この大問は、スポーツにおける技術革新について、複数の立場の意見を読み比べ、自分の立場を決め、さらに二つの資料を使って英作文のアウトラインを完成させる問題です。前半では、各人物の主張を細部ではなく中心意見で把握します。後半では、立場を支持する人物の組合せ、二人に共通する考え、資料Aから導ける理由、資料Bの図表が示す具体的な効果を順に確認します。特に、技術を無条件に肯定するのではなく、規制によって公平性を守りながら受け入れるという論理を追うことが重要です。
- Step 1では、人物ごとに「技術への賛成・懸念」と、その理由を一語でメモします。Akaneは費用、FionaとMichaelは公平性、Jackは観客の興奮、Tamaraは競技の質に注目しています。
- 設問1はAkaneの最後の懸念まで含めた全体要約を選びます。冒頭のメダルと富の関係は、スポーツ参加の費用が問題になることの説明です。
- 設問2は、FionaとMichaelの共通部分だけを探します。Fionaの「新しいボート」、Michaelの「新しい装備」が、努力や能力以上の有利さを生むという点で一致します。
- Step 2では、提示された立場「技術の進歩を受け入れる」に直接賛成する人物を選びます。懸念を述べていても、規制や条件つきで受け入れられると考えているかを区別します。
- Step 3では、アウトラインの空欄が求める役割を確認します。Reason 2は資料Aの主張、Reason 3は資料Bのデータです。資料の具体例を、アウトラインの抽象的な主張に結び付けてください。
間違えやすいポイント
Akaneの冒頭の「Olympic medals」と主張の中心を取り違えやすいです。
メダル数と富の関係は、費用の高いスポーツに参加できる人が限られることの導入です。設問の要約では、結論部分の「only those with money」に注目してください。
Fionaのperformanceの定義を、そのままMichaelとの共通点だと考えやすいです。
共通点問題では、両方の人物に現れる内容だけを残します。二人に共通するのは装備が一部の選手を有利にする不公平さであり、performanceの定義ではありません。
技術を肯定する人物を選ぶ際、懸念を述べた人物まで含めてしまいがちです。
FionaとMichaelは技術の危険を指摘する側、JackとTamaraは技術の効果を肯定する側です。立場の主張「accept advancements」と各人物の最終評価を照合します。
Source Bで最も大きい数値だけを探し、Reason 3と無関係な項目を選びやすいです。
まずReason 3の語句「injury prevention」と意味が近い図表項目を探します。脚への負担軽減を示す「reduced burden on legs」が根拠です。
次の問題にも使える読み方
人物の主張を対立軸で整理する
複数人の意見は、人物ごとに細部を暗記するのではなく、「賛成か懸念か」「公平性・費用・観客・競技の質のどれか」という軸で整理します。共通点や組合せ問題で使えます。
例:FionaとMichaelを「装備が能力・努力以外の有利さを生む」とまとめると、共通点の選択肢1をすぐ確認できます。
資料の抽象的主張と具体的根拠を対応させる
アウトラインの理由が抽象的な場合、資料中の具体例がその理由のどの部分を証明するかを確認します。規制、費用、公平性など同じ語がなくても、因果関係が一致するかを見ます。
例:Source Aの靴の規制は、技術を禁止せず、全選手が利益を得られるようにするため、選択肢2の「規制と価値の維持」に対応します。
図表は項目名を先に読み、数値を後から比較する
グラフ問題では最大値探しを先にせず、設問の主張に対応する項目名を特定し、その後で各群の数値と過半数・順位を確認します。
例:injury preventionならまず「reduced burden on legs」を選び、51・57・69がいずれも50を超えることを確認します。
選択肢の一部だけでなく主張全体を照合する
選択肢の前半が本文に合っていても、後半の比較や因果関係が誤っていることがあります。数値、人物、理由のすべてを文ごとに照合します。
例:選択肢4はレクリエーションランナーの51人を正しく述べますが、「最も明白」と順位を誤るため不正解です。