Boost 共通テスト 英語リーディング2026年度
2026年度・本試験

共通テスト英語 2026年度(令和8年度) 本試験 第3問
本文と解答解説

問題を解いたら、意味のまとまりごとに本文を読み直しましょう。

1

問題PDF

2

全文訳

The Bug Cup

瞑想の姿勢で座る人物

My high school classmate and I were sitting for an hour with our legs crossed and our eyes closed, trying to feel our breath. I had signed up for this special workshop to learn how to control my thoughts and emotions. My father had recommended it to me. He said it might help me focus my mind, lower my stress, and hopefully improve my grades at school. My friend came along to see if it could help him, too.

The Bug Cup

高校時代の同級生と私は、足を組み、目を閉じて、呼吸を感じようとしながら、1時間座っていた。私は自分の思考や感情をコントロールする方法を学ぶため、この特別なワークショップに申し込んでいた。父が私に勧めてくれたのだ。父は、それが心を集中させ、ストレスを軽減し、うまくいけば学校の成績を上げるのに役立つかもしれないと言った。友人も、それが自分にも役立つかどうか確かめるために一緒に来た。

Sometime during the session I heard a faint buzzing sound, but little by little I could hear it more clearly. It was a small insect. It flew very close to my right ear and almost went in it! I wanted to hit it with my hand, but we weren’t supposed to move. “What should I do now?” I thought.

Just as I opened my eyes, the bug flew off toward the instructor. I saw her take a cup and a postcard that were nearby. She stood up and trapped the bug in the cup against the wall. Sliding the card between the cup and the wall, she covered the open end of the cup. Then, she did something that really impressed me. She walked to the window, opened it, and let the insect fly out. The instructor softly closed the window and our eyes met. After the session, she came over to me and said, “The bug cup always works. Having a warm heart for all creatures is one of the keys to a peaceful mind.”

I don’t know yet if the workshop has helped me concentrate better or if it will improve my grades. However, I did learn something important from that bug cup experience.

セッションの途中のいつだったか、かすかなブンブンという音が聞こえたが、少しずつ、よりはっきり聞こえるようになった。それは小さな虫だった。虫は私の右耳のすぐ近くを飛び、危うく耳の中に入るところだった!手でたたきたかったが、私たちは動いてはいけないことになっていた。「今、どうすればいいのだろう」と私は思った。

私がちょうど目を開けたとき、虫は講師のほうへ飛んでいった。講師が近くにあったカップと絵はがきを手に取るのが見えた。講師は立ち上がり、壁に押し当てたカップの中に虫を閉じ込めた。カップと壁の間に絵はがきを滑り込ませ、カップの開いた端をふさいだ。それから、講師は私を本当に感心させることをした。窓まで歩いていき、窓を開け、虫を外へ飛び立たせたのだ。講師は静かに窓を閉め、私たちの目が合った。セッションの後、講師は私のところへ来て言った。「虫用カップはいつもうまくいきます。すべての生き物に温かい心を持つことは、穏やかな心を持つための鍵の一つです」

このワークショップが私の集中力を高めてくれたのか、あるいは成績を上げてくれるのかは、まだ分からない。しかし、私はあの虫用カップの体験から大切なことを学んだ。

3

解答解説

設問 1 の解答・解説

The author joined the workshop because ____.

訳

筆者がワークショップに参加したのは、[8] だからである。

原文では、筆者は“I had signed up for this special workshop”と述べ、その後に“My father had recommended it to me”と説明しています。日本語では「私はこの特別なワークショップに申し込んだ。父が私にそれを勧めてくれた」となります。設問は筆者が参加した理由を問うため、父親が勧めたという条件に合う②を選びます。父親が申し込んだのではなく、筆者自身が申し込んだ点が重要です。答えは[8]=②です。

選択肢を比べる

1. a classmate encouraged him to

訳

同級生が参加するよう励ましてくれた

クラスメートは筆者に参加を勧めたのではなく、ワークショップに同行した人物です。“My friend came along”とあり、勧めた行為は書かれていません。

2. a family member suggested it

○ 正解
訳

家族の一員がそれを勧めた

“My father had recommended it to me”は「父親が私にそれを勧めた」という意味で、設問の参加理由に合います。

3. his father signed him up

訳

父親が彼を申し込ませた

筆者は“I had signed up”と述べており、申し込んだのは筆者自身です。父親は推薦しただけです。

4. his friend got good grades

訳

友人が良い成績を取った

友人は自分にも役立つかを見るため同行しただけで、良い成績を取ったとは本文にありません。

設問 2 の解答・解説

Choose four out of the five options (①~⑤) and put them in the order they appeared in the story. ____ → ____ → ____ → ____

訳

5つの選択肢(①~⑤)から4つを選び、物語に登場した順番に並べなさい。[9] → [10] → [11] → [12]

問2は、五つの選択肢から本文に登場する四つの出来事を選び、出てきた順に[9]〜[12]へ入れる問題です。本文の流れは、まず音に気づく、次に虫が筆者の近くから講師の方へ飛ぶ、その後に講師がカップで捕らえる、最後に窓から逃がす、です。「講師が虫を手で捕まえた」は方法が本文と異なるため除外します。したがって、[9]=②、[10]=③、[11]=⑤、[12]=①です。

最初の位置

1. The author learned a valuable lesson.

訳

筆者は価値ある教訓を学んだ。

筆者が価値ある教訓を学んだという振り返りは本文第4段落で、最初の出来事ではありません。

2. The author was aware of an annoying noise.

○ 正解
訳

筆者は不快な音に気づいた。

“I heard a faint buzzing sound”とあり、音への気づきが最初です。

3. The insect flew away from the author.

訳

虫は筆者から飛び去った。

虫が講師の方へ飛ぶのは、筆者が音に気づいた後です。

4. The instructor caught the bug in her hand.

訳

講師は虫を手で捕まえた。

講師は手で捕まえていません。カップと壁、ポストカードを使っています。

5. The instructor released the insect.

訳

講師は虫を放した。

虫を逃がすのは、講師がカップで捕らえた後です。

2番目の位置

1. The author learned a valuable lesson.

訳

筆者は価値ある教訓を学んだ。

価値ある教訓を学ぶのは物語の最後の振り返りです。

2. The author was aware of an annoying noise.

訳

筆者は不快な音に気づいた。

音に気づく出来事は、虫が講師の方へ飛ぶ前に起きています。

3. The insect flew away from the author.

○ 正解
訳

虫は筆者から飛び去った。

“the bug flew off toward the instructor”は、虫が筆者の近くから離れて講師の方へ飛んだことを示します。

4. The instructor caught the bug in her hand.

訳

講師は虫を手で捕まえた。

手で捕まえるのではなく、カップとポストカードで捕らえています。

5. The instructor released the insect.

訳

講師は虫を放した。

虫を逃がすのは、虫が講師の方へ飛んだ後です。

3番目の位置

1. The author learned a valuable lesson.

訳

筆者は価値ある教訓を学んだ。

筆者が学んだ教訓は、講師が虫を捕らえた後の出来事です。

2. The author was aware of an annoying noise.

訳

筆者は不快な音に気づいた。

ブンブンという音に気づくのは、虫を捕らえる場面より前です。

3. The insect flew away from the author.

訳

虫は筆者から飛び去った。

虫が講師の方へ飛んだ後に、講師が捕獲します。

4. The instructor caught the bug in her hand.

訳

講師は虫を手で捕まえた。

本文には“She stood up and trapped the bug in the cup”とあり、手で捕まえたとは書かれていません。

5. The instructor released the insect.

○ 正解
訳

講師は虫を放した。

“trapped the bug in the cup against the wall”は、講師が虫をカップで捕らえたことを表します。

最後の位置

1. The author learned a valuable lesson.

○ 正解
訳

筆者は価値ある教訓を学んだ。

“opened it, and let the insect fly out”とあり、講師は窓を開けて虫を逃がしました。

2. The author was aware of an annoying noise.

訳

筆者は不快な音に気づいた。

音への気づきは、虫を逃がす場面よりかなり前です。

3. The insect flew away from the author.

訳

虫は筆者から飛び去った。

虫が講師の方へ飛んだことは、捕獲と解放の前に起きています。

4. The instructor caught the bug in her hand.

訳

講師は虫を手で捕まえた。

講師は手ではなく、カップとポストカードを使って虫を捕らえました。

5. The instructor released the insect.

訳

講師は虫を放した。

筆者が価値ある教訓を学んだという振り返りは、虫を逃がした後の第4段落です。

設問 3 の解答・解説

From the instructor, the author most likely understood the importance of being ____ to all living things.

訳

講師の行動から、筆者はすべての生き物に対して[13]であることの大切さを理解したと考えられる。

問3は、講師の行動と発言から、すべての生き物に対してどのようであることが重要かを問います。原文の“Having a warm heart for all creatures”は「すべての生き物に温かい心を持つこと」です。さらに講師は虫を殺したり乱暴に追い払ったりせず、カップで安全に捕らえて窓から逃がしています。設問の条件に合うのは「優しい、思いやりのある」という意味の④tenderです。答えは[13]=④です。

選択肢を比べる

1. attractive

訳

魅力的

“attractive”は「魅力的な」という意味で、生き物への思いやりを表しません。

2. cruel

訳

残酷

“cruel”は「残酷な」という意味で、虫を傷つけずに逃がした講師の行動と反対です。

3. strict

訳

厳格

“strict”は「厳格な」という意味です。講師の“warm heart”という発言とは結びつきません。

4. tender

○ 正解
訳

優しい

“tender”は「優しい、思いやりのある」という意味で、“a warm heart for all creatures”と合います。

4

読み方のポイントまとめ

第3問は、筆者が高校の同級生と瞑想のワークショップに参加し、耳元に飛んできた虫を講師が道具を使って安全に逃がす短い物語です。問1は参加理由、問2は本文中の出来事の順序、問3は講師の行動と発言から筆者が学んだ価値観を問います。前半では、父親が参加を勧めたこと、筆者自身が申し込んだこと、友人が同行したことを区別してください。後半では、虫の音に気づく、虫が講師の方へ飛ぶ、講師がカップで捕らえる、窓から逃がす、筆者が教訓を学ぶという流れを正確に追います。

  • 最初に第1段落を読み、誰が参加を勧め、誰が申し込み、誰が同行したのかを整理します。recommend、sign up、come alongは行為者が異なるため、選択肢の主語と照合してください。
  • 虫が登場する第2段落では、音が最初はかすかで、次第にはっきり聞こえたこと、虫が右耳の近くに来たこと、筆者は動けなかったことを押さえます。
  • 第3段落では、Just as、Then、After the sessionなどの時間表現を手がかりに、出来事を本文の順番で並べます。
  • 問2では、本文に登場する出来事をすべて採用するのではなく、五つの選択肢から本文に合う四つを選びます。講師は手ではなくカップとポストカードを使って虫を捕らえた点に注意します。
  • 問3では、講師の発言だけでなく、虫を傷つけずに逃がした行動も根拠にして、選択肢の形容詞の意味と照合します。

間違えやすいポイント

問1で、父親がワークショップに申し込んだと読み違える
recommendは「勧める」、sign upは「申し込む」です。主語を確認し、父親=推薦、筆者=申し込みと分けてください。

問2で、本文に出てくる「手でたたきたい」という考えを実際の出来事と混同する
本文では“I wanted to hit it with my hand”は筆者の願望で、実際に講師が手で捕まえたわけではありません。実行された動作だけを選びます。

問2で、選択肢を本文にあるかどうかだけで判断し、順序を確認しない
各出来事を本文の段落内で番号化し、“Just as”“Then”“After”などの時間表現を手がかりに並べます。

問3で、選択肢の形容詞を単独の印象で選ぶ
講師が虫をどう扱ったかと、“warm heart”という発言を合わせて判断します。行動と語句が一致する選択肢を選んでください。

次の問題にも使える読み方

主語と動作を一対一で対応させる
人物が複数登場する文章では、各文の主語と動詞を短くメモします。似た行為でも人物が違えば選択肢は不正解になります。
例:“My father had recommended it”は父親=推薦、“I had signed up”は筆者=申し込み、“My friend came along”は友人=同行です。

出来事を動詞の順番で再構成する
物語の順序問題では、名詞の印象ではなく、動詞と時間表現を拾って流れを作ります。本文にない方法を加えた選択肢にも気づきやすくなります。
例:hear a buzzing sound → fly off toward the instructor → trap the bug in the cup → let the insect fly outの順に整理します。

教訓を直前の具体例で検証する
最後に抽象的な価値観が示されたら、その人物の直前の行動がその価値観を実証しているか確認します。抽象語の似た選択肢を区別する方法です。
例:講師が虫を傷つけず窓から逃がしたため、“a warm heart”はtenderと結びつきます。

選択肢の一部だけでなく条件全体を照合する
選択肢が本文の一語と似ていても、方法、主語、順序などの条件が異なれば不正解です。選択肢を主語・動作・対象・時点に分解して確認します。
例:「講師が捕まえた」は合っていても、「手で」は本文と異なります。本文はカップとポストカードを使っています。

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重要語句

classmate
同級生、クラスメート
workshop
講習会、ワークショップ
sign up for
~に申し込む
recommend
~を勧める
come along
同行する、ついて来る
control my thoughts and emotions
自分の思考や感情をコントロールする
focus my mind
精神を集中させる
faint buzzing sound
かすかなブンブンという音
insect
昆虫、虫
trap A in B
AをBの中に閉じ込める、捕らえる
slide A between B and C
AをBとCの間に滑り込ませる
let the insect fly out
虫を外へ逃がす
creature
生き物
peaceful mind
穏やかな心、平静な精神
tender
優しい、思いやりのある
crossed
組んだ、交差させた
faint
かすかな
trapped
閉じ込めた
sliding
滑らせること
impressed
感銘を受けた
valuable
価値のある
concentrate
集中する
nearby
近くに