楽しいはずの海外旅行にも問題は避けられないという一般論を述べ、悪天候や自然災害による欠航と滞在延長を具体例にし、最後に必要な態度をまとめる文章です。「つきもの」を always have trouble と断定しすぎず、can happen even on a trip that should be enjoyable と表します。最終文では、大切なのは知識や語学力そのものではなく、状況を落ち着いて判断し、what we know、what information we have、how well we can use a foreign language を活用して、what is in front of us を解決しようとする姿勢です。長い日本語の名詞列を、行動の順序へ組み直せるかが山場です。具体例では、悪天候と自然災害が欠航の原因、欠航が滞在延長の原因です。この二段の因果を一つに潰さず、because of と forcing を使い分けます。最後は旅だけでなく「いかなる場合」に広げるため、空港や航空会社だけを主語にしないことも大切です。
(1) 楽しいはずの海外旅行にもトラブルはつきものだ。たとえば,悪天候や自然災害によって飛行機が欠航し,海外での滞在を延ばさなければならないことはさほど珍しいことではない。いかなる場合でも重要なのは,冷静に状況を判断し,当該地域についての知識や情報,さらに外国語運用能力を駆使しながら,目の前の問題を解決しようとする態度である。
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アプリでこの問題を解く 無料で1日2回まで添削できます(1) 楽しいはずの海外旅行にもトラブルはつきものだ。
「つきもの」を直訳できる一語を探す必要はありません。Problems can occur even on a trip abroad that should be enjoyable と、問題が起こりうる場面として説明します。should be enjoyable は義務ではなく、当然楽しいと期待される、という意味です。always を使うとすべての旅行で問題が起こる断定になるため避けます。
Problems can occur even on a trip abroad that should be enjoyable.
Even when we travel abroad for pleasure, things do not always go the way we expect.
trouble は一般的な困難を表すとき不可算です。一件の問題なら a problem とします。
must be fun は楽しくなければならないという義務や強い推量に寄ります。通常期待される楽しさは should be enjoyable が合います。
always と every により、一度の例外もなく問題が起きるという過剰な断定です。起こりうるという一般論にします。
たとえば,悪天候や自然災害によって飛行機が欠航し,海外での滞在を延ばさなければならないことはさほど珍しいことではない。
日本語では「飛行機が欠航」と言いますが、英語では a flight is canceled が自然です。その結果、旅行者が海外に長く滞在しなければならない、と主語を flight から we に切り替えます。not very rare より it is not unusual for this to happen のほうが読みやすく、頻度も誇張しません。
For example, it is not unusual for a flight to be canceled because of bad weather or a natural disaster, forcing us to stay longer abroad.
For example, when bad weather or a natural disaster cancels our flight, we may have to remain in another country longer than we planned.
欠航になるのは運航予定の便であり、機体そのものが取り消されるのではありません。flight を主語にします。
weather は不可算名詞なので、一般的な悪天候に a は付けません。
「自然の」は名詞 nature ではなく形容詞 natural を使います。
stay time はこの場面の自然な組合せではありません。stay を動詞にし、長く滞在すると書けます。
いかなる場合でも重要なのは,冷静に状況を判断し,当該地域についての知識や情報,さらに外国語運用能力を駆使しながら,目の前の問題を解決しようとする態度である。
「重要なのは〜する態度である」を an attitude is important と始めると、後ろに長い名詞列が続きます。What matters is that we calmly judge ... and try ... と人の行動に戻してください。知識・情報・能力は持っているだけでなく問題解決に使うので、use what we know, what information we have, and how well we can use a foreign language と三つをそろえます。
What matters in any situation is that we calmly judge what is happening and try to solve the problem in front of us by using what we know, what information we have about the area, and how well we can use a foreign language.
Whatever happens, we should stay calm, understand what we are facing, and use everything we know about the place, including the local language, as we work out how to deal with the immediate problem.
quietly は音を立てずに判断する意味です。感情的にならず落ち着いて判断するなら calmly を使います。
concerned area は英語では意味が曖昧です。旅行中にいるその場所なら the area や the place で十分です。
language power は自然な能力の表し方ではなく、実際に何ができるかも見えません。
原文は必ず解決できることではなく、持てる力を使って解決しようとする態度を重視しています。try を残します。
Problems can occur even on a trip abroad that should be enjoyable. For example, it is not unusual for a flight to be canceled because of bad weather or a natural disaster, forcing us to stay longer abroad. What matters in any situation is that we calmly judge what is happening and try to solve the problem in front of us by using what we know about the area, the information we can find, and the foreign language skills we have.
第一文は「つきもの」を problems can occur と可能性にしました。第二文では flight が欠航し、その結果 we が滞在を延ばすという主語の切り替えを明確にしています。最終文は What matters を軸に、落ち着いて判断する、地域について持つ知識、見つけられる情報、外国語を使う力を活用する、問題を解こうとする、の全要素を残しました。how節0個、what節3個を実測しています。三つのwhat節は What matters、what is happening、what we know です。見直しでは、最初に can occur、次に it is not unusual、最後に try to solve という断定の強さを確認します。問題は起こりうる、欠航による延長は珍しくない、しかし大切なのは解決を試みる態度であって必ず成功することではない、という慎重な流れです。また、forcing us の意味上の原因は直前の欠航全体です。自然災害が人を直接強制するという読みにはなりません。
Travel abroad is usually enjoyable, but we must expect that something may go wrong. A flight, for instance, may not leave because the weather is bad or a natural disaster has occurred, and we may need to spend extra days in that country. In such a case, the important thing is how calmly we can understand what is going on. We should use what we have learned about the place and what we can say in the local language, and keep trying until we know how to deal with the problem before us.
こちらは trouble を something may go wrong と説明し、欠航を may not leave と平易にしました。最後は how calmly we can understand what is going on で冷静な判断を示し、地域の知識と現地語で言えることを what節にしています。foreign language ability のような硬い名詞が出なくても、what we can say in the local language とすれば、実際に使える力だと伝わります。a natural disaster has occurred は、便が出ない時点までに災害が起きた結果が残るため現在完了にしています。単純過去 occurred でも特定の過去の旅行を語る文脈なら成立しますが、この答案は一般論なので現在とのつながりを残しました。

期待外れの可能性を示す
本来うまくいくはずの場面にも問題が起こりうる、という一般論を断定しすぎず書けます。
珍しくない出来事を示す
not very rare より自然に、ある出来事が時々起こることを表せます。
原因から予期せぬ結果へ進む
前半の出来事が人に別の行動を強いる流れを一文で示せます。forcing の前には結果を生む出来事全体を置きます。この問題では bad weather が直接私たちを長く滞在させるのではなく、天候による欠航が滞在延長を必要にします。因果の段を確認してから使ってください。
重要な内容を行動に開く
長い名詞主語を避け、何をすることが重要かを完全な文で示します。
状況の中身を判断する
situation を繰り返さず、今何が起きているかをwhat節で具体化できます。
知識を実際に使う
knowledge の名詞を置くだけでなく、持っている情報を行動へ結びつけられます。information と並べる場合、knowledge and information about the area と名詞を続けても正解ですが、what we know and what information we have と開けば、二つが自分の持つ資源だとはっきりします。
結果ではなく姿勢を示す
必ず成功すると断定せず、目の前の問題へ向かう努力を表せます。原文が評価しているのは成功の保証ではなく、冷静な判断と持てる情報を用いて行動を続ける姿勢です。solve と try to solve の差は小さく見えますが、意味の確実さが大きく変わります。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| occur | 起こる | happen と同じ方向ですが、主語には出来事を置きます |
| trip abroad | 海外旅行 | 一回の旅行なら a trip abroad と冠詞を付けます |
| flight | 航空便 | 欠航の主語には airplane より flight が自然です |
| cancel | 取り消す、欠航にする | 便を主語にする場合は be canceled の受け身です |
| natural disaster | 自然災害 | nature disaster ではなく形容詞 natural を使います |
| stay calm | 冷静でいる | quiet は静か、calm は感情的でない状態です |
| judge | 判断する | judge what is happening のように判断内容を続けられます |
| local | 現地の | the local language なら、その地域で使われる言葉です |
| deal with | 〜に対処する | 後ろには problem などの名詞を直接置きます |
京大は2010年(1)で列車旅行の記憶、2011年のこの問題で海外旅行の問題、2012年(1)で初対面の印象を扱っています。身近な経験をそのまま描写するだけでなく、そこから一般化した態度や認識を英語で表す流れが続きます。この問題では、欠航という例を必要以上に詳しくせず、最後の「冷静に判断し、持っている力を使い、解決を試みる」という三段階に語数を配ることが大切です。旅の具体例は第二文だけで、第三文は in any situation と範囲を広げています。したがって最後を airport staff との会話だけに狭めず、どの問題にも使える態度として書く必要があります。地域の知識、情報、外国語は目的ではなく、目の前の問題へ対処するための手段です。
解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。
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