会話中に音楽や映画など何かが好きだと話すと、すぐ「一番は何か」と聞かれる。しかし本気で答えるなら、その問いは簡単ではない。愛好家なら候補が多く、一つを選ぶ行為がほかのすべてを捨てることのように感じられる、という文章です。「何でもいいが」は whatever it may be、「打ち明ける」は tell someone what you like と平易にできます。「いちばんのお気に入り」を一語で探すより what we like best、「悩ましい」を it can be hard to decide how to answer、「候補」を all the works that could be our answer と節に開きます。最後の誇張を、実際に作品を捨てる話へ変えず、選択から外す感覚として保つことが山場です。会話相手は悪意なく自然に質問しているので、annoying や rude を足す必要はありません。難しさの原因は質問者ではなく、愛好家自身が多くの作品を大切にしている点にあります。
(2) 人と話していて,音楽でも映画でも何でもいいが,何かが好きだと打ち明けると,たいていはすぐさま,ではいちばんのお気に入りは何か,ときかれることになる。この問いは,真剣に答えようとすれば,かなり悩ましいものになりうる。いやしくも映画なり音楽なりの愛好家である以上,お気に入りの候補など相当数あるはずであり,その中から一つをとるには,残りの全てを捨てねばならない。
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アプリでこの問題を解く 無料で1日2回まで添削できます(2) 人と話していて,音楽でも映画でも何でもいいが,何かが好きだと打ち明けると,たいていはすぐさま,ではいちばんのお気に入りは何か,ときかれることになる。
日本語の長い一文を、会話中に好みを話す条件と、その直後に質問される結果に分けます。「打ち明ける」は深刻な秘密ではないので confess を使わず、tell someone what we like で十分です。favorite を名詞にしてもよいですが、what we like best と節にすれば語法の不安を減らせます。
When we are talking with someone and tell them what we like, whether it is music, movies, or anything else, we are usually asked right away what we like best.
In conversation, once we say that we like something such as music or movies, the other person will often ask us at once which work is our favorite.
speak の後ろに会話相手を直接置けません。相手には with または to が必要です。
confess は罪や隠していた悪事を認める響きが強く、普通の好みを会話で話す場面には重すぎます。
anything is good は何を選んでも満足だという意味です。ここは話題が音楽でも映画でもよいという例示です。
early は予定や一日の早い時刻です。発言の直後という速さは right away や at once を使います。
この問いは,真剣に答えようとすれば,かなり悩ましいものになりうる。
「悩ましい」に対応する難しい形容詞を探すより、it can be very hard to decide how to answer と、答え方を決めるのが難しいと説明します。真剣に答えようとする場合だけ難しくなるという条件は If で先に置きます。
If we try to answer this question seriously, it can be very hard to decide how to answer it.
This may sound like a simple question, but when we want to give an honest answer, we may not know what to choose.
favorite 自体が最も好きなものを表すので、通常 most を重ねません。what we like best ならさらに安全です。
ask の後ろの間接疑問では、what our favorite movie is と平叙文語順にします。
troubled は人が心配している状態に使い、question 自体の状態には合いません。答えを決めるのが難しいと説明します。
いやしくも映画なり音楽なりの愛好家である以上,お気に入りの候補など相当数あるはずであり,その中から一つをとるには,残りの全てを捨てねばならない。
「いやしくも」は at least や badly ではなく、その分野を本当に好きな人なら、という前提です。If we truly love movies or music と平易にします。「候補」は candidate を使わず、many works that we could call our favorite と説明できます。最後の「捨てる」は誇張なので、discard ではなく leave all the others out と選択肢から外す意味にします。
If we truly love movies or music, there should be many works that we could call our favorite, and choosing just one means leaving all the others out.
Anyone who really loves films or music knows how many possible favorites there are and what it feels like to choose one while saying no to every other choice.
fanatic は熱狂が行き過ぎた否定的な響きを持ち、普通の愛好家という原文より強すぎます。
applicant は仕事や学校に応募する人です。作品の選択肢には使えません。
原文は選択から外す心理を誇張しており、DVDなどを実際に廃棄する話ではありません。
候補から一つを取れない難しさであり、残りを嫌いになるわけではありません。好みの順位と感情を混同しています。
When we are talking with someone and tell them what we like, whether it is music, movies, or anything else, we are usually asked right away what we like best. If we try to answer this question seriously, it can be very hard to decide how to answer it. If we truly love movies or music, there should be many works that we could call our favorite, and choosing just one means leaving all the others out and wondering what we have given up.
第一文では what we like と what we like best を使い、好みを話すことと一番を聞かれることを対応させました。第二文の how to answer は「悩ましい」の中身です。最後は候補を many works that we could call our favorite と説明し、一つを選ぶことを leaving all the others out としました。物理的に作品を捨てる意味ではありません。how節1個、what節3個を実測しています。whether it is ... の挿入が長いので、主節 we are usually asked を見失わないようにしてください。内容の核は、好みを尋ねられること自体への不満ではなく、一つだけ選ぶとほかを選択から外したように感じる愛好家の迷いです。そのため、質問者を失礼な人として描いたり、答えることを拒絶したりする内容は加えていません。right away は質問が自然な会話の流れですぐ来ることを示し、seriously はその問いを本気で考えたときに初めて難しくなることを示します。
Suppose we are speaking with another person and say what kind of music, film, or other art we enjoy. The person will probably ask what our number-one choice is. If we wish to answer honestly, we may find it difficult to explain how we can choose only one. Someone who really loves films or music knows what a long list of favorites they have. To select one from that list feels like saying that every other work matters less, even though we do not truly believe so.
こちらは Suppose で会話を仮定し、number-one choice と list of favorites で候補を見える形にしました。how we can choose only one が選択の難しさ、what a long list ... が候補の多さです。最後は every other work matters less と書きつつ、実際にはそう信じていないと補い、日本語の誇張を英語の読み手にも誤解なく伝えています。they は someone を受ける単数の代名詞として使っています。ここを he or she に変える場合は、後ろの their も his or her にそろえてください。また、number-one choice は会話的な表現なので、より基本的に書くなら what we like best に戻して大丈夫です。

好みの中身を伝える
confess のような強い動詞を使わず、何が好きかをwhat節で示せます。
複数の例から範囲を広げる
「AでもBでも何でも」を、どの例にも当てはまる話として示せます。
一番を尋ねられる
受け身と間接疑問を組み合わせます。what の後ろは平叙文語順です。
判断の難しさを説明する
「悩ましい」を難しい形容詞一語にせず、何を決めにくいかへ開けます。
候補の中身を関係節で示す
candidate が出なくても、Aと呼べそうな作品として選択肢を説明できます。
選択がもたらす結果を示す
一つを選ぶことが、ほかを外すことになるという関係を簡潔に書けます。mean の後ろを to V にすると、意図するという別の意味になる場合があります。ここでは選択の結果を説明するため V-ing を置きます。人を主語にせず choosing one を主語にすると、一般的な心理としてまとめやすくなります。
残りをまとめて指す
all others ではなく、特定の候補の残りなら the を付けます。every other の後ろは単数形です。この問題では、先に many works という範囲が出ているため all the others がその残りを受けます。範囲を出さずに others だけを書くと、何以外の作品なのかが曖昧になります。代名詞を使う前に、読み手が指す集合を一つに決められるか確認してください。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| in conversation | 会話中に | 相手を続けるなら in conversation with 人 とします |
| right away | すぐに | 時刻の早さを表す early と区別します |
| favorite | お気に入りのもの | すでに最上級の意味があるので most を重ねません |
| seriously | 真剣に | 形容詞 serious ではなく動詞 answer を修飾する副詞です |
| decide | 決める | decide how to answer のように疑問詞と不定詞を続けられます |
| lover of | 〜の愛好家 | a lover of movies のように of を使います |
| work | 作品 | 映画や音楽作品をまとめて受けられ、複数形は works です |
| choose from | 〜の中から選ぶ | 選択肢の集合を from の後ろに置きます |
| leave out | 除外する | 物理的に捨てるのではなく、候補から外す意味です |
京大の2010年(1)は子供時代の列車への高揚、2011年のこの問題は音楽や映画への愛着、2012年(1)は初対面の親近感を扱います。どれも誰もが経験しうる感覚ですが、「高揚感」「お気に入り」「錯覚」の名詞を辞書的に置くだけでは十分ではありません。何を見てどう感じ、何を選ぶことがなぜ難しいのかを how / what節で説明する設計が有効です。この文章では、質問そのものは日常的で簡単そうなのに、愛好家ほど答えにくくなる逆転があります。seriously、truly、just one を残すことで、考えれば考えるほど候補が増え、一つへ絞れない心の動きを表せます。単に好きな作品が多いという事実だけで終えず、選択がほかの作品を退けるように感じられる所まで訳してください。
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