第6問は、Aの心理学記事「Belief Perseverance」と、Bの科学記事「“Smart” Fabrics」を読んで、メモやスライドの空欄を埋める問題です。Aでは、belief perseverance(新情報があっても既存の信念を維持する傾向)の定義、confirmation bias・backfire effectとの関係、消防士の実験やSemmelweisの事例、日常生活での対処法を整理します。Bでは、従来の布とsmart fabricsを比較し、metafabricの冷却実験、acoustic fabricの音の方向・心拍検出実験、衣服以外への応用を、目的・手順・結果・将来性に分けて読み取ります。
- AとBを別々の文章として読み、Aは心理学用語と事例、Bは素材・実験・応用という骨格を先に把握します。
- メモやスライドの空欄は、直前の語句だけで決めず、対応する段落全体の役割と照合します。
- 実験問題では、目的・手順・結果・含意を分けます。数値や動作は結果・手順の根拠になり、将来の用途は応用欄の根拠になります。
- 選択肢に本文と同じ語があっても、主語・対象・条件・目的が変わっていないかを確認します。
- 複数空欄は組合せ全体を確認します。[30]・[31]は順不同ですが、第6問では[40]・[41]、[46]・[47]は本文の順序に対応します。
間違えやすいポイント
Aの空欄で、本文中に登場した単語をそのまま選びやすいです。
空欄が定義、段落見出し、具体例のまとめのどれを求めているかを確認し、単語の登場ではなく文全体の役割に合う選択肢を選びます。
confirmation bias、belief perseverance、backfire effectを同じ意味として扱いやすいです。
belief perseveranceは信念を維持する全体的傾向、confirmation biasは一致する情報を探す傾向、backfire effectは反証によって信念がさらに強まる現象として区別します。
消防士の実験とSemmelweisの事例を、職業や科学の問題だけだと考えやすいです。
本文は学校規則や家族の留学反対にも話を広げています。誰の問題かではなく、反証を受けても信念を維持する構造に注目します。
Bの実験手順で、結果や将来の応用を手順として選びやすいです。
手をたたく、信号に変換する、装置に保存するという動作を時系列で抜き出し、「方向を特定できた」は結果として分けます。
赤ちゃんに関する選択肢を、本文の胎児の心拍検出と同じだと判断しやすいです。
主語・対象・目的を確認します。胎児の心拍を調べることと、泣いている赤ちゃんの位置を探すことは、対象も機能も異なります。
次の問題にも使える読み方
定義と具体例を分けて読む
定義文は抽象的な意味を示し、その後の実験や人物の話はその意味を具体化します。「この事例が示すこと」を問われたら、細部を一段抽象化して選びます。
例:消防士の実験から、BPは職業に限らず、異なる状況でも信念の変更を妨げるとまとめます。
段落の主題を一文で言い換える
各段落を読み終えたら、誰・何について、何が起きたかを一文でメモします。アウトライン問題では、この一文と選択肢を照合します。
例:Semmelweisの段落は「革新的な主張が集団に拒絶された社会的事例」と要約できます。
実験を目的・手順・結果・応用に分解する
科学記事では、何を調べるのか、何をしたのか、何が分かったのか、何に使えるのかを分けます。スライドの空欄の種類を先に決めると、結果を手順に入れる誤りを防げます。
例:metafabric実験では、結果は31°Cから32°Cへの1°C上昇、含意は暑い天候で快適さを保てることです。
数値と比較表現を根拠にする
科学記事では、比較対象と数値が結論を支えます。温度、時間、増減幅を拾い、選択肢がその比較を正確に言い換えているか確認します。
例:cotton側37°C、metafabric側32°Cという差から、metafabricの冷却性能を判断します。
主語・対象・条件を照合する
選択肢の一部に本文と同じ語があっても、誰が何をするのか、どの条件で起きるのかが変われば別の内容です。
例:建物のひびを検出する用途と、建物の弱い場所を一般的に探す用途は近いですが、泣いている赤ちゃんを探す用途は本文にありません。