一文だけですが、日本語のことわざを英語の別のことわざへ置き換えるのではなく、何が危険なのかを説明する力が問われます。「少し知っている人ほど自信を持って誤った情報を広め、他人を傷つけることがある」という因果を、高校範囲の語で補うのが安全です。現代の「発信」は send だけでは届く相手が見えないため、share information with many people online と具体化します。標準解では what we know、how little we know、what we say の三つの節を使い、知識の不足と発言の責任を自然につなげます。短い原文だからこそ、意味を落とさず一文か二文に再構成する精度で差がつきます。 原文が短いからといって、英語もことわざ一つだけで済ませると後半の「現代のように個人が簡単に発信できる時代」が落ちます。逆に、ネット上の炎上、偽ニュース、個人情報などを詳しく足すと、原文にない論点へ広がります。必要なのは、不十分な理解でも一人の言葉が多くの人へ届くため、発信前に知識の確かさと影響を考える、という最短の因果です。a little knowledge の little は量、what we say の what は内容、how little we understand の how は程度をそれぞれ担当します。三つの節は同じことの言い直しではありません。知っている範囲、分かっていない量、言葉が生む結果を順に確認するためにあります。また、「注意」は注意書きを読むことでも交通に気をつけることでもありません。発信者である we を主語にし、be careful before we share と行動へ結びつけると対象がぶれません。ことわざの知識がなくても、原文の教訓を一度やさしい日本語へ直してから英語にすれば十分に対応できます。 さらに、a little knowledge と little knowledge の差は小さく見えて意味が変わります。前者は少ないながら知識がある状態、後者はほとんど知識がない状態です。このことわざが警告するのは、少し知ったことで十分に分かったと思い込み、その理解で行動する危険です。標準解では too sure of ourselves のような心理を足さず、lead to serious harm と結果だけを示して原文の範囲を守っています。online も必須語ではありませんが、「個人が簡単に発信できる現代」を具体化するうえで自然です。share information and opinions with many others とすれば、発信される内容と届く相手が両方見えます。send を自動詞のように使う答案は目的語が欠けやすいため、share A with B の型を使うと安定します。短い原文では一つの誤訳が答案全体へ占める割合が大きくなります。ことわざ、時代の特徴、特に注意が必要だという結論の三要素に印を付け、どれも英語に現れているか最後に確認してください。
生兵法は大怪我のもとというが現代のように個人が簡単に発信できる時代には,とくに注意が必要だ。
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対応する英語のことわざを思い出す問題ではありません。「十分に知らないのに行動すると害が出る」と一度やさしい日本語に言い換え、A little knowledge can lead to serious mistakes と書きます。後半は today を主語にせず、today, when each person can share ... と時代の特徴を説明してください。 書き出しに People say that を置くと、英語のことわざを正確に引用できなくても「〜というが」という伝聞の形を保てます。その後を But で切るのではなく、教訓を一文で説明してから現代への適用へ進むと読みやすくなります。serious harm は身体のけがだけでなく、誤った情報が人へ与える害も含められるため、原文の比喩を狭めません。最後に before we speak や before we share を置けば、何について careful なのかが答案内で明確になります。
People say that a little knowledge can lead to serious harm. We must be especially careful today, when any one person can easily share information and opinions with many others.
It is often said that knowing only part of something may cause a serious mistake. This warning matters even more now because anyone can quickly tell the world what they think online.
原文は実際の戦いや身体のけがを述べていません。不十分な知識で行動する危険という教訓を表してください。
little は「ほとんどない」という否定寄りです。ことわざの「少しだけある」状態には a little を使います。
modern は形容詞なので the modern だけでは時代を指せません。today や in modern times を使います。
every の後ろは単数名詞 person です。people を使うなら all people とします。
be good at は技能が高いという評価です。原文は道具のおかげで容易になった状況を述べています。
careful を強めるのは副詞 especially です。special は形容詞なのでこの位置では使えません。
ことわざの内容を現代の発信へつなぐ説明
原文一文を英語でも一文に詰めると、ことわざと現代の関係が見えにくくなります。二文目で、少ない知識と大きな発信力の組合せが危険だと説明して構いません。ただし、法律や政治など原文にない具体例へ話を広げないでください。
Before we speak, we should think about what we really know, how little we may understand, and what our words could do to other people.
Because a message can reach many people at once, we need to check what we know and how sure we are before we send it.
knowledge は通常数えない名詞です。一般的な知識を述べるこの文では不定冠詞 a を付けません。
send は通常、何を送るかが必要です。information や messages を目的語に置いてください。
pay attention の形だけを覚えて対象を traffic にすると、原文にない交通安全の話になります。発信前の知識へ対象を戻します。
always と everyone は原文より強く、少しの知識が必ず全員を傷つける断定になります。可能性を can で残します。
People say that a little knowledge can lead to serious harm. We must be especially careful today, when any one person can easily share information and opinions with many others. Before we speak, we should think about what we really know, how little we may understand, and what our words could do to other people.
全55語です。ことわざを戦術や怪我の語で逐語訳せず、a little knowledge can lead to serious harm と教訓を説明しました。today, when ... で「現代のような時代」を開き、情報が多くの人へ届く状況を示しています。what we really know、how little we may understand、what our words could do の三節は、少ない知識のまま発信する危険を数合わせではなく、確認すべき三つの中身として並べています。
It is often said that knowing only part of something may cause a serious mistake. This warning matters even more now because anyone can quickly tell the world what they think online. Since a message can reach many people at once, we need to check how much we truly know, what we still do not understand, and how our words may affect others before we send it.
全67語です。a little knowledge が出なくても knowing only part of something と説明できます。発信は tell the world what they think online とし、範囲と内容を見える形にしました。how much、what we still do not understand、how our words may affect others によって、不十分な理解が他人への影響につながる筋道を示しています。一般論なので時制は現在形で統一し、anyone は単数として扱っています。

少量があることを表す
a little は数えない名詞に付き「少しある」です。little だけなら「ほとんどない」という否定的な意味になるため区別してください。
発言や知識の中身を開く
日本語の「知識」「発言内容」を抽象名詞で重くせず、何を知り、何を言うかという節に変えられます。
現代の特徴を説明する
today の後ろに when を置き、なぜ今が特別なのかを節で補えます。単なる時の副詞以上の情報を整理できます。
原因から結果へつなぐ
cause を使わずに「〜につながる」を表せます。to は前置詞なので後ろに名詞か動名詞を置きます。
行動前の確認を促す
発信する前に知識を確かめるという順序を明確にします。一般論では現在形を使えば十分です。
量や程度を節に開く
「知識の量」「理解の程度」を名詞で固めず、どれほど知っているかという内容に変えられます。
| 表現 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| knowledge | 知識 | 数えない名詞なので a knowledge や knowledges にはしません |
| harm | 害 | 身体だけでなく、広い悪影響を表せる数えない名詞です |
| share | 共有する・伝える | share information with people の形で相手を with で示せます |
| information | 情報 | 数えない名詞です。an information とはしません |
| opinion | 意見 | 個々の意見なら可算名詞で、複数 opinions にできます |
| online | オンラインで | 副詞として share information online の位置に置けます |
| careful | 注意深い | be careful about what ... と注意の対象を続けられます |
| affect | 影響する | 動詞です。名詞 effect と品詞を混同しないでください |
京都大学の第III問では、2016年のパン作り、2017年のこのことわざ、2019年のマイノリティ、2020年のレコードのように、短い日本語の背後にある関係を英語で明示させます。2017年は原文が特に短い一方、「生兵法」と「発信」がそのまま対応する一語を持ちません。京大では難しい語を選ぶことより、誰が何をどのように広め、その結果なぜ注意すべきかを読み手に伝えることが重要です。
解説を読んだあとに自分の言葉で書き直すと、力のつき方がまったく違います。Boost アプリでこの問題を開けば、書いた答案をそのまま AI が添削します。
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