この大問では、交換留学生のTomoが、バンドCat’s Curryで音楽コンテストに参加した経験を語っています。メンバーはそれぞれ高い演奏技術を持っていましたが、練習の録音を聞くと、各自が自分の演奏を目立たせようとして、バンド全体としてはリズムが少しずれていました。Tomoが問題の原因を説明したことで、メンバーは個人の演奏ではなく、バンド全体のまとまりを意識するようになります。問1は語り手の特定、問2は出来事の時系列整理、問3はコンテスト後の気持ちの推測です。本文では、人物紹介、Tomoの不安、録音からの発見、メンバーへの説明、最終的な評価という流れを追うことが重要です。
- 最初に冒頭の一人称表現と、本文中で人物がどのように紹介されているかを確認し、語り手を特定します。
- 時系列問題では、本文の出来事を「コンテストへの参加決定→バンドへの不安→問題の発見→態度の変化→本番後の評価」のように整理します。
- 設問の選択肢が本文の一部に似ていても、主語・時期・原因が一致しているかを確認します。特に、練習頻度を増やしたとは書かれていない点に注意します。
- 気持ちを問う問題では、結果だけでなく、その直後の発言や評価を根拠にします。優勝しなかったという事実だけで判断せず、最後の『best performance of our lives』に注目します。
間違えやすいポイント
問1では、本文中で名前が多く登場するメンバーを語り手だと早合点しやすいです。
Iの行動と発言を追い、『I encouraged my band』『As band leader』の主語を確認してください。
問2では、選択肢2の『practice more often』を、本文の『continued to practise』と混同しやすいです。
本文は練習を続けたと述べるだけで、練習頻度を増やしたとは述べていません。選択肢が本文に明示されている出来事か確認します。
問3では、優勝しなかったという結果だけを見てAwfulを選びやすいです。
気持ちの根拠は結末に置かれることが多いので、『the best performance of our lives』という明確な評価を優先します。
次の問題にも使える読み方
一人称の行動から語り手を特定する
選択肢に登場する人物の紹介と、Iが行った行動を照合します。語り手本人は、他の人物から説明されるのではなく、自分の判断や感情を述べます。
例:『I was worried』や『I explained my discovery』のIは、出来事を観察して説明する人物です。
出来事を因果関係つきで時系列化する
単に本文の段落順を覚えるのではなく、「何が起きたために次の行動が起きたか」を短くメモします。
例:参加決定→準備への不安→録音確認→問題発見→原因の説明→態度の変化、と整理すると、順序選択肢を素早く判定できます。
結論の感情語を結果と区別して読む
勝敗や外的結果と、登場人物がその結果をどう評価したかは別です。最後の発言・評価・行動を確認して気持ちを判断します。
例:『did not win』だけなら失望とも読めますが、直後の『best performance』が評価を満足へ限定しています。
抽象的な教訓を具体的な本文に戻す
ことわざや一般化された文が出たら、その直前にある具体的な出来事と対応させます。
例:『The whole is greater than the sum of the parts』は、各メンバーが自分を目立たせる演奏から、バンド全体を意識した演奏へ変わったことをまとめています。