopedias and dictionaries are no longer needed, but that is a serious mistake. Only now are we beginning to realize how much knowledge and wisdom these books actually contain and what they can still teach us. We also feel grateful once again to the people who put them together when we understand how hard they worked and how much effort the task required.
他人の主張を say と think の中に置き、but that is a serious mistake から筆者の反論へ明確に切り替えました。what they want to know、how much knowledge、what they can teach us、how hard、how much effort の五つの節が、検索対象、本の中身、編集作業の大きさを具体化しています。百科事典と辞典、知識と知恵、編集者への感謝のすべてを落とさない標準解です。
Some people believe we do not need encyclopedias or dictionaries anymore. They say that when we do not know something, an Internet search can immediately tell us what we want to know. This idea is quite wrong. We are only now learning how much these books know about the world, how carefully their information was chosen, and what kinds of wisdom they have saved for us. When we see how much work was needed to make them, we become thankful again to all the people who edited them.
長い第1文を三文に分け、主張、理由、反論を見える形にしました。「宝庫」は books know about the world と少し人のように表しながら、その後に information と wisdom を明示しています。最後も how much work was needed と必要な仕事量を説明してから感謝へ進むため、想像を絶する努力という評価が唐突になりません。

他説を示して反論する
他人の主張と自分の判断を混ぜずに切り替えられます。
知りたい内容を節にする
answer や information の中身を具体化できます。
具体例を添える
大きな分類の後ろに実例を二つ置けます。
大きな量への気づき
知識、時間、努力など数えない量を節で示せます。
想像を超える程度
難しい形容詞を使わず、程度の大きさを比較で説明できます。
感謝する相手と理由を分ける
to の後ろに人、for の後ろに行為や物を置くことで、誰に何について感謝するかを取り違えずに書けます。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| search for | 〜を探す | 探す物には search for an answer、調べる場所には search the Internet とし、目的語の役割を区別します |
| encyclopedia | 百科事典 | 可算名詞なので例示では複数形にします |
| dictionary | 辞典 | つづりの中央は -tionary です |
| knowledge | 知識 | 知識全体は不可算なので knowledges としません。量は much knowledge で表します |
| wisdom | 知恵 | knowledge と同じ情報量だけにせず、考え方や判断に役立つ知恵を残します。通常は wisdoms と数えません |
| editor | 編集者 | 努力の主体は books ではなく editors です。感謝の相手を本そのものにしないでください |
| be grateful to | 人に感謝する | 感謝する相手には to、理由には for を使います。本ではなく、努力した編集者を to の後ろに置いてください |
| no longer | もはや〜ない | be no longer needed または be not needed anymore とし、二つを重ねません |
| put together | 編集してまとめる | put them together の them は複数の本を受けます。put together them の語順にはしません |
| only now | 今になってようやく | 単に現在気づく now ではなく、気づくのが遅かった含みがあります。倒置が不安なら We are only now realizing ... が安全です |
2005年第(2)問は治療だけに頼らない健康管理、2006年後期第(1)問は天候だけでは説明しきれない演劇の発達を扱いました。この第(2)問も、便利な一手段だけで全体を判断する危うさを論じています。京大では「〜という人がいるが」の引用範囲と、筆者の評価へ切り替わる but の位置が重要です。
解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。まずネット検索を支持する他人の意見を正確に書き、その後で筆者の反論へ切り替えてください。本が含む知識と知恵の量、編集者が費やした努力、今あらためて抱く感謝をそれぞれ別の節で表せているかも確認します。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。
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